【ピュー】愛の嵐 華の嵐 夏の嵐 【ピュー】
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0001チョレギシオ
02/04/24 00:48ID:p4gRt2bz夏の嵐は現在サンテレビで再放送されています。
0853名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/02 15:53ID:UWEnX6/Tう〜〜ん、嵐が丘と愛の嵐は全くの別物ですよ。
私は両方大好きなんですが、「上手に使った」といわれると「ちょっと待て」と言いたくなってしまうますぅ(^^;
私の中では、前者は孤独の叫びの物語、後者は純愛ものという印象です。
0854ななし
03/02/02 16:20ID:o48dcCqY>嵐が丘は「恋愛と復讐劇」だそうですけれど、これを実に上手に使って「愛の嵐」は
>作られたなあと思います。
「愛の嵐」が成功したのは,原作をモチーフにしながも,舞台になった
甲州の地域特性と日本の戦中・戦後の生活,社会経済事情を重層的に盛り込
んだ点にあるでしょうね。結果的に,原作から一人歩きしましたが,誰がみ
ても無理のない展開だったのが良かったです。
舞台の白部村はどんなところだったのか,甲府との位置関係は,などロケ
地(白根町)との関わりでDVDをみると,ドロドロした展開とは違う意味で
楽しむことができます。
0855名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/02 17:30ID:tvw+Lrxh広大な三枝屋敷の白壁が、緑の木立をバックに映えてて風情があるし。
孤児だった猛が、家族と美しい故郷を手に入れる話ともとれる>愛の嵐
0856名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/02 19:35ID:qRtmlXLA赤と黒も銀馬車も、特に銀馬車の演奏はホンマモノ。
シラベ村も三枝屋敷も、幼い日の猛とひかるが手を繋いで走る屋敷の前の道も素晴らしかった
ああ、あのお寺もね。
こんなにセットのきれいなドラマって今ないよね
0857名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/02 21:26ID:UWEnX6/Tこれも日本版「嵐が丘」という感じのストーリー。
翻案の仕方がちょっと「愛の嵐」を彷彿とさせます。
0858ななし
03/02/02 22:35ID:o48dcCqY>シラベ村も三枝屋敷も、幼い日の猛とひかるが手を繋いで走る屋敷の前の道
>も素晴らしかった
何気ないところかもしれませんが,三枝屋敷の盛衰を垣間見るシーンは,戦
後編第1話(シリーズ第40話)にあります。農地改革により,小作人を失い,
大河原の管理下に置かれた三枝家で唯一残された絹が,慣れない手つきで暑い
中続ける農作業の姿と,朽ちた土塀の映像がリアリティを感じさせます(上記
の幼少期の猛・ひかるの回想シーンとの対比が際だつ)。
三枝屋敷はどこかの旧家を利用したのか,それともロケ期間限定のセットだ
ったのかは,本当に謎ですね。白根町は,ロケ地として大々的に騒がれること
なく,ひっそりとした農村のたたずまいが残されているようにもみえます。
0859名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/03 00:29ID:MqlMnV4W銀馬車のドラムを猛が叩くシーンが何度かありましたが
本当にドラムが得意な渡辺裕之ならではの場面でした。
0860名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/03 03:22ID:TNcZUE4Z三枝屋敷の「井戸→ポンプ→水道」
「玄関の戸」「ひかるの部屋の戸」
などが、時代にそって少しずつ変わってますよね。
こういうのに結構目がいっちゃいます。
0861名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/03 03:32ID:9a7BdL+N★☆★幸福になりたーい!!★☆★
0862名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/03 17:29ID:zMZV67Byそのジュースが何気に懐かしかった。
缶に2か所小さな穴をあけて中身を出すジュースなんて
ここ最近は見たことないよ。
細かい演出にもこだわってるよね。
0863ななし
03/02/03 18:41ID:k5eooBa9>ひかるが猛の家に来た時、秀子がジュースを出してあげるんだけど
>そのジュースが何気に懐かしかった。
>缶に2か所小さな穴をあけて中身を出すジュースなんて
>ここ最近は見たことないよ。
KBS京都での再放送をみて気に入ったシーンのひとつです。
そのジュースはデルモンテなのですが,話の舞台となる1950
年当時,デルモンテは国内生産されていなかったはずです。
むしろ,この前後のシーンをみると,掃除機,ベッドと当時の
一般庶民とは縁遠かったと思われるものが並んでいます。今に
なって気づくことですが,猛が川端カンパニーを通じて手に入
れたと思われる進駐軍放出物資を家庭生活に持ち込んでいたこ
とを暗示した演出だったと思います。
また,この話では,秀子が猛と口げんかをしてふてくされて
いたはずなのに,部屋に掃除機を持ち込んだかと思うと,ベッ
ドに飛び込み,水泳のまねをしてご機嫌なのですが,これも
古橋選手が活躍していた時代背景をふまえた演出のひとつでは
ないでしょうか。
私がMES854で,ドロドロした展開に留まらず,当時の生活史
や社会経済をふまえて「愛の嵐」をみると面白い,と書いたの
はこうした事実があるからです。当時の制作担当者は,精緻な
時代考証を演出・脚本に求めていたのかもしれません。
0864名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/03 22:40ID:BKUDUzmeDVDには渡辺さんのコメントしかなかったけど、ひかるや大河原とか他の人のコメントも聞きたかった。
0865名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/04 15:44ID:uq7uRVnw0866名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/05 12:41ID:N4jgxzel0867ななし
03/02/05 19:03ID:jiwsM5e7>これだけ嵐ファンがいることは嬉しい。
いわゆる「嵐」シリーズのファンは,ドロドロした恋愛物語そのもの
に牽かれてすべてのシリーズをみるようになったか,各シリーズでの出
演者や舞台(ロケ地)に興味をもっていたかに分かれるでしょうね。
その中でも,旧の「愛の嵐」は,架空の村である白部村をイメージし
てロケ地に選ばれた白根町のインパクトがあまりにも強いです。ドラマ
をみていると,「釜無川の流域」など一部に実際の位置とずれているよ
うにもみえるところがあるものの,甲府との結びつきや小作人の暮らし
などは結構,面白いですね。戦中編で猛とひかるが水を掛け合った河原,
ひかるがマムシに噛まれた話で出る沢などは,先のMESにあった三枝屋敷
と並んで白部村のイメージを作り上げていましたね。その点で異色の作品
かもしれません。
0868名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/05 19:30ID:eGMnkaY2DVDほしい。
0869名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/05 19:36ID:9+4CL3423月からファミ劇でまた放送されるからDVD化のチャンスあるぜよ
0870名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/06 09:56ID:TDD1RxBv結婚したらたけしはお嬢さまを「ひかる」と呼べるのだろうか?
