「地球で最もイヌに優しい」都市、ネコ生きづらく - イスラエルのテルアビブ、野良猫は数万匹
http://jp.wsj.com/articles/SB12281053434115554903104582337032084935346
2016 年 9 月 27 日 11:17 JST  【ヤフォ(イスラエル)】

 野良猫捕獲業者のエイアル・ゲテナイオ氏(31)は、
黒ネコを網ですくって近くのバンに運んだ後、子ネコをキャットフードでケージに誘い込もうとした。
その後、11匹の野良猫と共にバンで走り去った。
 ゲテナイオ氏は「あと少し待っていたら、もう3、4匹捕まえられたかもしれない」と話す。
朝の散歩中だったフレンチブルドッグは黒ネコの捕獲を見終えると、すました顔で去って行った。
 地球で最もイヌに優しい場所を自認する地中海岸の都市テルアビブヤフォ(テルアビブ)は、ネコが生きづらい都市だ。
人口は約43万2000人。住民14人に1匹の割合でイヌが飼われており、イヌ用のビーチや公園もある。
 市は7月、イヌと飼い主を招き、動物がしゃべるアニメ映画「The Secret Life of Pets(邦題:ペット)」の上映会を開催した。
8月のドッグフェスティバルには、地元のイヌのファッションデザイナーやペット関連技術の開発業者が参加した。
 市は、イヌのイベントやイヌに優しい店での割引情報を飼い主に知らせるアプリも立ち上げる計画だ。
飲食店でも職場でもイヌの姿は珍しくない。
 一方、ネコはないがしろにされている。最も強力な支援は、二級扱いに同情するイスラエル人によるものかもしれない。
 昨年、イスラエルのウリ・アリエル農業相が提案した野良猫の避妊・去勢費用削減に反対するオンライン嘆願書は、1万3215件の署名を集めた。
それでも、目標としていた1万5000件には届かなかった。
 アリエル氏は野良猫を国外追放する案も打ち出した。どの国が受け入れるかは明らかにせず、これらの提案をそれ以上追求しなかった。
アリエル氏の報道官はコメント要請に応じなかった。