NHK 移民亡国ドイツ
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Rvb-7KfKPwA

日本経団連の移民受け入れ策は亡国の政策     経済アナリスト 森永 卓郎氏

現在の日本の不況の最大の原因は、内需が伸びないことにある。それは考えてみればあたりまえのことだ。
9年連続で平均年収を下げたのだから(昨年はほんの少し上がったが)、購買力が落ちているのである。
前にも書いた(第152回:総裁選どころじゃない、この景気の悪化! )ことがあるが、名目GDPはこの6
年間で24兆円も増えたにもかかわらず、雇用者報酬は3兆円も減っているのだ。しかも、その間に増税や
控除の廃止が続いたものだから、消費が伸びないのは当然のことである。

どうやら日本経団連は、自分たちの経営が苦しくなっている本質的な原因をわかっていないのではないか。
従業員の給料を減らしてしまったことが、不況の大きな原因であることを理解していないとしか思えない。

その根本を悔い改めることなく、いまだに移民を導入することで人件費コスト削減をもくろんでいるなどという
のは、今回の景気後退を招いたことに対する反省がない証拠である。

もそも、移民政策というのは、ある意味で金融資本主義の遺物である。

金融資本主義を信奉する人たちは、金の力を使って労働力と設備を買ってきて、それを組み合わせることで
自動的に付加価値が生まれるという考え方をする。しかも、労働力と設備は安いほどいいというのが彼らの
発想である。本来ならば、現場における取り組みや創意工夫こそが、高い付加価値を生むものではないのか。

だが残念なことに、彼らの頭のなかには、経済学でいう生産関数というものしかない。労働力と設備があれば
自動的に製品ができるのだという、非常に時代遅れの発想をしているのである。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/160/index.html