「そのうち呼びます」のシーンを思い出すと笑ってしまう。最後の方では「ひかるさん」とか「あなた」とか呼んでいたこともあったけれど
あの手を繋ぐところのひかるの笑顔は最高だった。
0871
03/02/06 17:21ID:2UhGR0JS本人にとっちゃ、ワイド番組のコメンテーターの方が楽だろうけど(w
0872大阪近郊の人
03/02/06 18:21ID:LP8Hzq5O0873ななし
03/02/06 18:23ID:FU9Zui18>「そのうち呼びます」のシーンを思い出すと笑ってしまう。
DVD第7巻の表紙にも出ていますが,このシーンは,田中美佐子
か渡辺裕之が出演し,懐かし番組を振り返るバラエティで「愛の嵐」
が紹介された時に出てもおかしくないですね。それに続く水掛シーン
は互いが演技を超えて楽しんでいたようにもみえます。今にして思え
ば,あのシーンから田中・渡辺両氏の人気が高まったのかもしれません。
0874名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/06 18:26ID:etTjARC/正直、オモロイ
0875名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/07 16:28ID:TKIGKSMp今週からやってるねー。
ホントにこの頃の高木美保は美しいわ。神々しいまでの迫力がある。
0876名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/08 14:54ID:1y+68gjd思春期の微妙な2人の心理が良く出されてる。すごい脚本だ。
お互いを大切に思って守り合ってるところも良く出てる。
何回も見たくなる。
0877名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/08 22:44ID:UQgqEOW8猛が母の面影をさぐりながら観音様を彫っているところに
ひかるがあらわれて
「おまえはひとりぼっちじゃないわ、あたしがいるわ」
って泣きながらはげますシーン、かなり泣けた。
あと、伝右衞門が無念の死をとげたとこ、号泣。
0878ななし
03/02/08 23:10ID:pG5jI5Dy>猛が母の面影をさぐりながら観音様を彫っている
青年期の猛・ひかる(渡辺さん・田中さん)にウエートを置いて
みていたので,猛がなぜ観音像を彫り続けていたのかが漠然として
いました。こういう伏線を知っておくと,思春期編のDVD購入の際に
役立ちますね。本スレッドが,「華」「夏」「新・愛」など他の関連
シリーズの批評と並んで,「愛の嵐」のDVD購入に際して,ナビ的な
役割を示せばいいのですが。
観音像の話だと,戦後編で三枝家に戻ったひかるが,猛の部屋で
足を運び,観音像をみつけた時に,底に「ひかる」と書かれていた
のをみて驚くシーンも懐かしいです。
>あと、伝右衞門が無念の死をとげたとこ、号泣。
おそらく,本放送当時,多くの視聴者が涙したところといえば,
戦中編の最後,猛が出征して2年後,猛が配属されていたと思われ
るサイパン島での玉砕報道をラジオで知ったひかるが大粒の涙を流
すシーンもどうでしょうか。猛とひかるの恋の舞台であり,ひかる
にとって思い入れの強い海の映像に,これまでの名場面集をかぶせ,
BGMはカラオケ調の「Mrs.メランコリー」は最高の演出でした。
#「Mrs.メランコリー」を一度,カラオケで歌ってみたい。
「愛の嵐」は気に入ったストーリーをDVDで何度みても重みがあり,
飽きません。この勢いなら,「華」「夏」がDVD化されてもおかしく
ありませんね。
0879877
03/02/09 00:24ID:U4+uLpLT早速のレス、どうもです。
あの回の中尾彬の演技は、表情だけですべてが伝わった気がしたよ。
腑抜けのようになってしまった時。うまくいえないけど、、、
余生に描いてた夢というかなんというかが、崩れてしまったような。
結婚が認められて有頂天になっていたのは、猛とひかるばかりじゃなく
伝右衞門自身が一番望んでいたことなのかも。
ひかるは地主に生まれた娘として父の立場を尊重し嫁に行く事を決意した。
そして猛も伝右衞門がいるから三枝家に留まった。
なのに伝右衞門は自害した。
舟が激沈しようと、三枝家の跡取りがいなかろうと、小作達が路頭に迷おうと
猛とひかるが駆け落ちしていれば、伝右衞門は生きれたと思う。
という勝手な解釈。
0880ななし
03/02/09 06:48ID:omcDCUIk>あの回の中尾彬の演技は、表情だけですべてが伝わった気がしたよ。
>腑抜けのようになってしまった時。うまくいえないけど、、、
>余生に描いてた夢というかなんというかが、崩れてしまったような。
>結婚が認められて有頂天になっていたのは、猛とひかるばかりじゃなく
>伝右衞門自身が一番望んでいたことなのかも。
猛とひかるが例の河原での水掛シーンで喜んだのもつかの間,一転して
移民船の撃沈という憂き目にあってからの伝右衛門は明らかに憔悴しきっ
ていましたね。三枝家にとって移民船事業は,明らかにハイリスク・ハイ
リターンの性格が強かったのも見逃せません。
ドラマには出ない推測部分ですが,駆け落ちで番小屋にいた猛とひかる
を見つけた伝右衛門は,体面上,2人を相当きつく叱責したと思われます
が,部屋で慟哭する2人を蔭でみて,やりきれない気持ちになったとも解
釈したくなります。これが次の回にある「なぜ,逃げ切れなかったのだ」
というつぶやきに出ているのでしょう。
私の手元にあるDVDが戦中編の6〜8巻しかないのですが,まさに「愛
の嵐」前半部でも屈指のシーンですね。そして戦後編で猛による大河原へ
の復讐とつながるのですが・・・。
この手の解釈は,様々な見方があると思われるので本当に興味深いです。
0881名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/09 09:57ID:jYDCUbTw猛を信頼しているというのが良くわかるし、猛も絹を気づかっている。
屋敷を取り戻した時に靴をぬぎとばして絹のところへ走ってゆくシーン、絹の「ありがとう」思わず涙が出た。
0882名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/10 23:01ID:FKuFsj9Zあのマッカーサーのかけてたレイバンのサングラスが良く似合ってた。
これも時代考証と猛と進駐軍の関係を現しているのだろう。
半纏にクシャクシャズボンだった猛がこんなにお洒落に変身するかと思った。
ひかるちゃんと章次さんの短い会話のシーン、しみじみとして気に入ったシーン
0883ななし
03/02/11 00:22ID:Gzwqc9QU>戦後の赤と黒での猛。すさんだ風貌に最初は驚いた。
戦後編の猛のイメージといえば,何かしら冷酷な雰囲気を醸し出して
いました。このシーンと戦中編でひかるに恋を打ち明けるシーンの落差
が非常に大きかったように思います。
>これも時代考証と猛と進駐軍の関係を現しているのだろう。
進駐軍ネタといえば,ウォーリー軍曹の存在も看過できませんね。
エキゾチックな雰囲気をもっているものの,実は演じているのが日本人
というのがツボです。
「愛の嵐」は戦前・戦中編が恋をベースにしながらも,ロケ地の地理的
な特性にも視点を置いていたのに対し,戦後編が後のシリーズにも引き継
がれる複雑な人間関係がストーリーのメインになります。この辺りのバラ
ンスが実に良かったように思います。
0884名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/11 21:36ID:9Ybmjp1kセットもきれいで思わず見入ってしまう。今こんなにセットのきれいなドラマってないんじゃないかな。
猛のマッチョな体もうまく使っている。でも嫌な感じではなくすさんだ雰囲気が良くでていた。ラブシーンも適度にエロかったし。
0885名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/11 22:14ID:KQhap66d「たけし ともだち」「たけし さされた」とか。
タケシが刺されて負傷したので、閨をともにできる
はずがないと、ウォーリー軍曹の言葉で証明されて
オオガワラが謝りに行ったという場面も印象に残る。
0886ななし
03/02/11 22:35ID:Gzwqc9QU>何度見てもあきることのないドラマ。
DVDになって,その良さがわかった気がします。これほど
評価される昼ドラマも希有でしょう。
>戦後にはやった歌謡曲もうまく使っている。
以前にも何度か書きましたが,NHKの連続テレビ小説ばりの
時代考証の凄さを示す箇所ですね。
歌謡曲だと,大河原家での団欒で「あこがれのハワイ航路」,
猛と秀子の新居で「銀座カンカン娘」が流れていました。また,
サイパン島で戦死していたと思われる猛が帰ってくるかもしれ
ないと思いながら,絹がラジオでよく聴いていたのは「復員だ
より」だったのも忘れることができません。
「愛の嵐」は,「嵐が丘」の翻案というよりは,むしろ「甲
府近郊の農村生活史」を恋愛という視点から捉えたドラマとみ
なした方がいいかもしれません。
>セットもきれいで思わず見入ってしまう。
あのセットは白根町(4月から南アルプス市になる)の
どこにあったのかなどと思いながらみていますね。同町の
西がちょうど山裾なのである程度の推察はできるかもしれ
ませんが。
0887名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/14 01:16ID:6EAo0M+zでもこんなにあのドラマのファンがいて書き込みが続いているのは嬉しい。
リメイクの方はDVDの宣伝しているけれど?どうなのかな?
