920です。ちょうど今、DVD第6巻を見てます。

「文化」の点でもう一つ。
この第6巻収録のなかに、勇作が「文化」をいかに理解していないかを
示すエピソードが2つ出てききますね。

1つは、ひかるに贈る人形を、金にあかせて作らせようとする話。
もう1つは、ひかるに日舞を踊らせるような段取りをつける話。

この当時の素封家には、パトロンとして芸術家を庇護した者がたくさんいました。
「金を出すこと」だけではパトロンとは言えません。
「金をどういう出し方をするか」がパトロンと言えるかどうかの試金石です。
その意味で、勇作はパトロンの資格ゼロです。


ついでに第6巻での、ちょっとした時代考証の例。
第5巻以前は、傳右衛門の飲むさけは日本酒でした。
第6巻からはビールが登場してます。
もちろん戦後編は、ウイスキー・バーボン・スコッチですね。
こういう「消え物」にまで気が利いているところが、愛の嵐の良いところです。