マルチジャンルバトルロワイアルpart16
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0001創る名無しに見る名無し
2009/07/11(土) 23:26:02ID:gToJim5F小説・漫画・アニメのキャラが入り乱れていることから、マルチロワという名前になりました。
略して○ロワ。別に見るのに●はいりません。
この企画はリレーSS企画であり、ルールさえ守っていただければ、どなたでも参加可能です。
ルールの項に目を通していただき、分からないことがあれば気軽に本スレで聞いてみてください。
キャラ同士による殺し合いという内容のため、苦手な方は気分を害する恐れがあります。
読み進める際にご注意を、また自己責任でお願いします。
【過去スレ】
いろんなジャンルの作品キャラでバトルロワイアル
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220604468/
マルチジャンルバトルロワイアル part2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221055898/
マルチジャンルバトルロワイアル part3
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221229891/
マルチジャンルバトルロワイアル part4
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221405474/
マルチジャンルバトルロワイアルpsrt5
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221749250/
マルチジャンルバトルロワイアルpart6
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1221924153/
マルチジャンルバトルロワイアルpart7(実質8)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1227019873/
マルチジャンルバトルロワイアルpart8(実質9)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1230130775/
マルチジャンルバトルロワイアルpart10
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1232931721/
マルチジャンルバトルロワイアルpart11
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235147692/
マルチジャンルバトルロワイアルpart12
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1235724325/
マルチジャンルバトルロワイアルpart13
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1237380564/
マルチジャンルバトルロワイアルpart14
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1241420923/
マルチジャンルバトルロワイアルpart15
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1243945342/
【したらば】
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11860/
【wiki】
http://www26.atwiki.jp/marurowa
【予約について】
・通常5日。延長は2日まで。(合計7日まで)
・したらばの予約スレで予約してください
【全キャラクター共通・スタート時の持ち物】
地図、コンパス、懐中電灯、筆記用具、水と食料、名簿、時計、ランダム支給品1〜3
【MAP】
(p)ttp://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/70/405fccc08ebbff8b539e6e47e7acf801.png
上が北、一マス一km四方、端はループしています。(例:A-1から北へ行けばH-1に出る)
0334Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:01:27ID:UQUd8sl0劇場がこんなに広いのは計算外だ。
圭一は廊下を走りながらぎゅっと奥歯を噛み締めた。
放送直後、圭一は適当な理由をつけてアーチャーの下から離れ、中央劇場の内部を駆け回っていた。
赤いコートの女の言葉が正しいなら、劇場のどこかにレナが来ているはずなのだ。
先の放送で、魅音と切嗣の名前が呼ばれた。
淡々と語られた無常な報告は、圭一の心に哀しみをも上回る焦りを齎していた。
もう一刻の猶予もない――
決断が遅れる度――
行動が遅れる度――
みんなの命が確実に失われていく。
レナが。沙都子が。梨花が。詩音が。
自分の手の届かないところで殺されてしまう。
劇場で合流する手筈になっていた切嗣も、どこかで命を落としてしまった。
アーチャーは余りにも危険過ぎる。
頼ることができる相手は、もういない。
「俺が絶対に……みんなを……!」
それは、園崎魅音を失ったショックを使命感で覆い隠しているだけなのかもしれない。
しかし脚を動かす思いは本物だ。
立ち止まっている時間すら惜しく感じられる。
劇場を構成する建造物は全部で三つ。
そのうち中央劇場はあらかた探し尽くした。
隅から隅までとはいかないが、レナの名を呼びながら駆け回ったのだ。
レナが、もしくはレナと行動を共にしているらしい連中がいるなら、反応が返ってくるに違いない。
それがないということは、中央劇場はハズレだということ。
「……くそっ!」
可能性は五分と五分。
北を目指すか、南を選ぶか。
調べに行けるのは片方ずつだ。
首尾よくレナと巡り会えればいいが、そうでなければ致命的なタイムロスになる。
あの赤いコートの女の存在を考えれば、まさに致命的だ。
「考えろ、考えるんだ……!」
ただ徒に走り回るより有効な手段があるのではないか。
迅速かつ確実に、レナと合流するための手段が。
もし切嗣が生きていてくれたら、北と南で手分けをすることも出来ただろう。
しかしそれも詮無きこと。
放送で名前を呼ばれた以上、生存は絶望的といわざるを得ない。
「そうだ、放送!」
圭一はロビーの柱を仰ぎ見た。
館内放送のためにあると思われる、大きなスピーカーがそこにあった。
今から大急ぎで放送室を探し出して、劇場全体に呼びかける――確かに確実だ。
レナが放送の聞こえる範囲にいれば一発で合流できるだろう。
「……駄目だ、全然駄目だ」
だが、圭一はその案を即座に放棄した。
放送は相手を選べない。
赤いコートの女を始めとした危険な連中にも、自分の居場所を教えてしまうリスクがある。
それだけならまだマシだ。
放送を聴いて動いたレナ達が待ち伏せを受ける危険も考えられる。
論外。このアイディアは論外だ。
0335Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:02:08ID:UQUd8sl0警報機を鳴らす?
それにどんな意味が。
前原圭一が来ているぞ、というアピールにすらならない。
今からでもアーチャーに頼み込む?
下手に機嫌を損ねればその場で殺される。
あの男はそういう性格だ。
容赦なく、それこそ羽虫か何かを潰すくらいの感慨でやるに違いない。
協力してくれそうな人を探す?
……意味がない。
それなら最初からレナを探したほうがいい。
幾ら考えても解決策が浮かばない。
やはり自分の足で駆け回るしかないのか。
諦めとも開き直りとも取れる感情に身を委ね、圭一は走り出した。
「……南だ!」
圭一は南劇場へ通じる連絡通路へ進路を取った。
何かしらの根拠があったわけではない。
ただ、現在の位置が北劇場よりも南劇場に少しだけ近かった。
それだけだった。
全力で走れば数分と掛からない距離。
まっすぐな連絡廊下を駆け抜ければそれで南劇場に到着だ。
しかし、それなのに、圭一は連絡通路の手前で立ち止まった。
そして転びそうになるほどの勢いで、通路入り口の壁際に身を隠す。
「ちくしょう……!」
壁際に身を隠しながら、通路の向こうを窺う。
連絡通路を挟んだ反対側、南劇場のロビー。
そこに二人分の輪郭が見える。
忘れるはずもない赤いコートともう一人。
スーツに身を包んでいるらしい男の姿。
「あいつ、もう来てたのかよ」
図書館で自分達を襲った女。
レナ達を狙っているという赤いコートの女。
それがこんなところにいるなんて。
もう一人はあいつの仲間なのだろう。
何かを話し合っているようだが、会話の内容はとてもじゃないが聞こえない。
けれど想像はできる。
どうやってレナ達を殺すか考えているんだ――
圭一は2発しか弾丸の入っていないデザートイーグルを握り締めた。
これが唯一無二の武器。
二人の相手に一発ずつ撃てばそれでおしまい。
貧弱すぎる。
心許なさすぎる。
相手は如何にもプロといった雰囲気だった。
素人の撃った銃弾なんてあたるものなのだろうか。
図書館では退けられたといっても、それはアーチャーがいて、しかも油断を衝けたからだ。
今回はアーチャーがいない。
それどころか相手に仲間がいる。
状況はあまりにも絶望的。
それこそひっくり返す余地が見当たらないほどに。
0336Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:02:52ID:UQUd8sl0通路の奥で男が踵を返すのが見える。
圭一は咄嗟に柱の影に身を隠した。
コツ、コツ、と近付く足音。
どうやら連中は二手に分かれて事を成すつもりらしい。
赤いコートの女が南を、スーツの男が中央か北を。
連中も圭一と同様、レナ達を探しているのだ。
「…………」
圭一は呼吸すら殺して男が通り過ぎるのを待つ。
中央にレナ達がいないことは確認している。
まさか、あの男も中央をスルーして北を調べはしないだろう。
時間的猶予は十分にある。
もしかしたらアーチャーと遭遇して倒されてくれるかもしれない。
やはり問題となるのは、赤いコートの女の方だ。
「…………っ」
足音が更に近付く。
固い床を靴底で叩く音が、だんだん大きくなってくる。
圭一は壁際の柱と壁の間に身を潜め、男が通り過ぎていくのを待っていた。
通路から中央劇場へ来た人間からは死角になっている場所だ。
下手に物音を立てさえしなければ、そうそうバレることはないだろう。
足音がすぐ近くにまで迫る。
心臓の鼓動と呼吸の音が異様に大きく感じる。
早く行け、早く行け、早く行け、早く行け、早く行け――!
心の中で何度も念じる。
銃把を握る掌にじわりと汗が滲んでくる。
うっかり手を滑らせてしまう気がして、圭一は片手ずつ服に擦り付けた。
――コツリ、と。
足音の響き方が変化する。
通路を抜けて劇場に足を踏み入れたのだ。
壁や天井との距離が変わって反響の仕方も変わり、音の聞こえ方まで変わったのだ。
圭一は少しだけ、気付かれないように、男の姿を覗き見た。
几帳面にスーツを着込んだ、比較的細身の身体。
サングラスを掛けて、不適な笑みを貼り付けた顔。
白髪を後ろに撫で付けたオールバックの頭。
明らかにヤバい雰囲気を漂わせた男であった。
圭一は呼吸を止めて待つ。
男が中央劇場の探索に乗り出して、通路の周りからいなくなる瞬間を。
「……よし!」
ロビーの事務室に男が消えたのを見計らって、圭一は柱の影から飛び出した。
廊下の向こうに赤いコートの姿はない。
男と別れてすぐ南劇場の探索に移ったのだろう。
ますます好都合だ。
圭一は可能な限り足音を立てないように、通路の端まで駆けていく。
劇場内部と連絡通路の境界付近で立ち止まり、そっと劇場の様子を窺ってみる。
北口からホールへ入っていく赤い背中。
十中八九、あの女で間違いない。
圭一は女の後を追おうとし、踏み止まった。
無策に追いかけて何をしようというのか。
ただ付いていくだけ?
0337創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:02:55ID:4HqrfbeU0338Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:03:33ID:UQUd8sl0どれも無意味だ。
あの女は本当に危険な奴なのだ。
レナにあいつを近付けたくないなら――
――撃つしか、ない。
銃把を握る。
デザートイーグルの重みが圭一の両手に圧し掛かる。
人を殺すという行為の重大さを告げるように、ずしりと。
幾度も繰り返される惨劇の中、圭一は何度か人を殺したことがある。
そして同じ数だけの悔悟を重ねてきた。
もう一度、それを出来るのか?
「……」
正直、決意しかねていた。
あの女を殺したとして、どんな顔で皆と会えばいいのかも分からなかった。
けれど――だけど――それでも――
護りたい人達がいるから――
圭一は歯を食い縛る。
その瞳には、何よりも強い決意の火が灯っていた。
「弾は二発……どうにかしてギリギリまで近付いて……!」
思考回路を限界寸前まで回転させる。
己の無力さは嫌になるほど痛感している。
だから考えるのだ。
彼我の実力差を埋めることができる冴えたやり方を――!
