小学6年生の頃。
近所の公民館の裏手に古い民家があった。
朽ち果てて建物自体は不気味なんだけど周りが民家で
人通りも少なく無かったし怖さより好奇心が湧いた。
で、学校で10人くらい友達集めて「探検しよう!」ってなったの。

実行時間は土曜の真昼間。
公民館も人が沢山いて怖い雰囲気ゼロ。
よって勇気100倍×10。

家はあちこち板で打ちつけられていて、侵入場所を探しウロウロ。
家の裏手に台所の窓が見えたので中を覗くと入れそうだった。
んで、友達集めて探検装備のエアガンに弾を込める。
「よーし、入ろうぜ!」
とリーダー格の奴の合図と同時に10人が独りづつ中へ侵入する。

中は流石に真っ暗だった。
公民館の裏とはいえ丘の上に建っているせいか物音聞こえない。
しかもこの家周りは木で覆われており、窓からの光も頼りない。
「懐中電灯持って来てよかったな。さあ、探検しよう。」
とリーダーについてぞろぞろと歩いていく。