中田考さんはイスラームが創設された歴史的意義を取り違えている。
イスラームは統一政権を持った経験のないヒジャーズ地方の部族社会にウンマ(国家)とナショナリズムと全体主義をもたらした。
イスラームはペルシャやローマに対抗するために編み出されたナショナリズムでしかない。
ムハンマド伝に記された、イスラーム共同体を国家として異教・異文化を排撃していく宣教のさまは、まさにナショナリズム以外の何物でもない。
イスラームが無明時代とさげすむ多神教時代は、互いの違いを認め共存していた時代でもあった。
無明時代をさげすむ定型句として女児殺害の廃止があげられるが、実際のところ無明時代に欠点はほとんどない。
イスラーム社会はイスラーム受容によって得た美徳よりも失われた美徳のほうが多いとさえ言える。
現代イスラーム社会はイスラームというナショナリズムをいかにして克服できるかが問われている。

中田考
https://twitter.com/HASSANKONAKATA/status/914999238324502528
 今日のエデン講演で言いたいことを要言するなら:
 ナショナリズムは第一次世界大戦、第二次世界大戦の原因、史上最悪のイデオロギー。
 イスラームはジャーヒリーヤ(無明)と戦うためにもたらされた。
 「現代のジャーヒリーヤ(無明)」ナショナリズムこそイスラームが戦うべき対象。
 カリフ制こそ解答!