マルチジャンルバトルロワイアルpart16
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0001創る名無しに見る名無し
2009/07/11(土) 23:26:02ID:gToJim5F小説・漫画・アニメのキャラが入り乱れていることから、マルチロワという名前になりました。
略して○ロワ。別に見るのに●はいりません。
この企画はリレーSS企画であり、ルールさえ守っていただければ、どなたでも参加可能です。
ルールの項に目を通していただき、分からないことがあれば気軽に本スレで聞いてみてください。
キャラ同士による殺し合いという内容のため、苦手な方は気分を害する恐れがあります。
読み進める際にご注意を、また自己責任でお願いします。
【過去スレ】
いろんなジャンルの作品キャラでバトルロワイアル
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220604468/
マルチジャンルバトルロワイアル part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221055898/
マルチジャンルバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221229891/
マルチジャンルバトルロワイアル part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221405474/
マルチジャンルバトルロワイアルpsrt5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221749250/
マルチジャンルバトルロワイアルpart6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221924153/
マルチジャンルバトルロワイアルpart7(実質8)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1227019873/
マルチジャンルバトルロワイアルpart8(実質9)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1230130775/
マルチジャンルバトルロワイアルpart10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1232931721/
マルチジャンルバトルロワイアルpart11
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235147692/
マルチジャンルバトルロワイアルpart12
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235724325/
マルチジャンルバトルロワイアルpart13
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237380564/
マルチジャンルバトルロワイアルpart14
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1241420923/
マルチジャンルバトルロワイアルpart15
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1243945342/
【したらば】
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11860/
【wiki】
http://www26.atwiki.jp/marurowa
【予約について】
・通常5日。延長は2日まで。(合計7日まで)
・したらばの予約スレで予約してください
【全キャラクター共通・スタート時の持ち物】
地図、コンパス、懐中電灯、筆記用具、水と食料、名簿、時計、ランダム支給品1〜3
【MAP】
(p)ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/70/405fccc08ebbff8b539e6e47e7acf801.png
上が北、一マス一km四方、端はループしています。(例:A-1から北へ行けばH-1に出る)
0652境界線上の小鳥遊宗太 ◆OQO8oJA5SE
2009/07/28(火) 23:28:54ID:SFpwWfUMつまり地下空間は少なくとも7ブロック以上に広がる広大な空間だと推測される。
そんなところをたった2人、しかもノーヒントで探すなど自殺行為以外の何者でもない。
それに、と佐山は再び説明を付け加える。
「迷宮探索ボールを持つゾロ君を探す、という作業はこれまた1・2番と並行できる。
……いや、戦闘力を持つ彼との合流は2番の目的と同一と言ってもいいかもしれないね」
「え、でもゾロさんはウソップさんの仇を討つために……」
「先程の放送で彼の友人である"モンキー・D・ルフィ"という人物も名前を呼ばれた。
現時点での生存者はおおよそ半数……このペースで行けば想定よりも早く事が進むかもしれない。
この際、多少強引にでも行動を共にしてもらうつもりだよ」
そう言い切る以上、説得する自信があるのだろう。
そして小鳥遊は出来るのだろう、と思う。
時々発症する突発性変態症候群さえ考えなければ、目の前の青年は多少性格に難はあるものの極めて優秀なリーダーなのだ。
「彼は私とやりあったときには全力を出していなかったのだろうし、戦力としては十分だ。
何よりも我々と直接面識があり、ある程度の信頼関係が構築できているというのは大きなアドバンテージだ。
ふむ、信頼と実績のロロノア・ゾロというわけだ」
優先順位を定める会話は、そう締めくくられた。
……となれば自然に会話は次のステップに移る。
「さて、となると――次に考えるべきはこれからの具体的な行動だね。
端的に言ってしまえば、どこに向かうかだが……それを君に決めてもらいたい」
何故、とは問わない。
佐山がそうするのだからそれなりの理由があるのだろうと、今のところはそう思っておく。
だから返す言葉は"何故"という問いを除いた自分の素直な感想だ。
「……でもこれからの決めるっていきなり言われても……」
「ふむ、では先程と同じようにこちらから選択肢を提示しよう。
それならば――」
だが佐山はそこで言葉を切ると同時、歩みを止めた。
小鳥遊はその理由を問いかけようとして、言葉を喉の奥に引っ込めた。
その原因は佐山の全身を包む空気の変化である。
今、佐山が纏う空気は緊張の一色であり、その鋭くなった視線の先には"何か"が転がっている。
「……?」
ランタンの光によってぼんやりと浮かび上がったそれを、小鳥遊は最初は枯れた木かと思った。
もしくは山奥で寿命を向かえ朽ち果てた老木が一つ、横たわっているのだと。
(何でこんなところに枯れ木が……)
だがおかしなことに枯れ木には布が巻かれていた。
しかも複数枚が服のように重ねられて――いや、違う。
『服のように』ではない。それは『服そのもの』なのだ。
破れ、汚れ、砂まみれになったカーキのスーツとワイシャツなのだと。
"それ"に気づくと見えなかったものが見えてくる。
いいや、そうとしか見えなくなってしまう。
朽ちた古木が、次第に"あるもの"にしか見えなくなってくるのだ。
喉が渇く。動悸が逸る。背中を伝う汗が止まらない。
認めたくないという本能的な恐怖がやめろと叫ぶ。
だが理性は急に止まれない。
そして――ついに気づかされてしまう。
枝は手足であり、瘤は頭、そして瘤の文様は落ち窪んだ眼窩だということに。
そう、目の前に横たわるそれが――水分を吸い尽くされ、真ん中で折れ曲がった人の死骸だということに。
0653境界線上の小鳥遊宗太 ◆OQO8oJA5SE
2009/07/28(火) 23:31:01ID:SFpwWfUMそれが死体だと認識した瞬間、どうしようもない嫌悪感と恐怖が小鳥遊を襲った。
思えばこの場所につれてこられてから、いや、生まれてこの方、殺された"死体"を目撃したのは初めてだ。
足から力が抜け、その場にへたり込みそうになる。
「落ち着きたまえ、小鳥遊君」
だが尻餅をつく事を避けれたのは、もう一人の青年が腕を取ったからだ。
見た目からは想像も出来ない強い力で、小鳥遊を無理やりに立たせる。
立たせた側の青年は表情を崩さず、いささか真剣みを増した表情でじっと死体を観察している。
「これが今の現実だ。今からこれと向き合わねばいけないのだよ、我々は」
その言葉には確固たる重みがあった。
見れば反対側の手で左胸を押さえている。
人の死にこの青年も何かを重ねているのだろうか?
「……立てるかね?」
「だ、大丈夫だよ」
精一杯強がって体勢を立て直すも、死体の方向は見れず、視線の先は自然と佐山のほうに向けられる。
だから気づいた、佐山の表情に別の感情……『疑念』が浮かんでいることに。
「どうしたの?」
「よく見てみたまえ小鳥遊君。この死体――おかしいところがないかね?」
指差した先。恐る恐る覗いたそこには、先程までと変わらず横たわるミイラがいた。
思わず目をそらしそうになるが、その一瞬、小鳥遊は奇妙な違和感を覚えた。
汗の浮いた掌をぎゅっと握り締め、死体の隅々に目を凝らす。
程なくして小鳥遊は気づいた、その違和感の正体に。
「――首輪が、ない?」
違和感がない、だからこその違和感がその死体にはあった。
ミイラ化した死体は辛うじて人の形を保っており、首と四肢は繋がっている。
だが、ないのだ。本来ならその首に光るはずの銀色の円環が。
「ど、どういうこと?」
「一言で言えばわからないな。だが……これが明らかに異常である事は間違いない」
参加者はすべからく首輪を仕掛けられている。それは絶対のルールのはずだ。
知らぬ間に首輪を仕掛けられたからこそ、実力者たちは畏怖し、その矛先を主催者へと向けることを避ける。
また、首に爆弾が仕掛けられているというその恐怖に駆られ凶行に及ぶものも決して少なくはないだろう。
つまりこの首輪は主催者にとって、重要なものなのだ。
その首輪がないということは一体どういうことなのか……
ありえないことを目にした小鳥遊の脳裏にまず浮かんだのは、一つの仮説だった。
「その……もともと、死んでいた、とか……
考えたくはないけど……俺たちが来る前にこの会場に閉じ込められて、そのまま……とか」
「いや、理論的な答えではあるが、その可能性はないよ小鳥遊君。
この世界が主催者によって作られた以上、その選択肢だけはありえないのだから」
「つ、作られた?」
自分のディバックの中から地図を取り出し、小鳥遊に渡す。
0654境界線上の小鳥遊宗太 ◆OQO8oJA5SE
2009/07/28(火) 23:33:34ID:SFpwWfUM上下左右の地形、および線路……もし地図をくっ付けたなら、あらゆるものの位置がぴたりとくっつくはずだ。
レールなどは後から作ったにしても、地形まではそうはいくまい」
言われるまま自分のディバックからも地図を取り出し、くっつけてみる。
と、佐山の云うとおり、一部のずれもなくピタリとくっついた。
「さらに彼を舞台装置として見た場合でも、
こんな辺鄙なところに、こんな死体を置いたところで殺し合いを促進させる要因にはなりはしない」
もしも恐怖による錯乱を目的としたのなら、もっとわかりやすく凄惨な――血まみれの死体等を放置するだろう。
それもどこか目立つ場所に。
だが主催側が意味のないことをするとも思えない。
これがいったいどういうことなのか……佐山が頭が回転させ始めたそのときだった。
自らのディバックの中から小さな獣が頭を出し、背伸びをし始めたのは。
「――獏?」
* * *
「人の足を停めるのは絶望≠ナはなく諦観(あきらめ)
人の足を進めるのは希望≠ナはなく意志=v
恐怖に震え涙を流す少女に向けて男は言った。
「……諦めない」
男の言葉に背を押され、少女は頷いて走り出す。
「……―――来たか」
そして男は覚悟する。
迫り来る、大いなる脅威に対して。
* * *
そして、3分ジャストで過去は閉じる。
見せられた過去に宗太は動揺を隠せない。
それもそうだろう、過去の中にいたのは、彼が探すこの場に呼ばれた唯一の知り合いの姿だったのだから。
「伊波さん……!」
「ふむ、彼女が君の友人である伊波君か。
やはりこの彼は彼女を助けた直後、何者かによって殺されたようだね」
一度目を閉じ、先程の夢を詳細まで思い出す。
その夢の中の視線の先にあったのは、やはり男の首部分。
「そして、やはり生前の彼には首輪は嵌っていなかった。
さて、コレはいったいどういうことか……」
「参加者でない、無関係な人ってわけでもないだろうけど……」
小鳥遊が何気なく言った台詞に、驚いたような顔を向ける。
0655境界線上の小鳥遊宗太 ◆OQO8oJA5SE
2009/07/28(火) 23:36:05ID:SFpwWfUM「え、参加者以外なら首輪してなくてもおかしくないけど……」
小鳥遊の言葉に、しばしの間、何かを考え込み……そして口を開いた。
「――いいかね、これから話すことはあくまで仮説の一つとして聞いてもらいたい」
一つ、前置きをして、話し出す。
「もしも、だ。ここにいる彼があのギラーミンに呼ばれた存在ではなかったとしたら?」
そんなことを、口にした。
「……どういうことさ」
「恐らくは――彼は招かれざる客。
65人目の参加者という……本来ならありえないはずの存在だ」
絶句する小鳥遊に向けて、佐山は更に言葉を続ける。
「確かに、彼が何らかの手段で首輪をはずした可能性もある。
だが枷である……恐らく監視機能やその他もろもろの重要機能の詰まった首輪が簡単に外れるものだろうか?