私の中ではあのドラマはいつまでも心に残るドラマで喋りだしたら止まらなく
なるくらい。
0888ななし
03/02/14 07:14ID:deSHVrET>私の中ではあのドラマはいつまでも心に残るドラマで喋りだしたら止まらなく
>なるくらい。
昨日,東海テレビのホームページを拝見していると,11日付で昼ドラマ
が放送開始以来,10,000回を数えたということで,歴代の昼ドラマ出演者
3名に思いを語るコーナーが出ていました。そこでは,渡辺さんも参加さ
れており,「愛の嵐」が俳優生活を続ける契機になったと述べていました。
名古屋では,「愛の嵐」が1980年代以降の昼ドラマでは,第2位の視聴率
だったそうです(1970年代までさかのぼると,「あかんたれ」がその上を
行くことが別のホームページで書かれていましたが)。これだけをみても,
当時の昼ドラマでは空前のヒット番組であったことが読みとれます。
>愛の嵐のDVDの宣伝って特にしてないけれど売れてるのかな?
某店舗でネット注文していますが,入荷待ちです。静かなブーム
になっていると信じたいです。
0889名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/14 17:01ID:52Seu6Pt最近渡辺さん通販の宣伝で羽根布団で寝転がったりしてますけれど、
私の中では渡辺さんは今も猛のイメージであり、
中尾さんは伝右衛門です。
東海テレビのHP行って来ました。ツーショットのモノクロ写真いいですね。
ひかるも可愛いし、猛もいい顔してる。
静かなブーム私も信じたいです。
0890ななし
03/02/14 22:02ID:deSHVrET>そうですか入荷待ちですか、つまり売れてるってことですね。
本日,その某CD店からようやく入荷のメールが届きました。かなり
の人気のようで,在庫がなかったとありました。以前にも書いた再放送
効果,そして「新・愛の嵐」との比較視聴という流れがあるのでしょう。
要するに「はまる」条件が揃いすぎていたのかもしれませんが。
>ツーショットのモノクロ写真いいですね。
まさか,あの河原の水掛シーンのスチールが出るとは思いませんでした。
ちなみに,DVD第12巻の特典映像で,戦中編の名場面が出ていたのには感動
しました。DVDにして良かった作品のひとつですね。
東海テレビの昼ドラマホームページをみて思ったことですが,系列の東京
新聞出版局辺りで,「愛の嵐」を含めた昼ドラマ全般の歴史をまとめた本が
出てもおかしくないように思いました。制作・編成の苦労話,エピソード,
ファンからの反響,そして最近のDVD化まで,広い視野で昼ドラマを検証す
る企画があれば買いですね(これは,同社がかつて刊行した『実録テレビ
時代劇史』のアナロジーですが)。
0891まむし男爵
03/02/16 00:01ID:F0WtxJ0q渡辺さんの情報ありがとう。
大阪の「華」の方 カキコ伸びませんね。
0892名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/16 13:31ID:P85t4X0u再放送のない地域だから、見られなくて、あらすじだけでも知りたい。
0893ななし
03/02/16 17:12ID:QjiL2DmQちなみに,「愛の嵐」を含めた東海テレビの昼ドラマ一覧は,以下のURL
を参照されると良いかと思います。「華の嵐」が1988年1〜3月までのシリ
ーズとは知りませんでした(「愛の嵐」同様,夏休み企画とばかり思っていた)。
http://tokyo.cool.ne.jp/tokotonasobo/tokai-hiru-drama.html
「真珠夫人」「愛の嵐」「新・愛の嵐」に続いて,「華の嵐」「夏の嵐」
そして「あかんたれ」のDVDが実現されると,東海テレビの昼ドラマファン
は喜ぶでしょうね。個人的には,作品のレベルでは「愛の嵐」と双璧をなす
「あかんたれ」のDVDを期待しているのですが。
「愛の嵐」DVD第10巻の特典映像で,幼年期編の名場面集がありましたが,
伝右衛門が文彦を張り飛ばすシーンに迫力を感じました。そして文彦による
猛いびりは,まさに同時間帯の名作「あかんたれ」を彷彿とさせました。
こうした自局による過去の作品のテイストを演出に加えながら,最後は「グ
ランドロマン」と称されるドロドロした恋愛ものを形作ったスタッフのパワー
には恐れ入ります。田中さんの出た話を一通りみた後は,幼年期・少年期編
に立ち返って作品を検証したくなりました。DVDの凄さはここにあるような気が
します。
0894名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/18 17:50ID:gv1XAxr7自分はリメイクの方を見てからオリジナルを見たんだけど、全く別物で比較にはならないと思った。
「タイトルの似ているドラマ」と思っている。
「長い年月をかけて初恋がようやく実る」「まあロマンチック」それが「愛の嵐」
のテーマの一つだろうと思っている。
だから最後の手を繋ぐシーン、階段をゆっくり降りて行くシーン最高のエンデイン
グと思っている。
0895ななし
03/02/18 20:50ID:pqf9dr9b>リメイク版のCDの宣伝のおかげでオリジナル板が売れるかも知れない。
新旧を並べて販売するところも出るでしょうね。
昨日,読売新聞の読書欄で要さん,夕刊フジのインタビューで藤谷さんが
出ていました。いずれも,「新・愛の嵐」DVD絡みの話題作りかと思います。
>「長い年月をかけて初恋がようやく実る」「まあロマンチック」それが「愛の嵐」
>のテーマの一つだろうと思っている。
とあるサイトの掲示板で以前書かれた意見ですが,「愛の嵐」のオープニング
映像(主題歌を流しながら,配役・スタッフ紹介がなされる)こそ実は,エンデ
ィングシーンに続いているという見解に賛成です。
渡仏直前,ひかるは,母・絹が生前に「海がみたい」と言っていたことを思い出
し,猛を海に誘う。その上で,フランスでは滅多に着物を着る機会がないだろうと
いうことで,ひかるは久々に和装姿になり,猛と共に海へ出かける。
砂浜を歩きながら,2人は幼少期からの思い出,とりわけ白部村にある桃の果樹
園を駆け回ったり,川で笹舟を浮かべたシーンを懐かしむ。猛とひかるは,それを
思い出し,照れ臭くなり思わず互いに笑みを浮かべる。
これらのシーンに加えて,光明寺で手を取り合った時に思い出した水掛,駆け落
ち,そして東京での一夜だけの看病などのシーンを絡めて「悲しい愛の嵐」(光明
寺の和尚が出征前の猛に語った言葉より)を振り返った後で,「いつか白部村に恩
返しをするのだ」海に向かって誓う。
以上は強引な推察ですが,シリーズの展開をたどると,猛とひかるが主題歌の2
番目にある歌詞にふさわしい表情をとることができるのは,どうみてもエンディン
グシーンの後のように思えてならないのです。そのためのプロセスとして作品をみ
ると面白いのかもしれません。
0896名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/18 22:52ID:tjdenLLP酒を飲んでいる。川端カンパニーはワイン工場とホテルの経営。
章次さんも平野さんもお花も一緒に働いている。お花は平野さんと夫婦になった。
大河原は猛に貰った金をもとに小さなデパートとサラ金を経営している。
相変わらず金に汚い。
そんな勝手な「愛の嵐」その後を想像して楽しんでいる。
0897ななし
03/02/19 13:23ID:hb8R/k8j>川端カンパニーはワイン工場とホテルの経営。
猛がワイナリー,ひかるが大河原旅館でのノウハウを生かして宿泊
施設(設備を施したホテルではなく,質素な民宿・ペンションの方がよ
い)かレストランを共同で経営する。川端カンパニーは,桃の栽培が中
心だった白部村に,新たなブドウ畑を作りつつ,安価で高級ワインと食
事が楽しめるという口コミで多くの客を集める。
三枝家は文彦・友子夫妻が管理しているが,文彦が社会部部長の要職
につき,後述する大河原の問題を追いかけることで,猛・ひかるには不
可欠な情報屋となる。
>大河原は猛に貰った金をもとに小さなデパートとサラ金を経営
一時は東京へ逃げたものの,高度経済成長期以降の観光ブームを
背景に,白部村の近くに高速道路のルート計画が進むや否や土建業を再開
し,政財界とのパイプを利用しながら利権を手に入れ,白部村にゴルフ場
