1957年12月4日、2人の若い男女が静岡県天城山トンネルと八丁池の間で
自殺しました。男性の名前は大久保武道君(19歳)、青森県八戸出身の
学習院大学の2年生、そして女性の名前は
愛親覚羅慧生(あいしんかくらえいせい)さん(19歳)、あの清朝最後の
皇帝宣統帝 愛親覚羅溥儀氏の実弟 溥傑氏と嵯峨公勝侯爵の孫娘、
浩さんとの間の長女です。この2人は、お互い結婚まで考えた仲でしたが、
それぞれの家柄や家庭事情が違うという事で反対されており、結局、死を
選んだ訳でした。2人の遺体は5日後、百日紅(さるすべり)の樹の下で
発見され、2人は寄り添っていてピストルでこめかみを打ち抜いていたという
事でした。当時の新聞等に大きく報道されました。