今は昔・・・・・・

[0001 竹取の翁というものありけり。 NG NG]

[0005 日本昔名無し NG NG]

P1
「資源としての時間の配分についてだけを考えた場合、宗教はあまり効
率的ではない。 私なら日曜の朝にはもっと沢山の事をやるだろう」
-- William H. Gates III

[0006 日本昔名無し NG NG]

P2
ビル・ゲイツはアメリカで一番の大金持だった。
世界の大半を支配した頃、神様が彼に一通の電子メールを送った。

P3
親愛なる ビル君 ： 私は前の日曜の朝に、君がどのように時間を配分
するのかをみていた。 あまり感心はしなかったね。 止まったままの
自転車 （エアロバイク） に乗るというのは何かね？
Men's Channelで男達が TG値やP.S.A.値について語るのを見ている
というのは何かね？

三つの言葉からなる忠告を君に与えよう ： 隣人を愛せよ。
こじきのラザロを無碍に押しのけた金持ちの男がどうなったかという
話しを聞いた事があるかね？ 私は 「一般保護違反」 を起こしてやった。
そしてあの男は何世紀もの間 オフラインのままだ。 何か話したい事が
あるかね。 私はここにいる。 そなたの創造主、神。

[0007 日本昔名無し NG NG]

P4
ビル・ゲイツは返事をタイプした。

P5
親愛なる神様へ：わあ。。何でも御存知なんすね。さすが。
しかしどうしたら神様が同時に全能だとわかるのでしょうか？？
ゲイツ

[0008 日本昔名無し NG NG]

P6
彼が送信ボタンをクリックしたとたん、ワシントン州レッドモンドにある
マイクロソフト社の構内全体が真っ暗となった。その暗黒は凄まじいもの
だった。 エアコンはたちまち停止となり、彼は消失したデータに喚き泣き叫ぶ
従業員達の声を聞いた。

オフィスは、地を這うもの、空を飛ぶもの達で溢れかえった。玉の汗が
彼の鼻から滴り落ちた。刺すような異臭が漂ってきた。ウエブサイト
はヒッタイトの大攻勢で燃え上がった。

そして彼は騒々しい蹄の音を聞いた。発狂した豚の群れがホールを走り
抜けて行った。小さなピンク色の目は赤く燃え、彼らの耳にはポケベル
がつけられていた。

外へ出る時、彼は自分の鼻に触れ、そして腫れ物があるのに気づいた。
癩病患者が ロビーに横たわり、施しものを乞うていた。
ビル・ゲイツがニッケル貨を投げ入れと、電力は回復した。

[0009 日本昔名無し NG NG]

P7
ゲイツが自分のオフィスに戻ると、ディスプレイにメッセージがあった。

P8
親愛なるビル君 ： 先程のあれは単なるスクリーンセーバーだった。
私の掟に従え。さもなくばヴィールスをもて情報跋扈の世を戦慄の
断末になさん。私はかつて洪水を起こした。そして見よ。
私はウイルスをも操る。むかし人は塔を築き天に届こうとした。
私は彼らのフォーマットを互換性の無いものにしてやった。
また再びそれをやる事も出来る。また愛をもって救ってやる事も出来る。
私は、つまり、神だ。

ps-- 次は君がどうするかだ。

[0010 日本昔名無し NG NG]

P9
ウエブサイトはレストアされた。 癩病患者はジェネラルマネージャーに
格上げされ、狂った豚達の担当にされた。
彼ら（狂った豚達）はアメリカの Americans with Disabilities Actの元では
現在の地位に留められていなければならない。
しかし彼らのほとんどは vice president （肩書きだけで役立たず）だった。
したがってマイクロソフトの株価には影響を与えなかった。

P10
ビル・ゲイツはデータベース検索でコマンドメントワードを走らせ
神が指定した人々の集団に山ほどダンプしてあるのを見つけ出した。
-- 偶像を持たぬこと。盗まぬこと。貪らぬこと。七日めを聖なる
ものとすること。そしてまた何を食べ、どう生活するかを。
-- やがて後には、神を愛し、隣人を愛せよと。
ビル・ゲイツは返事を書いた。

P11
親愛なる神様 ： 箱船の事を今考えてみる必要があるのでしょうか。。。
お話出来ますか。

[0011 日本昔名無し NG NG]

P12
-- 突如、そこはチャットルームとなった。

P13
LUCI ： あの目玉の飛び出たイタチ野郎のビル・ゲイツは、あなた（神）の
事など無視するように振る舞っています。
あの男の事を任せていただけませんか？ 私には司法省に知り合いがいるのです。
（LUCI ： Lucifer、ルシファー）

P14
天主たる神 ： 必要は無い。小賢しい男達をわからせるには時間がかかる。
しかし私はやらなければならない。
最後にはあの男もわかるようになるだろう。

[0012 日本昔名無し NG NG]

P15
LUCI ： あの男はクローズドサーキットです。
私にやらせてください。

P16
天主たる神 ： 成り行きを見てみよう。

[0013 日本昔名無し NG NG]

P17
ビル・ゲイツ ： はーい、みなさん。 私でーす。 前述のイタチでーす。。

P18
しかし神は既にログアウトしていた。

P19
LUCI ： ハーイ、イタチさん。 電話会社を持ってみませんか？
卸値扱いで紹介出来ますよ。

P20
ビル・ゲイツ ： あんた一体誰すか、、、

[0014 日本昔名無し NG NG]

P21
翌日 マイクロソフトは 「ステンドグラスウィンドウズ」を開発した。
これまでに無い、最も進歩した霊的ソフトである。
ユーザーは聖書やウェブ牧師の説教、聖なる事物を含む礼拝体験を１０分ジャストでダウンロード出来る。キーボードにひざまずき、altとf7 キーを打つ。
そうするとディスクドライブから白い小さな聖餅が出てくる。
ビル・ゲイツは電子メールで神様にウインドウズソフトと手紙を送った。

[0015 日本昔名無し NG NG]

P22
人の心をとらえたいすか？ それならこうする事です。
スエード革の靴をはいて、神の超越性について唸るように話し続け、
フケだらけのヲタクや石の小屋なんかは忘れることです。
ところで、私は良い仕事 （神に仕事「御わざ」 を頼もうとしている）
には１０億シェケルを払ってますが？
あなたのビル・ゲイツより

P23
しかし返事は無かった。

[0016 日本昔名無し NG NG]

P24
次の日曜の朝、ビル・ゲイツはステンドグラスウィンドウズに向かっていた。
朗読はエレミア書からの耳障りな一節だった。
説教は「反・金儲け」「反・成長」「反・企業家精神」的なものであった。
そしてそれは何時間も続いた・・・

そして懺悔のウインドウが開き、ビル・ゲイツはプライドアイコンをダブルクリックした。
そして 「次へ」 を押し、「このプログラムは不道徳な処理を行なった為、シャットダウンされます」 の表示を見た。
その時、彼は盲目となった。

[0017 日本昔名無し NG NG]

P25
彼は エアロバイクに乗っていた。 キーボードは膝の上だった。
叫びはしなかったが 何度も大きく吐き出すように息をつきながらバイクから
降り、キーボードを床に置く。 コンピューターの前に座り、オーディオの
スイッチを入れて言った。「音声操作開始」
２回のビープ音が鳴った。

P26
「 神様 」 彼は言った。「 ゲイツだけど、例のあれ５０億でどうすか、、、 」

P27
神は言った。「親愛なるビル‥‥通報しますた、、、」


おわり。