「待ってろよ、レナ……!」
◇ ◇ ◇
ウルフウッドとリヴィオの死闘が始まったちょうどその頃。
梨花はステージ上手の道具置き場で身を縮めていた。
雑多な大道具が目隠しとなって、しっかり隠れていれば見つかることはないだろう。
「もう、駄目かもしれないわね……」
梨花の抱いている感情を一言で言い表すなら、絶望であった。
ウルフウッドのことを信頼していないわけではない。
必ず護るという彼の言葉は信じているし、頼ってすらいる。
絶望の矛先は、未だ会えぬ仲間達のことである。
もう会えないかもしれない。
会えたとしても、目の前で殺されてしまうかもしれない。
眦から溢れた涙が頬を伝い落ちる。
「ニコラス……」
今は、待つしかない。
仲間達を探すのも、どこかへ逃げるのも、一人だけでは出来やしない。
ウルフウッドがあの男を倒して戻ってくるのを待つしかないのだ。
梨花は、ふと天井を見上げた。
0339Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:04:31ID:UQUd8sl0天井から巨大な人形が吊り下げられていた。
第一印象は翼のない天使。
欧米人の女性を象ったらしい人間部分を、羽衣のような衣服が覆っている。
まるでギリシャ神話の神様みたいな格好だった。
地上の人間を見渡すように顔を傾け、それでいて表情は柔らかい。
高く掲げた右腕には大きな剣を握っている。
その剣はご丁寧にも金属で造られているらしく、僅かな光を反射して鈍く輝いていた。
演目は『グリークス』
梨花の生きていた一九八三年から、遡ること三年。
イギリスのとある演出家と翻訳家が十本のギリシャ悲劇を一本の脚本に再構成した舞台作品であり、
一九八〇年に初演された、上映時間が十時間にも達するという大作である。
道具置き場がこうも混雑しているのも当然だと言えるだろう。
そして天井から吊り下げられた巨大な人形は、アテネ神を象ったもの。
全演目の終盤、ギリシャ悲劇『タウリケのイピゲネイア』を原作とする場面で、
逃げ出したオレステスとイピゲネイアを追わんとするタウリケの領主の元に降臨し、二人の逃亡を助ける役柄である。
即ち、本来の意味でのデウス・エクス・マキナ。
窮地に陥った主人公を救い、強引に物語を終わらせるため、伏線も前振りも無視して登場する神様だ。
普通は役者を機械仕掛けで登場させるのだが、果たしてこんな大きな人形を用意する例があっただろうか。
横幕の向こうでは今もなお銃撃戦が繰り広げられている。
しかし分厚い幕が防音効果を発揮しているのと、酷い反響のせいで、梨花はステージの様子を殆ど把握できていなかった。
戦いが終わればニコラスが迎えに来る……それだけを待っていた。
不意に、ステージと道具置き場を区切る幕が揺れた。
そして足音が床板を軋ませる。
「来た!」
梨花は思わず隠れ場所を飛び出した。
戦闘が終わったのだと、ウルフウッドが戻ってきたのだと思い込んで。
「ニコラ……」
そこにいるのがウルフウッドではない可能性など考えもせずに。
「……ス」
「よぉ、嬢ちゃん。こんなところでかくれんぼか?」
大仰に腕を広げる、ラッド・ルッソ。
ありえてはいけない男の存在に、梨花の思考は完全にフリーズした。
梨花はリヴィオが乱入した事実を知らない。
ウルフウッドと戦っているのはラッドであり、そしてラッドはウルフウッドに倒されるはずなのだ。
しかしそれとは真逆の現実が、目の前で残忍にニヤついている。
「うそ……」
梨花はラッドの姿に視線を釘付けにされながら、一歩退いた。
頭の中を色々なモノがグルグルと渦を巻いている。
認めたくない現実。
認めざるを得ない現実。
認めてしまった現実。
「いや……」
「怖いんだろ? 驚いてるんだろ? ビビってるんだろ?
ああ、俺も正直ビビったさ。ホールの扉を開けたと思ったら、後ろからいきなりドカンだぜ?
しかもその後は弾道飛行と来たもんだ」
0340Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:05:12ID:UQUd8sl0狂った言葉を饒舌に繰り返しながら、更にもう一歩。
「ここに隠れていれば絶対に殺されない、そう思ってたんだろ?
それなら……あー、いや待てよ。
殺されると思ったから隠れたんだよなぁ。
つまり隠れてるってことは、殺されないと思ってはなかったってわけか?
隠れてりゃ殺されない、殺されるから隠れてた……あぁ!?」
迷走した思考を追い払うように頭を掻くラッド。
やがてトーンの落ちた口調で、冷ややかに梨花へ言い放つ。
「そりゃねぇな。どっからどう見たってブッ殺されそうでガタガタ震えてるツラだ」
その言葉を聞いて、梨花は初めて、自分が救いようもないほどに震えていることを知った。
かたかたと歯の音が合わず、今にも膝を折って動けなくなりそうだ。
恐怖――
確かに古手梨花は恐怖している。
だが、ラッドに対する恐怖心はさほど大きなものではない。
それよりも圧倒的に、ウルフウッドがいないという絶望が大きかった。
ウルフウッドとラッド・ルッソが戦い、ラッドだけがやってきた。
現状を俯瞰すれば誤解であっても、梨花にとってはそれだけが事実なのだ。
ならばウルフウッドはどうなった?
負けたのだろう――
倒されたのだろう――
殺されたのだろう――
あの少年と同じように、黒焦げになったのだろう――
「嫌ああああああ……あ゛っ!」
絶叫を迸らせかけた梨花の首をラッドの手が掴む。
五指が白い肌に食い込み、ぎちぎちと締め上げていく。
「悪いな、うっかり通り魔に殺されたとでも思って諦めな。
あーそうだ、死に方くらいは選ばせてやるぜ。窒息がいいか?」
喉元で交差した親指が気管を圧迫する。
少女の細い喉はそれだけで封鎖され、隙間風のような音しか通さない。
梨花は酸素を求め、金魚のように口を動かした。
「それとも脳みそから死んでみるか?」
力の込められる位置が変わった。
気管は解放され、代わりに左右の頚動脈が塞がれる。
脳に酸素を届ける血液の流れが滞り、視界の端から暗闇が染み込んでくる。
意識が途切れかける直前、頚動脈もまた、ラッドの手から解放された。
「どっちも嫌なら首の骨とかポッキリいってみるかぁ。
知ってるか? 縛り首ってあるだろ、絞首刑だよ絞首刑。
誤魔化し切れる限度を越えた馬鹿が法律でブッ殺されるアレだよ」
0341創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:05:44ID:+aXIQWig0342Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:05:55ID:UQUd8sl0そしてぎりぎりと力を込めながら、肩の高さまで持ち上げた。
梨花は必死に脚をばたつかせてもがきながら、ラッドの腕を掴んでいる。
器用なことに気管も頚動脈も締まっていないが、それが逆に非道であった。
「アレってよぉ、窒息して死ぬわけじゃねぇんだってな。
高いところから落とした衝撃でボキッといくらしいぜ?
確か三十年くらい前に、絞首刑になった奴の首がブチ切れて飛んでいったとか聞いたなぁ。
あー、見たかったぜ! 自分は死なねぇとか考えて列車強盗やらかして、ギロチンでもないのに首を飛ばすなんてなぁ!
つーか俺がやってやりたかったな! ヒャハハハハハハハハハハハッ!!」
首の骨が軋む。
梨花はラッドの講釈に耳を傾ける余裕すらなく、必死になって暴れていた。
爪を立てて手を引っかいても、傷がつく傍から塞がって、抵抗にすらならない。
「決めねぇなら勝手に殺すぜ? あまり時間は取りたくねぇしな。
俺はこれからまだまだ殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺しまくらねぇといけねぇんだ。
あの黒スーツも、俺をふっ飛ばしやがったモヒカン野郎……ラズロって言ったっけな。そいつらもぶっ殺さねぇと。
ていうかあの治りっぷり、ひょっとしてアイツが『決して死ぬ事のない云々』って奴なんじゃねぇか?
よーし決めた。特にモヒカン野郎は念入りにだ。徹底的にブチ殺す」
もはや何度『殺す』と言ったのかすら分からない。
ラッドの心は既に梨花には向けられておらず、本命を殺す前の一作業といった様相だ。
しかし、梨花はその狂った言葉の中に齟齬を感じていた。
殺されるか否かの瀬戸際にありながら、確かに聞き取った。
あの黒スーツもブッ殺す、と。
ニコラスは、生きている?
梨花の意識に戸惑いと希望が同時に湧き上がる。
だがそれすらも手折るかのように、ラッドの手に力が込められた。
「あ――」
締められた拍子に頭が上を向く。
天井には物言わぬデウス・エクス・マキナ。
それを吊り下げるワイヤーの数本が、いつの間にかステージからの流れ弾によって断ち切られていた。
残存したワイヤー数はアテナ像の重量を支えきれる限度を下回っている。
じりじりと負荷を受けてきた接合部が、今この瞬間、物理的強度の限界を超えた。
重力に曳かれて落下するアテナ像。
想像を絶する衝撃が轟音と共に床を砕く直前、巨大な金属の刀身がラッドの両腕を寸断した。
「……あぁ?」
轟音と粉塵が吹き荒れる中、ラッドは己の身に起きた異変に目を細めた。
肘から先が突如として消失し、凄まじい激痛が神経を遡ってくる。
足元には、床にめり込んだ大きな剣と、咳き込む餓鬼と、二本の腕。
何という皮肉だろう。
両腕を残してレッドを焼き殺した直後に、自分の両腕を失うことになろうとは。
「何じゃこりゃあああっ!」
ラッドは自身を襲った不運に叫んだ。
腕を断たれたこと自体はまだいい。
問題はタイミングだ。
どうしてよりにもよって、殺そうとするその瞬間に。
「げほっ……げほっ……!」
0343Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:06:36ID:UQUd8sl0同時に、これ以上の好機はないとも確信していた。
目の前に落ちたラッドの両腕が、焼き切られたレッドの腕を想起させる。
しかしそれを必死で振り払い、ラッドの横を潜り抜けて走り出す。
転びそうになるたび手を突いて持ち直し、幕を掴んでステージに転がり込む。
どん、と大きな何かにぶつかった。
「どうしたんや、その血!」
はっと目線を上げる。
そこには、ひどく焦った様子のウルフウッドの顔があった。
「血……?」
梨花が自分の顔に触れると、ぬるりという生っぽい感触が返ってきた。
そこで初めて、梨花はラッドの血を頭から浴びていたことに気がついた。
舞台袖のあまりの薄暗さに気がつかなかっただけで、相当凄まじいことになっているようだ。
動脈も静脈も一緒くたに断ち切られたのだ。
両腕ともが血液を噴き出すホースに成り果てていたに違いない。
「そんなことはいいから! 逃げましょう! 早く!」
「言われんでも分かっとるわ! しっかり掴まっとれ!」
ウルフウッドは梨花を抱え上げ、梨花はウルフウッドにしがみつく。
意味不明なラッドの暴言を背に受けて、開け放たれたままの出口へ駆け上る。
眩いばかりの光を放つ扉の向こうへと――
◇ ◇ ◇
赤いコートがホールの暗がりに消えたのを見計らって、圭一はホール北側を駆け足で縦断した。
そしてすぐさま、開けっ放しの扉の横に背を付けて、ホール内部から身を隠す。
圭一の現在の装備は、残弾数が二発しかないデザートイーグルのみ。
他の持ち物も、双眼鏡に空っぽの酒瓶、半壊した金色の鎧、そして大型のバイクだけ。
つくづく、死闘に臨む男の装備ではない。
だが、戦うと決めたのだ。
ここで引き下がることなんて出来るものか。
圭一がホールへ飛び込もうとしたまさにその瞬間、劇場のロビーに男の声が響く。
「始めるぜ……覚悟決めろ!」
余裕もなにもあったものではない叫び。
それに押し潰されまいとする勢いで、別の声が重なる。
「逃げろ、レナ!」
大きさの割りに、なんて涙声なんだろう。
どこの誰かは知らないけれど、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔が簡単に想像できる。
「レナ……やっぱりここにいたんだな……!」
0344Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:07:19ID:UQUd8sl0その辺にあったモノを片っ端から心材にして、どうにか自立するように調整する。
作業に掛けられる時間は一分、長くて二分程度。
傍目から、誰かがいると思えるくらいの出来栄えでいい。
「でもっ! チョッパーくんまで!」
ああ、レナの声だ。
今にも泣き出しそうなくらいに潤んでいる。
そりゃそうだよな――
魅音が死んじまったんだからな――
悔しいよな――
悲しいよな――
「……よしっ!」
小声でそう呟き、圭一は次の作業に取り掛かった。
アーチャーから預かった酒瓶に、ペットボトルの水を注いでいく。
底から測って四割くらい。
何も満タンにする必要はない。
圭一は水を移す作業が終わり次第、身を低くしてダッシュした。
赤いコートの女はゆっくりと南へ歩きながら、時折足を止めて辺りを見渡している。
腕の怪我のせいで激しい動きができないのだろう。
あいつがレナ達の声を聞いていたのかは微妙なラインだ。
圭一はホールとロビーの境界付近にいたが、女は既にホールの中に入っていた。
後は、扉が開いた状態での防音効果がどれくらいかという問題。
座席などを遮蔽物に使いながら、圭一はじりじりと女に近付いていく。
「あと少し……気付くなよ……」
位置関係は、開きっ放しの扉、黄金の鎧、赤いコートの女が北から南へ一直線。
そして圭一は、女より少々南西の座席の間に身を潜めている。
圭一から5メートルのところで女が足を止め、東側の扉に目をやった。
「……ッ!!」
今だ――!