とヘルスセンター(あるいはリゾートホテル)の開発をもくろむ。その
過程で,三枝屋敷とその番小屋のある裏山の取り潰しを考える。
伝右衛門の遺言を守りながら自然と観光の共存を考える猛・ひかると,
金にものを言わせ,乱開発を進めることでかつての野望を再び実現させ
ようとする大河原の確執は,両者の子供や家族まで巻き込み,再び「愛
の嵐」が起こる。もちろん,光明寺の和尚は,代替わりしながらも存在
し,双方の中立的な立場となる。
>そんな勝手な「愛の嵐」その後を想像して楽しんでいる。
高度経済成長期かバブル経済期のいずれかが舞台になってもいいですね。
ただ,猛・ひかる・大河原の年齢と,観光目的のワイナリー開発が本格化
した時はいつなのか(正確な時代考証力)が問題になりますが。
渡辺・田中・長塚をメインに置き,一部,「新・愛」のキャストや新人
を入れながらやると案外面白いかもしれません。数年後にみたいです。
もう「嵐が丘」の翻案から一人歩きしますが。
0898名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/19 22:28ID:FJTEuQRB中で使われている古い歌もなかなか、佃組の組長が勇作
に電話をかけている時には何と「あざみの歌」組長の顔
と全く合わない「あざみの歌」が面白さを引き出している。
「銀馬車」で「いとしのクレメンタイ」をバックにダンス
をしているのも「時代だね」と思わせる。
そういえばウチの父親が昔言ってた。「進駐軍のジャズはあの時代
物凄く衝撃的な出来事だった」
犬塚弘の「どうもジャズってやつは」の発言には笑った。
秀子の家での「銀座カンカン娘」も秀子の気持ちを現していて楽しい。
きょうのテレビでリメイク3人トリオが爆笑座談会やってた。
旧のトリオもあの頃の思い出とか語ってくれる企画があるとといいのに
0899ななし
03/02/20 07:14ID:ye8OdUYo>「愛の嵐」は時代考証が実に細かくゆき届いていると思う。
歌謡曲のみならず,食生活のシーンでも当てはまりますね。
例えば,以前にもあげたように猛と秀子の新居では,デルモン
テのジュースが出ていました。猛と秀子が,例の一夜を過ごし
た時に,猛が「進駐軍放出のうまいものがあるぞ」と言ってい
たのかも,と想像したくなります。
また大河原旅館も進駐軍放出物資を手に入れた時,ひかるの
アイデアも交えて和風ステーキなどの洋風懐石で集客力の回復
を狙っていた点もツボです。何とか大河原の一員になりきろう
と献身的に努力するひかるの姿勢が読みとれましたね。加えて
洋風懐石を提案するひかるの言動に,肉や乳製品が多くなる
ことに戸惑いを示していたのも,あまりそれらを食すことに
不慣れな当時の庶民感覚があらわれています。
他方,三枝家で猛とひかるが,絹・はなも交えて食事を取る
シーンでは,鮭の切り身が副食の粗食でした。さらに,ひかる
が無謀な(?)きのこ採りを思いつく前に,絹を喜ばせようと
考えていたメニューは,義父からもらったドジョウとトンブリ
に豆腐を混ぜたものだったのも見逃せません。さすがに都会に
住んでいると,トンブリと言われてもなかなか思いつかないの
ですが,各ストーリー毎にキーパーソンの置かれた立場からみ
た食生活の一面も面白いかもしれません。
0900名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/20 14:40ID:YubUyQc+少なくともNHKの朝ドラの時代考証の人よりも
能力あり。
0901名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/20 17:19ID:D9o2OjVsそれが原因で家は没落。 当時そういう話は多かったのかも知れない。
戦後の猛の三つ揃いに帽子スタイル、細いネクタイも写真に残っている
当時の叔父のスタイルとそっくり、しっかりした時代考証した人天才
本当に誰だろう?
0902ななし
03/02/20 21:00ID:ye8OdUYo>しっかりした時代考証した人天才
私もそう思います。まだ本編は買っていないのですが,戦後編の
特典映像で猛・ひかるの幼年編をみていると,NHKの連続テレビ小説
を思わせる展開でしたね。本放送で「愛の嵐」の第1回を見た人はど
のように捉えていたのでしょうか。あのようなドロドロ展開になると
予測できたでしょうか。
「愛の嵐」の最大のセールスポイントは,時代考証だけでなく,方言
指導が入っていたことも見逃せません。あまり聞き慣れない甲府弁を
広めた点は誇れるものです。山梨を抜きにしては語れないストーリーも
オリジナリティの高いものに仕上げていますね。もし,他地域が舞台だ
ったら展開も異なり,ここまでの人気は得られなかったかもしれません。
当時,白根町にまで足を運んだ熱心なファンもいたでしょうね。
当時の東海テレビ・東京制作部と泉放送制作は,従来の昼ドラマ以上
に番組への思い入れが強かったのでしょうね。その意味では制作者の裏
話も知りたいです。昼ドラマ10,000回記念のホームページを読むとその
思いが強まります。
0903名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/21 03:12ID:YX/Lr9pUという川のようです。
上流には16歳の猛がりんどうを摘みに行った夜叉神峠もある。
下記のページに川の写真があります。
ロケ地はたぶんここでしょう。
http:/hp.vector.co.jp/authors/VA005185/midai/main.html
残念なことにこの近辺は、故・金丸信(自民党代議士)の影響力のもと、
かなり開発が進んだようです。
続編を作ろうにも、適当なロケ地がなくて困るかもしれませんね。
0904名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/21 09:15ID:Jxk5sbx6すみません。
http://
でした。
0905名無しさん@お腹いっぱい。
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0906名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/21 17:44ID:wy8vuDL1あれが昭和25年かと思う程モダン、
今の喫茶店のチョットお洒落な看板みたい。
田舎であんな看板上げてたら目立つでしょうね。
しかも築100年の三枝家に?
赤と黒の入り口の看板も今風。
猛が物凄くアメリカノイズされていたこと
戦後の猛が昔とは何もかも大変身していることが良く現れて
いると思いました。
0907ななし
03/02/21 20:39ID:UoI3fbwF>2人が水を掛け合った河原は釜無川支流の御勅使(みだい)川
>という川のようです。
>上流には16歳の猛がりんどうを摘みに行った夜叉神峠もある。
戦中編でマムシに噛まれたひかるを猛が助けるシーンならびに
猛とひかるの駆け落ちでは,「釜無川のほとり」という台詞が
ありましたが,架空の村とはいえ,実際の位置関係からすれば
御勅使川の方が違和感がないように思いました。
>残念なことにこの近辺は、故・金丸信(自民党代議士)の影響力のもと、
>かなり開発が進んだようです。
白根町のホームページをみていると,キャンプ場や温泉など観光
開発が進んでいるようですね。果樹園とともに,実際にこの目で確認
したいです。
南アルプス山麓・自然に恵まれた田舎のたたずまいを残しながらも,
生活面では甲府との関わりが深い白部村のイメージを考えるのも楽し
そうです。
0908ななし
03/02/21 23:08ID:UoI3fbwF>きょうのテレビでリメイク3人トリオが爆笑座談会やってた。
>旧のトリオもあの頃の思い出とか語ってくれる企画があるとといいのに
東海テレビのホームページには,今なお「新・愛の嵐」のコーナー
がありますが,部分的ながらも例の座談会記事が出ていました。
「新」は,フジ系のポニーキャニオンが手がけているだけに,DVD発売
の宣伝がうまいですね。もっとも,旧と新ではファン層が違うと思いま
すが。一度,「新」のファンからの意見も伺いたいものです。
0909当方大阪在住
03/02/22 03:31ID:ntqyAeCT高木美保がかっこ良すぎるね。
毎日ビデオを留守録して仕事から帰ってきてから
またーり見てます。
当時学生の時すごくはまってて、また見れるの嬉しいな!
