これまで秘密にしていたのだが田中裕子さんは私とは言葉を交わさなかった。目も合わさなかった。
多分脚本ができる前に仕事を受けいざ始まってみると役柄が気に入らなかったのだろう。
なのに田中さんは見事にというか、スタッフの期待以上のおしんを演じてくれた。それでこそ本当の名優だ
(今朝の日経朝刊 橋田壽賀子「私の履歴書」より)