圭一は一瞬だけ座席から身を晒し、酒瓶を北口目掛けて遠投した。
ペットボトルから移された水が錘になって、空の瓶よりもずっと長い放物線を描いていく。
床に落ちた酒瓶が割れ、甲高い音をホールに響き渡らせる。
振り返った女の視界に入る、黄金の鎧。
女が武装されたスーツケースを鎧へ向けたその瞬間、圭一は座席の間から飛び出した。
この距離、この位置、このタイミング――逃せば全てがおしまいだ――!
「――――残念ね」
スーツケースのロケットランチャーが火を噴いた。
ただし、偽装された黄金の鎧に対してではなく、真後ろの圭一へ向けて。
爆風と灼熱が、圭一の意識を刈り取った。
◇ ◇ ◇
0345創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:11:13ID:+aXIQWig0346創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:13:13ID:4HqrfbeU0347創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:14:30ID:+aXIQWig0348創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:15:16ID:+aXIQWig0349創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:15:19ID:4HqrfbeU0350Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:15:47ID:UQUd8sl0北劇場、ステージ上。
ウルフウッド達が走り去った直後、リヴィオは当然のように立ち上がった。
胸の傷は塞がってはいないが、痛みがあるだけで機能に支障はない。
「あなたに施された生体改造手術とは世代が違うんです。
こんなことだけで『僕達』は斃せません」
リヴィオとラズロは、一つの身体に宿った二つの人格という関係にある。
両者の戦闘能力の違いは戦闘センスや肉体の使い方といったソフト的側面であり、
再生能力や肉体自体のスペックといったハード的側面は共通なのだ。
それはとりもなおさず、同じ肉体を使っていながら圧倒的性能差を叩き出すラズロの凄まじさをも物語っているのだが。
リヴィオは舞台袖で狂乱する男の叫びを無視し、落ちている武器を拾い集めた。
今はまだウルフウッドとの戦闘のダメージが残っている。
連戦はなるべく避けたかった。
「…………」
ふと、ホールから走り去るウルフウッドの姿を思い出す。
あのときの彼は、年端も行かない少女を抱えていた。
おぼろげながらに聞こえた会話の感じだと、出会ってそれなりの時間がたっている様子だった。
リヴィオが記憶している限りでは、あんな子は孤児院にはいなかった。
ウルフウッドが子供と旅に同行させているなんて話も聞いていない。
だとすれば、ここに連れてこられてから知り合った子なのだろう。
やはり、昔と変わっていない――
「――まさかね」
不意に脳裏を過ぎった想像。
昔とあまり変わっていない性格。
死ぬなよ、という一言。
ウルフウッドは自分を『斃せなかった』のではなく『斃さなかった』のではないか。
「……僕には、関係のないことだ」
自分に言い聞かせるよう呟いて、リヴィオはホールを後にした。
任務に忠実な殺戮マシーンに徹すること。
マスター・チャペルから入念に叩き込まれた教えだ。
意味のない根性論ではない。
感情がブレればそこに付け入られる隙が生じる。
マシーンであれという教えは生き残るための教訓なのだ。
それなのに、欠点と指摘されたムラっ気の塊のような性格を直さず、あまつさえあんな子供に情を移すなんて。
「それでは生き残れませんよ、ウルフウッドさん……」
◇ ◇ ◇
0351創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:17:01ID:4HqrfbeU0352創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:17:04ID:+aXIQWig0353Deus ex machina ―殺人― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:17:22ID:UQUd8sl0和風ホールの北口から無常が姿を現した。
わざとらしい拍手を繰り返しながら、大股でホール中央へと歩いていく。
バラライカは不快そうに目を細めただけで、無常に対して特別な振る舞いをみせようとしない。
「随分と遅いご到着だな」
スーツケースを足元に置き、黒い掌大の機械を取り出す。
そう、エルルゥやルフィとの戦闘で取得した探知機である。
バラライカはこの装置によって、劇場における人々の位置関係を把握していた。
「この子がいるということは、あの黄金の男も来ているのか……予想通りだな」
両脚を吹き飛ばされて倒れ伏す少年を一瞥し、バラライカは呟いた。
探知機に反応があるあたり、まだ絶命はしていないらしい。
だがこれだけの深手だ。もう助からないだろう。
わざわざ楽にしてやる義理もなく、そのために無駄弾を使うつもりもない。
少年の不幸と誤算は、バラライカが探知機を所持していたことに他ならなかった。
いわば少年は情報戦で敗北したのだ。
彼の行動は中央劇場を駆け回っているときから筒抜けであった。
そもそも無常が一旦南劇場から離れたのも、少年を誘き出して挟み撃ちにするための策略であった。
結果的には、無常の到着が送れたためバラライカ一人で片付けることになったのだが。
しかし、もし探知機がなかったとしたら――
詮無きことだな、とバラライカは浮かんだ雑念を払う。
探知機がなければそもそも単独行動などしていない。
右腕を失った状態で一人になるなど、自殺行為もいいところだ。
探知機をデイパックに戻し、右肩を撫でる。
両腕が健在であれば武器と探知機の両方を同時に扱うことも可能だった。
しかし今は片腕がない。
武器を手にしたときは探知機を、探知機を手にしたときは武器をしまう必要がある。
それがひどく不便であった。
「南劇場にいるのはあと三人か」
「男と女が一人ずつと、よく分からない生き物が一匹でしたよ」
ふん、とバラライカは鼻を鳴らした。
合流に遅れてまで確認したということは、こちらを見限る準備は万端なのだろう。
「偵察だけしか能がないとは。少々評価を改めなければな」
バラライカは通路沿いの座席の肘置きに腰掛けた。
この手の輩はプライドだけは無駄に高いものだ。
少し煽ってやれば簡単に動くだろう。
「偵察だけ? 聞き捨てなりませんねぇ。
いいでしょう、次は私が主導で行います」
そら、来た。
◇ ◇ ◇
0354創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:17:57ID:4HqrfbeU0355Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:18:36ID:UQUd8sl0人型に姿を変えたチョッパーの巨体が床から浮く。
「がふっ……」
「邪魔だぁ!」
掬い上げるような一撃。
右肩のフィンが回転を増し、ロビーに暴風を撒き散らす。
振り抜かれた拳に打ち上げられ、チョッパーは二転三転と宙を舞い、ホールの壁に激突した。
血の混ざった息が肺から追い出され、声にならない音が漏れる。
「チョッパーくん!」
レナは獣人型となって床に落ちたチョッパーを抱き、カズマを睨んだ。
あの拳で殴られたら、レナなどひとたまりもないだろう。
チョッパーのように白目を剥いて気絶するだけで済むとは思えない。
拳が触れた瞬間に即死する危険すらある。
それでも、レナは果敢に顔を上げた。
目から溢れた涙を拭くことも忘れ、レナはカズマに問い質す。
「どうして……? どうしてこんなことするの!?」
「決まってんだろ……さっさと帰るためだ!」
簡潔にして究極の理由を叫び、カズマはレナに右腕を向けた。
広げた指を人差し指から順に折り曲げて、最後に親指を曲げて拳を作る。
無力な少女であっても殴り飛ばす――これ以上ないほどに明確な意思表示。
「殺されてなんか、あげない」
レナはチョッパーを床に横たえて、デイパックから異形の銃を取り出した。
二挺の大型拳銃が互い違いに結合した形状のそれは、名を二重牙という。
リヴィオ・ザ・ダブルファングが得意の得物とし、両手に所持して前後左右同時射撃を可能としていた代物だ。
その威力たるや、本来の持ち主の身体能力を以ってすれば、一部隊を一瞬で鏖殺するほどである。
しかしそれは、リヴィオの鍛え抜かれた肉体と技術があってこそ。
レナが扱ったところで、余分なパーツがついた拳銃として使うのが関の山だろう。
だが、それだけでも十分だ。
「魅ぃちゃん……力を貸して……」
両の足で床を踏みしめる。
そして、両手で二重牙を構えた。
「いくぜぇ!」
カズマの背でファンが高速回転を開始する。
力強い踏み切りに合わせて大気の奔流が渦を巻き、カズマの肉体を一気に加速させた。
「……来たっ!」
レナの指がトリガーを引き絞る。
炸薬が銃身内部で爆発し、弾丸に超音速の運動エネルギーを与える。
しかしその反作用は、本体の重量で抑制されながらも、反動という形でレナに牙を剥いた。
両腕が跳ね上がり、肩に激痛が走る。
銃把を握っていた指が衝撃で外れ、宙を舞う二重牙。
繰り出された弾丸は一分の狂いもなく直進し、カズマの左上腕を貫通する。
だが、足りない。
一発だけではこの男は止められない。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
0356創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:18:38ID:4HqrfbeU0357創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:19:27ID:4HqrfbeU0358Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:19:38ID:UQUd8sl0ホールの外壁が、まるで砲弾の直撃を受けたかのように爆砕。
亀裂が天井にまで及び、床材に小規模な地割れが生じた。
「チッ……」
カズマは思わず舌打ちした。
手応えがなさ過ぎる。
殴りつけたのは壁だけだ。
振り返れば、安全圏にいる動物型のチョッパー。
そして、その角に担がれたレナの姿。
「あいつはおれが倒すから……レナは休んでいてくれ」
「チョッパーくん……」
チョッパーはレナを降ろして、カズマの前に進み出た。
目深に被った帽子の下から、団栗のような目が対峙するカズマを見据えている。
「いいぜ、まずはてめぇからだ」
カズマが拳を構える。
チョッパーはトナカイの四肢で床を蹴り、カズマの眼前で人型と化した。
「うあああああっ!」
「おらぁっ!」
巨躯から振り下ろされる拳。
カズマは襲い来る腕の側面を殴り、無理矢理に軌道を捻じ曲げた。
その勢いのままに、背中のファンの出力で一回転。
無防備を晒していたチョッパーの腹部にストレートを見舞った。
チョッパーの顔が苦痛に歪む。
二歩、三歩と退いて、しかしそこで踏み止まる。
「早く逃げて!」
「駄目だ!」
レナの悲痛な叫びを、チョッパーは一言で否定した。
ぐっと歯を食い縛って、自分よりも強い敵を睨みつける。
「レナを護れなかったら、顔向けできないんだ!