0910名古屋在住
03/02/23 02:13ID:fOP4RH2kうらやまし限りです。
こっちでもやらないかな…
0911名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/23 15:20ID:XWZzuhemあらすじだけでも知りたいなあ
新のファンはどんな意見があるのか?と色々検索したけど
特に感想とかはみつからなかった。「ひかるの気持ちがころころ
変わるのに腹たった」くらいかな
大人編を見て逆に思春期編みたら、戦後の猛とのすごい違いが
楽しめた。「酒も飲めん、女も知らん、つまらん奴だ」と言われたり
してて、思春期と戦後の違い上手に繋いでる。
0912ななし
03/02/23 17:34ID:OYigPU+5>華も夏も見て無いので再放送見られる地域の人羨ましい
>あらすじだけでも知りたいなあ
「華の嵐」のファンサイトはここのようですね。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Spotlight/4970/
2月からテレビ大阪で,月〜木の昼12時30分から30分間放送
されていますし,ファミリー劇場では来月放送されるようです。
>新のファンはどんな意見があるのか?と色々検索したけど
>特に感想とかはみつからなかった。
テレビドラマ板の過去ログをみていたのですが,かなり手厳しい
ものが多かったように思います。私の場合,「新」の時は「愛の嵐」
を過去のものとして,記憶の外にあったためか視聴しなかったので
何とも言えませんが。
旧作の戦後編だと,ひかるの「耐える女」ぶりが随所にみえましたね。
勇作がひかるに罵声を浴びせ,部屋を出て行く際のふすまを閉める音を
聞いたひかるが,何かにおびえたのかしかめ面になり半泣き状態になる
シーンが印象的です。それが積み重なって最後に,「愛そうと思ったけ
れど愛せなかったのです」と本音が出るまでの過程に,ひかるが置かれ
た立場のつらさがうかがえたものです。
0913名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/23 20:06ID:ZMQZJRjF戦後編のひかるは良く耳に手を当てていましたね。
お経の音、太鼓の音、静子のののしり、勇作の怒鳴り声、
いい音、楽しくきれいな音はなく、心をかき乱す音ばかり
お嬢様が良くこんな家に耐えられるものだかと思いました。
すべてがひかるとは裏返しの考え、下品?な一家、
(最初に秀子が言ってましたけど)それを田中美佐子は
熱演してました。
0914名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/23 21:08ID:/2H544Usなくなったっていうか・・・・・・・。で、今度は昼帯ドラマで新風を吹かせようと思って
『華の嵐』(フジ系)をやり始めたんだけれど、結局、局のプロデューサーと衝突
しちゃって(原作権だけとって)降りちゃった」
(月刊ドラマ1990年8月号 長坂秀佳インタビュウより)
長坂は降板したおかげで『華の嵐』は傑作になったのか?(w
0915ななし
03/02/24 00:20ID:SnJ7pwQQ>戦後編のひかるは良く耳に手を当てていましたね。
>お経の音、太鼓の音、静子のののしり、勇作の怒鳴り声、
>いい音、楽しくきれいな音はなく、心をかき乱す音ばかり
田中さんの初出シーン(お見合いがテーマ)でのひかるは,
ピアノと日舞をたしなむ地主の令嬢という設定がぴったりで
した。その裏返しが,意に添わない結婚先の大河原旅館での
待遇だったといえるでしょう。目的を達成すれば,自らの意
のままという勇作の性格が戦後編では強くでていました。そ
れが猛の復讐劇とも相まって暴走し,本業を顧みなくなった
点の描写もうまかったです。この部分は不況の現在と重なる
ところが多いと思います(バブル経済期の本放送時よりもリ
アリティがある)。
作品の深読みですが,銀馬車で接待をしなければならない
ひかるは,内心ではせっかく日本旅館に嫁いだのだから,と
りえである日舞で客をもてなしたかったと思っていたかもし
れませんね。戦後編でお座敷ストリップの話が出るのなら,
ひかるの日舞も絡めた方がよかったですね。この辺りが心残
りです。
0916名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/24 02:45ID:9zUhPguF> 内心ではせっかく日本旅館に嫁いだのだから,
> とりえである日舞で客をもてなしたかったと思っていたかもしれませんね。
そんなシーンが仮にあったら興冷めですね。
封建色が残るあの時代に、お座敷で日舞なんぞ披露するのは、
ダンス以上に屈辱ものです。そんな時代です。
そもそも旅館・キャバレー・金貸し
あの時代の感覚では、どれも正業とは言えない職業です。
絹が猛に「大河原と同じ種類の人間に成り下がった」と言ったのは、
まさに心からの台詞だったと考えられます。
0917ななし
03/02/24 08:35ID:SnJ7pwQQ>そもそも旅館・キャバレー・金貸し
>あの時代の感覚では、どれも正業とは言えない職業です。
>絹が猛に「大河原と同じ種類の人間に成り下がった」と言ったのは、
>まさに心からの台詞だったと考えられます。
貴重なコメントありがとうございます。
MES915はやや表面的な書き込みだったと反省しています。
こうした時代考証をふまえた解釈には感謝します。
絹さんの心からの台詞で思い出しましたが,猛のみならず
大河原の一族が押しかけて,絹の前で様々な議論が出た後で,
「みんな出て行って!」と叫ぶところもまた,金がすべてと
みなされた当時の社会に対する警鐘だったのでしょうね。うまく
説明できませんが,大河原の管理下にあっても,絹の三枝家を
守り抜こうとするスタンスが随所に描かれていた点は見逃せません。
0918名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/24 14:15ID:ZEQhv451キャバレーのダンスの相手と、驚きました。
大河原の嫁になりきろうとどれにも必死な姿が切なかった。
確かにあの時代「水商売」「金貸し」は三枝家の絹でなくとも
いい商売とは思わなかったでしょう。
まして絹から見れば住む世界が違う。
そんな娘の苦労を心配しながら、人間としての誇りを失わない
とする絹、さすが江波杏子はみごとに演じていました。
リメイクでは絹は三枝家を出て寺に住んでいましたが
この誇りと家を守り抜こうとする姿勢が戦後編の大きな
テーマのひとつだったと思います。
そして猛の勇作への復讐劇にも何一つ言わない。
むしろ猛を気遣っているし、猛も絹を気遣っている。
このあたりの人間どうしの信頼関係が見逃せないと
思っています。
0919ななし
03/02/24 23:58ID:SnJ7pwQQ>大河原の嫁になりきろうとどれにも必死な姿が切なかった。
対外的(表)には,勇作の妻(勇作が倒れた時には経営者代理)
という立場で猛と対峙しなければならないものの,猛と会わざるを
得ない時になると,かすかに笑みを浮かべ,緊張感がほぐれるひかる
の表情も読みとれました。その上で絹を気遣い,猛に対して「昼食
を一緒に食べてあげて」と言ったシーンは,以前のMESで誰かが書か
れていたように,しんみりとさせるものでしたね。
また8年間,ひかるが大河原にいたのは義理の父・政之助の暖かい
眼差しも大きかった。これを演じた犬塚さんも脇役としての味が出て
いました。
>そんな娘の苦労を心配しながら、人間としての誇りを失わない
>とする絹、さすが江波杏子はみごとに演じていました。
江波さんが涙を流しながら,ひかるを心配するシーンも鼻をすす
りながらの熱演でした。こういうコメントを読むと,何度でもみたく
なるドラマというのもわかる様な気がします。
後は,猛・ひかるの幼年・少年少女編で,本気で怒る(時には手を
あげる)中尾さんの伝右衛門をじっくりみたいですね。
0920名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/25 13:55ID:Sy8MASW3> 義理の父・政之助の暖かい眼差しも大きかった。
ひかる「ピアノ・日舞」、文彦「文学」、猛「LP、ドラム、英語、彫刻」
絹「日舞、詩集、音楽、骨董」、傳右衛門「囲碁」
といったように、三枝家側は何らかの形で「文化」に触れているものが多かった。
一方の大河原家は、
