コードギアス反逆のルルーシュLOST COLORS SSスレ37
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0001創る名無しに見る名無し
2009/02/24(火) 23:43:06ID:eaiT05oZ感想等もこちらで。このゲームについて気になる人はギャルゲー板のゲーム本スレにもお越しください。
基本sage進行で。煽り・荒し・sageなし等はスルーするか専ブラでNG登録して下さい。
(投稿前に読んでください >>2-)
■SS保管庫 http://www1.ocn.ne.jp/~herma/CodeGeass_LostColors/2ch/0.html
■前スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1233659495/
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■関連スレ
コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS 21 (本スレ)
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gal/1225489272/
コードギアス ロスカラのライ 強くて優しい真の7(ナ)イト(主人公スレ)
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1233048852/
【PSP】コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1207641630/
コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS 攻略スレ4
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gameover/1209720651/
■公式サイト http://www.geass-game.jp/ps/
■アニメ公式サイト http://www.geass.jp/
■攻略wiki http://www9.atwiki.jp/codegeasslc/
0492創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:33:33ID:WUUcIWOI0493創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:38:17ID:mDDhnAGp次スレが立ってもまだ48KB程容量が残っているので
こちらに限界まで投下してから次スレに移った方がいいと私は思います。
0494創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:39:23ID:E35NcNpLまた全部埋めろとか言われそうな
0495創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:40:59ID:WUUcIWOIコードギアス反逆のルルーシュLOST COLORS SSスレ38
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1236947805/
0496創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:50:18ID:WUUcIWOI取り敢えず大きなものは次スレに投下してもらって、このスレは納まるものを投下でいいんじゃないでしょうか。
0497創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:53:48ID:YH1JjJ2Q支援お願いします。
POPPOさんがアク禁をくらってしまったらしいので、回ってきたデータをそのまま
投下します。
コードギアス LOST COLORS
「反逆のルルーシュ。覇道のライ」
TURN00 「終わる日常」 (後編2)
TURN00 「終わる日常」 (後編3)
2人のオリジナルキャラクター、3機のナイトメアフレームの設定資料を投下します。
0498創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:54:02ID:CI84fX/yちょっとばかし質問が。
此処ってライが登場するSS限定?
セシル×ロイドなSSがあるんですが〜(ロスカラやってる最中に何となく思い付いたので気持ちはロスカラSS)
大丈夫そうなら埋めついでに投下しようかと思っております。
0499創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 21:59:26ID:WUUcIWOI了解、支援はおまかせあれ。
0500創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:04:42ID:mDDhnAGp>>497
後編2をこちら、後編3と設定を次スレ
ぐらいでいいんじゃないかな?
それぞれ何KBかは分かんないけど
0501創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:07:06ID:WUUcIWOI確かに…。可能ならそれがベストかな
0502創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:14:00ID:YH1JjJ2Qssを投下したことがないので、至らない部分もあると思いますが今から投下します。
0503代理投下
2009/03/13(金) 22:16:33ID:YH1JjJ2Q空は暗く、月の明かりと静寂だけが世界を支配していた。
淡く仄かな光だけが窓から差し込んでいる。
アッシュフォード学園の女子寮。その一室に私たちはいた。
窓の淵には秘蔵のピュアモルトウイスキーのボトルが置いてあり、もう半分も残っていない。叔父様が敷地に持っている酒蔵からくすねてきたもので、本国から持ってきた最後の一本。
それを今日、開けた。
だって明日は私にとって『運命の日』なんですもの。
兄の仇をとる決行の日。
そんな前夜に開けずに、いつ開けますか!
時刻は既に深夜を回っていた。
グラスを口につけた。
最初は、大人が何でこんなものを好んで飲むのか分らなかったけど、飲み続けているといつの間にか自ら進んで飲んでいる。
こういうものなのかしら?アルコールって。
「リリーシャ。飲み過ぎなんじゃない?」
向かい側の椅子に座っている少年から声が聞こえた。月に照らされる彼は、どこか神秘的な雰囲気がある。
まあ、本当に神秘的な存在なんだけど…
「…まあ、今日はね。そういうX.X.だって結構飲んでるじゃない」
「すっごく美味しいからね。これ。ついつい飲んじゃうんだ」
「でしょ?叔父様のお墨付きなんだから。それに、家族そろってこの銘柄が好きなのよね。
遺伝かしら?」
そう言って、私は少年に微笑みかけた。
突然、風が窓から流れ込んで純白のカーテンを靡かせた。
風が肌に吹き付け、私とX.X.の髪を揺らす。
窓を中心にして左右対称に椅子を向き合わせて、私たちは椅子に腰かけていた。
「ねえ。アンジェリナちゃん、起きちゃうんじゃない?窓閉めようか?」
「アンなら大丈夫よ。一度目を閉じたら、いくら騒いだって起きないから」
「そうなんだ。じゃあ安心だね」
「ええ。だから呼んだのよ。夜遅くに子供を部屋に呼んで飲酒してるなんてバレたら、即、本国に還されるわ」
「僕は子供じゃないんだけどなぁ」
首をかしげながら、X.X.は苦笑していた。
そうはいっても、グラスに入っている飲み物がウイスキーでなければ、子供にしか見えない。
底をついたグラスにウイスキーを注ぎ足した。
わたし、この時の『トクッ、トクッ』っていう音が好き。
「X.X.がイケるクチなんて、すごく意外だったわ」
「そうかい?伊達に長生きしてないからね。僕は」
「うふ。それもそうね。だって私たち人類の大先輩だもんね」
どちらともなく、お互いに微笑みあった。
子供である私が、大人ぶった態度で大人ぶった一時を味わってみる。
そんな時間が私は大好きだった。
「乾杯しましょ。私たちの未来に」
「うんっ。乾杯」
私たちはグラスを合わせて、小さな音を立てた。
0504代理投下
2009/03/13(金) 22:17:44ID:YH1JjJ2Q「反逆のルルーシュ。覇道のライ」
TURN00 「終わる日常」 (後編2)
そんな夢を、私は見ていた。
私は目を開く。
ぼやける視界には白い天井と、見覚えのある顔。
茶髪のショートカットに赤い瞳。黄色に近い素肌。
その顔からは大粒の涙がこぼれていた。
「…………ノエル?ここは?」
周囲を見回した。
私はベッドに寝ていて、カーテンで周囲を遮られている。このカーテンの白い色に見覚えがあった。
一番窓際のベッドで、ノエルの後ろには真っ暗な光景が広がっていた。
どうやら夜らしい。
廊下のほうから騒がしい足音が聞こえるあたり、日が暮れてから時間は経っていない。
「アッシュフォードの保健室だよぉ…やっと起きた……よかったぁ」
泣いているノエルの目元には大きなクマが出来ていた。
涙をぼろぼろと零しながら、ノエルは言葉を紡ぐ。
「リリーシャが正門の前で倒れてたのを、見つけて、私が、ここまで、運んできたんだよぉ…うぐっ、ぐすっ…二日も目を覚まさないから…えぐっ、わたし、わたし…」
「……え?」
…正門の前で倒れてた?私が?
