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宮廷書記「よく知らせてくれたわね」
監査官「いえ、これも私の役目ですので」
宮廷書記「今は私たちだけ、同期なんだから敬語は必要ないわよ」
監査官「直属の上司にタメ口は勤務査定的に気になるな、自分が監査官だけに」
宮廷書記「よくやってくれてるわ」
監査官「そうかな」
宮廷書記「ええ、そうだ、姉騎士には会った?」
監査官「いや、まだだ。すぐに報告したかったからな」
宮廷書記「だったら会ってくると良いわ」
監査官「懐かしいな」
宮廷書記「本当にね、互いにいい年になったし」
監査官「結婚はしないのか?」
宮廷書記「行き遅れたわ。それに、この国が心配だもの」
監査官「そうか……じゃあ俺も無理だな」
宮廷書記「え?何か言った?」
監査官「いや(お前を待ってる、なんて言えるかよ)」
監査官「それじゃあ、書類をまとめておきますよ書記殿」