俊作「おしん、お前はこれからとんでもなく嫌な奴にも出会うだろう。
だがな、決して人を恨んだり憎んだり傷つけたりしてはいけないぞ。
人を傷つけたら自分もつらい思いをすることになる。
結局みんな自分に返ってくるんだ。
もし誰かを恨んだり憎んだりしたくなったら、相手の気持ちになってみるんだ。
どうしてこの人は自分につらく当たるんだろう?何か理由があるはずだ。
それに思い当たったら、自分の悪いところは直す。
でももし、おしんに何も悪いところも無いのに相手が横車を押すようなことがあったら、
相手を責めずに哀れんでやれ。
理由もなくおしんをいじめるやつは、きっと自分も不幸な人間に違いないんだ。心貧しくてかわいそうな人間なんだ。
そう思って、許してやれ」