朦朧とする意識の中、私は記憶を探った。
確か、隠れ家に逃げこんで、ずっと閉じこもってて、食事もろくにしなかった。
トイレ以外、ベッドから一歩も動かなくて、何もしたくなくて、体中が死ぬほど痛くて…
一度、頭に血が上って証拠隠滅も兼ねてパソコンを床に叩きつけて…
バッグもデスクも散らかしたままで。
それからしばらくして、部屋に音がして、銃を撃って、
それから…
『悪魔』の笑顔が脳裏に蘇る。
瞬く間に記憶が鮮明になり、全身に怖気が走った。
「――――――――――――――ッ!!!」
私は悲鳴にならない声を上げた。
「だ、駄目っ!リリィ!急に体を動かしちゃ!全身怪我してるんだから!」
起き上がろうとして、体中に激痛が駆け巡る。
覚ましたばからの脳に直接電気を打ち込まれような感覚が襲う。
「――――――――ンッ!―――――あ、あああっ!かっ、はっ…」
無意識に胸を抑える。
まともに呼吸が出来ない。
苦しい。
ノエルが優しい手つきで背中をさすってくれる。
胃から込み上げる嘔吐感を両手で押さえつつ、私は徐々に呼吸を整えていった。
「ほらっ。水をお飲みなさい。貴女、脱水症状ですってね」
私の口にコップを当てて、少しずつ口に運んでくれた。
コクコクと、乾ききった喉に生ぬるい水が沁み渡っていく。
コップにある全ての水を飲み干して、深呼吸を繰り返して、心身ともに落ち着かせた。
0505創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:17:59ID:WUUcIWOI0506代理投下
2009/03/13(金) 22:19:00ID:YH1JjJ2Q顔に手をそっと当ててみる。湿布のようなものが左頬に貼られていて、指の所々には絆創膏が貼られている。
体を少し動かすだけでも痛みが走る。
首に痛みが走らない程度に動かして、薄目で周囲を見回した。
右側には涙の跡が色濃く残っている親友、ノエル・パッフェンバウアーが椅子に座っている。
そして、左側には…
「……ヘンリエット?」
「…今ごろ気付いたのですか?貴女は」
先程まで、心配そうな顔で私を見つめていたのに、私の言葉で気分を害したのか、急に顔を顰めて鼻を鳴らし、腕を組んだ。
彼女は私とノエルと同じクラスメイトの一人であり、絵に描いたような傲慢稚気なお嬢様。
淡い紫色の瞳に、同じ色をした綺麗な長髪。透き通るような素肌に豊満な胸をお持ちである抜群のスタイルの持ち主。
性格さえ矯正すれば中等部のトップアイドルになりうる素質を持つ美少女である。
ヘンリエット・T・イーズデイル。
いつも私をライバル視していて、会話をするたびにギスギスしてしまう同級生。
私の目の前に、意外な人物がいた。
「……なぜ貴女が、ここに?」
「…私がここにいちゃ悪いかしら?」
不機嫌な顔を露わにして、ヘンリエットは言葉を発する。
反射的に両手を振ろうとしたが、腕を少し動かしただけでも痛いので、不自然に体をビクッと震わせただけだった。
「い、いえっ。そんなことは無いわ。…ただ、見舞いに来てくれるとは、思ってなかったから」
「私がお見舞いに来ることが、そんなに意外?」
となりでノエルがうんうん、と首を縦に振っている。
「…いえ、とてもありがたいわ」
私は精一杯の笑顔で返した。
「…………そう」
腕を組んだまま、黙り込むヘンリエットだった。
彼女を見ていて、ふと感じた違和感を口にする。
0507創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:19:24ID:WUUcIWOI0508創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:20:34ID:mDDhnAGp0509代理投下
2009/03/13(金) 22:21:10ID:YH1JjJ2Q今さら何を言っているんだ、私は、と思う。
私が彼女を痛めつけた張本人なのに。
本当のことを話しても信じてくれそうもないけど、彼女には後ろめたい気持ちがある。
「…先々週からつけていませんよ?貴女、最後に学校に顔を出したのはいつ?」
「22日前…」
「……呆れてものが言えませんね」
「ご、ごめんなさい」
なぜかヘンリエットは目を見開いていた。
ん?私、何か変なこと言ったかしら?
そして、ノエルがヘンリットに目配りをしている。
そのコンタクトはなに?っていうか、ノエルってヘンリエットと仲良かったっけ?
「あっ、あのっ、リリーシャさん…」
「え?何かしら?」
「実は貴女に、謝りに来たんです…」
「……はい?」
「あの時は、その、言い過ぎたといいますか…私も、色々と当たってしまって…今さらなのですが、…申し訳ありませんでしたっ!」
そう言うと彼女は恐縮した態度で頭を下げた。
今度は私のほうが目を見開いた。
あのヘンリエットが頭を下げるなんて…
おそらく、本国の両親に叱咤でもされたのだろう。子ども同士の小競り合いでも貴族にとっては不仲の火種になりかねない。
特に同じ爵位を持つ貴族同士は出土が異なろうと、縦の繋がりだけは無く、横の交友関係も大切だ。貴族にとって人の繋がりは命である。
だからこそ、貴族はこのような些細な出来事でも敏感に反応し対処を怠らない。
大きな失敗も、多くの場合は元を辿れば小さな事柄から派生していることを鑑みれば、当然の対応であるが…
0510創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:21:25ID:WUUcIWOI0511創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:21:35ID:mDDhnAGp0512代理投下
2009/03/13(金) 22:22:06ID:YH1JjJ2Qだから、こっちも誠意を返す。
「気にしなくていいわ。ヘンリエット…貴女が私に言ってた事は全部、本当のことだから」
しかし、
その言葉に、ヘンリエットは心底驚いた顔をした。
彼女だけは無い。反対側にいるノエルすら驚いている。
ちょっと待って。
何でびっくりするのよ?
