これは半年ぐらい前のことですが、神戸のど○とダムがあるつ○はら湖の側道を
原チャで走っているときのことでした。

その日は箕谷でバイトを終え、帰宅する途中でした。時刻はすでに午後11時ぐらい
で車もほとんど通っておらず、ビビリの俺は原チャをフルスピード(60km)で、
「とにかく早く帰ろう」と闇に溶け込み、不気味に静まり返った湖を右に感じながら
飛ばしていました。

そして千○家の手前のトンネルの入り口が視界に入ってきたときでした。
トンネルの入り口左端に青いレインコート、もしくはトレーニングウェア?をフード
まで被って、しかもどうやらずぶ濡れで、突っ立ってこちらを見ている男性がいまし
た。俺は一瞬で身体中に鳥肌が立ち、そこを通り過ぎることに恐怖を感じました。
しかしブレーキを踏んで止まれば、それはそれでその男と対峙しなくてはならないの
で、そのままアクセル全開でその男の横を走り抜けトンネルに入りました。

それからはもう死にもの狂いで走りました。あの時の俺はいままで体験したことの
ない恐怖で発狂寸前だったとおもいます。バックミラーに一度も目を向けることが
できませんでした。

ようやく家に着いて、ガクガク震えながらガレージに原チャを入れようとシートから
降りたとき初めて気付いたのですが、背中がびっしょり濡れていました。冷や汗とか
のレベルではなく、明らかに豪雨にさらされた後のような濡れ方で背中だけ濡れて
いたのです。気味が悪すぎてしばらく高熱が出て寝込みました。

バイトはあれから辞めました。あれからそこには一度も行っていません。
マジの体験です。