それも半日も経たずといった驚異的なスピードで。
例えば……そうだね、こんなのはどうだろう」
一息ついて、己の仮説を語り始める。
「"彼"は隙を見てあの最初に我々が集められた会場に入り込んだ。
だがギラーミンはそれに反応することは出来なかった。いや許されなかったというべきか。
当然だ、イレギュラーに反応するということは、主催者に弱みがあるということを見せ付けることになる。
このゲームの潤滑な進行を考えれば、それは避けたかっただろう。
自分たちが『絶対的優位にある』という、ということを演出しなければ、予想より反抗者を生むことになるだろうからね。
だが一方で、スーツの彼も忍び込むのが精一杯で、行動に移せるほどでなかった……
もしくは動いてもどうにもならないことを知っていた、か」
「どういうこと?」
「よくあるだろう、"フフフ……あいつは我らの中でも一番の下っ端"というアレだよ。
これだけのこと……個人で起こすにはいささか規模が大きすぎる。
ギラーミンの背後に何らかの組織がついていた――もしくはギラーミンが何らかの組織の一員だったとしても、不思議なことではない。
ならばあの場所でギラーミンを打倒したとしても、背後に控えた者達によって滞りなくゲームは開始されていただろう。
それではまったく――意味がない」
この殺し合いを仕組んだのがあのギラーミンという男一人だけということはあるまい。
監視・放送、そしてその指揮……必要なのはとにかく人員だ。
規模は不明だが……この殺し合いを仕組んだのは何らかの"組織"……そう考えるのが自然だろう。
「じゃあこの人はこの中に名前が載っていない人ってこと?」
「さぁ、どうだろうね?
私の記憶が確かならば、あの最初に集められた場所で私はこのディバックを持たされていなかった。
つまり支給品に関しては後からいくらかの細工は出来た、ということだ」
名簿はコピーを取り直し、その場所だけ入れ替えればいい話だ。
何しろ最初の場所からこの場に移動するまでどれだけの時間がかかっているのか……それすら分からないのだから。
「また、参加者の位置が完全アトランダムではなく、開催者側の意図が入れることが出来るのならば間接的に殺害させることも可能だろう。
やり方は簡単だ。近くに足手まといを配置し、そのすぐそばに強力な殺し合いに乗るであろう人物を配置する……
そうすれば正義感の強い彼から逃げ場を奪うことが出来る。
万が一、逃した時のことも考えて、最初から抱き込まれた参加者もいるかもしれないね」
放送で呼ばれたとすれば、万が一、その弱者に名乗った場合のことを考えれば筋は通る。
もしくは会場内に彼の協力者が潜んでいた場合の燻り出しも狙っていたのかもしれない。
0656創る名無しに見る名無し
2009/07/28(火) 23:37:17ID:qwHDDmQo0657境界線上の小鳥遊宗太 ◆OQO8oJA5SE
2009/07/28(火) 23:37:27ID:SFpwWfUM「だが、この考えが正しい場合、重要なのは彼がここにいた意味だ。
彼は過去を見ての通り、類まれな正義感の持ち主だ。
そんな彼が動いた理由はただ一つ……彼は、我々を助けようとしてくれていたのだ。
それも悪人善人の区別なく全員を、ね。
だとすれば、その彼があの会場に潜入した理由……それは我々を助ける方法がこの会場内にあるということではないだろうか?」
そう、根本的な"殺し合い"を破壊する方法。
少なくともそのきっかけがこの場所にはあるのではないだろうか。
そして自分たちは"地下空間"という怪しい場所を知っている……!
(……数時間前まで、ほとんど何も出来ていなかったのに……)
もしかしたら自分たちは予想以上に主催者の近くに来ているのではないだろうか?
小鳥遊の心は思いがけず見出せた『生きて帰れる』という光明に躍る。
だがそれと同時に首に感じる存在が、忘れていた恐怖を揺り起こす。
喉もとの首輪は健在。そして脳裏に浮かぶのは爆発と共に倒れる女の人。
そう、未だ自分たちの命はギラーミンに握られているのだ。
真実に気づいたものは秘密裏に始末される――映画なんかで使い古されたパターンだ。
だが死人に口なし。有効な手段であることに変わりはない。
もしかしたら次の瞬間にも、この殺し合いを円滑に続けるため始末されるのではないか?
ぶり返してきた緊張に息を飲み込む、が、対する佐山は漲っていた緊張を解き、大きく息を噴出す。
「――とはいえ、この仮説に確固たる証拠があるわけではない。
どちらかといえばこうであればいい、という希望論に近いものがあるよ、これは。
すべては我々の勘違いかもしれないし、何らかの方法で首輪をはずせたのかもしれない……まぁ、それはそれで希望だがね」
希望……それは過去で彼が言っていた言葉。
その言葉を目の前の青年も思い出したのかもしれない。
「人の足を停めるのは絶望≠ナはなく諦観(あきらめ)
人の足を進めるのは希望≠ナはなく意志=\―いい言葉だね。
ならば我々も意志を持って、歩き出すとしよう」
その言葉どおり、佐山は全身を再開し、小鳥遊もあわてて後を追う。
一瞬だけ、横たわる古木のような死体に目をやって。
「……彼を埋葬する時間も余力も我々にはない。
残酷なようだが……ここで時間を潰すことを彼もまた望まないだろう」
そう、彼に報いるというのなら、諦めず生きることこそ手向けになるだろう。
彼が何者であっても命を懸けて伊波まひるを救ったことだけは確かな真実なのだから。
だから2人は黙祷をささげつつ、地上を目指す。
そして程なくして、目に僅かな光が入る。
次第に明るさを増すそれは長い長い廃坑の終わり。
一歩一歩着実に、その終局を二人は目指し、そして……到達した。
「うわ……」
廃坑の入り口から一歩、外へと踏み出した瞬間、一陣の風が全身に纏わり付いていた埃や砂を吹き飛ばす。
生理的な反応として肺は新鮮な外気を求め、2人の体もそれに応える。
さて、文字通り一息ついた後に時計を見れば2時直前。
まだ日は高く、暗闇に慣れた宗太たちの目を容赦なく責める。
0658創る名無しに見る名無し
2009/07/28(火) 23:39:03ID:qwHDDmQo0659境界線上の小鳥遊宗太 ◆OQO8oJA5SE
2009/07/28(火) 23:39:59ID:SFpwWfUM「さて、先程言いかけたこれからのことだが……
武器や武具、そして戦力を集めるには、まず人が集まりそうな場所に行くことこそ重要だ。
誰か、友好的な人物と出会えるならば良し。
そうでなくとも戦闘の余波で取り落とした誰かの荷物があるかもしれない。
危険人物の襲来には、これまで以上に気を配る必要があるがね。
となると、とりあえずはここから北に位置する遊園地――」
異形の左手で回転していない観覧車を指差す。
そして、腕を固定したまま体を180度回転させる。
「――もしくは南、山頂に位置する古城跡。
どちらかをランドマークに歩を進めるのが定石だね」
選択肢は与えられた。
そして再び選択の時間はやってくる。
「さぁ小鳥遊君、――前進しようではないかね」
今度は二択。
北へ進むか、南へ進むか。
さぁ、ここが運命の境界線上。
【H−3 廃坑入り口/一日目 日中】
【佐山・御言@終わりのクロニクル】
[状態]:健康、左腕欠損(リヴィオの左腕を移植)
[装備]:つけかえ手ぶくろ@ドラえもん(残り使用回数3回)、獏@終わりのクロニクル
[道具]:基本支給品一式(一食分の食事を消費)、空気クレヨン@ドラえもん
[思考・状況]
1:これからの行動を決める。
2:優先順位に従い行動する(注1)
3:本気を出す。
※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。
※小鳥遊が女装させられていた過去を知りました。
※会場内に迷宮がある、という推測を立てています。
※地下空間に隠し部屋がある、と推測を立てています。
※リヴィオの腕を結合したことによって体のバランスが崩れています。
戦闘時の素早い動きに対して不安があるようです。
※地下鉄を利用するのは危険だと考えています。
※過去で伊波の顔を知りました。
0660創る名無しに見る名無し
2009/07/28(火) 23:49:30ID:qwHDDmQo0661創る名無しに見る名無し
2009/07/28(火) 23:58:09ID:bNF91PoR0662境界線上の小鳥遊宗太 ◆OQO8oJA5SE
2009/07/29(水) 00:00:55ID:SFpwWfUM[状態]:健康、腹部に痛み
[装備]:秘剣”電光丸”@ドラえもん
[道具]:基本支給品一式(一食分の食事を消費)
[思考・状況]
1:これからの行動を決める。
2:優先順位に従い行動する(注1)
3:佐山と行動する。
4:ゲームに乗るつもりはない。
5:全てが終わった後、蒼星石と吉良吉影を弔ってあげたい。
※ポケベルにより黎明途中までの死亡者と殺害者を知りました。
※過去で新庄の顔を知りました。
※獏の制限により、過去を見る時間は3分と長くなっています。
※地下鉄を利用するのは危険だと考えています。
注1:これからの行動の優先順位(1から高い順)
1、まずは強力な武器を見つけ、ラズロの様な参加者にも対抗可能な状況を作る。
(戦闘力を持つもの(ゾロなど)との合流なども含む)
2、新庄と伊波を捜索して保護する。
3、4-C駅へと向かい、ストレイト・クーガーの仲間と合流をする
4、地下鉄内を探索する
----------------------
投下終了です。おのれさるさん!