「…リリーシャ」
「…貴女」
そうと思いきや、今度は悲痛そうな表情に変わる。
ますますワケがわからない。
「ちょっと、二人ともどうしたのよ?私、何か変なこと言った?」
「いや…そういうこと、じゃなくて、さ」
「……アンジェリナさんの件、聞きましたわ」
私は、息を飲んだ。
「……やっぱり、知ってたんだ。だから、リリィは学校をとび出したんだろ?」
「…え?」
「え?じゃありません!!ノエルがどのくらい貴女のことを心配していたか!?少しは分ってて!?」
「ちょ、ちょっとヘンリエット!やめなよ!」
「貴女ねぇ…いくら頭が良くても、テロに巻き込まれたらどうなるかお分かりでしょう!?あれほどの騒乱を一人でどうにかできるとでも思って!?思いあがるのも大概にしなさい!!」
唾を飛ばしながら、私の胸倉を掴み上げた。
痛みに体が悲鳴を上げていたが、声を出さずにそれを甘んじて受け入れた。
ヘンリエットの言っている事は正しい。
テロ行為の前では武器を持たない少女なんて無力だ。
そんなことは分っている。
彼女たちは、「事件を知った私はアンを助け出そうとして、騒乱に巻き込まれて帰ってきた」と思っているらしい。
私の性格と状況証拠から判断すると、誰だってそう解釈するだろう。
しかし、実際は違う。
私が、このリリーシャ・ゴットバルトがその事件の黒幕なのだ。
2か月前から準備をして、ギアスを用いて引き起こした大事件。
それに、私は式典にアンがいることを知らなかった。その日、アンは寮で自習をすると言っていた。
だが、奇妙な偶然が重なり、アンは式典へと足を運んで、鬼頭が用意した爆弾に巻き込まれて、
命を落とした。
それが真実だ。
0513創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:22:25ID:mDDhnAGp0514創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:22:40ID:WUUcIWOI0515代理投下
2009/03/13(金) 22:22:49ID:YH1JjJ2Q私がそう言うと、ヘンリエットは手を放した。
私はしわくちゃになった黄色のパジャマの襟元を戻していく。
まだ怒っているヘンリエットに、心を覆い隠したまま、笑顔で返した。
誰にも、これを悟られるわけにはいかない。
私の罪を知ったら、この娘たちに迷惑がかかるだけだ。
それだけは絶対イヤだ。
「心配してくれてありがとう。ヘンリエット。貴女、とっても優しいのね」
「なっ!?」
突然、顔を赤らめて慌てはじめる彼女。
「べっ、別に貴女が心配というわけじゃ、ただ、貴女を心配するノエルが不憫に思えて仕方なかっただけですわ!それだけよっ!」
鼻を鳴らして私から目を逸らす彼女。
…ははぁ。
落ち着いて話してみると、彼女の性格がよく解った。
優しいのに、気持ちを伝えるのが不器用なんだ。この娘。
「でも、お見舞いに来てくれた事は本当にありがとう。とても嬉しかったわ」
私は彼女にお礼の言葉を述べた。
「……そう」
こういう人には、ストレートな言い方が一番効果がある。
ヘンリエットの反応に、何だか意地悪心が芽生え始める私。
(この娘、結構面白いかも…)
その時、保健室のドアをノックする音が聞こえた。
この保健室には何故か私たちだけしかいなかった。席を立とうとしたノエルをヘンリエットが制す。
「私が見てきますわ。ノエルさんもリリーシャさんの看病でお疲れでしょう?」
「えっ?私が見てく…」
「人の好意は素直に受取っておくものよ?」
そう言って、ご機嫌な様子が隠せてない顔でカーテンを潜っていった。
二人きりになった時、私はノエルに疑問をぶつけてみた。
「ねえ、なんで私、保健室にいるわけ?体の包帯、誰がやったの?」
「医者。一昨日、医者が学園にいた時にリリーシャが帰ってきたから、本当に幸運だったんだ。病院は何処も満席で、ベッドが足りないらしいよ」
「納得。…ところでさ、ノエル。いつの間にヘンリエットを仲良くなったの?」
「ふふん?それはね〜、ヘンリーって実は…」
それ以上、私はノエルの話を聞くことができなかった。
なぜなら、
「リリーシャ!!一体どういうことっ!!?」
カーテンを乱暴に開くと、凄い剣幕で私の胸倉を掴み上げてきたからだ。
「!!ヘンリッ、い、いたいいたいたいたい!」
激痛が全身に走る。
私、重度の筋肉痛なんだって!それに所々擦り傷があるし!ホントに痛いのよ!
さっきまでの和やかな雰囲気は何処へっ!!?
「貴女に会いたいって、ライ先輩がお見えになってるわよっ!!」
その言葉に、私は凍りついた。
0516創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:23:09ID:mDDhnAGp0517代理投下
2009/03/13(金) 22:23:36ID:YH1JjJ2Q私がそう言うと、ヘンリエットは手を放した。
私はしわくちゃになった黄色のパジャマの襟元を戻していく。
まだ怒っているヘンリエットに、心を覆い隠したまま、笑顔で返した。
誰にも、これを悟られるわけにはいかない。
私の罪を知ったら、この娘たちに迷惑がかかるだけだ。
それだけは絶対イヤだ。
「心配してくれてありがとう。ヘンリエット。貴女、とっても優しいのね」
「なっ!?」
突然、顔を赤らめて慌てはじめる彼女。
「べっ、別に貴女が心配というわけじゃ、ただ、貴女を心配するノエルが不憫に思えて仕方なかっただけですわ!それだけよっ!」
鼻を鳴らして私から目を逸らす彼女。
…ははぁ。
落ち着いて話してみると、彼女の性格がよく解った。
優しいのに、気持ちを伝えるのが不器用なんだ。この娘。
「でも、お見舞いに来てくれた事は本当にありがとう。とても嬉しかったわ」
私は彼女にお礼の言葉を述べた。
「……そう」
こういう人には、ストレートな言い方が一番効果がある。
ヘンリエットの反応に、何だか意地悪心が芽生え始める私。
(この娘、結構面白いかも…)
その時、保健室のドアをノックする音が聞こえた。
この保健室には何故か私たちだけしかいなかった。席を立とうとしたノエルをヘンリエットが制す。
「私が見てきますわ。ノエルさんもリリーシャさんの看病でお疲れでしょう?」
「えっ?私が見てく…」
「人の好意は素直に受取っておくものよ?」
そう言って、ご機嫌な様子が隠せてない顔でカーテンを潜っていった。
二人きりになった時、私はノエルに疑問をぶつけてみた。
「ねえ、なんで私、保健室にいるわけ?体の包帯、誰がやったの?」
「医者。一昨日、医者が学園にいた時にリリーシャが帰ってきたから、本当に幸運だったんだ。病院は何処も満席で、ベッドが足りないらしいよ」
「納得。…ところでさ、ノエル。いつの間にヘンリエットを仲良くなったの?」
「ふふん?それはね〜、ヘンリーって実は…」
それ以上、私はノエルの話を聞くことができなかった。
なぜなら、
「リリーシャ!!一体どういうことっ!!?」
カーテンを乱暴に開くと、凄い剣幕で私の胸倉を掴み上げてきたからだ。
「!!ヘンリッ、い、いたいいたいたいたい!」
激痛が全身に走る。
私、重度の筋肉痛なんだって!それに所々擦り傷があるし!ホントに痛いのよ!
