>>939
> 秀子の動きが複雑に描かれていたように思いますね。

秀子とひかるの関係を整頓してみるのもまた一興です。
秀子の側からの見方で時系列にそってみていくと、

ひかるがお高くとまっているようで何となく虫が好かない。
         ↓
何となくから、本気で嫌いになっていく。
         ↓
あてつけで猛にちょっかいを出してみる。
         ↓
本気で猛を好きになってしまい、ひかるの存在が疎ましい。
         ↓
☆同じ男を愛した同士として、ひかるに奇妙な友情を感じ始める。
         ↓
張り合いながらも、ひかるを貶めることはしないようになる。
         ↓
★ 自分の負けを認めた後、素直にひかるを陰から応援する立場になる。

これだけで十分ドラマとして成立するぐらい秀子の心の動きは激しいです。
しかしいきなり★に達したら唐突すぎて興冷めですが、
☆→★に至る過程が、ゆっくり描かれているのでそんなことは全くありません。

こういうサイドストーリーが丁寧に練られていたので、
重層的なドラマに仕上がったのだと思います。