0663創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 20:11:33ID:0/87t4rKここでまさかの展開!リーマンが実は潜入者!
そういえば今までリーマンの首輪については話なかったなぁ(2話しか出てないから当たり前か)
しかし、となると事態を知っているかもしれない勢力がいるかもしれないってことか。
対主催にとっては希望かもしれないが、脱出の鍵となるか否か。
古城ならば伊波も新庄もゾロもいてまさに万々歳だが、遊園地だとクレアと
レヴィで完全にハズレ…果たしてどっちへ行くのやら。
なんだかこの選択、大分重要な気がするなw
改めてGJ!
0664創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 20:40:54ID:ZCAeXoYAでもこの展開は正直どうかと思う
あくまで仮説とはいえ、色々強引過ぎる
もし仮説が正しいなら、黒幕がARMS関係者ってのはほぼ確定
単独参加のARMSをそんな重要なポジションに置くのも微妙だし
勘違いってことにしても、首輪がついてなかったことは間違いない
どっちにしても何らかの説明は必要になる
それに、怯えてたまひるはともかく、一戦交えたクロコダインが気づかないってのも違和感ある
0665創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 21:44:18ID:yJ65YfGNまぁあの時点でクロコ皆殺し狙いで首輪解除を目指してはいなかったが、
戦闘はしていたし一通り首輪に悪魔の実の能力を試していた。
巌が首輪していないというのに気付かなかったってのはおかしいかもしれん。
ところで誰か巌の服装教えてくれ。首が隠れるようなのなら問題ないだろ。
0666創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 22:13:34ID:5A1UMniy0667創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 22:29:40ID:ASv4n487いやぁ、この二人は良いなぁ、ホント。
小鳥遊の言った「突発性変態症候群」に吹いたw
伊波はリーマンと接点あったんだよな、忘れてたよ。
まさかここでこんな形で話が繋がるなんて…お見事。
ここにきて脱出に関してのフラグと言うか、希望が見つかった感じだけど
果たしてこの発見は吉と出るか凶と出るか…。
北か南…もの凄く重要な選択肢になりそうだな。
一石三鳥の南か…それとも凶となりそうな北か…?
どっちに進んでも面白いことになりそうだ。
改めてGJ!
0668創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 22:34:47ID:ZCAeXoYA仮投下あったこと気づかなかったから
でも確かに筋違いだったな
さっきのは無視してくれ
0669創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 23:08:15ID:cvm1G892クロコダインだとダイの大冒険だぞw
0670創る名無しに見る名無し
2009/07/29(水) 23:55:32ID:6CaOkvsh100人でも1000人でもいい。
0671創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 00:04:16ID:A51J4rpJ0672創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 00:13:57ID:vAz6D18X(実際主催者決まってないし)
参謀や用心棒なんかを雇っているとかも
有りだと思う。
0673創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 01:50:42ID:k/5vfZ8y0674創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 11:44:58ID:FUAEa5T2アニロワとか漫画ロワとかニコロワとか
0675創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 16:19:52ID:KDPYwN2Q0676創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 17:06:39ID:m2NUHcwCなんで?
0677創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 17:49:17ID:PlqmYX5+作者が書ききれるのなら何人でもいいだろ。
0678創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 18:27:23ID:KBMJTg9lなぜかスルーされたけど
0679創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 18:58:02ID:k/5vfZ8yなんで気付かないのが違和感なの?
0680創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 19:07:11ID:KBMJTg9l話の中の描写だと、結構長い時間戦ってたみたいだし
それに、干からびて死んでたってことは、直接手を触れて殺してるはず
それで首輪に気づかないほどクロコダイルも間抜けじゃないと思う
まあそのクロコダイルももう死んでるし、どうでもいいといえばどうでもいいけど
だから違和感程度の話
問題ないと思うならスルーしてくれていいよ
0681創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 19:33:20ID:KDPYwN2Q今更言ってもどうしようもないよ
0682創る名無しに見る名無し
2009/07/30(木) 19:36:17ID:k/5vfZ8y直しても直さなくてもどちらでもいいかんじ。
直すなら獏の夢の中でクロコがそれに触れる感じか?
0683創る名無しに見る名無し
2009/07/31(金) 00:23:16ID:/8vrza+c0684創る名無しに見る名無し
2009/07/31(金) 07:24:59ID:9A/b4JVKどちらもダメージ回復中だしどうなるのやら
0685創る名無しに見る名無し
2009/07/31(金) 07:27:19ID:kbNMyWGU0686創る名無しに見る名無し
2009/07/31(金) 16:38:46ID:kBjFdTMQ……とりあえずラッド逃げてー
0687創る名無しに見る名無し
2009/08/01(土) 15:25:01ID:u7B8wqj5人数にしか反応してないから、最後の方しか聞けなかったのか
0688創る名無しに見る名無し
2009/08/01(土) 21:14:45ID:0mRfnu7E0689創る名無しに見る名無し
2009/08/01(土) 22:16:32ID:4hpfOv7Hしかしグラハムはいつになったら起きるんだw
0690創る名無しに見る名無し
2009/08/01(土) 22:33:22ID:V4WMCHYo0691創る名無しに見る名無し
2009/08/01(土) 23:23:32ID:4hpfOv7H劇場組はミュウツーがあの人数相手にどう出るか……。
0692創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 00:42:51ID:r78fbkQJクーガーが死んでるのに状態表の“殺す予定”にまだ入ってるって所?他は分からん
反応しなくても変じゃないし、直すなら状態表の名前削れば良いだけだし、そもそも読んでて別に気付かなかったし
名前の他にそう思う所が無いなら特に描写の必要はなさそう
劇場組と古城組か。わりと人気のパートだなー、気になってたからwktk
0693創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 11:13:43ID:USWfc5+cやっぱり書き手さんにもうひとがんばりしてもらうかどちらかを破棄することになってしまうのか?
ここまで近い場所でしかも劇場という拠点のすぐ外と内側の予約なんて見たことないから気になってるんだが
0694創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 11:55:03ID:YbSSaVkK先に書いた人優先なのは、仕方ないよね。どうしようもないし
0696瞬間 ◆Wott.eaRjU
2009/08/02(日) 20:16:54ID:P5ED+YUJ三つのホールからなる劇場の内の北ホール。
そのステージ上に立つ、血まみれの男こそがこの場での唯一の演目者。
生死を賭けたデスゲームで、たった今まで命を賭していた参加者。
なんとか生き永らえた命だが男は碌な嬉しさを見い出せてはいない。
生き残った喜びを噛みしめるよりも、男は怒りに身を震わせていた。
「あああああああああああああああああああああああーーー!!
許せねぇ、ぜってぇに許せねぇ……コレはさすがの俺もプッツンものだぜ?