さっきまでの和やかな雰囲気は何処へっ!!?
「貴女に会いたいって、ライ先輩がお見えになってるわよっ!!」
その言葉に、私は凍りついた。
0518創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:24:32ID:mDDhnAGp0519代理投下
2009/03/13(金) 22:26:13ID:YH1JjJ2Q同時刻。
メジロゲットー。
既に日は暮れ、夜になっていた。
黒の騎士団の前線部隊が周辺を占拠していた。十機あまりの月下とその倍以上の無頼が配備されている。
周囲には物々しい雰囲気が漂っていた。
夜は冷えることもあって、たき火の周りに黒のジャケットを着た男たちが屯っている。
たき火を囲み、休憩を取っている見張り役は配給されたお吸い物を口にしていた。
「またブリタニアと戦争することになるとはな。まあ、いつかこうなるとは思ったが…」
「なあ、行政特区はどうなったんだ?」
「馬鹿野郎!もうお終いだよ!あの裏切り皇女め。ゼロを撃ちやがって!死んで当然だ!」
「ここの指揮官、奥さんがやられちまったらしいぜ」
「…ひでぇ。ブリキ野郎。どこまでも腐ってやがる」
「ゼロは軍人だけだと言ってたが、邪魔をするなら民間人も容赦しねえぜ」
「当ったり前だ。あんなやつら、片っ端から…って、ん?」
団員の一人が、空で光るものを見つけた。
星にしては大きすぎる。
団員が双眼鏡で『それ』を確認した。
それを見るなり、顔が蒼白になる。
「!?あ、あれはっ!」
「あ?一体どうした?」
ドォン!!
爆発した。
粉塵を舞い上げて、コンクリートが深く抉り取られた。
大きな爆音と共に彼らは吹き飛ばされた。
周辺に警告音が鳴り、多くの団員が動き出した。
それを上空五〇〇メートルから確認する一機のナイトメアがいた。
両腕に装備された大型ガトリングが火を噴く。
ダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!
パイロットは、モニターでロックオンされたナイトメアや倉庫に容赦なく口径1213mmベネディクト弾を撃ち込んでいく。
着弾地点から次々と火の手が上がった。
KMFが空を飛べると飛べないとでは、戦力的に天を地の差がある。
一方的な虐殺に、そのナイトメアのパイロットは納得いかなかった。
このような戦術は彼女のスタンスではない。
口径1213mmベネディクト弾の雨を終わる頃には、倉庫や施設は全て崩壊していた。
0520創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:26:28ID:WUUcIWOI0521創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:26:32ID:mDDhnAGp0522代理投下
2009/03/13(金) 22:28:07ID:YH1JjJ2Qモニターに残存する多数のナイトメアの熱源反応を感知する。
それを見たパイロットは思わず、笑みに口元を歪めた。
「だから!」
瞬時に右手でパスワードを打ち込んだ。
ガチャッという音と共に、両腕に装備されていた大型ガトリングがパージされる。
そして、背中に備え付けられていた、ナイトメアの全長の2倍はあろうかという複雑な形状をした巨大ランスを両腕に持ちかえた。
そのまま、多数のナイトメアが集結している敵陣の中心に猛スピードで突進する。
爆風を周囲にまき散らしながら、自ら境地へと降り立った。
『緑色のグロースター?』
『いや、違う!巨大な槍とあの機体は、まさか!!』
突然現れたKMFに周囲の人々は目を見張った。
外形はグロースターを緑にカラーリングしたような機体。
しかし、所々の部位がグロースターとは異なっていて、全体的なシルエットはグロースターのよう重厚感では無く、ランスロットのような機動性を重視した印象を受ける。
特に胸部の形がグロースターと大きく異なっていた。
金色の槍のようにとがっていて、嘴のように展開した奥には大型のファクトスフィアが顔を覗かせている。
背中にはフロートシステムに漆黒のマント。
明らかに量産機ではない専用機体。一人のパイロットがそのKMFの名を口にした。
『まさか、べディヴィエール!?』
『ははっ!ご名答おお!!』
そう、ブリタニアの騎士ならば誰もが憧れ、畏怖する存在。皇帝直属の騎士、ナイトオブラウンズの一角が目の前にいる。
『マリアンヌの再来と謳われる、『あの』!?』
『ラウンズがこんな辺境にいるわけ無えだろ!一斉にかかれ!相手はたったの一機だ!』
驚愕の叫びと共に襲いかかってくる幾多のナイトメア。
0523創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:28:40ID:mDDhnAGp0524創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:29:01ID:WUUcIWOI0525代理投下
2009/03/13(金) 22:29:18ID:YH1JjJ2Q『やっぱこうでなくっちゃなあ!騎士の戦いというものは!!』
ランスに備え付けられた4つのスラッシュハーケンが4機の月下を捕らえた。
その大槍を何なく振り回し、振り回される月下が周りにいる無頼に次々と激突する。
まるでカーニバルのようにナイトメアは円を描きながら振り回されていた。
それだけではない。
バババババババババババッ!!
ランスの中心が回転し、槍に装備されているバルカンが火を噴いた。槍の先には無数の弾丸が飛び交う。
被弾したナイトメアは黒煙を上げて沈黙する。
スラッシュハーケンが『べディヴィエール』の手元へ引き戻され、4機のナイトメア
が宙に舞う。
ランスの先端の回転数が更に増し、コーン状のブレイズルミナスを形成した。それだけでは留まらず、ブレイズルミナスの槍はさらに伸びる。
そして、一列に並んだ4機のナイトメアのコクピットを串刺しにした。
4機のナイトメアを串刺しにしても、ブレイズルミナスコーンの先端は4機目のコクピットから突き出している。
それを肩手だけで持ち上げる剛腕のKMF。
そのまま、『ベディヴィエール』はランスの先端に最後の一機を捉えた。
亡き骸を貫いたまま、『ベディヴィエール』はフロートシステムを展開し、黒いマントを靡かせながら最後の1機に突進していった。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』
抵抗も空しく、その無頼改は貫かれた。
しかし、べディヴィエールの勢いは止まることなく突進を続け、後方にある倉庫に激突した。
ドォォォオオオン!!!
