戦後の猛はお洒落だった。三つ揃いのスーツにポケットチーフ、
レイバンのサングラスに帽子、そして良くサングラスを拭いていた。
何よりおかしかったのがネックレス、裸のシーンではいつもつけていた。
このネックレスがいかにも成金と言う感じを出していた。
奉公人時代とのあまりにの変わりように「これが同じ人間」と思う程だった。
反対にひかるはいつも地味な着物のおかみスタイル。
唇をかみしめていることが多かったのでよけいに地味に見えたのかも知れない。
東京へ行った帰りの列車の中で駅弁を食べる秀子と隣で深刻な顔で座っている
ひかる。このシーンは2人の性格の違いを良く現していて面白いと思った。