時には戦場へ出向く事もある教会の聖職者。
戦場へ出る以上、自分達の身は自分達で守らなければならないが、
神はどの様な悪人の血も大地にこぼす事を許さない。
という訳で、僧侶達が扱いを叩き込まれる武器は……。

院長先生「あら? 今日も精が出ますね」
中庭で運動不足解消も兼ねて武器の練習をするロリ僧侶は、声を掛けられてそれを中断した。
ロリ僧侶「……(こくん)」
声には出さず、ただ首を振って頷くだけのロリ僧侶。
院長先生「他の方々は身体を動かすのが嫌で、日々の労働も怠けがちだというのに、貴方は感心ですね」
ロリ僧侶「……(ポッ)」
褒められるのは嬉しいのか、少しだけ顔を赤らめる。
院長先生を親の様にして育ってきた彼女には、何よりの喜びだ。
院長先生「そうそう、またお使いお願いしますね」
ロリ僧侶「……はい」

用事を言い付かった時は、それが最優先。
手にしていた武器を壁際にドスンと置いて立てかけ、先に行った院長先生の後を追った。

彼女がさっきまで振るっていた武器は――

長い柄を持つ鉄槌(ハンマー)である。

これを振るわれた相手は、むしろ剣より嫌だという事に、聖職者達は気付いていない。