5機のナイトメアは爆発し、倉庫を巻き込んで周囲に爆炎が吹き荒れた。
通常、サクラダイトの爆発に巻き込まれたナイトメアは同等の被害をこうむる。
多くは誘爆、良くて戦闘不能の大破。
しかし、燃え盛る炎の中にいた緑色のKMFは傷一つ負ってはいなかった。
槍を中心に、べディヴィエールの全身をカバーできるほどの六角形のブレイズルミナスが展開されている。
最大の攻撃力と最高の防御力を備えた巨大ランス。
それがこのKMFの唯一の矛にして、盾。
周囲は火の海だった。
一瞬で20機近くのナイトメアは撃墜され、攻撃開始からわずか数十秒でこの一帯の戦力は皆無と化した。
周辺にいた黒の騎士団の団員も灼熱の炎に身を焼かれ、絶命している。
0526創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:30:11ID:mDDhnAGp0527創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:30:34ID:WUUcIWOI0528代理投下
2009/03/13(金) 22:30:58ID:YH1JjJ2Q戦闘終了後、すぐに通信が入った。
「まったく手応えが無い。これではつまらん」
モニター画面に映っている開発主任は、苦笑しながら言葉を返す。
『ノネット様。『ゲイボルグ』の調子は如何でしたか?』
「ああ。悪くない。突貫作業、感謝するよ。短期間でよくここまでやってくれた」
『勿体なきお言葉です。連中もその言葉だけで疲れも癒えましょう』
「いや、お前たちには本当にすまないと思っている。ロシア戦線に続いて疲労も溜まっているだろう。ここが済んだらたっぷりと休暇を与えてやる。それまで楽しみに待ってろ」
『はははっ。本当にお優しい方です、ノネット様は。優秀な上司を持つ我々は果報者ですな』
「あはっはっはっはっ!お前は人を持ち上げるのが上手いなあ!」
『私は本心を述べたまでですよ』
「私が優秀な上司かぁ?ならこの『べディヴィエール』を駆動系がいかれるまで使ってやろうか?お前らの休暇を短くしてやる」
『…開発者として嬉しいのですが、それだけはご勘弁を』
「なはっはっはっはっ!本当に正直だな、お前は」
豪快な大笑いを返した後、ノネットは再び操縦桿を握りしめた。
「よし!私はこれで帰還する。『ゲイボルグ』の肩慣らしは済んだしな。コーネリア様に伝えておいてくれ。決戦では噂に聞く『ゼロの双璧』とやらを相手にさせろ、とな」
『イエス、マイロード』
この日、メジロゲットーにある黒の騎士団の中継基地は一分足らずで壊滅した。
たった一機のナイトメアによって。
だが、その事実が黒の騎士団の本部に通達されること無かった。
駐屯していた連絡員も一人残らず殺されていたからだ。
もしこの時、『彼ら』がナイトオブラウンズの存在を知っていれば、未来は変わっていたのかもしれない…
0529創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:31:20ID:mDDhnAGp0530創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:31:38ID:WUUcIWOI0531代理投下
2009/03/13(金) 22:32:53ID:YH1JjJ2Q幸いにもこの部屋で休んでいるのは私だけだった。
窓際のカーテンを閉めて夜空を覆い隠し、そのままライ先輩は立ったまま私を見降ろしていた。
笑顔が印象的なライ先輩の顔に、一切の表情が無かった。
それを見ただけでも、あの光景が嘘ではなかった事を切に訴えている。
ライ先輩の口が薄く開く。
「お友達は、いいのかな?」
第一声はそんな気遣いの言葉。
ひどく意外だった。
「ええ。それに、私の友人たちの前で話せる話でもないでしょう?」
「……君ひとりで、あの事件を引き起こしたっていうのか?」
「………それが何か?」
出来るだけ平然とした表情を取り繕った。
内心は驚愕にうち震えながらも、そんなことは表情に一切出さなかった。
幸い、声も上ずっていない。
「心配しなくてもいいですよ。誰にも話してしません」
「…そうか。それは、助かった」
「それで、要件は何です?私を殺しにきたんですか?」
「…だったら、どうする?」
ライ先輩の眼光が急に鋭くなった。
怖気がした。
冷たい。
冷たすぎる。
人間の目じゃない。
気付くと、無意識に震える体を抑えていた。
手に力が篭もる。
腕に食い込む爪が少し痛い。
「…私の命は先輩にあげます。…焼くなり煮るなり、好きにして構いませんよ……できれば、ひと思いに殺してほしいですけど」
その言葉にライ先輩は目を見開いていた。
私の発言が大層意外だったのだろう。
0532創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:33:10ID:l1qIXJkw0533創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:33:33ID:mDDhnAGp0534代理投下
2009/03/13(金) 22:33:42ID:YH1JjJ2Q「っ!!!」
そこまでっ、私の事を!!