わかってんのかよぉ、てめぇらはああああああああああああああああああああああッ!!」
周囲に誰も居ないことは悟っているに違いない。
しかし、気に留める様子もなく男は大声で叫んでいる。
ラッド・ルッソ。彼を説明するのに“狂人”という言葉程的確なものはない。
彼の周囲には生々しい血が散乱しており、受けた負傷が決して軽いものではない事を物語る。
本来なら直ぐにでも相応の処置を施し、安静にさせておくべきなのは誰の目にも明らかだろう。
だが、ラッドの意識は少なくとも今は別の方へ向いていた。
「あの嬢ちゃんは今頃あのスーツのヤロウに守られてやがるんだろうな……気にくわねぇな。
なにせあのヤロウの身のこなしは素人じゃねぇし、なにより腕も立つ。そりゃあのヤロウの傍は安心だろうよ。
わかる。わかるぜ。ぶるぶる震えちまう子猫ちゃんはああいう手合いのヤツに保護されるのが幸運だ。
だけど、一人だけ美味しいところを独り占めってのはずるいんじゃねぇの?」
まるで両目の奥底には禍々しい炎が燃え盛っているような様子だ。
先程仕留めそこなった少女、古手梨花への歪んだ怒りを呪詛を紡ぐように口を動かす。
同時に至極勝手きわまりない想像を脳みその中で広げる。
危険が去り、同行者であるニコラス・D・ウルフウッドに肩を預けでもして心の底から安堵する梨花。
そんな梨花がどうにも憎たらしく思えてくる。
やはり一方的な、勝手な感情を滾らせることをラッドは止めようとはしない。
「よし決めた! これも知り合った縁だ、やっぱりてめぇらは直々にこの俺がぶっ殺す!
おっと、もちろんあのラズロとか言うモヒカン野郎もだ。
一人ずつでも二人でも三人纏めてでもなんでもいい――とりあえず、ぶっ殺し決定だ!!」
あまりにも簡潔な、そしてあまりにもあっさりとしたな宣言。
二人も、それも片方は年端もいかない少女であるのにラッドは彼らの殺人を良しとする。
倫理という言葉を、どこかに忘れてきてしまったような物言いがホール内に反響する。
当然、人一人居ないためラッドの声に応える者は居ない。
しかし、ラッドが虚しさを覚えることはなく寧ろ逆だ。
自分にはまだチャンスがある。
あの緩んだ顔が眼前の恐怖に引きつり、自分の手で殺されていく。
そんな光景を作り出す事がまた出来るのだ。
あいつらに思い知らせる機会が、まだまだこの場所で。
そう思えば心地よい清々しさすらも覚えてくる程だ。
0697創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 20:17:21ID:acvWXu7f0698瞬間 ◆Wott.eaRjU
2009/08/02(日) 20:17:37ID:P5ED+YUJ「さーてと、どうするかなぁ」
やがてラッドは一息つき、キョロキョロと周囲に視線を配り始める。
案の定、やはり人影は見られない。
先程の二人組がどの出口から出て行ったのかはわかっている
幸いな事に時間も大して経過はしていなく、全力で走れば追いつく可能性はあるだろう。
決めるのであれば今、紛れもなくこの瞬間にかかっている。
あいつらを追いかけ、そして殺すためにもどうするか。
ラッドは暫く思考を走らせ――やがて答えを出した。
「……取り敢えず今は休むとするか。
殺すにしてもなんにしてもやっぱり身体が治ってねぇと始まらねぇし、ピンピンってわけでもねぇしなぁ」
ラッドが俗に言う狂人であることは揺るがない。
しかし、だからといってラッドが考えなしのボンクラというわけではない。
冷酷に且つ素早く廻る、ラッドの思考回路は常に最適な方法を弾き出す。
自分の死をギリギリで避けて、いかに効率的に人を殺せるか。
自分が死ぬとは思っていない、緩みきった奴らを殺し尽くす。
即ち死という概念が誰にも等しく存在することをその身を持って知らしめる。
その標的を一人でも増やせるためなら、ラッドはどんな手段でも講じられる。
同時に冷静な判断も下せられた。
故にラッドはこの場では一時、身を隠すことを決めた。
この殺しあいにはまだまだ時間はあり、焦る必要もない。
何より自身の身体は有限である。
殺してやった人間のようにいつかは自文にも死は訪れる。
その自覚をラッドは今まで、ほんの一時たりとも忘れたことはない。
だからこそ万全ではない己の身体に、必要以上の危険を迫らせることをラッドは良しとはしない。
使い潰す。死とは言わずとも再起不能になれば、それ以上人を殺せなくなってしまう。
そんな結果をラッドが望むわけもないためだ。
「つーか、まあホントに驚きだな。あのモヒカン野郎もだけどよ、俺のこの力にはびっくりさせられるよなぁ。
うん、自分で言っちまうのもなんだか恥ずかしいんだが……俺、ひょっとしてとんでもねぇ目覚め方したんじゃね? マジでマジで」
だが、今のラッドに肉体的な痛みがあると言えばそれほどでもなかった。
床に転がった腕を力任せに切断面に押しつけ、なんとか繋がりはした。
ただ、今のままではバズーカを扱うことも、鍛えた格闘術を振るうことも難しい。
激しい運動でもすれば、いつ取れてしまっても可笑しくはない事はわかっている。
そのための選択であり、ぐずぐずしている暇はない。
地図にも表記されており、別のホールには人が居る可能性もある。
近くの出口、北出口から出てどこか身を隠せる場所を探す。
当面の目標を定め、軽やかな足取りでラ
ラッドは出口を目指す――その筈だった。
何メートル程か歩いた後、ラッドは唐突に立ち止り、両腕に一瞥をくれる。
ラッドにはどうにも気がかりなことが一つあった。
0699瞬間 ◆Wott.eaRjU
2009/08/02(日) 20:18:18ID:P5ED+YUJ(なんだろうなぁ……さすがにおかしいんじゃねぇの?)
この殺しあいに呼ばれてからラッドは幾度も助けられた。
そこには開始当初に摂取した不死の酒による肉体の不死身化が絡んでいる。
しかし、ラッドはその事実を知る由もないためどうにも疑問が湧いた。
なにも今までに全く心当たりがなかったわけではない。
負傷は何度も負ってきたがそれらは打撲を初めとして、治りが目には映りにくい類のものだった。
されども今回のケースは全く違う。
両腕切断という、自力ではどうにもならないような負傷がそこにあった。
だが、完全にとは言わないがある程度の接合は済んでしまった。
駄目で元々ではあったが、いざ出来たとしても手放しでは喜べない。
拭いきれない疑惑。いくらこの場で自分の常識が通じないといえどもこれではまるでアレだ。
そう。まさに自分が言った“不死者”とやらに――
一度は捨てた、最悪の事態への想定が再び蘇り、思わず嫌な汗がこめかみの辺りを濡らす。
死ぬことがなくなってしまえば、それでは生きている意味を失うのに等しい。
なにより最も憎らしく思う存在に、ラッド自身が成ってしまったというのであれば笑えない冗談にも程がある。
絶対にあり得ない。そう否定できる材料が生憎見当たらない事にラッドは少なからず焦りを感じていた。
(……まあ、いいか。あとでゆっくりと調べればいいだろうし、この殺しあいとやらが終わった後でもいい。
それに俺が死ななくなったら駄目じゃねぇか……終わりじゃねぇか。ありえねぇだろうが……!)