勇作「壺を割る、人形を金で無理矢理入手」、母「宗教に狂う」
「文化」をたしなむという雰囲気はない成り上がりそのもの。
その中にあって、小作上がりの父(犬塚)だけは、
囲碁をし、骨董も好きなど、「文化」に触れているというのは、
キャラの設定として、秀逸だったと思う。
0921名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/25 17:11ID:+VyePhG3結局最後にひかるを助け出したのも政之助の力が大きい
あの下品な大河原家のなかで唯一人間らしい人物、ひかるの味方
後半では彼の役割がかなり大きな位地を締めていたと思う。
あと火が出た時にひかるが自分ひとり逃げ出すことをせずに
あれだけ自分をいびった静子を助けに行ったのも
ひかるの性格を良く現していたように思う。
助けに来た猛もひかるだけを助けて逃げないで、静子を
助けていた。2人の性格を良く現れしているシーンだと思う。
0922ななし
03/02/25 18:32ID:qhZrbUiM>2人が水を掛け合った河原は釜無川支流の御勅使(みだい)川
>という川のようです。
もうひとつ,ロケ地の推察ですが,エンディングシーンでも出てくる
光明寺の巨木は,神奈川県湯河原の城願寺にあるビャクシンのようです
ね。関東近辺で,山門から石段を上がってすぐ右手に巨木のあるお寺
といえば,この寺としか思えないのですが。とあるホームページの写真
をみて気づいたことです。
>>920
「文化」から三枝・大河原両家を捉える視点は,言われてみて
初めて気づきました。表面的な内容に留まらず,心から「愛の嵐」
を楽しんでいた人がいて本当に嬉しいです。
本放送から16年,歳月の長さを感じながらも,決して色あせるこ
となく語り継がれる番組に巡り会えたのは幸せかもしれません。DVD
になって本当に良かったです。
ところで,「華」「夏」「新・愛」で,「愛」に匹敵するツボ
と思われるシーンはどれだけありましたか。
0923名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/25 23:47ID:5vUtmivO「愛」に匹敵するツボと思われるシーンはなかったと思っています。
あれはタイトルの似ている別物と思っています。
同じと思いたくないです。特に戦後編
このシーンがもう一度見たいとか、心に残ってるとかないのです。
同じようなシーン、伝右衛門の自殺シーンでもまるで違います。
あの時「三枝伝右衛門の生涯は終わりました」のナレーション
にかぶせて石仏が映ったのがすごく心に残って
いますけれどリメイクにはギルス吼えしかなかった。(笑)
みなさんの書き込みを読んでこんなにも16年前のドラマを楽しみ
愛し、分析する方の多いこと、色々な視点に驚き、このドラマを
16年間ひっそりと1人楽しんで来た者としてすごく嬉しい。
DVDが出たことも含めて
0924名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/26 00:48ID:4ZyJsF+m「文化」の点でもう一つ。
この第6巻収録のなかに、勇作が「文化」をいかに理解していないかを
示すエピソードが2つ出てききますね。
1つは、ひかるに贈る人形を、金にあかせて作らせようとする話。
もう1つは、ひかるに日舞を踊らせるような段取りをつける話。
この当時の素封家には、パトロンとして芸術家を庇護した者がたくさんいました。
「金を出すこと」だけではパトロンとは言えません。
「金をどういう出し方をするか」がパトロンと言えるかどうかの試金石です。
その意味で、勇作はパトロンの資格ゼロです。
ついでに第6巻での、ちょっとした時代考証の例。
第5巻以前は、傳右衛門の飲むさけは日本酒でした。
第6巻からはビールが登場してます。
もちろん戦後編は、ウイスキー・バーボン・スコッチですね。
こういう「消え物」にまで気が利いているところが、愛の嵐の良いところです。
0925ななし
03/02/26 13:53ID:O3N3AuL3>ひかる「ピアノ・日舞」、文彦「文学」、猛「LP、ドラム、英語、彫刻」
>絹「日舞、詩集、音楽、骨董」、傳右衛門「囲碁」
>といったように、三枝家側は何らかの形で「文化」に触れているものが多かった。
MES924でも書かれているDVD第6巻をみると,伝右衛門と文彦で「文化」
に対する受け止め方の違いを読むことができます。長男でありながらも詩
人を志し,三枝家を継がないと言い切る文彦を罵倒する伝右衛門の厳しい
眼差しは忘れられません。現実にも似たような話は,つい最近まであった
ように思います。
>>924
>ひかるに日舞を踊らせるような段取りをつける話。
(中略)
>勇作はパトロンの資格ゼロです。
ひかるの純真さを打ち砕く勇作のねらいが初めて出たところ
でした。この後から,「悲しい愛の嵐」へ突き進む過程は実に
リアルでした。特に勇作の意図を見抜いたひかるは,伝右衛門が
勇作から融資を受けたことを知り,伝右衛門に直言したものの,
伝右衛門に逆に張り飛ばされるシーンは衝撃的でした。
>>923
>このドラマを16年間ひっそりと1人楽しんで来た者としてすごく嬉しい。
私もDVD,そして地上波(KBS京都)の再放送がなかったら,ここまで
作品を振り返ることはなかったでしょう。何気なくレスをつけていましたが,
まるで一昔前にはやった「サザエさんの謎」みたいな深い解釈をするファン
がこのスレッドにいたことが驚きなのです。同じノリで他シリーズの解釈も
みたいですね。
0926名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/26 22:31ID:4ZyJsF+m> 三枝家を継がないと言い切る文彦を罵倒する
> 伝右衛門の厳しい眼差しは忘れられません。
傳右衛門は、地主としての「noblesse oblige」を第一に考えた人間。
それをこなしている分には、「文化」に限らず何に対しても広い心があった。
文彦が晴耕雨読の生活をする分には、何の文句も言わなかったはず。
> ひかるの純真さを打ち砕く勇作のねらいが初めて出たところでした。
勇作に「ひかるの純真さを打ち砕く」狙いなど最初からなかったと思いますが?
もっと下世話な話で、単に自分の力を誇示したかっただけでしょう。
0927名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/26 22:56ID:d6u3VTF7章次さんが心を許し猛の部屋の番号を教えるところ、
しみじみとしていいシーンでした。
そのあと、お酒を飲まされたひかるがむせて、猛が笑顔をみせる。
「初めて笑顔をみせてくれたた」と喜ぶひかる、レコードを聞かせてと
いうところは一瞬昔の二人に戻ったようでホットしました。
ラブシーンのほとんどないドラマなのに、何かの拍子にふと肩に手を触
れたりしただけで立派なラブシーンになっていると思います。
敵どおしになっていた時にもお互いに目を見詰め合って、どちらかがふと
目をそらす、切ないけれどそれがとてもきれいなシーンだなあと思いました。
0928ななし
03/02/27 01:15ID:IJigCQzF>もっと下世話な話で、単に自分の力を誇示したかっただけでしょう。
別のシーンですが,勇作は,文彦と芸者を交えた酒席を設けた上で,文化
事業が必要だ,とホラに近いことを話していた点からも想像がつきます。
ひかるに対する執着心と猛への敵対感,旧「愛の嵐」で描かれた勇作には
怖さすら感じたものです。特に戦中編では,ひかるが単独で三枝家へ帰省さ
せることすら許さなかったですからね。猛による復讐劇が始まってからの
展開も,裏社会のドロドロぶりと共に描かれていました。
>>927
私も同感です。別のサイトでも同様の指摘があった時,
映画のノリに近いと書かれていたのを思い出します。
何かしら,DVD視聴から作品を「研究」しているかの雰囲気に
なりましたね。
0929名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/27 06:54ID:i7+KNHj9(幼年期にも絹が子供たちを寝かしている影絵のシーンがありましたけれど)
影絵だけで充分エロさが出てると思いました。
秀子に背中の傷のことを言われてパッとシャツを着る、猛の心の奥の本当の
心が見えるようで切ないシーンでした。
そしてその時はいていたブカブカトランクス、笑いました。
あのパリパリのスーツとのミスマッチが?時代でしょうかね?