……隠しても無駄か。
…ここは、素直に答えておくべきだろう。
「…ええ。そうです。…今さらなんですけどね……怖くなったんです」
私はライ先輩から目を逸らした。
夜の景色が見られなくて少し困る。
でも、ライ先輩の行動は正しい。尋問する時、窓が無い個室で行うのは閉鎖的な圧迫感だけではなく、質問に全ての注意を向けさせるための手段でもある。
その上、カーテンには模様も無くて面白みが無い。
目がとまる場所が無かった。ライ先輩の美形を間近に見られるというのに、今は全然嬉しくない。
「…君に聞きたいことがたくさんある。正直に、答えてくれるかな?」
「……ええ、でも、一つ条件があります」
「…何だい?」
「先に私の質問にも答えてほしいんです。勿論、嘘偽りなくですけど」
「…答えられる範囲であれば、いいよ」
ライ先輩は私が何を質問するか分っていないと見える。
おそらく、ゼロの正体が誰かと、もう一度問い詰めるようなことはしないとは分っているようだ。
さっきのやりとりでも何となく私と同じくらいの思考力があることは理解できた。
そうでなければ、学生と黒の騎士団の幹部を両立するなんて出来るわけがない。
私は頬笑みを浮かべながら、爆弾を落とした。
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア…」
ほんの一瞬だが、ライ先輩の目が見開いた。
「……やっぱり、そうなんですね。隠さなくても結構ですよ。先輩。今の反応で分かりました」
先輩は口を噤んでいた。
肯定と受け取っていいだろう。
うまく不意打ちをかけられたことに私は内心で微笑んでいた。
「本当に王子様だったんだ。先輩は」
「なぜ、分かった?」
「ルルーシュ先輩がゼロって分かって色々考えてたんです。そしたら昔、兄が言っていたことを思い出して。実は、結構前から思ってたんですけど…」
「…驚いたな」
「なぜ、ゼロがブリタニアに歯向かうのか。ゼロの正体を知ったら誰だって気付きます。
…だから、『王の力』を持ってたんですか。納得です」
「……ギアス、か」
今度は私のほうが驚いた。
まさか、知っているなんて…
0535創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:34:01ID:WUUcIWOI0536創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:34:06ID:1tRtB6160537創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:34:19ID:l1qIXJkw0538創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:35:49ID:slP58YDJ0539創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:36:01ID:1tRtB6160540代理投下
2009/03/13(金) 22:36:37ID:YH1JjJ2Q「用心しているからこそ、ここに来たんだ。今、アッシュフォード学園は避難民で一杯だ。その上、警備のために軍人も出入りしている。そんな状況下で殺人なんて出来るはずが無い。
特に、君の能力ではね」
「…へぇ。私のギアス能力、分かってるんですか?」
「人の身体を操るギアス。操る為にはその人間を視認し続けなければならない。操作できる人間は一人…そして、あの異常な身体能力は自分自身にかけていた。違うかな?」
言葉を失ってしまう。
何故か、思わず笑ってしまった。
「…うはは、く、くっはっはっはっ…うはは、うふふ。…驚きましたね。全部正解ですよ。まさか、あんなに少ない情報で的確に当ててくるなんて…すごいですね。ライ先輩」
「…素直に答えるんだな」
「さっき約束したでしょ?私、約束破るの大っ嫌いなんです」
そんな私を見ても、ライ先輩は眉一つ動かさない。
微笑んでいるイメージが強いだけに、とても不気味に感じる。
わたしは再度、ライ先輩に微笑みかけた。
「警戒しなくとも大丈夫ですよ。私はもう、ギアスを使えませんから…」
また反応があった。少し怪訝な表情をしている。
そんな顔も絵になるわね。ライ先輩って。
「…無くなったんです。もう」
「ギアスを、失った?」
「はい。私の願いは、もう叶わなくてもいいので…ギアスは無くちゃったんです」
目覚めた時から妙な違和感があった。
何かが抜け落ちているような感覚。それが『ギアス』だと、すぐに気付いた。
実際、ライ先輩を見た時、即座にギアスをかけようとしたのだか全く反応が無かった。
だから、確信した。
あの時、X.X.は私の能力を奪った。
X.X.からしてみれば、貸していた『力』を返してもらったに過ぎないだろう。
彼の願いは私が叶えた。
私は願いを叶えなくていいと思った。
当然の帰結だ。
前後の記憶が曖昧なのだが、おそらくその副作用だと思う。
「私にギアスはありません。『王の力』なんて、庶民の私が持つべきものじゃないんです」
ライ先輩の青い瞳を見つめた。
何か吸い込まれそうな深い眼だ。
「分かってるでしょう?私の動機も、罪も」
「…罰を受けたいのか。君は」
「……そうですよ?悪いですか?」
やっぱり、先輩は頭の回転がすごく早い。私が喋る言葉を想定して、口に出す言葉を選んでいる。
もしかしたら、私以上かもしれない。
話しているだけでここまで感じるなんて、相当凄い。
0541創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:37:01ID:WUUcIWOI0542創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:37:52ID:l1qIXJkw0543代理投下
2009/03/13(金) 22:38:45ID:YH1JjJ2Q…何を考えてるのかしら?
唐突に先輩が私に言葉を返してくる。
「なあ、君は僕に『命をあげる』といったよね?」
「…ええ」
「じゃあ、僕が君の命を預かる。だから…」
…だから?
「黒の騎士団に入ってくれないか?」
「――――――――――――――――――――――――――――――――――――は?」
私は今度こそ呆気にとられた。
おそらく表情も取り繕えていない。
開いた口が塞がらないって、まさにこうゆうことを言うのだろうか。
「…何を言ってるんです?気でも触れましたか?」
「いや、僕は正気だ」
「……私が何をしたか、わかって言ってるんですよね?」
「そうだ」
「私は、貴方たちを、日本を陥れたんですよ?」
「知ってる」
「…兄の、兄の仇を取る為に、ゼロを殺そうとして…それだけじゃなくて、黒の騎士団を壊滅させる為に、ブリタニアと戦争させようとしたんですよ!?」
「知ってるさ」
「な、なにを!!それが…『だから!!!』
私の大声はライ先輩の声に遮られた。
柔和な容姿からは想像できないほどの力強い声で。
「だから、僕が君の命を奪う代わりに、僕たちの仲間になってくれ」
私はワケが分らなかった。だから、ライ先輩の話を最後まで聞くしかなかった。
初めてだ。この私が、話の主旨が掴めないなんて。
「君はとても優秀な人間だ。事をなせる力がある。
だから、今から起こる事を、戦争で犠牲になるかもしれない人たちを、
一人でも多くの命を救ってほしい。
それが、君にはできる。いや、しなければならないはずだ」
「それが罰、ですか?」
「いや、僕からのお願いだよ」
そういってライ先輩は微笑んだ。
綺麗な銀色の髪、男とは思えないほどの透き通った白い肌。一目見たら忘れられないほどの端麗な容姿。澄みきった青い瞳。
その姿は一枚の絵のようだった。
(な、何を考えてるの?この人。分からない、分からない!)
「それとね。罪は消えるものじゃない。償うものなんだよ」
私の鼓動はそこで止まった。
0544創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:39:01ID:WUUcIWOI0545代理投下
2009/03/13(金) 22:39:48ID:YH1JjJ2Q思わず拳を握り締める。
私に、この私に…諭した。
安っぽい、一般論で。
ありったけの声を張り上げた。
「…ライ先輩に、そんなことが言えるんですか!?黒の騎士団の幹部の貴方が!テロリストが!そんな綺麗事を吐いて私に説教ですか!?」
「…そして、罪は背負うものなんだ。罪は消えない。いくら、償おうが、一生消えることは無いんだ」
「っ!!知ってます!そんなこと!そんな単純な事!罪は何をしても消えないってことくらい!!」
思い切り、拳をベッドに叩きつけた。
手を振り上げるだけでも痛かったが、それでも腹の虫が収まらないっ!
ふざけるなふざけるなふざけるな!!
私が黒の騎士団の仲間に!?醜いテロリストになって助けろって!?
確かに私は黒の騎士団を窮地に追い詰めた。
だから、私は助けろっていうの!
