今月7日から開催される主要国首脳会議 (北海道洞爺湖サミット) で、
インターネットやケーブルテレビなどで情報発信する市民メディアのグループ『G8 メディアネットワーク』は30日、取材目的で入国した同ネット登録の外国人市民記者6人が、空港で長時間拘束され、尋問されたことを明らかにした。

同ネットは、法務省や警察庁などにスムーズな入国と取材活動を妨害しないよう要望書を提出。同日、「多様な意見や主張を個々人が自由に発信し、享受できる機会が奪われることがあってはならない」という緊急声明を発表した。

同ネットによると、サミット取材目的で計120人が登録。そのうち2〜3割が外国人という。大手メディアとは異なる視点で取材して発信しようと札幌をメーン会場に、市民の視点からサミットの意義を問うシンポジウムなどを予定している。

香港の市民メディアで活動する20代後半の男性3人は6月26日夜、成田空港に到着後18時間拘束され、日本での活動状況のほか、2005年の反日デモに参加したか否かなどを尋問されたという。
また、米国から来日した女性市民記者 (47) は、同ネットの招待状を見せた後11時間拘束され、短期滞在を条件に入国を認められたという。

同ネットの野宮共同代表は、「われわれは大手でないメディア活動をする者の集まり。情報を知って伝える権利があり、メディア活動をしているだけの理由で拘束されるのはおかしい」と話している。

同ネット以外にも、米国人ジャーナリスト2人が長時間拘束されたり、韓国の労組関係者と活動家が強制送還されるなどしている。


■ソース
【北海道洞爺湖サミット】市民メディア関係者、相次いで拘束
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080630/crm0806302057025-n1.htm