――それは姉妹間の暗黙のルールみたいなもので、真凜さんも含め、お互いフィギュアの話はしないという感じなんですか。

本田 
そうですね。今日帰ってくるのも知りませんでした。

――昨年末に全日本フィギュアがあったとき、試合後に姉の真凜さんが望結さんから
「逃げ道の先には行き止まりしかないよ」という話をされた、というニュースがありました。
そのときは、頑張ってほしいという気持ちが強かったからこそ、あえてそういう話をされたのでしょうか。

本田 
でも、それも私はけっしてスケートのことに対して言ったわけじゃないんです。
普通の人生の中で1つのページとしてスケートはあるだけだと思うので。
姉も(これまで)自分でいろいろ決めて、それに対してたくさんの方からいろんな言葉をいただいて、
きっと気持ちの中でゆらゆらしている部分が…まあ、確実に今はないと思いますけど、去年の全日本のときにはきっとそういう(揺れている)気持ちがあったと思うので、
「逃げた道っていうのは行き止まりでしかないよ」と言いました。
それが姉にはけっこう心に残ったみたいで、取材の時に言ってくれたんだと思います。
”スケートをしている姉”というよりは、”姉の人生”として、あのとき、すごくつらい時期なのかなと思ったので、そういう言葉をかけました。


――それを伝えたときの真凜さんのリアクションはどうだったんですか。

本田 
うなずくぐらいですかね。どうだろう…。それぐらいだったと思います。