…分かってる。分かってるけど、私は、私はブリタニア人で、由緒正しい、ゴットバルト家の人間で…
私は…わたしはっ!!
0546創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:40:19ID:WUUcIWOI0547代理投下
2009/03/13(金) 22:41:21ID:YH1JjJ2Q「!?」
ライ先輩の手が私の左手を握っていた。
そして、ポケットから取り出したものを私に握らせる。
金属の手触り。
それを見た私の目は見開いた。
「これは、君が持っておくべきだ」
思わず、声を上げてしまった。
「えっ…!ど、どうして…これをっ!?」
そう、それは銀色の十字架のネックレス。
私のお気に入りで、アンからプレゼントされたもので。
アンの手に握らせたはずの、私が置いてきたはずのネックレスで…
「アンジェリナさんのお母さんから預かってきたんだ。君が彼女を看取った事、知ってたみたいだよ」
「!?な、なんで!!」
「そのペンダント。お母さんと一緒に買いに行ったらしい。だから、握られているペンダントを見て、気付いたんだと思う」
「え、へ…う、うそ…」
「…お母さんから、伝言を頼まれてるんだ」
「最期まで傍にいてくれて、ありがとう。って」
「――――――――――え?」
息が止まる。
時間が止まる。
言葉が出なかった。
氷の刃が私の胸を突き刺したように、体中に冷たい血が走る。
頭の中が真っ白になった。
―――――――――――――――――――――――――――――――アリガトウ?
――――――ナゼ?私ガ感謝サレルノ?
「失ってしまった命の為に自分ができること、それを自分で考えて、自分で行動するんだ。そして、嘘を本当にしてしまうことだって、できる…」
「!?」
息を飲んだ。
いつの間にか、ライ先輩は私の手を放していた。
両手には、銀色のペンダント。
先輩は私を見下ろしていた。
ライ先輩の顔が見えない。いや、見る事が出来なかった。
なぜか、とても怖くて…
0548創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:41:57ID:WUUcIWOI0549創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:42:50ID:l1qIXJkw0550代理投下
2009/03/13(金) 22:43:20ID:YH1JjJ2Q「先輩…私、思うんです」
先輩は何も答えない。
でも、私は話を続ける。
「輪の中に入れない人々。存在してはいけない人々。そういう人たちはその烙印を背負って、必死に生きていきます。
ルルーシュ先輩も、黒の騎士団に参加している人々も、そういう人たちだと思うんです。
でも、私は、生きてちゃいけない人間はやっぱりひっそりと死んだほうがいいって思うんです。それが一番、迷惑がかからないと思いませんか?
そして、私は大罪人。私も、存在しちゃいけない人間…
だから…」
「それでも…」
「君は、僕たちは、生きてるだろう?」
…すごく、深い響きを持った言葉だった。
ライ先輩の制服の背中が、少し寂しく見えた。
今だから分かる。
まさか、この人も…
「ライ先輩は……失ったんですか?大切なものを…」
「もう、随分と昔のことだよ。でも、今も、大切なものがあるから」
…そうなんだ。だから、分かるんだ。私の気持ちが。
罪の重さが、償いが、その存在が…
かけがえのないものの、本当の大切さが…
その後、長い沈黙が続いた。
私もライ先輩も何も喋らなかった。
ライ先輩は私と目を合わせないし、私は私でカーテンについているシミを何度も数えたりしていた。
…重い。
「…ねえ、先輩。こんなことを聞くのは野暮だと思うんですけど…」
「何かな?」
「カレン先輩と付き合ってるんですか?」
0551創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:43:40ID:WUUcIWOI0552創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:44:16ID:l1qIXJkw0553代理投下
2009/03/13(金) 22:44:41ID:YH1JjJ2Q「カレン先輩はライ先輩が黒の騎士団の一員であるとこを、知ってるんですか?」
「…うん。知ってる」
「っ!…そう、なんですか」
「黒の騎士団とカレンを選べと言われたら、僕は迷わずカレンを選ぶ。そのくらい好きさ」
そう言って、ライ先輩は私に断言した。
大きくて、力強い声ではなく、いつものように優しい口調だった。
だから、それが本当のことだと分かる。
当たり前だと言わんばかりに…
「ちょっと、恥ずかしいセリフだったかな?」
「いえ、とっても素敵です。ライ先輩。そんなこと言われたら、女の子は誰だって嬉しいですよ」
「…ありがとう。リリーシャ」
「!?」
ライ先輩は、初めて、私の名前を呼んだ。
…先輩。優しすぎます。貴方は。
テロリストに、向いていないんじゃないですか?
でも、多くの死を、人間の醜い部分をたくさん見てきたから、優しいのかな?
先輩の優しさは、罪が生み出した償いの一つなのかな?
「先輩…」
「ん?何だい」
「さっきの話…少し考えさせて下さい。…色々と、整理がついていないんで…」
「分かった。リリーシャの体も大丈夫じゃないみたいだからね。…僕としては、良い返事を待ってるよ」
0554創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:45:14ID:WUUcIWOI0555代理投下
2009/03/13(金) 22:47:39ID:YH1JjJ2Q私は手元にあるペンダントを見た。
銀色の十字架のペンダント。アンの形見。
血は付いていなかった。
ただ、何となく、重みを感じる。
感傷に浸っていると、大きな音を立ててドアが開いた。
二人がやってきた。
カーテンを乱暴に開けて、ノエルとヘンリエットが私に問い詰めてきた。
ノエルは興味深々といった顔で。
…ヘンリエットの目が血走ってるのは何でだろう?
「さぁって、リリーシャ・ゴットバルト。きっーぃちりと説明してもらぁいますわよぉ…」
ちょっと、顔が近いって。
それに、怖いんだけど、その目。
「これを、渡しに来てくたんだって…」
私は両手にあったペンダントを見せた。
昔、私が落としたところを見て、拾ったのに渡す機会が無くて、たまたま今日、訪れたという話をでっち上げた。
ライ先輩の裏の顔を知って、危うく口封じされるところでした、なんて言えるわけがない。
「落としてしまったのを偶然拾ってもらったんだぁ…いいなぁ。うらやましいな。ライ先輩になんて…」
「…………そういう、ことでしたの」
ねぇ、どうしたの?ヘンリエット。
急に黙り込んで…
なぜか、首を何回も縦に振って、一人で納得していた。
何を?
