>>931

>それにしても、昼ドラにこれだけの書き込み、解説がつくってすごい
>ドラマだと思います。

 何度か書かれているように,主役だけではなく,脇役の置かれた立場
にも時間を割いてうまく描いている点に尽きるでしょうね。
 先ほど,戦後編第1話をみていましたが,ここでは金にものを言わせた
大河原家と,その管理下に置かれて苦しい立場である三枝家の対比がメイ
ンテーマでしょう。これが以後のストーリーの前提としてうまくできている
のです。
大河原:地元政財界のコネクションが強く,成金ぶりが一層明確。他方で
    三枝家から銀馬車開店祝いに贈られた九谷焼を故意に破損する無
    慈悲な一面もある。副業のキャバレーに力を入れるあまり,本
    業である割烹旅館の料理の質は下がるばかり(後にお座敷ストリ
    ップや食中毒で信用失墜をもたらす伏線?)
 三枝:小作人がいなくなり,絹は慣れない農作業に苦労する。その上で,
    残された使用人であるはなは,絹から給料を受け取れず,大河原
    旅館でパートに出て稼ぎを得ないと食べていけない。

 特に三枝家の経済状況の描写は,地味かもしれませんが貴重な視点です。