しかし、ラッドは強引に思い止まる。
問題の先送りと言われればそれまでだが、たとえそれでもだ。
認めるわけにはいかない。
自分は不死者になってしまった。
そんな事実を認めてしまえば、今までの自分は一体なんだったのか。
故にラッドは全てをかなぐり捨てるように走り出す。
そうだ。答えを出すのにも急ぐことはない。
たとえば今回以上の怪我を負った時、果たして自分はどうなるか。
その時の状態を見てからでも結論は遅くはない。
今、必要なのは両腕の完治。逸る自身に言い聞かせ、ラッドはホールから飛び出していく――。
「……行ったか」
別の出口の傍に身を隠した、リヴィオ・ザ・ダブルファングの存在には気づかぬまま。
ラッドはホールから姿を消した。
◇ ◇ ◇
0700創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 20:18:19ID:FNTgQv350701瞬間 ◆Wott.eaRjU
2009/08/02(日) 20:19:00ID:P5ED+YUJウルフウッドとの戦いでの傷は未だ癒えてはおらず、無理はさせたくはない。
ただ、興味はあった。
バズーカを片手にラズロと打ち合った男であるラッドに。
どうみてもチンピラにしか見えないラッドのどこにそんな力があったのか。
また、ラッドはウルフウッド達をこのまま追いにいくのだろうか――。
そんなこともあって、リヴィオは少しだけラッドの様子を見ていた。
幸いなことにラッドの声は良く通り、何よりミカエルの眼の五感は尋常のものではない。
観察は全て滞りなく終わり、ラッドについて幾つかわかったことがあった。
「……厄介なヤツが多い。わかっていたけども……厳しいな」
ラッドも取り敢えずは休息を取ること。
やはりラッドもこの殺しあいで優勝を狙っていること。
そしてなによりもリヴィオの注意を惹いたのはラッドの恐るべき生命力だ。
制限された自身の治癒能力にも匹敵する程の威力。
さすがに残り半数程に近づいた中に残っただけはある。
不死者という概念はリヴィオも知らないため、あれがラッド自身の力という結論に行きついてしまう。
何故かラッド自身も驚いているようではあったが、そこはどうでもいい。
問題はラッドが非常に殺しづらい存在である一点について。
あのラズロとやり合えた事に納得を覚えるもの、嬉しさは微塵もなかった。
やはりこの殺しあいで生き残ることは容易じゃない。
その認識は一層強まり、同時にリヴィオは強く思った。
「ラズロ、やっぱりお前は凄いな。
俺じゃあお前の領域にはたどり着けないコトがよくわかったよ」
今は居ない、もう一人の自分であるラズロが果てしなく遠い存在に感じてしまう。
十二時間で四人という成果。
全参加者の結果と照らし合わせても、きっと上位の戦績だろう。
それも全員が全員無力な参加者ではない。
不意打ちの形で仕留めた蒼星石は兎も角、劉鳳、吉良吉影、ストレイト・クーガーの三人はいずれも実力者だった。
だが、それに引き換えて自分の方はどうだ。
一度戦った事のある、しかも自身の得物を手にしていないという相手だというのに。
たとえ二重牙を持っていなくとも、自分はウルフウッドを仕留めることが出来なかった。
ラズロなら出来ただろうか――考えるまでもないだろう。
何故ならミカエルの眼に同じ手は二度通じない。
師であるマスター・Cの教えを余すことなく継いだラズロが、二度目の相手を仕損じるわけがない。
そう。ラズロは自分とは全く違うのだから。
0702創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 20:20:05ID:FNTgQv350703瞬間 ◆Wott.eaRjU
2009/08/02(日) 20:20:27ID:P5ED+YUJ「ラズロに笑われちまうな。
俺はまだ何も出来てない……何一つ。ラズロが出来たコトのこれっぽちも……!」
ラズロはミカエルの眼でも稀な才能の持ち主。
ラズロの宿主である自分が、GUNG-HO-GUNSのナンバーを与えられた理由は彼が居たからこそだ。
少しでもラズロに近付くため、ラズロの足を引っ張らないために重ねた特訓ではまだ足りない。
改めて自分とラズロの違いをハッキリと見せつけられた。
気が軽くなったというわけでも重くなったわけでもない。
以前からわかっていた事だが、今、自分達を取り巻く環境はいつもとは違う。
ラズロが消えた今、リヴィオは一人だ。
未だラズロに会う前、それよりも前の孤児院に送られたばかりの時のように。
信じられるものはこのちっぽけな自分自身。
AA弾の数も少なく、二重牙もなく、身体の調子も本調子ではない。
状況は絶望的だ。残り37人程ならば腕に自信がある参加者ばかり残っているだろう。
何よりラズロの力を当てにする事は出来ず、たった一人でやるしかない。
「……なに言ってるんだろうな、俺は」
だが、リヴィオに諦める気はない。
不安はある。自信があるわけじゃない。
だけどもまだ朽ちるわけにはいかないという意思がどうにも昂ぶっている。。
戻ってくる――確かにそう言ったあいつの帰る場所は一つだ。
他の何処でもない。このリヴィオ・ザ・ダブルファングという身体だ。
その時が来るまではなんとしてでも生き延びる必要がある。
だからこそ自分はこの引き金を引き続けなければならない。
目の前に何が立ちふさがろうと、必ず。
「ウルフウッドさん、後悔しますよ……いや、させてみせます。俺を逃してくれたコトを」
必要以上の事を考えることはない。
この殺し合いを自分の優勝という形で終わらせるには、何よりも人数を減らす必要がある。
よって自信の再生も兼ねてラッドは見逃しておく。
ラッドが向かった先で、ウルフウッドが連れていた少女の知り合いが死のうとも気に留めることもない。
数が一人でも減ってくればそれ上出来だ。
たとえ、あの孤児院で共に生活した年代の子供であろうとも自分はやれる。
いや、やらなくてはいけない。
迷い、銃口がぶれるということは決してあってはならない。
覚悟はとうに済んでいる。後は標的を探すだけだ。
ラッドと同じように、完全に身体の再生を待った後で。。
このホールのような目立つ場所では駄目だ。一目につかない場所が良いだろう。
目的を定め、リヴィオは北ホールの出口に背中を向ける。
「――絶対にね」
そして呟く。
まるで全てに見切をつけたように。
何も変わっていない、ウルフウッドの甘さに昔を懐かしんだ事も全て。
殺人機械と成った自分に不必要なのだから――自然と力が籠った。
ソードカトラスのグリップを必要以上に、ラズロがやったように。
まるで確かにラズロが居たという証拠を強く握りしめるように。
時間にして数秒。しかし、リヴィオにとってはそれ以上の意味を持つ時間が流れ、やがて走り出す。
そのあまりにも広く、傷ついた背中は紛れもなく一人の男のものだった。
0704創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 20:21:22ID:wdUn2A8v0705瞬間 ◆Wott.eaRjU
2009/08/02(日) 20:21:32ID:P5ED+YUJ【ラッド・ルッソ@BACCANO!】
[状態]:腹部に傷(小)、背中に打撲(中)、胸に銃創、両腕切断(なんとか繋がってはいる) 全て再生中 不死者化
[装備]:ワイパーのバズーカ@ワンピース、風貝(装填中)@ワンピース
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
1:あのギラーミンとかいう糞野郎をぶっ殺す。
2:そのためにこの会場にいるやつを全員殺す。とにかく殺す。
3:ラズロ(リヴィオ)は特に念入りに殺す。
4:御坂と黒スーツの男(ウルフウッド)、子供(梨花)も殺す。
5:ギラーミンが言っていた『決して死ぬ事のない不死の身体を持つ者』(不死者)は絶対に殺す。
6:宇宙人(ミュウツー)は出来れば最後の最後で殺す。
7:左腕が刀になる女(ブレンヒルト)も見付けたら殺す。 詩音はまあどうでもいい。
8:ギラーミンが言っていた『人間台風の異名を持つ者』、『幻想殺しの能力を持つ者』、『概念という名の武装を施し戦闘力に変える者』、『三刀流という独特な構えで
世界一の剣豪を目指す者』に興味あり。
9:グラハムについて少し気になる。
10:身体が万全になるまで戦闘は避けてどこかで休む
【備考】
※麦わらの男(ルフィ)、獣耳の少女(エルルゥ)、火傷顔の女(バラライカ)を殺したと思っています。
※自分の身体の異変に気づきましたが、不死者化していることには気付いてません。
※リヴィオとラズロの違いに気付いていません。また、ラズロ(リヴィオ)のことを不死者だと考えています。
※ウルフウッドと梨花が出た出口とは別の出口から出ました。
【E-5劇場・北劇場ホール西出口周辺/1日目 日中】
【リヴィオ・ザ・ダブルファング@トライガン・マキシマム】
[状態]全身治癒中 腹部と左肩に銃創、内臓にダメージ、左腕再生中・見かけは復元、背中にダメージ中、胸にダメージ大 背中のロボットアーム故障
[装備]M94FAカスタム・ソードカトラス×2@BLACK LAGOON、.45口径弾×14、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×4@トライガン・マキシマム
[道具]支給品一式×5、
スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル(残弾20発)@BLACK LAGOON、
ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×3、45口径弾×24(未装填)
天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース、ミリィのスタンガン(残弾7発)@トライガン・マキシマム
[思考・状況]
0:ラズロが戻るまで必ず生き抜く。
1:参加者の排除。ウルフウッドとヴァッシュに出会ったら決着を付ける?
2:ウルフウッドを強く意識。
3:身体が万全になるまで戦闘は避けてどこかで休む。
【備考】
※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。
※ニューナンブM60(残弾4/5)、GPS、チックの鋏@バッカーノ! はAA弾頭の一撃で消滅しました
※とりかえ手ぶくろによって左腕を肩口から奪われました。
※ラズロとの会話が出来ません。いつ戻ってくるか、もしくはこのまま消えたままかは不明です。
※ウルフウッドと梨花、ラッドが出た出口とは別の出口から出ました
0706創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 20:21:48ID:FNTgQv350708創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 20:56:09ID:SWjjNu97ラッド、さすがに自分の体の異変に気が付いたか。
まぁ両腕が両断されたんだし、当たり前か。
もし不死者になってるだなんて知っても、ラッドは喜ばないよなぁ。
もうこれ以上狂えないほどの狂人なのに、そこから更に狂ったら廃人になってしまうんだろうか。
リヴィオ……やっぱり銃を収める事は出来ないか。
一度揺れた心も、再び覚悟を決めた状態になってしまったね。
ニコ兄やヴァッシュと会ったときにその覚悟はこれ以上揺れずにいけるのか。
この先が楽しみだ。
一応再生能力が高い強マーダーが二人とも暫く休息な構えだね。
中央の火薬庫はもう落ち着いたと見ていいのだろうか。
0709創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 21:10:11ID:KUKRbah3両腕が切断されたから身体の異変を再認識したとの事ですが……ブレンヒルトとの戦闘ではもっと酷い傷を受けてた筈では?
両脚切断、両目失明状態にまでいったあの時に気付かなくて、今になって気付くのは少しおかしい気が
0710創る名無しに見る名無し
2009/08/02(日) 23:52:10ID:USWfc5+cとりあえず2人とも休息か
ラッドはとうとう不死者化を疑問に思い出してきたか
リヴィオも休息+見逃しの様子だし
後は外とどのくらい矛盾が少ないか、かな
>>698で誤字と改行ミスかな?
