「韓国には工学的な知識を持った専門家がほとんどいません。運営側の私欲のためにチェック態勢が機能しておらず、監視の目が行き届かないのです」

その顕著な例が、12年2月に起きた、古里原発1号機の「ブラックアウト(機能停止)」。12分間も全電力が停止し、非常時用発電機も稼働しなかった。
しかもこの状況下、非常時に備えた対応マニュアルが存在しないため、職員が各自の判断で勝手に動くといういいかげんさ。
後日、原子力安全委員会の調査で、信じられない事実が判明する。

「停電事故直後、所長と現場幹部が会議を開き、事故を隠蔽する相談をしていました。
原子力安全委員会から派遣された駐在官に気づかれないように、運営日誌に事故関連の内容を記録しなかったのです。
結局、委員会は1カ月以上たってから報告を受けたそうです」(前出・韓国紙記者)

不正と偽造、隠蔽にまみれ、国民のことなど一切何も考えず。こうした体質は国内だけの問題ならいいのだが、
実は日本にも「被害」は及んでいたのである。在韓ジャーナリストが言う。

「11年になって、韓国政府は68年から4年間、約45トンもの放射性廃棄物を日本海に投棄したと発表しました。
廃棄物は厚さ15センチの保管容器に密封して捨てたそうです」

投棄された放射性物質は1年以内に安全水準まで自然減少する低水準放射性廃棄物だと韓国側は説明するが、
日本海に放射性物質が漏れ出さなかった確証はどこにもない。そればかりか、韓国は新たな「被害」を発生させようとしているのだ。

「韓国には今、核廃棄物が300トンあります。これを処理するには300年かかると言われていて、この処理を海中でやろうとしています。
300トンの核廃棄物を入れる海中施設を岩盤の中に造るのですが、経験がないため海中に漏れる危険性が指摘されています」(前出・在韓ジャーナリスト)