私は医者の家庭のものです。
私の彼女は学校では人気者、女子の友人も多く、私は最高の学園生活を送っていました。
ある日、彼女の親からメールが来ました、娘が交通事故にあったと。
それ以来、彼女は話すことが出来なくなり半身も不自由になってしまいました。脳に疾患を患ってしまったようです。
彼女の家庭は貧乏なため、高額な脳手術は出来ないとのことでした。
親からはいろいろと面倒だから、彼女からメールが来たり会いたいと言われても絶対に会うなと言われました。
しかし私には目標があります。私の親は脳外科医なのです。
今はひたすらに我慢して技術を磨き、いずれ成功したら、彼女をあのブラックジャックのように無料で手術してあげようと。
それ以降、苦しいことがあるたびに彼女のことを考えました。　
彼女からのメールは途絶えてしまいましたが、かまいません。
私はたとえ嫌われようとも彼女を救いたかったのです。

数年後、私はその道で若きカリスマといわれるほどの実力を付けました。
夏の日、予約が少なくなった時を見計らって、彼女の家をたずねました、ついにこの時が来たのです。
彼女の親は言いました。
「あんたのせいで、娘は自殺したのよ！」