というより、HD24Pそのものが
「映画を撮るためのデジタルハイビジョンビデオ」なんだよね。

もともと、ジョージルーカスが「スター・ウォーズの新作をデジタルで作りたい」
と言い出したのがきっかけ。
その話に乗って、ソニーが中心となって開発した新規格なんだ。
松下のは、更に改良を加えたものなんだ。

これまでも、映画でハイビジョンが使われたことはあった。
かつてあった、内田有紀主演の映画「花より男子」は全編ハイビジョン製作だった。
が、初期のハイビジョンはアナログであり、TV放送優先の設計だったため、
キネコ変換したら画質が劣化してしまった。
対して、HD24Pは、映画館でフィルムで見せるという事を想定した設計なので、
そこのところが大幅に改善されている。

しかし、デジタル撮影の最大の見せ場は、その先の「デジタルシネマ」なんだよ。
デジタル撮影・編集・完パケのみならず、上映もデジタル化、つまり、
完パケもデジタルデータにできるから、「衛星で上映館にデータ配信する」
「上映館のサーバーにストック」「デジタルプロジェクターで上映」という、
フィルムレス上映ができるんだよ。
すでに、東映のシネコン「T-JOY」でそのシステムが稼動しているよ。