4文目下から5行目、自文→自分
最終文下から4行目、「ラ」が残ってる
>>709
>>699で一度は捨てたって書いてあるからそれがブレンヒルトの時じゃないかな
0711創る名無しに見る名無し
2009/08/03(月) 02:45:18ID:xk8LJgiA贔屓もいい加減にしろよ
0712創る名無しに見る名無し
2009/08/03(月) 07:51:41ID:dJgsD0MK実に素晴らしいなここのロワ。
0713創る名無しに見る名無し
2009/08/03(月) 09:24:02ID:Frke3ExM0714創る名無しに見る名無し
2009/08/03(月) 10:18:24ID:Qny4JpM30715創る名無しに見る名無し
2009/08/03(月) 10:38:23ID:S8PStHmo確認してきたけどブレンヒルト戦ではそんな描写なくない?
多分「一度は捨てた」ってのは秘められた力に覚醒した云々ってとこの事だと思うんだけど
>>709
そういえば両脚切断でした。
ではその両脚切断も踏まえて、今回の両腕切断で更に疑惑を深めたけど認めはしなかった……という感じでwikiに収録され次第修正しようと思います。
>>710
誤字指摘どうもです。
こちらもwikiに収録され次第修正しようと思います。
一度は捨てた元々はロベルタ戦での事を想定してましたのでその辺も手を加えようとか思います。
投下します
0718創る名無しに見る名無し
2009/08/03(月) 22:48:06ID:qcX6gANa0719創る名無しに見る名無し
2009/08/03(月) 22:49:10ID:qcX6gANa0720Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:49:20ID:Pq5XvFel「壊れた玩具」
嫌いなことは?
「不完全なこと」
怖いことは?
「欠落すること」
◇ ◇ ◇
日当たりの悪い廊下に新庄・運切の足音が響いている。
ゴム製の靴底が石の床材を叩き、トントンと駆け足のリズムを刻む。
「ちょっと待ってよ……」
新庄は先を行く男――ゾロに声を掛けた。
後ろから追ってくる新庄のことなど気にする様子もなく、ゾロは大股で歩を進めている。
一般的な靴と地下足袋という履物の違いか、響く足音は新庄のものだけ。
ゾロから目を離してしまえば、微かな物音も聞こえないほど引き離されて、置き去りにされてしまいそうだ。
「お前が勝手についてきたんだろ」
ゾロは振り向くこともせずに答えた。
本人からしてみれば、これでも普通に歩いているだけなのだろう。
しかし新庄は部屋を出たときから早足を強いられ続けていた。
ゾロが一歩で進む距離を、新庄は二歩で踏み越える。
ゾロがゆっくり進む路を、新庄は倍の速さで脚を動かす。
新庄は一向に変化しない歩幅の差を睨みながら、少しだけ前のことを思い出していた。
伊波やヴァッシュと一緒に城内を探索していたときのこと。
そのときは、歩幅の違いなんて気にすることなく歩くことができた。
ヴァッシュはゾロと同じかそれ以上に背が高くて、歩幅も広かったはずなのに。
(合わせていてくれたんだな――)
何も言わず、自分や伊波が苦労しないように。
心遣いとは離れて初めて分かるものなのだろう。
新庄は窓の外に視線を向けた。
眼下には城塞の周囲に広がる森があるだけで、人影は全く見当たらなかった。
ここの廊下の窓は南を向いているので、もしかしたらヴァッシュが見つかるかもしれない、と思ったのだ。
だが、そうそう都合よくはいかないらしい。
「それにしても迷路みたいだね……」
探索中にも抱いた感想を漏らす新庄。
こんなところで迷子になったら一大事だ。
新庄が視線を前に戻すと、まさにゾロが階段を昇ろうとしているところであった。
『城に近付く』仮面の男へ向かっているはずなのに、何故か『上階へ続く』階段を。
「……え?」
ゾロの足取りに迷いはない。
迷いはないのだが、致命的に間違っている。
0721Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:50:03ID:Pq5XvFel新庄は慌てて駆け出した。
ここで見失ったら二度と出会えない――そんな予感が本気で胸を過ぎっていた。
◇ ◇ ◇
苦しくて、惨めで、消えてしまいたかった。
『お父様』から頂いた身体を壊されてしまうなんて。
こんなジャンクに成り果ててしまうなんて。
人形は完璧でなければ意味がない。
片腕を失った醜い人形など、誰が必要とするだろう。
身を裂くほどの苦痛が水銀燈の心を苛む。
しかしどんなに辛くても、命を絶とうという思いは浮かんでこなかった。
醜く壊れてしまったといえ、大切な身体であることに変わりはないからだ。
それを自ら捨て去るなど『お父様』への侮辱に他ならない。
だから、生き延びる。
けれど、それだけでいいのだろうか。
真紅のミーディアムが死んだとき、水銀燈は喜んだ。
これで真紅がアリスになる道は狭まったと思って喜んだのだ。
しかし実際にアリスへの道を絶たれたのは水銀燈の方であった。
それを許すことが出来るのか?
……許せない。
……許すことなんてできない。
0722Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:51:03ID:Pq5XvFel愛憎が渦を巻き、苦痛と恥辱を飲み込んでいく。
選ぶべき道はこれしかないと確信し――
水銀燈は、闇の中で残された腕を伸ばした。
その口元に微かな笑みを湛えて。
◇ ◇ ◇
城壁の穴を潜ったハクオロは、城内の荒廃ぶりに目を見張った。
位置は城の東端、荒れ果てた庭の一画。
建物から離れているため、何に遮られることもなく庭園を一望できる場所だ。
「攻め落とされたのではないな……」
草木は枯れ、石垣は崩れかけているものの、戦場となった形跡は見当たらない。
火を放たれた様子もなく、草花は兵士に踏み荒らされることなく、咲いていた頃と同じように枯れている。
戦火に飲み込まれたのでは、こうはいかないに違いない。
何らかの理由で放棄され、自然に朽ち果てたというところか。
ハクオロは枯れた花壇の間を真西へ歩いていく。
この城はハクオロがよく知る城塞とは別物だ。
しかし、城である以上、文化や文明が違っても共通点は幾らでも見出せる。
例えば敷地の西に建つ屋敷。
他の建築物とは違う雰囲気をもつそれは、恐らく城主の居館だろう。
ハクオロが目指しているのも、あの建物であった。
ハクオロは、アルルゥを護ることを第一としていた。
そのためにはまずアルルゥを見つけ出すことが必要だが、現状では手がかりが何もない。
必要なのは情報だ。
たった一人で、この広大な地域を踏破できるとは到底思えない。
ならば、捜索対象をアルルゥだけに絞るより、アルルゥと出会った者にも広げれば……
そうすれば多少なりとも可能性が高まるだろう。
誰かを探す。
その目的を果たす最善の手段は、人が集まる場所を探すこと。
自分が進んできた方でも、イスカンダル達がやってきた方でもない方角で、人が集まるであろう場所……古城と学校。
ハクオロが選んだのは、川を越えずに辿り着ける古城であった。
城という堅牢な防衛施設であれば、戦いを厭う者が集まっているかもしれないとも考えていた。
「しかしこの荒れようではな」
期待を裏切られたような感覚を覚えながら、ハクオロは居館の扉に手を掛けた。
誰かが古城へ向かっていたのは確認していたが、どこへ行ったのかまでは把握していない。
探すならば虱潰しにいくしかないだろう。
鍵は掛けられておらず、多少蝶番が軋んだ程度で、あっさりと開いた。
荒れたホールを抜け、大広間へと抜けていく。
「これは……!」
0723Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:51:45ID:Pq5XvFel壁に叩きつけられて砕け散った食卓。
無残にも引き剥がされた絨毯。
額縁ごと粉砕された絵画。
この惨状は、城内の荒廃とは明らかに異質であった。
経年による劣化では断じてない。
何かしらの暴力によって破壊されたのが明白だ。
ハクオロは注意深く周囲を睥睨した。
ここで戦闘があったのではないか――
そう思い、痕跡を探る。
しかし、部屋の内装は酷く荒らされているのだが、血痕などは全く見当たらない。
「どういうことだ……?」
戦闘にはなったが、ここでは負傷しなかったのか。
それとも出血するような負傷ではなかったのか。
あるいは――戦闘ではなく、ただ暴れただけなのか。
判断する材料は足りていない。
ひとつだけ確かなのは、ここで『何か』が起こったということだけ。
ハクオロは大広間を一望する位置に掛けられた絵を見上げた。
丸い卓を囲む、流麗な外套を羽織った男達を描いた絵画。
中央に座するのは刃のような碧眼を持つ美貌の少年王。
城主が住まう居館には、こうした武威を示す絵画が決まって飾られているものだ。
ハクオロは彼らが何者であるのか知らなかったが、従者たる武将と王を描いていることは理解できた。
「皮肉なものだな……今の私を、王の肖像が迎えるとは」
足元に刻まれた三つの円環に、ハクオロはまだ気付いていない。
ただ、王と騎士達――アーサー王と円卓の騎士の肖像を前に、ただ嘆息を漏らすだけであった。
◇ ◇ ◇
「ちっちゃい……」
伊波はベッドに横たわる『少女』を前に、ぽつりと呟いた。
少し前までゾロが寝ていたベッドには、今は黒い服の『少女』が占有している。
生きた人形――ローゼンメイデン。
その存在は既にゾロから聞かされていたが、こうして目の当たりにすると驚きを禁じえない。