ルフィに……ウソップに……みんなに顔向けできないんだ!」
獣型に変形、同時に蹄で床を蹴る。
ジグザグに跳ねながらカズマへ距離を詰めていく。
対するカズマは右腕を引き、チョッパーの突進を迎え撃つ構えを取った。
「くらえっ!」
角を突き出し、頭からカズマに突っ込む。
カズマはそれにタイミングを合わせ、脳天を狙って拳を放った。
瞬間、チョッパーの肉体が縮小。
獣人型で床に着地した。
「何っ!?」
頭上を拳が素通りする。
チョッパーは素早くカズマに背を向け、獣型に変形して後脚の蹴撃を繰り出した。
獣の脚力と頑丈な蹄が負傷していた腹部に突き刺さる。
内臓を押し潰しかねない衝撃力に、視線の焦点が揺らぐ。
しかしカズマは激痛の中、チョッパーの片脚をしっかりと握っていた。
0359創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:20:25ID:4HqrfbeU0360Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:20:34ID:UQUd8sl0またもや獣人型に変化するチョッパー。
握られた片脚を軸に、身体全体がカズマへと引き寄せられる。
脚が細くなったことで、手との間に生じた隙間を利用して、床に背を向けるよう身体を捻る。
そして流れるように人型へ再変形。
「あああああっ!!」
振り翳した両腕をハンマーのようにカズマへ叩き込む。
カズマは受身を取ることすらできず、顔面から床に激突した。
一度だけ大きくバウンドし、うつ伏せに倒れ伏す。
「やった……か?」
チョッパーは肩で息をしながら、カズマの行動を見守った。
アルターに包まれた右腕が床材を握り、バキリと潰す。
凄まじい勢いで顔面から叩きつけられながらも、カズマはまだ折れていない。
右腕を支えに、上体だけを起こす。
伏せられた顔から、壊れた蛇口のように血が滴っていた。
「この程度で……」
脚がいうことを聞かないのか。
右腕だけで起き上がろうとして、また床に崩れる。
「……立ち止まってなんか……」
思考を埋めるのは、怒りではなく、助けたいという意思。
今すぐにでも駆けつけてやりたいという焦燥。
ロストグラウンドのどこかで自分を待っている、少女への想い。
「……いられねぇんだ!」
シェルブリッドが床を撃つ。
至近距離からの一撃は、その反動でカズマをチョッパーの真上にまで吹き飛ばした。
「しまった!」
「ブッ倒れろおおおっ!」
回転するファンの気流が落下速度を更に加速。
隕石の直撃じみた衝撃がチョッパーに打ち込まれ、その身体を床にめり込ませる。
ロビーに小規模なクレーターが生じる。
その真ん中で、チョッパーは四肢を投げ出して動かなくなっていた。
「……ぐっ」
クレーターの傍らに着地したカズマだったが、すぐに膝を折り、うつ伏せに床へ倒れた。
しばらくの静寂。
「チョッパーくん……!」
死闘の威圧から解き放たれたように、レナはチョッパーに向けて駆け出そうとした。
その首筋に、冷たく光るナイフの刃が押し当てられる。
「動くな」
底冷えするような女の声。
レナが背にしていたホールの扉が、いつの間にか小さく開かれていた。
女の腕はそこから突き出され、レナの首にナイフの硬い感触を伝えている。
0361創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:21:40ID:4HqrfbeU0362Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:22:01ID:UQUd8sl0扉の隙間からスーツの男が姿を現す。
男はレナに対して興味を示さず、カズマに向かってまっすぐ歩いていく。
「無常……矜持……!」
「覚えて頂けて光栄です」
慇懃な言葉とは裏腹に、カズマを乱暴に踏みつけるスーツの男――無常矜持。
嗜虐的な笑みを満面に浮かべ、傷ついた左肩を踏みつける。
みしりと関節が軋み、激痛がカズマを襲う。
「ぐあ……!」
「結晶体との接触を果たした以上、貴方に使い道はありません。
今となってはただの邪魔者。速やかに消えていただきます」
アルターを使うまでもないとばかりに、拳銃をカズマの頭に突きつける。
カズマは動くこともままならず、チョッパーは意識を失っている。
レナはバラライカに銃口を突きつけられ、そのバラライカに無常を止める意志はない。
圧倒的窮地の中、カズマは尚も立ち上がろうともがいていた。
「答えろ無常……かなみを攫ったのはテメェの差し金か」
「かなみ……あの少女ですか? ならば返事はイエスです。私が命じました」
自身を踏みつける力に抗うように手足を動かす。
しかしそれすらも、無常の暴力の前に捻り潰される。
「どうして攫った……!」
「最初は貴方達を誘き寄せるためだったんですがねぇ。
貴方達が用済みになった以上、今は彼女の能力そのものが魅力的です。
私の渇きを癒す助けになってくれるに違いない」
肩を踏みつける力が更に強まる。
無常は心底楽しげに高笑いをしながら、トリガーに指を押し当てた。
「かなめは……どこだ!」
「教えてあげません」
後ほんの少しだけ引けば事足りるだろう。
だが――
何の前触れもなく、無常は拳銃を放り棄てた。
「突然ですが気が変わりました」
カズマの怒りの眼差しに対し、無常は更なる憤怒を持って応える。
慇懃な口調はそのままだが、誰の目にもその苛立ちは明らかであった。
「そういえば、貴方には一度対等に渡り合われていましたね。
あれが私の実力だと思ったまま死なれるのは、正直腹立たしいのですよ。
手向けと思ってください。貴方は私のアルターで葬って差し上げます」
翻意の理由は誰にも分かるまい。
無常とのやり取りで燃え上がった怒りによって、カズマに宿ったスタンド『サバイバー』が発動。
その効果が至近距離にいた無常にも及び、冷静な判断を失わせたのだ。
カズマはある種挑発とも取れる言動に激昂し、アルターの爪で床を掻き毟った。
「てめぇ!」
「無駄ですよ! アブソープション!」
0363創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:22:26ID:4HqrfbeU0364Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:23:07ID:UQUd8sl0激痛と共に、シェルブリッドが強制的にアルター粒子へと分解されていく。
「ぐああああああああああああああっ!!」
指先から、背中のファンから、細かな粒子と帰すシェルブリッド。
そのアルター粒子は、無常の口内へと吸い込まれるように消えていった。
シェルブリッドが完全解除されたのを確認し、無常は蛇のように笑う。
「ホワイトトリック」
無常の左腕が黒い焔のようなアルターに包まれ、カズマの背を打つ。
白い電撃がカズマの総身を駆け巡った。
「あああああああああああああああっ!!」
「アーンド、ブラックジョーカー」
同様に、右腕。
黒い電撃のダメージが相乗し、カズマは人間の声とは思えないほどの叫びを上げた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーッ!!」
「これが力です! 結晶体から得た私の力です!」
絶叫と高笑いがロビーに響き渡る。
あまりの凄惨さに、レナは今まで戦っていた相手だというのも忘れて、カズマに駆け寄ろうとした。
しかし、首筋のナイフがそれを許さない。
「お友達のようになりたくなかったら、大人しくしていなさい」
「……お友達……?」
バラライカの言葉を聞いた瞬間、レナは背筋が凍りついた。
お友達と言われて思い浮かぶのは、同盟の皆か、部活メンバーのどちらか。
「お友達って……?」
ナイフが押し当てられていなければ、すぐにでも振り返って問い質しただろう。
もう誰一人として欠けて欲しくない仲間達なのだ。
聞きたくないという思いと、確かめたい思いが交錯し、レナの思考を硬直させる。
「あなたと同じ日本人の子よ。名前は確か……ケイイチ、だったかしら?」
「――――!」
レナの眼が見開かれる。
まさか、そんな、どうして――!
首を引き裂かれる危険も顧みず、レナは振り返った。
その瞬間、バラライカの腹部から血濡れの切っ先が飛び出した。
赤いコートを貫いたそれは、生臭い血糊を撒き散らし、レナの制服の袖を掠めて空を切る。
胃から逆流した血を吐く暇も与えず、バラライカを力任せに投げ捨てる黄色の槍。
「一度ならず二度までも……よほど命が要らんとみえる」
半開きの扉を押し退けて、金色の王気を放つ英雄王がその身を現した。
突然の闖入者に驚愕し、無常がカズマから手を離す。
「何ですか、あなたは」
「あやつの魔力を感じて来てみたが、随分と詰まらんことになっているな。
雑種ばかりが雁首を揃えたのではこの程度か」
0365創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:23:48ID:4HqrfbeU0366創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:24:31ID:+aXIQWig0367Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:24:51ID:UQUd8sl0アーチャーの、他者を限りなく軽視した言動に端を発したその憤怒は、
未だ効力を失わぬサバイバーによって増幅され、無常から冷静さを根こそぎ奪い去っていた。
散々痛めつけたカズマを標的から外し、アーチャーを新たな敵として認識する。
しかし、それはまだ早すぎた。
「おおおおおっ!」
カズマの右腕と周辺の床が微細な粒子と化して消失、再構築。
分解吸収されたシェルブリッドがその形状を取り戻す。
無常に己の失策を悟らせる間もなく床を殴り、反動で上体を捻る。
シェルブリッドの威力を帯びた肘鉄が、無常の脇腹に突き刺さった。
「邪魔だ!」
「おのれぇ……!」
重石になっていた無常を吹き飛ばし、カズマは獣のように四肢を突いた。
眼差しの先には、千載一遇の好機と見て二重牙を拾いに走るレナの姿。
今のカズマにとっては、立ちはだかるもの全てが敵。
武器がなければ一介の女子学生に過ぎないレナも例外ではない。
肉体は頭のてっぺんからつま先までボロボロだ。
受けたダメージを数えることすら億劫になる。
しかしそれくらいで戦いを止めるほど、カズマという男は脆くはなかった。
肩のフィンが高速回転を開始する。
大気の渦を後方へ噴出。
水平かつ超低空の跳躍で、十メートル余りの距離を瞬時に塗り潰す。
「シェルブリッド……!」
シェルブリッドの装甲が展開。
手甲内部で膨大なエネルギーが渦を巻く。
そのとき、何の前触れもなく天井が砕けた。
「バーストオオオオオッ!」
カズマの拳が『壁』を打つ。
地響きにも似た轟音が鳴り響き、ロビー全体が振動する。
突如として立ちはだかった山岳の如き『壁』に遮られ、シェルブリッド・バーストはレナに届かなかった。
山岳の如き巨躯――
山をも穿つ掃射に耐え切る鉄壁――
「む……坊主、意外と効いたぞ」
征服王イスカンダルに阻まれて――!