猛は下着もアメリカノイズされているかと思ってましたから
エロさと言えばまむしにかまれた時の猛がさっとスカートをまくりあげて、
あの細い足にかみつくシーン、猛のシャツにしがみついているひかるの手
ちらりと見えるズロースとひかるの表情、ドキリとしました。
これは上質のエロチシズムとして最高と思いました。
0930ななし
03/02/27 20:02ID:IJigCQzF以下のホームページの影響も大きいでしょうね。
1.http://www.venus.dti.ne.jp/~kawakatu/misc/gunsou/ainoarashi.html
このページは,2年ほど前からあり,本掲示板でも旧作のストーリー
紹介としてよくリンクされていた。やや放送内容と異なる箇所もあるが,
概要の把握には役立った。
2.http://www.hi-ho.ne.jp/hi_chan/
「コアな話」が秀逸。登場人物や各シーンの背景をうまく解説している。
私の場合,再放送時に2をみつけたのがきっかけで,DVDを買いました。
DVD鑑賞のテキスト代わりにこのホームページをみている人もいるのでは
ないでしょうか。
そういえば,「夏の嵐」の研究サイト(ファンサイト)はみかけませんね。
0931名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/27 23:28ID:pvpQK16uナルホドうまい解説だと思います。それからここのHPを見ました。
色々な視点を知る事は楽しいと思います。
それにしても、昼ドラにこれだけの書き込み、解説がつくってすごい
ドラマだと思います。900以上のスレだし、
リメイクじゃあこうはならないでしょうね。
ここを読んで色々な視点を知るのも楽しみで、1000になってENNDOマーク
がでるのは寂しい程です。
0932名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/28 00:28ID:sEkg+eZF…って、がいしゅつ?
0933名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/28 17:38ID:v0tAwZWx>それにしても、昼ドラにこれだけの書き込み、解説がつくってすごい
>ドラマだと思います。
何度か書かれているように,主役だけではなく,脇役の置かれた立場
にも時間を割いてうまく描いている点に尽きるでしょうね。
先ほど,戦後編第1話をみていましたが,ここでは金にものを言わせた
大河原家と,その管理下に置かれて苦しい立場である三枝家の対比がメイ
ンテーマでしょう。これが以後のストーリーの前提としてうまくできている
のです。
大河原:地元政財界のコネクションが強く,成金ぶりが一層明確。他方で
三枝家から銀馬車開店祝いに贈られた九谷焼を故意に破損する無
慈悲な一面もある。副業のキャバレーに力を入れるあまり,本
業である割烹旅館の料理の質は下がるばかり(後にお座敷ストリ
ップや食中毒で信用失墜をもたらす伏線?)
三枝:小作人がいなくなり,絹は慣れない農作業に苦労する。その上で,
残された使用人であるはなは,絹から給料を受け取れず,大河原
旅館でパートに出て稼ぎを得ないと食べていけない。
特に三枝家の経済状況の描写は,地味かもしれませんが貴重な視点です。
0934名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/28 22:21ID:wwconyaP> 九谷焼を故意に破損する無慈悲な一面もある。
これは無慈悲ではなくて、勇作のコンプレ発露ですね。
> 残された使用人である「はな」
それでも「はな」が出ていかないのは、
それだけ御恩を感じているということで、今では考えられない律儀さですね。
ところで「おとら」は無事嫁に行けたんだろうか?
「ごいち」は無事だったのだろうか?
「琴」は? 「おこま」は? 「銀次」は?
こういう脇役が光っていたのは、この種のドラマとしては奇跡的でした。
0935名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/28 22:45ID:7xlAIVz5無事に日本に帰国できたのかな・・・
0936名無しさん@お腹いっぱい。
03/02/28 23:47ID:wwconyaP0937名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 00:25ID:5uOy+R3O>それでも「はな」が出ていかないのは、
>それだけ御恩を感じているということで、今では考えられない律儀さですね。
戦中・戦後編を中心にみていたので,どうしても「はな」さんの存在が脇役
ではインパクトがあります。地味な役なのですが,三枝家を陰で支える存在と
しては大きかったですね。絹を気遣うのは当然としても,ひかるが来たときで
も嬉しそうに迎える姿に心が和んだ視聴者も多かったはずです。
>こういう脇役が光っていたのは、この種のドラマとしては奇跡的でした。
私も同感です。時代もののドラマゆえか,人の入れ替わりがかなり激しかっ
たことも影響しているのでしょう。以前も書いたように,渡辺さん・田中さん・
長塚さんの三角関係だけが目立つストーリーだったら,本放送から16年後にDVD
が出たり,リメイクの試みがなされるほど後に語り継がれる作品にはならなかっ
たでしょう。
0938名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 11:41ID:UJLkmYEu「この家の人はみんなお育ちが悪いから」と言ったことがあとの展開を予感
させる言葉。三枝のお嬢様と成金大河原とはやることなすことすべて背中合わせ、
このドラマはその静と動をうまく使っている。猛とひかるは喜び合う時にも
静かに喜び合う、怒りを向け合う時さえも動にはならない。
動の中に入り込んでしまったひかるは何度も耳を押さえて耐える動作をしていた。
静子役の「福田公子」の迫真の演技、秀子役の「芦川よしみ」の色のついた演技
大河原家も三枝家に負けない芸人を揃えているところも、このドラマが盛り上がった
要因と思う。「愛の嵐」の出演者座談会、どこかで企画されるといいなあ
0939名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 15:55ID:5uOy+R3O>静子役の「福田公子」の迫真の演技、秀子役の「芦川よしみ」の色のついた演技
>大河原家も三枝家に負けない芸人を揃えているところも、このドラマが盛り上がった
>要因と思う
振り返ると,秀子の動きが複雑に描かれていたように思いますね。キャラクター
としては,プライドが高く,派手かつ下品な言動もあるものの,涙もろい点もあり
ました。主役と脇役の狭間にあった登場人物として印象に残ります。一言では言い
難い存在でした。
静子の場合は,新興宗教にはまり,三枝伝右衛門のたたりを口癖にしてからの演
技が強烈でした。我を忘れて,自宅,そして三枝家にての絹の通夜でひかるを罵倒
するシーンは迫力がありました。
>>921
>あと火が出た時にひかるが自分ひとり逃げ出すことをせずに
>あれだけ自分をいびった静子を助けに行った
というシーンは,静子への逆恨みに決して走らなかったひかるの姿勢もしっかり
フォローした脚本になっていました。ストーリーがかなり練られていたのですね。
「新」ではここまでの迫真の演技はありましたか。
>「愛の嵐」の出演者座談会、どこかで企画されるといいなあ
私もそう思います。主題歌にある「人は皆 明日へ急ぐ旅人
歩みを止めれば 過去は鮮やか」は,その後の主役の活躍を
みると,よくわかるような気がします。DVD発売がもたらした
副産物というべきでしょうか。
0940名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 16:02ID:HaSJAJKgDVDで改めて見ていく内に、気になった。
最終回で、静子が灯明か燭台を倒して出火する、とい
うのは何となく唐突な感じがした。
反面、大河原の敗北宣言がちょっときれいに聞えて、救い
ようがあるように感じられたが。
0941名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 16:26ID:aNVUtiwfなかったと思います。新の方はタイトルが似ているだけで別の者だと思っています。
