(たぶん)新ジャンル「ロリ騎士」
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0677創る名無しに見る名無し
2009/05/08(金) 22:29:58ID:6Rfw6Di7兵士「どうしましたロリ騎士様」
ロリ騎士「さいきん隣国で人気の、とっても可愛い巫女さまがいるんだって。来月のお祭りで神輿に乗るんだってー」
兵士(相変わらず宗派が意味判らん)
兵士「へえ、そうなんですか。面白そうですね」
ロリ騎士「それでねー、宮廷秘書様に見たいっておねだりしたのー」
兵士(ふむ……でも、あれ? この笑顔は断られたって様子じゃないな……)
ロリ騎士「しさつだんについてって良いって言われたんだけど、ごえいの兵は自分で探せっていうのー」
兵士(あー)
ロリ騎士「兵士ーごえいお願いー」
兵士(子守りか……)
兵士は遠くを見て溜息を吐いた。
彼は思う。
(一応秘書様に確認はしておくとして……まあ無給だろうな)
と。
ロリ騎士は兵士の溜息に肩を竦ませて、心配そうに彼の表情を伺った。
彼女の上目遣いは、微妙に潤んでいた。
兵士(……これ、この表情。無理。断れない。イコール貯金が溜まらない。畜生、あの策士め)
兵士(あれ、でも待てよ?)
兵士「……隣国の巫女が担がれるお祭りって、確か数年来、お忍び姿の王様を含む大掛かりな一団で赴いてたような……」
ロリ騎士「なんかねー、王様はいかないみたいなの……。『真実を知ったから』とかいってた」
兵士「真実……? あ、なんか予想はついたかも」
ロリ騎士「ねーねー! 行くの!? 行かないの!? ひっく、うぇ」
兵士「ほらほら。行きます、行きますから泣かないで」
ロリ騎士「ほんと!? やった! やったぁ! 絶対だよ! お神輿楽しみー!」
兵士は溜息をついた。それから彼は決意する。とりあえず節約のために酒を控える事にしよう、と。
――彼はまだ知らない。
その彼の選択が、またこの国を揺るがすひと騒動の発端になろうとは――。
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