…ヘンリエットの手元から甘い匂いが周囲に漂ってきた。
私はそれに目を向ける。
『チャワン』を呼ばれる黒い陶器の中にある白いものから湯気が立っている。
「あっ、実はこれ、ヘンリーが作ったんだよ!オカユ!」
「…オカユ?」
「『おかゆ』といって、イレブン、いや、『ニポンジーン』でしたわね。一人の従者が、私が風邪で寝込んでいる時に作ってくれましたの。それがとっても美味しくって…」
そう言って、スプーンで『オカユ』を掬った。
フーフー息をかけて、私の口元へと運んできた。
「お水みたいで、お腹に優しいんですのよ。…ちょっと熱いから、私が冷ましてあげます。ほら、お食べなさい。貴女も病みつきなりますから…」
「うん!私も勧めるよ。リリーシャ。本当にウマいんだから!あっ、それ、ライスだからね」
「…ノエルが言うなら」
私はそれを口に運んだ。水のような音を立てた。
じんわりと口に広がる。
塩味が効いて、少ししょっぱかった。
美味しい…
冷え切った心と体に、その温かさが伝わっていった。
…本当に温かいなぁ。
ノエル、ヘンリエット、貴女たちって、こんな私でも迎え入れてくれるのね。
こんな、こんな、どうしようもない、私を…心配してくれて…
急に視界がぼやけてきた。
0556創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:47:48ID:WUUcIWOI0557代理投下
2009/03/13(金) 22:48:24ID:YH1JjJ2Qあったかい。
とっても、あったかい。
「……う、うん。お、おいひ…ううう…」
…あれ?…あれ?……私…な、んで…
「ありが…う、ううう、あああああん!!あああああああん!!」
私は二人に抱きついて、大粒の涙を零し始めた。
彼女たちの温かさに、私の冷え切った心の氷河が、音を立てて崩れていった。
「ちょ、リリィ!?」
「…泣くほど、美味しかった?…うふふっ!!嬉しいわ!リリーシャ!」
少し、しょっぱくて、味が薄かったけど、とても美味しかった。
涙で、前が全然見えなかった。
二人は、私を抱きしめてくれた。
本当に優しくて、温かい、
私の、大切な友達。
0558創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:48:41ID:WUUcIWOI0559代理投下
2009/03/13(金) 22:50:14ID:YH1JjJ2Qをすべて平らげてしまった。
彼女たちの分もあったのだが、私に分けてくれた。
まあ、大半は私が食べちゃたんだけど、これって何杯もいける。
美味しいというより、食べやすいわ、これ。
ミネラルウォーターを飲み終えて、私たちは色々と話していた。
ここ2日の出来事を教えてくれた。
あとで、ヘンリエットが二日分の新聞を持ってきてくれるらしい。
男の子の話題が挙がったとき、私は彼女たちが知らない新事実を教えてやった。
「ライ先輩とカレン先輩。付き合ってるって」
「え!?やっぱり!?」
「私の感覚では、相当深い関係よ。このままいけば結婚しちゃうくらい…」
「うっそ………それ、マジでヤバいんだけど。ファンクラブ、解散?」
「…間違いなくね」
「リリーシャがそこまで言うなんて…じゃあ、まず間違いないわね」
…あれ?ヘンリエット。どうしたの?
世界に絶望したような顔して。
ノエルの方を見ると、「あちゃー…」とか言いたそうな顔をしていた。
彼女が落としそうになった『チャワン』を私は支えた。
「そ、そんな…ライ様が、そんな、そんなあああっ!!!」
いきなりの悲鳴にビビる私。
落ち着きを少し取り戻したところで私は恐る恐る訪ねてみた。
私、知らなかった。
「……ヘンリエット。まさか…」
「…そうだよ。ヘンリエットはライ派のファンクラブの副会長だよ?一目惚れして……」
ヘンリエットの顔面蒼白ぶりに、その話が真実であることを如実に表していた。
それにしても、あれはだいぶ入れ込んでいるなぁ……
…色んな意味で罪作りな人ですね。ライ先輩。
「ヘンリエット。良い事教えてあげる」
「な、何です!?」
ちょっと、唾を飛ばさないでよ。
今の顔、男子には見せられないわね。
教えてあげるわ。今の貴女には毒か薬かは分からないけど…
「ライ先輩は本当に素敵な人だよ。ヘンリエットたちが思ってるより、ずっと、ずっと…」
0560創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:50:58ID:WUUcIWOI0561代理投下
2009/03/13(金) 22:54:20ID:YH1JjJ2Qコードギアス LOST COLORS
「反逆のルルーシュ。覇道のライ」
TURN00 「終わる日常」 (後編2)
これで終わりです。
後編3は次のスレに投下します。次の話をやたらと容量が多いので出来れば引き続き支援をお願いします。
0562創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 22:55:25ID:l1qIXJkw引き続き向こうの方で支援しますよぅ
0563創る名無しに見る名無し
2009/03/13(金) 23:08:00ID:mDDhnAGp代理投下乙!
そして、POPPO卿、GJでした!
貴方のSSに俺が泣いた!
後半ヤバい、読んでてモニターぼやけてきた。
すっごく面白い、物凄くグッときた。
しかし >1213mmベネディクト弾 1メートル越えの弾、パネェ。
……本当に凄いわ、これ。
貴公の次の投下も全力を挙げて支援します!
0564創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 13:57:39ID:3RGRKMXi0565創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 16:33:15ID:RL2NuWYq過疎ってるとか言われてるけど、正直どの程度人がいるか気になる。
なので・・・
イチーー!
0566創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 16:50:55ID:BxvT5Yq+0567創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 16:52:26ID:5aGW76lS0568創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 17:28:28ID:FxKe9/CL0569創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 18:01:30ID:qSETsMLr0570創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 18:38:43ID:m12RwEaz0571創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 18:57:19ID:jV4a0kELすなわちジーベンこそがチーでした。
0572創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 19:02:34ID:grERl1940573創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 19:03:47ID:TMp/Nvzt0574創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 19:07:08ID:isJn12O/0575創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 19:14:27ID:3o3qmdAG0576創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 19:20:59ID:jFnRC9A20577創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 19:24:56ID:4pOysj9k以外に人多いな
0578創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 21:23:45ID:c5AcbfTx0579創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 22:48:06ID:cKX0py+C0580創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 22:50:59ID:FBAWJxy30581創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 22:59:13ID:+mF7jt+p0582創る名無しに見る名無し
2009/03/14(土) 23:23:29ID:K7kj2iuW0583創る名無しに見る名無し
2009/03/15(日) 00:26:28ID:VBBk0GvA0584創る名無しに見る名無し
2009/03/15(日) 11:35:39ID:a23iptVk0585創る名無しに見る名無し
2009/03/15(日) 11:39:57ID:a23iptVkなぎはらえー |:|\\:::::||.:.||::::://| /イ
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