俺、去年の4月まで、地下鉄塩釜口駅から歩いて2分ぐらいの所にあるアパートに住んでた。
2LDK、風呂、トイレ付き(ユニットバスじゃない、風呂釜付いてて追い焚きもできる)、
コンビ二まで歩いて1分弱、本屋やらレストランやら近場に何でも有る。
で、家賃37000円。共益費込みで。
まあ築10年以上の木造だし、大学生多いから安いんだろな、と安易に思ってた。
でも他の住人、年寄りばっか。俺みたいな若者(俺今23な)は、隣の部屋のデブヲタ(wだけ。
そいつが通路に、大量の少女漫画の入った段ボール箱をいくつも放置してて薄気味悪かったな。
他の住人も何か陰鬱だった。思い込みかもしれないけど。
で、ある日の夜中。俺の部屋は2階なんだけど、外の鉄骨の階段を
トントントン
と上ってくる音がする。
そこの住人で深夜に出入りするのは俺ぐらいのものだったから(w、珍しいなーとか思ってた。
足音は俺の部屋を過ぎ、
扉を開ける間も何も無く、そのまま部屋へ入っていった。
と言うか、隣の部屋との間の壁の中を歩いてる感じだ。寝ている俺のすぐ横で足音がする。そして足音は、
俺の部屋のベランダの方にまわって来た。
恐怖に震える俺を尻目に、足音は反対側の壁側を通り、台所の方へ―
ガサガサガサッ!!
と、ビニール袋を蹴散らす音を立て、そのまま外へ出ていった。
カンカンカン…
と、階段を降りて行き、何も聞こえなくなる。
俺は怖くて布団を頭から被り、やがて寝てしまった。
朝目覚め、すっかり明るくなっていたので怖さも薄れ、台所を見てみた。
―溜め込んでたゴミ袋が散らかっていた。
怖さよりも、これ俺が片付けるんでつか?って感じだった。
正真正銘、俺のマジ体験談です。問題無かったらアパートの名前も書くけど、やっぱマズイよなー。