「フジワラ氏族ってあのフジワラ氏族ですよね。どんな伝説なんですか。」ターニャがたずねた。

「簡単に言おう。昔フジワラ氏族の祖先はこの世界とは違う世界で平和に住んでいたが西には悪魔が住んでおり定期的に供物を捧げなければならなかった。
ある時祖先の住んでいた地の豊潤さに目が眩んだ悪魔の軍勢がついに押し寄せてきた。
祖先は迎え撃つために兵を起こした。しかし集結中に辺りが真っ白になったかと思うと以前とは別の場所に移っていた。
以降祖先はその地に住むことにしたという伝説だ。
その後拡大してきた当時のガルリア帝国に吸収され彼らの文化は帝国に多大な影響を与えた。
大きいのは摂政制を導入したことだ。それによって一時期ガルリア帝国はフジワラ氏に支配されていた。」

「フジワラ氏族にそんな伝説があったんですね。」

「フジワラ氏族発祥地とされる場所はクレーターの跡地にあり、発掘調査によって地中から白銀の月の欠片が発掘されている。」
「白銀の月の力か」エヴェリーナが呟いた。

「現在ミダス島をゲートに向かわせています。到着しだい着水しゲートの研究を開始する手筈になっております。」フィアンが付け足した。

エヴェリーナは肯いた「許可する。この異世界人の会議はこれまでとしよう。何か新しいことが分かりしだい会議を開く。
2日後には彼らはマル・プトラに到着する。講和交渉も重要ではあるが彼らを観察するのも重要な事である。
初日の夜にはお互い友好のため晩餐会を予定している。各々気づいたこと解った事はどんな事でも報告してほしい。」

「可能であれば『心の接触』を行いたいと思います。」ターニャが言った。
『心の接触』は高位の魔法使いにしかできない術で、施す者と施される者にとても危険な術であった。
その危険を冒してでも情報を得たいと彼女は考えているのだ。

「頼むぞ、さて、次は白銀同盟の動向についてだが――――」

会議はまだまだ続く

終わりです
わけ分からん奴等が来たぞどうしようというシーンがかきたかったのです
エヴェリーナのモデルがT-elosらしいがゼノサーガやったことないから口調や性格がさっぱりな有様だ
消えた奥州藤原氏20万の兵力、実際はブラフで20万人も兵力はなかったそうですね
藤原氏はどうせ帰れないだろと思ってむちゃくちゃいったようです