薬事法違反:抗がん錠剤を無許可で送り付け　山口

山口県警は１８日、抗がんなどの効能をうたった錠剤を無許可で販売したとして、
健康食品販売会社「日本健康促進協会」＝東京都中野区＝の元社員４人を薬事法違反（無許可販売）容疑で逮捕したと発表した。
注文を受けずに商品を送り付け、代金を支払わせていたとみられ、被害は全国で約２８００人計約５８００万円に上る見込み。

逮捕されたのは東京都板橋区板橋２、中村信仁（２６）▽同区大山金井町、関健治（３４）
▽東京都千代田区麹町２、近藤由記子（５９）▽千葉県柏市あけぼの４、半田健悟（３１）−−の４容疑者。
半田容疑者は容疑を認め、３人は「医薬品として販売したつもりはない」などと話しているという。

逮捕容疑は、共謀のうえ昨年５〜６月ごろ、山口▽福岡▽大分▽島根▽広島−−各県の７３〜８１歳の男女６人に、
「神の雫（しずく）」「海の宝」と名付け、免疫力増強や抗がんなどの効果をうたった錠剤（１瓶１万９８００円）を無許可販売したとしている。

県警などによると、同年５〜６月、被害者６人に「３回セットで購入してもらっている。拒否するなら超過金をもらう」などと突然電話があり、
商品が代金引換で郵送されてきた。代金を支払った山口市の女性（８１）の家族が警察に相談して被害が発覚した。

国民生活センターによると、「心当たりのない健康食品を送り付けられて代金を要求された」などの相談は昨年度に１万４５９６件で、
前年度の２７２８件から急増。約９割が６０歳以上からという。
同センターは心当たりのない荷物が届いた場合は▽受け取りを拒否▽８日以内にクーリングオフをする−−などの対応を呼びかけている。

http://mainichi.jp/select/news/20130619k0000m040073000c.html