「あなたならOK」という番組は、73年4月2日スタートでしたが、他の番組と違っていたのは
局制作の番組の場合、たとえば「制作著作 NET」、外部発注の番組の場合「制作 NET 東映」
という具合に、放送局名のクレジットが必ずあったのに対し、この番組は「企画制作 渡辺プロダクション」
というクレジットだけで、放送局名のクレジットが全くなかった点。
 後日の新聞記事で、こうした番組を「持ち込み番組」と呼び、外部の製作会社が、企画から制作まで一手に引き受け
放送局側はただ制作されたVTRを再生するだけというもの。いわば「局の電波を借りて放送する」という形になるそうです。
 技術スタッフは、すべて「東通」のメンバー。そのため同じスタッフの名前を、TBS系のドラマなどでも、よく見かけたものでした。
 初代ディレクターは、NHK出身の林 叡作、後に「イースト」という制作会社を設立されて、名古屋CBCがキー局で、日曜22:00から
放送されていた「すばらしき仲間」などを担当。テーマ音楽は、なんと「紅白歌合戦」のテーマに、
「あーなたならオーケイ」という歌詞がつけられたものでした。