>>914
風俗嬢・亜弓は、恋人と夢を追って田舎から東京に出てきた。
それが今、彼氏は女をナンパ&レイプ、
亜弓の給料が出た時だけタカリに来るヒモ野郎と化し、誕生日にも来ない。
精神的つながりは全くなくなっている。
おまけに、亜弓の仕事・風俗は、愛のない、金による行為だけの擬似恋愛。
彼女は、愛のない孤独な人生に、遂に絶望して死を選んだのでは?
直接の引き金は、夜中の電話(彼氏との別れ話か?)だと思うけど。

それを敏感に感じ取った繭は、
あんなふうに愛に絶望して孤独に死んでいくのは嫌!
という意味で「死にたくない!」と言ったと漏れは解釈している。
だから、4話の羽村のナレーションは、
「一人ぼっちになろうとした君を、
 一人ぼっちの僕が抱きしめていたあの時、
 僕だけの胸の中に、君は、いた。」
6話の「別れのバレンタイン」の後だからこそ、2人が再度精神的絆を
取り戻すきっかけのエピソードとして引き立っている。

ここは、4話の「利己的な遺伝子説に従うなら、生物は全て本質的に孤独」
という話が一つの伏線になっており、
同時に最終話で(孤独にではなく)二人一緒に愛を貫いての死を選ぶ、
という伏線にもなっているのだと考えている。
この作品自体、愛と孤独がキーワードの一つになっているから。