その夜、ハイ・スペッカ王女は自室のベッドで蹲っていた。

(ニッパニアとぶつかっては我々が滅ぼされてしまう・・・。)

首に下げられたスターサファイアのネックレスを握りしめる。

(ニッパニアは人の手でこの様な宝石すら作れてしまう人知を超えた技術力を保持しているのだ・・・先端技術が集まる軍事の分野ともなると想像もつかない。)

(商人を通じてニッパニアの情報を得なければ私も特に反対はしていなかっただろう・・・しかし、ニッパニア・・・魔力を持たぬ蛮族?冗談では無い。)

「敵対するにしてもまず先に情報を集めるべきでしょう、父上・・・・初代ルーザニア王ハイ・クオリアならばそうしていた筈・・・。」

ルーザニアの未来を憂いつつ、建国の英雄にして初代国王の英雄譚を思い出していた。
人食い族の侵攻を多くの犠牲を払いながら振り切り、険しい山新たな故郷とし、岩壁を削り街を造り、人々を導いた賢君ハイ・クオリアの建国記を・・・。

「賢王ハイ・クオリアならば、ニッパニアと友好的な関係を築いていただろうに・・・。」

(しかし、この くれさんべーる と言う宝石は美しいな・・・。)




今日は此処まで・・・・・うーん、こういったやり取りは書くのが難しいです。
戦闘シーンとはまた別な意味で書きづらいですねー・・・色んな書籍を読んで描写を学ばないと・・・。