背丈はゾロの言うとおり、数十センチから一メートル。
ここにいる誰よりも、古城という風景に溶け込んだ服装。
ゴシック・ロリータとでもいう奴なのだろうか。
白い肌や銀色の髪と見事に調和していて、可愛いというより綺麗という感想が強かった。
「本当に人形なんだな……これだと手当てじゃなくて……」
修理になるかも、とヴァッシュは呟く。
大きさを除けば人間の少女と大差ない……とは実のところ言いがたい。
何より目立つのは背中の翼だ。
黒く艶のある、磨かれた黒曜石のような羽に包まれた双翼。
一見すればそういう飾りなのかと思えてしまう。
しかし少女が身じろぎするたびに小さく動き、それが飾りではないと証明している。
鳥のように飛ぶことが出来るのかは分からないが、少なくとも身体の一部ではあるらしい。
そしてもう一つの異質。
少女の左腕は『負傷』ではなく『破損』しているのだ。
そこに人間らしい血肉はない。
「……」
0724Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:52:32ID:Pq5XvFelメカポッポ――
新庄に支給されたという鳥型の機械。
意志を持ち、自力で動く不思議なロボット。
未だ戻らないメカポッポと、この少女の間には明らかな違いがあった。
――首輪である。
少女の首には、伊波のそれより一回り小さな首輪が嵌められている。
つまりこの少女は、メカポッポのような『支給品』ではなく、伊波と同様に連れてこられた『参加者』なのだ。
「参ったな」
ヴァッシュは心底困った様子で少女を診ていた。
生物の肉体とは勝手が違いすぎる。
痛覚はあるのか。
傷を塞ぐ必要はあるのか。
出血に類するものはあるのか。
何もかもが分からない。
つまるところ、対処の仕様がないのだ。
とりあえず破損箇所に包帯を巻いてはみたものの、これに意味があるのかすら見当もつかなかった。
ヴァッシュはベッド横の椅子に腰掛けたまま振り向いた。
伊波もヴァッシュの数歩後ろから、心配そうな視線を少女に向けている。
「とにかく意識が戻るのを待って――あ――」
ヴァッシュがそう言った矢先、少女の瞼がぴくりと動く。
赤い虹彩がうつろに天井を見つめ、ゆっくりとヴァッシュ達に向けられた。
「あ、起きたよ!」
「大丈夫か! 傷は!?」
上体を起こした少女に寄るヴァッシュと伊波。
少女の端正な口元が怒りに歪んだ。
「来ないで!」
「……危ない!」
少女が怒りに任せて翼を振るう。
数本の羽が鋭い矢のように放たれる。
ヴァッシュはその脅威を一目で理解し、咄嗟に横へ飛び退く。
それと同時に、伊波を右腕で抱え込んだ。
「ひっ……!」
ヴァッシュは少女の放った羽から伊波を護ろうとしただけだ。
誓って他意はない。
伊波も頭の中ではそれを理解しているだろう。
けれど、条件反射までは止められない。
「嫌あっ!」
零距離からの抉り込むような一撃が、ヴァッシュの脇腹に突き刺さる。
打撃点は肋骨の少し下。
急所を打ち抜くレバーブロー。
「うぼぁ!」
伊波に突き飛ばされ、派手に転倒するヴァッシュ。
急に腕から解放された伊波は、受身を取る暇もなく、額から床に落下した。
ごつり、と小気味のいい音が響き渡る。
0725Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:53:32ID:Pq5XvFelようやく平静を取り戻した少女――水銀燈が、周囲をきょろきょろと見渡す。
ベッドの傍では、額を押さえて転げまわる人間の女と、脇腹を抱えて悶絶する男が一人ずつ。
水銀燈は現状を理解しようと嗜好を巡らせ、考えるのを止めた。
考えるだけ、無駄そうだった。
◇ ◇ ◇
「はぁ……はぁ……はぁ……」
息を切らす新庄の横でゾロが訝しげに周囲を見渡した。
眉間に皺を寄せ、現状に納得していないのがありありと分かる表情だ。
「おかしいな、何でこんなところに出るんだ?」
二人が立っているのは、城の中で最も高い建造物の屋根の上。
その傾斜の中ほどで、ゾロは何事もないかのように直立し、新庄は落ちないよう頑張ってしがみ付いていた。
本来目指すべき地上とは奇跡的なまでに正反対の位置である。
どうしてこんなことになったのか。
もはや説明するまでもあるまい。
「全然……っ! おかしくない……っ!」
荒い息の合間を縫って、新庄は声を張り上げた。
階段を昇り続ければ最上階まで到達するのは当然だ。
それはもう、コーラを飲めばゲップが出るくらい確実に。
「仮面の野郎は……どこだ?」
ゾロは目を細めて城の敷地を見渡した。
新庄とゾロが屋根に立ち、ヴァッシュ達が二階にいるこの塔は、名称を主塔(ベルクフリート)という。
城壁の内側に建造され、城内で最大の高さを有する塔である。
位置は敷地の南東、高さはおよそ三十メートル。
一片が十メートル程はある四角形の塔で、他の建造物からは少しばかり離れた位置に建てられている。
主塔とは見張りと防衛を兼ねた建造物であり、内部の施設もそれに見合ったものばかりだ。
まず、最上階は監視用の部屋。
城塞の周囲を隈なく見渡すことが出来るようになっており、逆にそれ以外には向かない造りとなっている。
その下の四階は居住区域。
堅牢な主塔の上階という安全性から、城主の家族などが住んでいたとされる階である。
新庄達にそうした専門的知識は無いが、部屋の内装を見れば大体の見当はついた。
だいぶ荒れているとはいえ、豪華さのレベルが他とは段違いなのだ。
三階には召使のものと思しき質素な部屋と、炊事場が備えられていた。
火を使って水や油を加熱すれば、窓から敵兵に浴びせる兵器に早変わりするため、この高さに炊事場があったのだという。
そして二階には医療室などの諸々の施設。
万が一のときには主塔に篭城することになるため、戦いに必要な設備は一通り揃っている。
また、意外なことに、主塔の出入り口は二階に存在しているのだ。
梯子を外せば敵兵の侵入を阻むことができるからだ、とはヴァッシュの言である。
一階は、新庄達が探索した限りでは倉庫として用いられていた。
入り口が二階にあるため、感覚的には地下倉庫のそれに近い。
中身を逐一確認したわけではないが、特別は物品は無いだろうというのが三人の結論であった。
0726Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:54:33ID:Pq5XvFel新庄はゾロに倣って地上に視線を巡らせた。
入り口は北の城門ひとつだけ。
城を囲むのは、生身の人間には乗り越えられそうにもない城壁。
これだけを見れば、北以外からの侵入は不可能であるかのように思われる。
しかし城壁の其処彼処が崩れており、山城であるためか「堀」が存在していないので、侵入自体はどこからでも容易である。
事実、新庄と伊波も城壁の南に開いた穴から城内に入ってきたのだから。
「かもな……」
城壁で囲まれた敷地の中央は荒れた庭園が占めている。
まさにゾロが倒れていた庭だ。
手入れが行き届いてさえいれば、美しい薔薇が咲き乱れる美しい庭だったのかもしれない。
だがそれも仮定の話。
荒れ果てた風景、それが全てである。
城内で目立つ建物といえば、主塔の他にもうひとつ。
敷地の西側に建てられた、豪勢な洋館のような建築物――城主が住まう居館(パラス)がある。
防衛を重視していた主塔とは打って変わって、居館は居住性と豪華さへの比重が大きかった。
現在はかなり荒廃しているものの、往年の壮麗さは想像するに余りある。
ちなみに、新庄と伊波がヴァッシュを運び込んだ応接室も居館の中の一部屋であった。
後は幾つかの塔や建物、そして十字架を掲げた礼拝堂と思しき建築物。
それが城内にある施設の殆どだ。
「よし、今度こそ降りるぞ」
「待って! ボクが先に下りる!」
新庄は先ほどの壮絶な迷いっぷりを思い出し、慌てて機先を制した。
果たしてゾロを上手く先導することができるのか。
そもそも主塔から脱出すること自体できるのか。
その結末は誰も知らない。
0727Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:55:15ID:Pq5XvFel【ハクオロ@うたわれるもの】
【装備】:なし
【所持品】:基本支給品一式×4、
コンテンダー・カスタム@Fate/Zero 、防災用ヘルメット、コンテンダーの弾薬箱(スプリングフィールド弾27/30) 、ロープ×2、消火器、防火服、
カッターナイフ、黒色火薬入りの袋、大型レンチ@BACCANO!、ミュウツー細胞の注射器@ポケットモンスターSPECIAL、双眼鏡、医薬品多数、ライター、
起源弾@Fate/Zero(残り28発)、クチバの伝説の進化の石(炎、雷、水)@ポケットモンスターSPECIAL、
空気ピストル@ドラえもん メリルのハイスタンダード・デリンジャー(2/2)@トライガン・マキシマム 、排撃貝@ONE PIECE、
デリンジャーの残弾20 鉄パイプ爆弾×4、治癒符5枚@終わりのクロニクル
【状態】:右足と右肩に銃創(包帯処置、止血処置済み。ただし消毒なし)、左手首骨折
【思考・行動】
1:ギラーミンを倒す。
2:何としてもアルルゥを護り抜く。
3:そのためにもアルルゥの情報を手に入れる。
4:もしそれが叶わなければ……?
5:ミュウツーに対して怒りの念。
【備考】
※クロコダイルの名前は知りません。
※クロコダイルの能力を少し理解しました。
※聖杯戦争とサーヴァントについての情報を一通り得ました。
※かつて戦ったニウェの言葉が頭の中に入ってきてます。
※もしベナウィやエルルゥを殺した相手の事がわかったら?
