シリーズしょっぱなの仕掛人から、標的を倒した後に「敵ながら
あっぱれな腕。何か言い残すことはないか」と聞く話があるし、
もっとストレートなところでは、「武士道を通したい」という左内に、
半右衛門が理解を示して礼金なしの仕掛けをやる回もある。
何話か忘れたが、戸浦六宏が出てくる話だ。
仕掛人以外でも、奉行所の腐敗追求かなにかをしていて、内部で
抹殺された同心の妻が自害するのを、毅然と描いていた話もあったし。
ゆえに「武士道の徹底否定」は的外れと言われても仕方あるまい。
必殺に限らず、昔のドラマはどうも時代背景のせいか、思想的な
ものとこじつけられがちだな。
まあ88のフライングということで武士道云々はこれくらいにしておくが
いいと思うが。