ライダーによって破壊された屋根の残骸が、今頃になって床に落下する。
恐らくアーチャーを除く誰もが驚きを覚えたことだろう。
よもや時ここに至って、更なる闖入者が姿を現すとは。
「遅い。我を退屈で殺す気か」
「貴様を待たせた覚えはないんだがなぁ……痛つつ」
0368Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:25:50ID:UQUd8sl0ライダーは殴られた箇所を片手で押さえ、唾液の混ざった血を吐いた。
消耗し切った状態では十全の威力を発揮できなかったのか。
それとも純粋にライダーの耐久がシェルブリッド・バーストの威力を上回ったのか。
どちらが真相であるにせよ、ライダーがこうして立っていることが唯一の事実である。
「畜生……!」
カズマがもう一度腕を振り被る。
それを止めたのは、無常の憚ることを知らない嘲笑であった。
「愚かですねぇ、実に愚かだ。
誰彼構わず噛み付いて、ここぞという時に力尽きる狂犬を見ているようですよ」
そして、カズマを哀れむように肩を竦める。
「私が憎いのではなかったのですか?
私を倒してお姫様を助けたかったのではないのですか?
目的を見失った者の迷走は、実に哀れで滑稽ですよ」
「好き勝手言いやがって……!」
カズマは無常へ殴り掛かろうと身構えた。
しかし一歩を踏み出した時点で脚が言うことを聞かなくなり、呆気なく床に倒れこむ。
「やはりあなたでは私の渇きを埋められない。
いいえ、全てを手に入れるまでこの渇きは収まらないのでしょうね」
カズマの意識が薄れるにつれて、サバイバーの効力も消えていく。
無常は平静さを取り戻した思考回路で現状を顧みた。
――自身のダメージ、なし。
――女のダメージ、深刻。もはや死を待つのみ。
――ネイティブアルター・カズマ、脅威にならず。
――毛むくじゃらの奇妙な生物、同上。
――若い女、ほぼ無力と断定。
ここまではいい。
問題は残りの二人。
――赤目の男、詳細不明。得物の黄色い槍はいつの間にか消えている。
――大男、詳細不明。シェルブリッドの一撃に生身で耐えていた。
いわば正体不明のイレギュラーだ。
しかし、無常は負ける気など毛先ほどもしていなかった。
結晶体から入手し、先ほどカズマに放った強大な力は、それほどの確信を無常に齎していたのだ。
「全てを手に入れた程度で満たされるとは。器が知れるぞ、雑種」
「……何か言いましたか、あなた」
無常の思考に、傲慢不遜な一言が割って入る。
「この世の全ては我の所有物よ。だが、世界はいつも我を飽きさせぬ。
雑種とて数が集まれば、一人くらいは楽しめる輩がいるものだ」
「戯言を……!」
『全てを手中に収めている男』はそう言い放ち。
『全てを手中に収めんとする男』は殺意を以ってそれを睨んだ。
しかし、その憎悪は完全に一方通行であった。
アーチャーは無常へ然したる興味を払わず、ライダーの陰でへたり込んでいるレナを一瞥した。
0369Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:26:34ID:UQUd8sl0「…………!」
レナはアーチャーの言わんとすることを理解し、全速力でホールに駆け込んでいった。
ライダーはアーチャーの発言を聞いて意外そうに目を瞬かせ、無常は冷めた眼差しでレナを眺めていた。
バラライカの砲撃で無残に斃れた少年に縋り、肩を震わせる少女の後姿。
無様に泣き喚く声がここまで聞こえてくるようで、不快極まりない。
「力がないとは哀れなものですねぇ。
何かを手に入れるどころか、一方的に奪われるばかり。
それに死体には何の価値もない。死んでしまえばそれまでですよ」
無常は、腹と口から血を垂れ流しながらどうにか起き上がろうとするバラライカを一瞥した。
「早くお起きなさい。あなたの力はその程度なのですか」
なんという無様さの極み。
あれだけ大口を叩いておきながら、結局は不意を打たれて死に掛けている。
やはり勝ち残るのは、この無常矜持をおいて他にない。
無常はデイパックから新たな装備を取り出した。
まるで旅行鞄のような大きさのスーツケース。
傍から見ればただのケースであるが、その実体は人知を超えた凶器。
GUNG-HO-GUNSの13番目、エレンディラ・ザ・クリムゾンネイルの主武装である。
『彼女』の超越的身体能力でこの武装を扱えば、かのラズロ・ザ・トリップ・オブ・デスすら赤子同然となるのだ。
無常はこれを実戦で使ったことはないが、その凄まじい威力は対物実験で既に試していた。
この男達が如何に屈強であろうと、勝ち目などあるはずがない。
勝利は必定。
敗北は奇跡でも起こらない限りありえない。
「死んでしまえばそれまで、か」
それなのに、ライダーは前に進み出た。
サーヴァントゆえの卓越した感覚は、レナの泣きじゃくる声を確かに聞き取っている。
悔しげに歪んだチョッパーの表情も感情を察するに余りある。
園崎魅音。
モンキー・D・ルフィ。
言葉には出さなかったが、橋の袂でその名を聞いたとき、ライダーは不安を覚えていた。
冷静さを失ってはいないか、嘆き悲しんではいないか、と。
だが、それは要らぬ心配だったようだ。
彼らはこうして戦い、敵に立ち向かっていたのだ。
「ならば、余も先人として王たる生き様を見せてやらねばな」
「何……?」
覇気に溢れたライダーの眼光に気圧され、無常が一歩退く。
その自信がどこから生じているのか、理解することができない。
「見せてやろう。死をも超える我らが生き様を!」
どこからか風が吹き抜ける。
灼熱の熱砂が渦を巻き、無常に一瞬の怯みを生じさせる。
再び瞼を開いたそのときには、世界はとうに変わり果てていた。
「……馬鹿な」
0370創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:26:39ID:4HqrfbeU0371Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:27:22ID:UQUd8sl0遮るものなどなにもない蒼穹。
劇場もホールも既になく、無尽に広がる平原の果てに、陽炎に霞む地平線があるばかり。
大気が揺らめき、勇者の輪郭が具現する。
次々と形を成していく豪壮なる武具。
征服王イスカンダルの下に集う歴戦の勇士達。
光り輝く騎馬の精鋭。
それはまさしく奇跡の具現。
時を越え、空間を越えて召喚される征服王の親衛騎兵。
征服王イスカンダルが最終宝具。
王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)――!
「馬鹿な……そんな馬鹿な……!」
無常は更に退いた。
靴越しに伝わる砂と土の感触は、これが幻ではないことを如実に証明する。
『向こう側』の力を手に入れた無常は、市外の建造物を片っ端から再構成して巨大な要塞を生み出していた。
そのアルター要塞ですら、これほどの大規模な変化は成しえていない。
ビルを、川を、湖を、山を、森を、地上に存在する尽くを更地に変えてしまうなど――
しかもあの軍勢は何だ。
どこから現れたのだ。
あの全てがアルターだとでも言うつもりなのか。
「この軍勢は我が同胞よ。同じ夢を追った同志達。
死を迎え、英霊として世界に召し上げられてなお、余についてくる気持ちのいい馬鹿者どもだ」
熱風が旋風を巻く中、一騎の空馬がイスカンダルに近付いた。
イスカンダルは忠実なる愛馬に跨り、腕を横に振るう。
黒スーツに変化させられていた王の装束が本来の形を取り戻す。
軍勢の先陣で腕を組む征服王の偉容は、背後に展開した軍勢の輝きの総和に比しているといっても過言ではない。
「死を越えるだと……!?」
「貴様には分からんだろうが、軍人って奴は仲間意識が強いもんさ。今も昔も変わらずな……」
平静を失う無常の横で、バラライカが呟いた。
固有結界に取り込まれた者達は、征服王の意のままの位置に出現させられる。
無常とバラライカは軍勢の真正面に、レナ達は安全かつ戦場を一望できる位置に。
腹の傷を押さえ、どこか感慨に耽っている様子ですらあるバラライカを無視し、無常はスーツケースを構えた。
レナは、死すらも越える仲間の絆を見た。
砂と石だらけの地面に膝を突き、圭一の亡骸を抱きしめる。
チョッパーは、死しても途切れぬ主従の絆を見た。
横たわったままで首だけを向けて、仰ぐと決めた者の下に集う騎兵を目に焼き付ける。
カズマは、果て無き平原にロストグラウンドの荒野を重ね見た。
戻らなければならない大地を心に刻み、シェルブリッドの拳をきつく握る。
その中でアーチャーだけが、退屈そうに目を細めていた。
結末の分かりきった三文劇を見せられているかのような怠惰。
アーチャーの背後の空間が波打つように揺らぎ、槍の切っ先が現れる。
「使うがいい。先陣が丸腰では締まらんぞ」
0372Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:28:07ID:UQUd8sl0「使うがいいってなぁ……こいつは元々ランサーの宝具だろ」
手綱を手繰り、ブケファラスの鼻先を敵へ向ける。
精鋭達は王の命を待ち、忠誠と戦意に胸を昂らせている。
ライダーは声高らかに忠臣達に問うた。
「死を以って絆は途切れるか!」
『否! 否! 否! 否!』
王の問いに精鋭達が唱和する。
幾百幾千の声が束ねられ、大地すらも鳴動させる。
「死を以って夢は途切れるか!」
『否! 否! 否! 否!』
大空までも打ち振るわせる益荒男の声。
征服王が両腕を広げ、唱和を制する。
「ならば往こうぞ! 今を生きる者達に我らが覇道を知らしめよ!」
『おおおおおおおおおおおッ!!!!!』
征服王イスカンダルの雄叫びに、軍勢達は喝采を持って応える。
偉大なる王を背に戴き、地を駆けるブケファラス。
その疾走を皮切りに、輝ける騎兵が津波の如く殺到する。
『AAAALaLaLaLaLaie!!』
ライダーの咆哮に呼応して、騎兵達が鬨を放つ。
怒涛と轟く烈唱が大地を震わせ、莫大な砂煙を巻き上げる。
「勝つのは……」
無常の手が、スーツケースの取っ手を壊れんばかりに握り締める。
目を血走らせ、歯を食いしばったその姿からは、かつての余裕など想像もつかない。
「勝つのは私です! この無常矜持です!!」
スーツケースの一部が展開、ボウガンのように巨大な釘を連射する。
人間を一撃で致死させて余りある連撃は、しかし英霊達の吶喊を止めるには至らない。
たとえ十人、二十人に傷を与えようと、軍勢の猛攻には影響を与えないのだ。
『AAAALaLaLaLaLaie!!』
0373創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:28:12ID:+aXIQWig0374Deus ex machina ―神々― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:28:51ID:UQUd8sl0ライダーへと飛来する一射を破滅の黄薔薇が弾き止めた。
無常はスーツケースを投げ捨て、両腕に結晶体の力を発動させる。
ホワイトトリックとブラックジョーカーがドリル状に変形。
目を見開き、口から叫びを迸らせ、無常は軍勢に向けて走り出した。
「ふざけるなああああぁぁぁぁぁっ!!」
交錯は一瞬。
芥子粒を臼で磨り潰すほうがよほど手応えがあっただろう。
軍勢の駆け抜けた跡に人の形はなく、血の臭いの混ざった砂煙だけが残された。