※参戦時期は少なくともシケルペチムでの戦いの後。
※ヴァッシュが古城に向かっているのに気付いています。
【A-2 古城跡・主塔2階・Dr.くれはの医療室/一日目 午後】
【伊波まひる@WORKING!!】
[状態]:疲労(小)、足に擦り傷・切り傷(消毒済)、額の痛み
[装備]:学校の制服
[道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS マジックハンド×2 @WORKING!!
[思考・状況]
0:うあああ……
1:新庄、ヴァッシュと支えあい頑張る。
2:新庄を助けながら、ヴァッシュを待つ。
3:メカポッポの到着を待つ。(半ば諦め)
4:諦めない。常に信じ抜く。
5:小鳥遊、佐山の話を聞いた安堵感
6:佐山、小鳥遊と合流する。
7:ゾロに対してある程度信用、ただし触れたら…。
※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りました
※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。
※運命のスプーンのことは知りません。
※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。
※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音(詩音)、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。
※ベナウィの事は聞かされていません。
※概念って何?
0728Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 22:56:16ID:Pq5XvFel[状態]黒髪化、左肩に刺突による傷(再生中) 、脇腹の痛み
[装備]ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム
[道具]支給品一式、拡声器@現実、予備弾丸36発分
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める、今度こそ絶対に。
0:ぐおおお……
1:水銀燈をどうにか助ける。
2:新庄、伊波と同行する。ゾロについては信用。
3:ウルフウッド、リヴィオとの合流。
4:ウルフウッドがいるかもしれない……?
※原作13巻終了後から参加
※サカキ、ロベルタの名前はまだ知りません。
※詩音を『園崎魅音』として認識しています。詩音は死んだと思っています。
※口径などから、学校の死体を殺すのに使われたのはロベルタの持っていた銃ではないかと考えています。
※義手の隠し銃には弾が込められていません。弾丸を補給すれば使用可能です。
※伊波、新庄と情報交換をしました。佐山、ブレンヒルト、小鳥遊、高槻、メカポッポ、片目の男(カズマ)の情報を得ました。
※水銀燈の左腕が欠損していることに気づきました。
【水銀燈@ローゼンメイデン】
【状態】:全身に切り傷、左腕欠損(包帯を巻かれている)
【装備】:卵型爆弾@バッカーノ、強力うちわ「風神」@ドラえもん、
【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品0〜1
【思考・状況】
0:なにこれ……
1:真紅をアリスにはさせない。
2:ローザミスティカは必ず手に入れる。
【備考】
※ナナリーの存在は知りません
※会場がループしていると確認。半ば確信しています
※古城内の大広間に『○』型のくぼみがあります。このくぼみに何が当てはまるかは不明です。
※魅音(詩音)、ロベルタの情報をサカキから、鼻の長い男の(ウソップ)の情報を土御門から聞きました。
※気絶していましたがヴァッシュの声は無意識に届いています。
0729Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 23:00:13ID:Pq5XvFel【ロロノア・ゾロ@ワンピース】
[状態]疲労(中)、全身にダメージ(大)(止血、消毒、包帯済み)、左腿に銃創(治療済み)、
[装備]八千代の刀@WORKING!!、秋水@ワンピース、雪走@ワンピース
[道具]支給品一式×2(食料と水一人分消費)、麦わら海賊団の手配書リスト@ワンピース、迷宮探索ボール@ドラえもん、
不明支給品(1〜3)、一方通行の首輪(血がこびりついている)
[思考・状況]
0:向かってくる仮面の男が安全かどうか確かめる。
1:傷を治す為病院に向かう。
2:ウソップとルフィの仇打ち
3:ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい)
4:ルフィ(死体でも)、チョッパーを探す。橘あすかにも会ってみたい。リーゼントの男、ヴァッシュにも興味
5:佐山・小鳥遊の探し人に会えて安堵
6:首輪の秘密が気になる。
7:金ぴか鎧(アーチャー)は次に会ったらただではすまさない。
8:あの声は何だったんだ?
9:概念?何だそりゃ?
※参戦時期は少なくともエニエスロビー編終了(45巻)以降、スリラーバーグ編(46巻)より前です。
※吉良吉影のことを海賊だと思っています
※黎明途中までの死亡者と殺害者をポケベルから知りました。
※入れ墨の男(ラズロ)が死亡したと考えています
※圭一に関しては信用、アーチャーに関しては嫌悪しています。
※雪走が健在であったことに疑問を抱いています。
※大阪(春日歩)から、危険人物としてクーガー、カズマ、ヴァッシュの情報を教えられました。
※不明支給品は一方通行のものです。
※新庄・伊波の二人と情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも
気づいています。
※1回目、2回目の放送の内容を新庄、伊波の二人から聞きました。
【新庄・運切@終りのクロニクル】
[状態]:健康、顔に腫れもの、精神的な疲労
[装備]:S&W M29 6インチ 6/6@BLACK LAGOON 、尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:支給品一式(食料一食消費、水1/5消費)、予備弾丸26/32
[思考・状況 ]
1:ゾロと仮面の男の所へ行く。
2:ヴァッシュを待つ。
3:メカポッポを待ってみる。(なかば諦め)
4:まひると行動しながら小鳥遊を捜す。
5:佐山と小鳥遊のことを聞いてひとまず安心しつつも変態的な意味での不安が……
5:佐山と合流しここから脱出する
6:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。
7:人殺しはしない。
8:ゾロについてやや信用。
9:概念、どうしてここに
※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません
※新庄の肉体は5:30〜6:00の間にランダムのタイミングで変化します。
変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。
午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。
※参戦時期は三巻以降です
※カズマを危険人物だと認識しています
※まひるに秘密を話しました。次の変化のときに近くの人に話す必要は…
※ヴァッシュと情報交換をしました。ウルフウッド、リヴィオ、広瀬康一、メイドの女性(ロベルタ)、園崎魅音(詩音)、黒服の男(サカキ)についての情報を得ました。
※ベナウィの事は聞かされていません。
※ゾロの声に聞き覚え?
※ゾロと情報を交換しました、どちらかが幾つか間違った情報を持っていることも気づいています
0730Working×Walking×Warning ◆b8v2QbKrCM
2009/08/03(月) 23:00:57ID:Pq5XvFel北:城門
西:居館(1階:大広間、応接間)
南:礼拝堂
南東:主塔(1階:倉庫 2階:医療室 3階:炊事場、居室 4階:居室 5階:監視室)
中央:庭園
※城壁が全体を囲んでいますが、穴だらけなのでどこからでも進入できます
※周囲は深い森で、堀などの設備はないようです
※居館1階の大広間の床には『○』型のくぼみがあります
※主塔2階の一室がDr.くれはの医療室@ONE PIECEになっています
※上の内容は現在までに判明している情報のみのため、他に建物や設備がある可能性も充分あります
0732創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 00:14:25ID:b/r08qmD方向音痴ってそういうもんじゃないと思うけど
0733創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 00:26:32ID:FtCXyqEbアニメじゃ一本道も迷ってたしw
0734創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 00:30:57ID:yuY+2/jZ0735創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 00:50:29ID:b/r08qmD0736創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 00:55:56ID:TT4o+E+n鏡見てみれば?
0737創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 00:57:15ID:UT+SHjGp0738創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 01:34:08ID:PM6o8YFHゾロの方向音痴に匹敵する読解力だ。
0739創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 02:22:47ID:b/r08qmDワンピースは方向音痴の意味勘違いしてんでしょ?
0740創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 02:25:10ID:UT+SHjGp0741創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 03:07:01ID:PxmF10c+0742創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 03:12:43ID:b/r08qmDやっぱワンピ厨は自分の非を認められないお子様ばっかりなんだな
0743創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 04:21:02ID:tVmUPT+V0744創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 04:57:34ID:UkE3beK2そして、投下乙!
古城も人数増えてきたけど、果たして水銀燈がどう動くか……
0745創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 05:34:54ID:y/Nkev08相手するから増長すんだろ
0746創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 16:27:09ID:VfC+/h/C水銀燈はマーダーから対真紅に転向か?
そしていなみんとゾロは自重しろww
0747創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 20:14:02ID:NX/OT7+Eわぁ〜、古城広いな…。
これは把握が大変そうだ。
しかしレバーブローは痛いぞ伊波w
水銀燈は目を覚ましたけど、一体どうなることやら。
古城の秘密を握ってるんだよなぁ。
ハクオロも例の部屋にいるし、古城の秘密を暴くキーキャラが集まりつつあるか?
しかし新庄、ゾロに振り回されっぱなしだなw
新庄もゾロのペースに合わせてたら体が持たないぞw
そしてゾロ!お前はもうちょっと新庄に配慮してやれ!
新庄は両性類なんだぞ!
色々な意味で続きが気になる!
良い繋ぎでした。
0748創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 22:19:50ID:HU0r5Vtd0749創る名無しに見る名無し
2009/08/04(火) 22:29:01ID:xVtPEUSfアレクサンダー大王、つまりイスカンダルとかも頻繁に描かれたらしい
むしろそういうのが城主のステータス
0750創る名無しに見る名無し
2009/08/06(木) 13:16:04ID:86HX1/Fh…ところで。
早ければ今日投下来るが、容量足りるかな?
0751創る名無しに見る名無し
2009/08/06(木) 13:35:07ID:SripvwTK■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています