3人の囚人が連れられて来た

そして、彼らは背中に絵が描かれている囚人服を着せられた
他人の背中は見れるが自分の背中だけは見えない、また部屋には鏡のように背中を確認出来るものは一切無い

看守は言った
「お前たちの背中には、「虎」「鷹」「鮫」「蛇」の4つのうちのいずれか、全員違った絵が描いてある。
 自分の背中に書いてある動物を答えられたら、釈放してやろう。順番は関係ない、答えられたヤツ全員出してやる。
 ただし、もちろんチャンスは一度きりだ。」

実は彼らは窃盗の共犯者なのだが、特に仲がいいわけでもなく、犯罪のためだけに集まった仲であり、
むしろ、自分一人だけが釈放されることにより、隠してある金を独り占めできると、それぞれが考えていた

しばらくお互いの顔を見ながらの沈黙が続いたあと、おもむろにAが言った
「このままこうやっていても仕方ないだろ・・・どうだ、ここは協力して互いの絵を教え合わないか」
「ああ、そうだな」
「それがいい」
BとCともに返事をすると、Aは後ろを向き背中を見せた
「じゃあ、俺の絵を教えてくれ」

すかさずCは言った「虎だ!」
B「・・・あぁ、虎だな」

今度はBが背中を見せると、またすかさずCが答えた「鮫だよ!」
A「・・・あぁ、鮫に間違いない」

そして最後にCが背中を見せた
すると、Cに背中には虎の絵が描いてあった
A「・・・」
B「・・・」

その沈黙で、Cは自分の絵柄を確信し、看守に言って部屋を出て行った

さて、Cが自分の絵を確信した理由は?
また、AとBの背中の絵柄はなんだったのだろう?