◇ ◇ ◇
0375創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:29:07ID:4HqrfbeU0376創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:30:16ID:4HqrfbeU0377Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:31:20ID:UQUd8sl0ウルフウッドは悪態を吐きながら連絡通路を駆け抜けていた。
リヴィオやラッドがいる北劇場から一目散に逃げ出して、そこから南へ進んでいる真っ最中である。
ただ逃げるだけなら、劇場を離れてビル街の中に身を隠せば事足りる。
しかし今は、そうするわけにはいかない事情があった。
「ニコラス! あそこ、扉が開いてる!」
ウルフウッドの小脇に抱えられたまま、梨花が通路の奥を指差す。
確かに、南劇場のホールの北入り口が開けっ放しになっている。
目指す先のことは目敏く悟っても、自身のことには注意が及んでいないのだろう。
たっぷり浴びていたはずの返り血が、一滴残らず消え失せていることにはまだ気付いていないようだ。
「よっしゃ、次はそこ行くぞ!」
劇場を逃げ出せない理由。
それはここにいるという梨花の仲間の存在だった。
赤いコートの女だけでなく、あの殺人狂や、変わってしまったリヴィオまでいるのだ。
早く合流しなければ取り返しのつかないことになってしまう。
ウルフウッドは和風ホールに入り、南へ向けて走り続けた。
物陰に立てかけられた金色の鎧。
通路に散らばるガラスの破片。
火薬の爆発で吹き飛ばされたらしい座席。
飛び散った血痕。
戦闘の痕跡らしきものは幾つか見つかったが、人間は生者も死者も見当たらない。
「誰もいない?」
「遅かったんか……」
ウルフウッドは別の扉からロビーに出、ホール外周を辿って南に向かった。
三つ並んだ劇場の中でも最南端。
ここに誰もいなければ、もう探す意味はない。
「……戦いは、あったらしいな」
曲がり角を曲がった先には、誰一人として先客はいなかった。
壁は徹底的に打ち壊され、床には小規模ながらクレーターまで出来ている。
ウルフウッドは梨花を下ろして、周囲を見渡した。
誰かがここを訪れていたのは間違いない。
何らかの理由で戦闘になり、死体を残さない結果で終結し、ここを立ち去った。
デイパックを忘れていっているあたり、相当焦っていたのかもしれない。
つまり、自分達は遅かったのだろう。
「入れ違いやな。そろそろ行――」
ウルフウッドが梨花に移動を促そうとした瞬間。
突如として空間が歪み、何人もの姿が世界に現れる。
王の装束に身を包んだ征服王イスカンダル。
現世の衣装を纏う英雄王ギルガメッシュ。
ぼろぼろの身体で立ち上がるカズマ。
いつの間にか獣人型に戻っていたトニートニー・チョッパー。
小さくなった友の身体を抱き締める竜宮レナ。
そして、レナの腕に抱かれた――
「圭一! レナ!」
0378創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:31:47ID:+aXIQWig0379Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:32:13ID:UQUd8sl0その一方で、ウルフウッドは目の前で起きた異常に目を丸くしていた。
凄まじい速度で移動した、というのはありえない。
文字通り、一瞬のうちに出現したとしか考えられないのだ。
「ちっ……!」
カズマは片脚を引きずりながら、己が壁に開けた穴へと歩いていく。
その途中で振り返り、ライダーを睨む。
「おい、おっさん。余計な真似しやがって……」
「余は余の敵を討っただけだ。被ったんなら早いもの勝ちだろう」
もう一度だけ舌打ちを残し、カズマは劇場を後にした。
劇場の外で壁にもたれていたアーチャーには顔も向けず、ひとりきりで、まっすぐに。
「しかしアーチャーよ。貴様がレナ達と一緒にいるとは思わんかったぞ」
「成り行きだ」
ライダーから投げ渡された破滅の黄薔薇を受け取り、アーチャーは劇場の屋上を仰ぎ見た。
人間の輪郭とは程遠い影が揺れ、姿を隠す。
アーチャーはソレを見て嘲笑を浮かべた。
大方、戦闘後の疲弊を突くつもりで陣取っていたのだろうが、当てを外したのだろう。
「さて……」
アーチャーは劇場へと向き直った。
繰り広げられた死闘の余波はなおも収まっていない。
むしろ感情の面ではこれからが問題だろう。
だが、いつまでも沈んでいる連中ではないはずだ。
「彼奴には相応の褒賞を与えてやらねばな」
◇ ◇ ◇
『頼む……! レナを……みんなを助けてやってくれ……!』
ライダーの魔力を感じて南劇場へ向かったアーチャーは、その仮定でホールを経由した。
そこにあったのは、幾許かの抵抗の痕跡と、脚を吹き飛ばされた圭一の惨状であった。
敵に立ち向かい、敗北――
これが貴様の結末か、とアーチャーは毛の先ほどの失望を抱き、それきり圭一の存在を思考から弾き出そうとした。
まさにその瞬間であった。
死んだとしか見えなかった圭一が、アーチャーの足首を握り締めたのは。
辛うじて即死はしていないだけだというのに、信じがたいほどの力強さでアーチャーを引き止めようとしたのだ。
そのとき圭一が口にしたのが、前述の請願であった。
『レナはいい奴だけどさ……放っといたら何でも一人で抱え込んじまうんだ……』
見れば通路には跡が残されていた。
焦げた肉を擦りつけ、掠れた筆で血糊を塗りたくったような跡が。
それも、爆発の痕跡から南へ一直線に。
『梨花ちゃんは一番運命を変えたがってたんだ……』
0380創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:32:19ID:4HqrfbeU0381Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:32:54ID:UQUd8sl0両腕を突いて、炭化した脚を引きずって。
どうにかして仲間達に近付こうという一心で。
『沙都子も……詩音も……こんなところで死んでいい奴じゃない……!』
意識が遠くなるほどの激痛だろう。
剥き出しになった神経を擦りながら、蝸牛の如く進んでいたのだろう。
一向に近付かない扉を目指し、諦めることなく意識を保ってきたのだろう。
『……だから……みんなを……!』
人の本性は死に際に現れるという。
迫る死に狂乱するでもなく。
苦痛に泣き喚くでもなく。
憎悪を滾らせるでもなく。
現実から目を背けるでもなく。
ただ一途に、仲間のことを思い続ける。
そんな死に際は、どんな本性を現しているというのか。
ついに圭一の手から力が抜ける。
指を振り解いて先を行くアーチャーの口の端は、確かに喜悦に歪んでいた。
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に 死亡】
【バラライカ@BLACK LAGOON 死亡】
【無常矜持@スクライド 死亡】
【E-5劇場・北劇場ホール/1日目 日中】
【ラッド・ルッソ@BACCANO!】
[状態]:腹部に傷(小)、背中に打撲(中)、胸に銃創、両腕切断 全て再生中 不死者化
[装備]:ワイパーのバズーカ@ワンピース、風貝(装填中)@ワンピース
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
1:あのギラーミンとかいう糞野郎をぶっ殺す。
2:そのためにこの会場にいるやつを全員殺す。とにかく殺す。
3:ラズロ(リヴィオ)は特に念入りに殺す。
4:御坂と黒スーツの男(ウルフウッド)、子供(梨花)も殺す。
5:ギラーミンが言っていた『決して死ぬ事のない不死の身体を持つ者』(不死者)は絶対に殺す。
6:宇宙人(ミュウツー)は出来れば最後の最後で殺す。
7:左腕が刀になる女(ブレンヒルト)も見付けたら殺す。 詩音はまあどうでもいい。
8:ギラーミンが言っていた『人間台風の異名を持つ者』、『幻想殺しの能力を持つ者』、『概念という名の武装を施し戦闘力に変える者』、『三刀流という独特な構えで
世界一の剣豪を目指す者』に興味あり。
9:グラハムについて少し気になる。
【備考】
※麦わらの男(ルフィ)、獣耳の少女(エルルゥ)、火傷顔の女(バラライカ)を殺したと思っています。
※自分の身体の異変に気づきましたが、不死者化していることには気付いてません。
※リヴィオとラズロの違いに気付いていません。また、ラズロ(リヴィオ)のことを不死者だと考えています。
0382創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:33:09ID:+aXIQWig0383創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:33:25ID:4HqrfbeU0384Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:33:37ID:UQUd8sl0[状態]全身治癒中 腹部と左肩に銃創、内臓にダメージ、左腕再生中・見かけは復元、背中にダメージ中、胸にダメージ大 背中のロボットアーム故障
[装備]M94FAカスタム・ソードカトラス×2@BLACK LAGOON、.45口径弾×14、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×4@トライガン・マキシマム
[道具]支給品一式×5、
スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル(残弾20発)@BLACK LAGOON、
ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×3、45口径弾×24(未装填)
天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース、ミリィのスタンガン(残弾7発)@トライガン・マキシマム
[思考・状況]
0:ラズロが戻るまで必ず生き抜く。
1:参加者の排除。ウルフウッドとヴァッシュに出会ったら決着を付ける?
2:ウルフウッドを強く意識。
【備考】
※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。
※ニューナンブM60(残弾4/5)、GPS、チックの鋏@バッカーノ! はAA弾頭の一撃で消滅しました
※とりかえ手ぶくろによって左腕を肩口から奪われました。
※ラズロとの会話が出来ません。いつ戻ってくるか、もしくはこのまま消えたままかは不明です。
【E-5劇場・南劇場周辺/1日目 日中】
【ミュウツー@ポケットモンスターSPECIAL】
【状態】:疲労(中)
【装備】:機殻剣『V−Sw(ヴィズィ)』@終わりのクロニクル、アデルの十字槍@BACCANO!
【所持品】:基本支給品一式、不明支給品0〜1個(確認済み)
【思考・行動】
1:マスター(カツラ)を救う為、24時間以内に参加者を32人以下まで減らす。
2:隙を見て参加者に攻撃を加える
3:男(ラッド)には殺害数を稼いで貰う。殺すのは後回し。
4:魅音かハクオロが細胞を移植し、自分を追ってきたら相手をする。 魅音の死に気づいていない?