新のサイトができてもこんなに沢山の書き込みはないと思います。
>大河原の敗北宣言がちょっときれいに聞こえて、救い
あのシーンいいですよね。出て行く大河原に黙って頭をさげるひかる
前日までのドロドロがとかされていくようでいいシーンと思います。
本当に細かいところまで配慮して作られたドラマと思います。
0942名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 17:56ID:CU+YB+pe新、では秀子が拳銃でひかるを撃ち、庇ったタケシが死ぬという
尻切れトンボのような形で幕引きがされていた。ちょっとヒドイ
と思えた。
それに比べて、旧は良かった。大河原が札束の入ったカバンを守って、追加
の金を辞退して「男ひとりがやり直すにはこれで十分」と言う。
「ま・け・た」のせりふも味があった。
0943名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 23:51ID:+1FCG4Cq> 最終回で、静子が灯明か燭台を倒して出火する、
> というのは何となく唐突な感じがした。
私は逆ですね。
あれが単なる出火だったら、偶然になってしまいます。
因果応報として、大河原家の者の過失というのは必然と言えますから。
なおあの時点で、
大河原父・・・最初から善玉
秀子・・・善玉に変身した後
勇作・・・ラスボス
したがって静子が、大円団のトリガーになるのは、プロット上、必然でした。
0944名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/01 23:51ID:+1FCG4Cq> 大河原の敗北宣言がちょっときれいに聞えて
勇作が「ひかる」を奪いに来て連れ去る。
「ひかる」は大きな運命に従うしかないと「諦観」している。
猛は勇作に対抗する力がなく何も出来ない。
↓
猛が勇作に対抗するだけの力を付ける。
↓
× 猛が「ひかる」を奪いに来て連れ去る。
これでは勇作と同列になってしまう。
× 「ひかる」が大河原の元から逃げ去る。
これでは「ひかる」の「諦観」と合わない。
↓
[必然] 勇作が「ひかる」を自ら納得して手放す。
これだと「ひかる」の「諦観」と矛盾しない。
プロットとしは当然の流れなんだけど、
そこらへんを上手に処理できていたし、かつ長塚京三さんの演技も素晴らしかった。
0945名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/02 00:13ID:t9MAi3xF> 秀子の動きが複雑に描かれていたように思いますね。
秀子とひかるの関係を整頓してみるのもまた一興です。
秀子の側からの見方で時系列にそってみていくと、
ひかるがお高くとまっているようで何となく虫が好かない。
↓
何となくから、本気で嫌いになっていく。
↓
あてつけで猛にちょっかいを出してみる。
↓
本気で猛を好きになってしまい、ひかるの存在が疎ましい。
↓
☆同じ男を愛した同士として、ひかるに奇妙な友情を感じ始める。
↓
張り合いながらも、ひかるを貶めることはしないようになる。
↓
★ 自分の負けを認めた後、素直にひかるを陰から応援する立場になる。
これだけで十分ドラマとして成立するぐらい秀子の心の動きは激しいです。
しかしいきなり★に達したら唐突すぎて興冷めですが、
☆→★に至る過程が、ゆっくり描かれているのでそんなことは全くありません。
こういうサイドストーリーが丁寧に練られていたので、
重層的なドラマに仕上がったのだと思います。
0946名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/02 00:43ID:t9MAi3xF繰り返し繰り返し出てきます。
[少年期]
(A) 横浜の海でひかるを背負って砂浜を駆ける。
[青少年期]
(B) ハイキング途中で足をくじいたひかるを背負って家に連れて帰る。
[青年期]
(C) まむしにかまれたひかるを背負って、必死に家に連れて帰る。
[戦後]
(D) 家事の現場からひかるを背負って助け出す。
こうやってみるといかに計画的に練られていることは歴然とています。
面白いのは(A)〜(D)において、
ひかるが背負われることを自分から望んだかと言う点では、
(A)○ (B)○ (C)× (D)×
猛が背負うことを自分から望んだかという点では、
(A)○ (B)× (C)○ (D)○
ひかるの生命の危険度は、
(A)× (B)× (C)○ (D)○
猛の生命の危険度は、
(A)× (B)× (C)× (D)○
(A)はノスタルジックな戻るべき桃源郷として別物ですから、
(B)(C)(D)がきれいに整頓できていることが分かります。
0947名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/02 01:38ID:Fiwi8h8O結婚して8年も経つのに猛を忘れられないでいるひかるを
最初、秀子は理解出来ず反感を感じてたんだと思う。
でも猛の事が好きになって、愛されてないと分ってても
諦めきれず悩むうちに、ひかるが結婚してからもずっと
猛を忘れられない気持ちがヒシヒシとわかるようになった。
で、ひかるに対して妙な親近感を感じるようになったのかなとオモタヨ
0948ななし
03/03/02 01:52ID:F/kAwNtX解釈が展開されているのは驚きました。ここ数日は,鋭い解釈を読
むのが楽しみでDVDを繰り返しみています。授業に例えると,
予復習:MES930で記したファンサイトのホームページ(一部は本スレッドも)
講義(?):DVDの作品鑑賞(本編+特典映像)
演習:本スレッドのやりとり(個人の主観を最大限に生かした作品の解釈・分析)
といっても過言ではありません。書いている私もここまで深い読みを
するファンがいるとは思わなかったので嬉しいです。
この勢いで,次は下成佐登子さんの主題歌「Mrs.メランコリー」に,坂田
晃一さん作曲の挿入曲サントラCDも出してほしいです。
0949名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/02 10:03ID:7Mik43cC多いことは嬉しいなあ、
猛の愛の形は「お嬢さまを守る」ひかるは「猛に守られる」だと思います。
そんな形の愛は敵どうしになっても随所に見られます。
山小屋にひかるを助けに行くとか
背負うシーンが確かに多いですね。
これも守る、守られるに繋がるかなと思っています。
個人的には少年期、足を怪我したひかるを背負って
橋の上を歩くシーンが好きです。
黙って歩く猛と甘え顔のひかるのアンバランスがなぜか心に残っています。
今の時代ではこんな愛の形ってないでしょうね。
だからリメイクでは「愛してる」
連発するように変えちゃったのかな?
0950ななし
03/03/02 21:45ID:F/kAwNtX秀子のキャラクターをめぐるコメントありがとうございました。
秀子の場合,バツイチで兄に負けず劣らずの一本気なところがあった
ために,ひかるへの「当てつけ」から猛への恋に走ったのでしょうね
(男性へのアプローチを心得ていたのは明白)。だが,猛が予想以上に
したたかで,逆に宿敵・大河原を潰すために秀子を利用していたのをう
すうす知ると,秀子も今までとは違って一筋縄でいかず苦しんだと想像
がつきます。猛に叱責されると,「ごめんなさい!」と泣くシーンが多
かったのもそのためかもしれません。同じ夫からの罵倒でも,感情を抑
えるひかると好対照な秀子の性格がよく描かれていました。
0951名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/02 22:16ID:wfXcLbPTなんとも…。
0952名無しさん@お腹いっぱい。
03/03/02 22:48ID:bfasByEa初めひかるへのあてつけから猛に近づいた秀子が本気になってゆく過程が
実に良く描かれていたと同時に秀子の性格が次第に変わってゆく、過程も
面白いほど良く出ていました。まさに大河原秀子の「恋の1人芝居」
そしていつの間にか急に大人のいい女になってゆく、
最後の方で勇作に借金を申し込まれた時の「ひかるさんと離婚するのが条件」
のシーンでは最初の頃の秀子とは別人のように毅然としていました。
あの兄弟のツーショットシーン、切ないですよね。いいシーンでした。
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。