このドラマのもう一つの筋である、佐枝子の里見への横恋慕なんだけど。

結局、佐枝子は佐々木家に対する思い入れなんかは全く無くて、全て里見への思いだけなんだよね。

何かといえば「里見先生、御立派ですわ」で勝手に動き回って、婦長の家庭も里見の家庭も崩壊させようとした。
で、最後は東教授と里見への当てつけの様に、ほとんど見ず知らずの男が待つネパールへ。

しかし、世間知らずの身勝手なお嬢様なんだけど、その存在はこのドラマの大きなポイントなんだよなあ。この筋立てが無ければ、殺伐とした無味乾燥な作品になっていたと思う。
佐枝子の思いを淡々と受ける里見も辛かっただろうな。
でも、一番可哀想だったのは、佐枝子がネパールに旅立った日に財前のオペをした東教授だよね。