5:イエローを殺した相手を見つけたらたとえ後回しにしたほうが都合がよさそうでも容赦しない。
※3章で細胞の呪縛から解放され、カツラの元を離れた後です。
念の会話能力を持ちますが、信用した相手やかなり敵意が深い相手にしか使いません。
※念による探知能力や、バリアボールを周りに張り浮遊する能力は使えません。
※名簿を見ていないため、レッド、サカキの存在を知りません。
※ギラーミンに課せられたノルマは以下のとおり
『24時間経過するまでに、参加者が32人以下でない場合、カツラを殺す。
48時間経過するまでに、ミュウツーが優勝できなかった場合も同様。』
※カツラが本当にギラーミンに拉致されているかは分かりません。偽者の可能性もあります。
※V−Swは本来出雲覚にしか扱えない仕様ですが、なんらかの処置により誰にでも使用可能になっています。
使用できる形態は、第1形態と第2形態のみ。第2形態に変形した場合、変形できている時間には制限があり(具体的な時間は不明)、制限時間を過ぎると第1形態に戻り、
理由に関わらず第1形態へ戻った場合、その後4時間の間変形させる事はできません。
第3形態、第4形態への変形は制限によりできません。
※男(ラッド)と戦った相手が「左腕が刀になる女」であると知りました。
※ブレンヒルトの場所は見失っています。
※ギラーミンから連絡のないことへの疑問、もしカツラが捕まっていないという確証を得られたら?
※なぜギラーミンの約束したカツラからの言葉が無くなっていたのかは不明です。
※本当に念のテレパシーがカツラに届くかは不明です。また内容は次以降の書き手にお任せします。
0385創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:35:03ID:+aXIQWig0386Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:35:05ID:UQUd8sl0【状態】:疲労(大) 全身にダメージ(大) 砂鉄まみれ 右腕に痛みと痺れ 右目の瞼が上がらない 右頬に小さな裂傷(アルターで応急処置済み)
腹部と頬に打撃ダメージ、脇腹(打撃痕も)と左肩、左腕に銃創
【装備】:桐生水守のペンダント(チェーンのみ)、スタンドDISC『サバイバー』@ジョジョの奇妙な冒険
【道具】:基本支給品一式×4(食料を3食分、水を1/3消費したペットボトル×2、)、不明支給品(0〜4)、聖剣グラム@終わりのクロニクル
モンスターボール(ピカ)@ポケットモンスターSPECIAL、君島邦彦の拳銃@スクライド
【思考・状況】
1:ロストグラウンドに戻り、かなみを助ける。そのために優勝する
2:ひとまず身体を休める
3:ギラーミンを殴り飛ばす
4:ムカつく連中をぶん殴る。(ゼロ:誰かはよく分かっていない、仗助:死亡を知らない、クレア、レヴィ、ライダー)
5:次に新庄、伊波と出会ったら……
6:メカポッポが言っていた、レッド、佐山、小鳥遊に興味。
※ループには気付いていません
※参戦次期原作20話直後。
※相手の部位が光ったり濁ったりすることについて疑問を抱きました。
【E-5劇場・南劇場ロビー/1日目 日中】
※南劇場ホール内に以下の物品が放置されています
・前原圭一@ひぐらしのなく頃に の所持品
デザートイーグル(残弾数2/6)
双眼鏡、基本支給品×2、ゾロの地図、ヤマハV-MAX@Fate/zero
※南劇場ロビーに以下の物品が放置されています
・バラライカ@BLACK LAGOON の所持品
ロベルタのスーツケース@BLACK LAGOON(ロケットランチャー残弾7、マシンガン残弾80%、徹甲弾残弾10)
デイパック(支給品一式×3)、デイパック2(支給品一式×1/食料二食分消費)、下着類、AMTオートマグ(0/7)、
不死の酒(空瓶)、探知機、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×二枚、通り抜けフープ、
手榴弾×3、、AK47カラシニコフ(30/40、予備弾40×3)、デザートイーグルの予備弾×16
ロベルタのメイド服@BLACK LAGOON、ガムテープ、ビニール紐(少し消費)、月天弓@終わりのクロニクル
※無常矜待@スクライド の所持品は、南劇場ロビーに放置されているか、王の軍勢によって破壊されました
どの物品がどちらの状態にあるのかは次以降の書き手にお任せします
ハンドガン@現実 予備段数×24
基本支給品一式×2(食事一食分消費)、不明支給品0〜1個(確認済み)フシギダネ(モンスターボール)@ポケットモンスターSPECIAL 、
黒電伝虫と受話器なしの電伝虫のセット@ONE PIECE、エレンディラのスーツケース(残弾90%)@トライガン・マキシマム
【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康 強いショック
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2、インデックスの修道服@とある魔術の禁書目録、ミッドバレイのサクソフォン(内蔵銃残弾100%)@トライガン・マキシマム、
蓮の杖@とある魔術の禁書目録、二重牙@トライガン・マキシマム、レッドの両腕(包帯と○印あり)、絶縁グローブ(軽く焦げ)@ポケットモンスターSPECIAL
[思考・状況]
1:圭一! レナ!
2:必ず生き残る。
※王の財宝の使い方(発動のさせ方)を分かっていません。(説明書もありません)
※ウルフウッドを信頼、けどちょっとむかつく。
※電車に誰か(橘あすか)が乗っているのに気づきました真紅に気づいたかどうかは不明です。
※サクソフォンの内蔵銃に気付いていません。
※スタープラチナに適正を持っています。僅かな時間ですが時止めも可能です。
※スタープラチナを使えないことに気付きました。落としたことには気付いてません。
※ルフィと情報交換しました。
※レナが劇場にいるという情報を得ました。
※レッドのデイパックを持っています。まだ中身は確認していません。
0387創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:35:27ID:4HqrfbeU0388Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:35:46ID:UQUd8sl0[状態]:全身の数箇所に浅い傷 強い怒りと悲しみ
[装備]:デザートイーグル50AE(4/8 予備弾29)
[道具]:基本支給品(地図と名簿は二つずつ)、SPAS12(使用不能)チーゴの実×3@ポケットモンスターSPECIAL
シェンホアのグルカナイフ@BLACK LAGOON、○印のコイン
[思考・状況]
1:なんや今の……?
2:古手梨花を守る。
3:ヴァッシュとの合流。リヴィオについては保留。
4:ジュンを殺害した者を突き止め、状況次第で殺す。
5:武器を手に入れる、出来ればパ二ッシャー
※ルフィと情報交換しました。
※自身が梨花の事を名前で読んでる事に気づいていません。
※○印のコインの意味は不明です。使い道があるのかもしれませんし、ないのかもしれません。
※ラッドの再生がミカエルの眼の改造技術に起因するものではないかと推測を立てています。
【ギルガメッシュ@Fate/Zero】
[状態]:肩と腹に刺し傷(小・回復中)、不死(不完全)
[装備]:王の財宝(の鍵剣)、黒のライダースーツ、劇場のパンフレット
[道具]:必滅の黄薔薇@Fate/Zero(王の財宝内)
[思考・状況]
基本行動方針:主催を滅ぼし、元の世界に帰還する。必要があれば他の参加者も殺す。
0:圭一の仲間を脱出させる?
1:自分を楽しませ得る参加者を見定める。
2:ゾロ、佐山に興味。梨花とウルフウッドについては当面様子見。
3:圭一が自分のクラスを知っていた事に関しては・・・?
4:宝具は見つけ次第我が物にする。天地乖離す開闢の星、天の鎖があれば特に優先する。
[備考]
※不死の酒を残らず飲み干しましたが、完全な不死は得られませんでした。
具体的には、再生能力等が全て1/3程度。また、首か心臓部に致命傷を受ければ死にます。
※会場が自然にループしていることを把握しました。
※悪魔の実能力者がカナヅチという弱点を知っています。
※本編での経験から、螺湮城教本を手に入れる気にはならなかったようです。
※クーガーには強い印象を受けていますが、橘あすかのことは忘れました。
※文中台詞の"山猫"とはクーガーのことです。
※圭一の仲間が劇場に向かうということを聞きました。
※銃火器にはもう対処できます。
0389創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:36:16ID:+aXIQWig0390Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:36:57ID:UQUd8sl01:主催者の打倒。
2:グラハムとの合流。
3:これまでの活動の総括。
4:サカキ、アーチャー、ミュウツー、片目の男(カズマ)を警戒。クレアという女性を信用(グラハム以外)
5:ラッドについては微妙(グラハムの兄貴分という情報はあります)。
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康 深い悲しみ 私服 右腕に○印
[装備]: 包帯 二重牙@トライガン・マキシマム
[道具]:支給品一式(一食分、水1/10消費)、ドライヤー
[思考・状況]
1:???
2:グラハムが心配
3:部活メンバーと合流したい(ただし、積極的に探すかは保留)
4:何とかして首輪を外したい
5:イスカンダルの勧誘は保留。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
※圭一と会話できたかは不明です。
【トニートニー・チョッパー@ONE PIECE】
[状態]:疲労(大)、腹部と顔にダメージ(中)、全身にダメージ(中) 腕に○印 深い悲しみ 疲労(小)
[装備]:なし 包帯
[道具]:支給品一式(一食分、水1/10消費) タケコプター@ドラえもん、 タオル、救急箱
[思考・状況]
1:レナを守り抜いてみせる
2:仲間と会いたい
3:グラハムの様子を見る。(別れている為現在実行不能)
4:ギラーミンを倒し、脱出する。
5:イスカンダルの臣下になるかはとりあえず拒否。
※レナからはあまり情報を受けていません。圭一たちについての情報は知りません。
※参戦時期はCP9編以降。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
【ライダー(征服王イスカンダル)@Fate/Zero】
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、腹部にダメージ(大)、全身に傷(小〜中)および火傷(小) 腕に○印
[装備]:包帯
[道具]:基本支給品一式×2、きせかえカメラ@ドラえもん きせかえカメラ用服装イラスト集 、スモーカー大佐の十手@ONE PIECE
イリアス英語版、各作品世界の地図、拳銃の予備弾30発、ウシウシの実・野牛(モデル・バイソン)@ワンピース
[思考・状況]
1:バトルロワイアルで自らの軍勢で優勝。
2:しばらくレナ達の様子を見る。
3:四次元ポケットとバイクを回収しに図書館へ戻りたい。
4:首輪を外すための手段を模索する。
5:有望な強者がいたら部下に勧誘する。
6:アーチャー(ギルガメッシュ)、クロコダイルを警戒する。
【備考】
※ヤマハV−MAXセイバー仕様@Fate/Zeroは図書館入り口に停めてあります。
※四次元ポケット@ドラえもんは図書館の中に放置されています。
※原作ギルガメッシュ戦後よりの参戦です。
※臣下を引きつれ優勝しギラーミンと戦い勝利しようと考えています。
本当にライダーと臣下達のみ残った場合ギラーミンがそれを認めるかは不明です。
※レッド・レナ・チョッパー・グラハムの力を見極め改めて臣下にしようとしています。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
※自分は既に受肉させられているのではと考えています。
※ブケファラス召喚には制限でいつもより魔力を消費します
※アルルゥの存在を知りました。
0391Deus ex machina ―終演― ◆b8v2QbKrCM
2009/07/21(火) 23:37:39ID:UQUd8sl0ヴァッシュ・ザ・スタンピードを追いかける保険屋の一人ミリィ・トンプソンの武装。
本来は蒼星石に支給されたものと思われる。
ガトリング砲を短くしたような外観で、かなりの重量がある。
(しかしミリィはこれを片手で持ち歩いていた)
発射する弾丸は特殊なもので、発射すると十字型に展開し、標的を打ちのめして無力化する。
一応劇中で死者は出していないものの、金属の手すりを曲げるほどの威力がある。
初速は時速91km、弾頭重量は4.1kgにも達し、射程もそれなりに長い。
外見のイメージ通り連射も可能だが、弾数は不明。砲身は八本。
【エレンディラのスーツケース@トライガン・マキシマム 】
GUNG-HO-GUNSの13番目、エレンディラ・ザ・クリムゾンネイルの武装。
本来は無常矜持かイエロー・デ・トキワグローブに支給されたものと思われる。
外見上は巨大なスーツケースだが、その実態は凄まじい威力のパイルバンカー(あるいはネイルガン)で、
ボウガンの弓部分のようなパーツを展開させ、人間の背丈ほどは優にある巨大な釘を発射する。
速度、威力、連射すべてにおいて強力で、人体を容易に串刺しにしてしまう。
本体の強度も、二重牙の掃射を至近距離から受けて耐え切るほど。
スーツケースを展開・変形させて更に強力な射撃をすることも可能。
0392創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:37:55ID:+aXIQWig0393創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:38:00ID:4HqrfbeU0395創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:41:37ID:zhOSoXwc「王の軍勢」が強すぎやしないか?
発動されれば相手は確実に死ぬ上に疲労もさほどではない。
いくら3回しか使えないといってもこれは拙いんじゃないだろうか
0396創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:43:54ID:84to5P0L無常って一応スクライドのラスボスキャラなのにこんなあっさり沈むもんかと
0397創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:49:53ID:Bsr2TrdT戦闘続行不可な程の疲労とか、半日に一度とか、どうとでも出来そうではあるが。
0398創る名無しに見る名無し
2009/07/21(火) 23:59:42ID:iaJfmSPkしかしいくらなんでも王の軍勢強過ぎだろ。確実に即死、本人も疲労なし
無常にも制限があるとはいえ、最終的に兄貴すら手玉に取る強さでそれ以前もすごい強さなのに
あっさり殺しすぎ。前々からだったがサーヴァント贔屓しすぎ
【備考】に以下の一文を追加します
※現在の魔力残量では『王の軍勢』をあと一度しか発動できません
0400創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:02:06ID:kpYkq5y80401創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:02:59ID:JUU8I29Y原作的にはあと一回撃ったらしにかねないし、ライダー
0402創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:07:39ID:aHfheztpてか、発動したら確実に殺せるってのがマズ過ぎる。
しかも殺せるのは単体ではなく複数体。
0403創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:07:54ID:uTUugZrpそうなの?
じゃあ、問題ないね
0404創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:09:23ID:JUU8I29Yだったらむしろ今のうちに撃っておいてもらったほうがいいんじゃね?
4人相手とかでやられるよりさ
0405創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:11:47ID:pbM+McDnそれが問題なんだよ。
引き込めばまとめて確実に殺せるんだからな
問題ありすぎ
0406創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:14:30ID:uTUugZrp0407創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:18:36ID:KkwBmurE兵を失うほど魔力の総量が減って、固有結界の維持が難しくなるから。
無常の能力が対単体向きってのも影響したんだろうな
0408創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:21:32ID:VKjGgT2Kブラクラは贔屓作品だから、少なくとも終盤まで全員生き残ることが保証されてるのに
空気読まずに殺しちゃうってどうよ
読んでないけどそこだけ気になった
0409創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:25:51ID:JUU8I29Y王の軍勢以上の死因思いつかない
0410創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:28:56ID:Cpj5Y7jLそれじゃなければ、呼び出した英霊の性能、人数を極低下しとけ。
0411創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:30:34ID:pbM+McDn意味不明
どうブラクラ読んだら王の軍勢以上の死因思いつかないんだよ。
0412創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:31:28ID:T0j9e37/っての、発動したら相手は動けなくなって確実に決まるもんなのか?
空飛んだらそれだけでかわせそうなもんだが
0413創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:38:42ID:g9i7VoMcいやはや熱いバトルすごかったです。
圭一のバラライカとの心理戦は息が詰まるのが画面越しにも判るくらいピリピリしていました。
そして仲間が傷ついた事によるライダー怒りの鉄拳、
カズマに対して引こうとせずお互いに仲間を守ろうとするレナとチョッパー
○同盟はやっぱし熱いねー
そして圭一、安らかに眠ってくれ、
あと、この先も気になるなぁ、ラッドに対するグラハムからの信用はどう動くのかとか
果たしてレナはこの男達(アーチャー、ライダー、カズマ、チョッパー、ニコラス)をまとめ上げることが出来るのか
……出来たらバケモンだな
そしてミュウツー、ノルマ達成オメ
改めてGJ
0414創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:41:50ID:FFVkDhMTマーダーが三人も予約に加わってどうなることかと思えば凄いことに!
ウルフウッドとリヴィオのバトルがまるでトライガン原作さながらでびっくり!
原作と同じ台詞がまた違った状況で使われるのもいいなぁ。あとラッドがなんだかカワイソスwww
圭一の果敢な作戦も成功するかと思ってたのに……そういえば探知機持ってたことを忘れてたorz
でも最後まで頑張った圭一にはお疲れ様と言いたいな。ギルガメッシュに言付けした遺言もまた泣ける……。
カズマVS無常も無常さんが実に無常さんっぽくて面白かった!そうなんだよ、かなみちゃん居なくてもこの人結構強いんだよなぁw
そしてなんといっても王の軍勢!原作読んでみてあれを再現するのは難しそうだなーと思ってたのにまさかこれほどまでに上手く描写されるとは凄いw
ギルガメッシュが黄薔薇を渡すところや、バラライカが軍人のことについてコメントするところが印象的だった。
何はともあれこの大人数を裁いた事に惜しみないGJをー!!
そして少し気になったこと。
王の軍勢は確かにちょっと強すぎかなとは思いましたけどバラライカは負傷してたし、無常さんもちょい冷静さを失ってたから個人的にはあまり気になりませんでした。
まあ、あと一回きり。それも使ったら死ぬぐらいのレベルでもいいかなとは思いました。
それと途中でかなみちゃんの名前がかなめになったところがw
0415創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:41:56ID:QljRaLCHどこをどう読んだら動けなくなるとかそういう解釈になるのかは知らんが
英霊全員返り討ちに数る程度に強ければ普通に勝てるし、
空飛ぼうが土掘ろうがなんだろうが、魔力切れになるまで軍勢から逃げきれるんならそれでも勝てるよ
0416創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:42:00ID:Bia9oLg0ライダーの意思で自由に相対位置を変えられるから。
士郎やアーチャーの無限の剣製もそうだしな。
0417創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:42:24ID:aHfheztp現時点で空を飛べるキャラはいるか?
0418創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:49:27ID:QljRaLCHそういう固有結界もあるかもしれんが少なくとも王の軍勢じゃ
開始時に相手引き込むときの位置指定と、終了時の排出位置が指定できるくらいで
発動中に結界ないの相手の位置を自在に操れるわけじゃない
0419創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:55:32ID:pbM+McDn海魔の吐き出した位置くらいしか説明無いわけだが
>>417
支給品やヴィマーナや車輪やプラント能力やミュウツーなど飛べるやついるだろ
0420創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 00:59:36ID:g9i7VoMc王の軍勢は○同盟の“仲間や臣下”が死んだ時のみ使えるくらいでいいと思うんだけどな
今回ならレッド、
その方が盛り上げやすそうだしさ
0421創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:04:09ID:aHfheztp描写見る限り車輪は飛べないし飛べたところで兵隊の投げる武器に狙い討ちされる。
飛行能力(支給品込み)と絶え間なく投擲される武具に耐える力を両方持ったキャラはいるんだろうか。
使うにしても改善すべきは「召喚される兵士の数と強さ」だと思う。
数千人でのリンチなど論外。10人でも多いくらいなのに
0422創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:18:29ID:T0j9e37/物量に呑まれて力尽きる、ならともかく先鋒とぶつかっただけで消し飛ぶって言うのがなぁ
社長ならともかく素の状態でカズマやクーガー並に強い無常がさしたる抵抗もなしにってくらい強いのはどうなんだ
0423創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:21:00ID:pbM+McDnだからおかしいんだよ。どんだけスクライドを下にみてんだか。
0424創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:26:25ID:Cpj5Y7jL5次バサカでもないのにこれわ無い
こんなありえない事どれだけ型月を頂点で見てるんだ
0425創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:26:53ID:g9i7VoMc0426創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:31:46ID:pbM+McDn0427創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:40:36ID:sGUrY5/hアサシンは分裂するたび能力が下がるが、最低の状態でも人間なんか足元にも及ばない強さ
・王の財宝を全身にくまなく食らっても致命傷にならず、平然と走り続ける
財宝の威力は、一発辺りが「山をも穿つ」と描写されるほど
↑は原作の描写ね
0428創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:43:01ID:KkwBmurE0429創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:43:48ID:sGUrY5/h0430創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:44:19ID:mhfeZKaL0431創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:45:51ID:g9i7VoMcなんだ、トライガンの信者が荒らしてるだけか
0432創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:49:05ID:Eyx2Fot0大迫力のバトルの連続で、それ自体はとても楽しく読めました。
……でも、さすがに王の軍勢が強すぎる気がするね。
制限に関しては3回の制限のみ、後は書く人が決めるって事だったと思うけど。
これは消費が大きいだけで威力に関しては全く制限が無いって事かな。
誰にでも勝てる物をライダー一人だけ持っているのは、ちょっと緊張感に欠けるというか……
後一回、命と引き換えにつかえるとしても。不意打ち以外最悪で引き分けにする事が出来るって事だよね。
威力に関しても全快の相手を一撃で確実に殺す事が出来るって言うのが……
あと、前回ミューツーはテレパシーでカツラに連絡を取ろうとしていたよね、その結果はどうなったのかな。
そしてもう一つ、カズマは無常に攫われて危機に瀕しているかなみを助けるため。
全員すばやく倒してもとの世界に帰ろうとしていたんだよね?
その無常が死んだわけだけど、それでもやっぱり方針は全員倒して優勝狙い?
カズマの性格から考えてもこの方針のままな場合は立ち去るとは思えないかな。
圭一……お前の行動はすごいと思うよ。
もしバラライカが探知機を持っていなかったら、結果は変わったかも分からんね。
でも、その行動がアーチャーの重い腰を動かして、レナ達を救ったんだと思うと
やっぱりお前はすごい奴だよ……改めて投下乙!
0433創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:51:22ID:KkwBmurE制限が甘かったツケがきたな。今決めておいた方が良い。
0434創る名無しに見る名無し
2009/07/22(水) 01:53:53ID:Cpj5Y7jL山穿つ以前のランス戦で路面に穴あけて、トタンの倉庫を破壊
してるだけだろ。
山をも穿つや海魔での事なんて前後の描写のせいで月板でも微
妙としか言われてないもの出すとはな
とゆうか何が言いたいの?
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