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ゆっくりしていってね!!! 創作発表スレ

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0001創る名無しに見る名無し2009/02/24(火) 10:46:54ID:RJAFHn3k
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>  ゆっくりしていってね!!!  <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
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r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
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,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´

 ここは「ゆっくりしていってね」を用いて創作するスレです。

前スレ
ゆっくりを可愛がるスレ13(創作発表板)
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1233219846/l50



長くなりそうな作品は専用アップローダーやwikiへどうぞ。
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・ゆっくり好きうpロダ @ uploader.jp(避難用2)
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関連サイト
・ゆっくりしていってね まとめWiki
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・ゆっくり保管庫
 ttp://yukkurihokanko.web.fc2.com/
・ゆっくり愛で画像保管(暫てゐ)
 ttp://ktmhp.com/hp/yukkuri/1

関連スレッド・避難所
・ゆっくりしていってねのガイドライン(2ch)
 ttp://society6.2ch.net/test/read.cgi/gline/(ガ板スレ)/
・ゆっくりしていってね!!!!(東方幻想板)
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1226412184/
・東方n次創作板(まとめwiki経由)
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12234
0488創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 15:10:52ID:tYE/qOBD
>>487
 あのあたりのキャラは『こういうキャラ』ってイメージがあるからかな。
そういうのをあえて崩して書く、と言うのも楽しいし、作者のキャラ付けにもよりけりなのは言うまでもない。
でも大体固まってる感じ? 成分は違っても、ベクトルは一緒というか。>おぜうさまやらんしゃま

……個人的には、まりさのほうは若干キレっぽいツッコミ役、れいむはその横でニヤニヤしながら煽ってる、という風にしてる。最近は、だけど。
0489創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 15:41:54ID:swSV14LM
チル裏や議論所や虐待アンチスレなどの別掲示板になら
どんな事書いても良いって考えはやめてほしい
0490創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 15:55:33ID:0FIlSIoU
>>488
ゆっくりが東方キャラの二次創作の一環であるからには、原作への回帰意識は常に適度に持っていた方がいいと思うね。
ただでさえ、二次設定に引っ張られやすいから。
神主ですらry



>>489
つ---この書き込みに関する話題はしないでください---

向こうでやれ。
0491創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:09:55ID:swSV14LM
>>490
神主とか言われてもマジで誰のことか解らない
原作しらない人も居るんだし困るよ
0492創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:13:38ID:0FIlSIoU
>>491
分からない時はまずぐぐる、を習慣付けといた方がいい。
いらんトラブルの元になる。
0493創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:19:27ID:swSV14LM
>>492
興味の無いことまでいちいち検索しなきゃならないの?
ゲームのキャラである神主の話は元のゲーキャラ板でやるべき話題でしょ
0494創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:25:40ID:0FIlSIoU
                 _,,...,,...,,...._
         ,----、   / _,,...,,......_ ヽ      
         | | ̄\\/ /    \|
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      ,':::::::::「\:::// ̄7::::::::::::::::ヽ
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   _..,,-"-----'--'--'--'-----------::-::
   "-..,,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;::|::!''" 
     ./::::::;ハ/トゝ人'、:::人/:::i:ヽ::::ヽ;::::'、    総領娘様。
     |:::::/:::::| rr=-, \( r=;ァ |;:::::::::::::::\    深海魚に撒き餌ってどうやればできるのでしょうか?
    /∨:VV| " ̄ ,___,  ̄" |::::i::::::|::::::::::ヽ  
    !:::::::|::::ト',    ヽ _ン    |::::|::::::|:::::::::::::|   
    !:::::::|::::::へ、        ノ::人:::/::::::::::::ノ 
    ∨´\:へ:`>r-‐--イ ノ::/」- |:人人ノ 
        ,--/´ {>(永)<} |::ノ」  \
0495創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:26:46ID:tYE/qOBD
>>490
まあ、着地点があるってのは良いことだよね。逸脱も基準あってのものだし。
といっても、無重力巫女を原作風にして動かそうとするととたんに難しくなる罠。と関係のない話をしてみる。

>神主ですら(ry
ああ、二次設定がいつの間にか公式になってたり>神主
……おや? 誰か来たようだ……
0496創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:31:02ID:9tuRHq0P
二次に引きずられた……?
チルノのことかー!!!


でもあそこから更にHというネタ・用語まで生まれたんだから、
神主の凄さが分かるようなわからないような。
0497創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:33:06ID:0FIlSIoU
>>495
れいむを原作風にできなければ、"ゆっくり"としての純度を上げて原作霊夢と絡めればいい。
うん。D4霊夢はいいものだ。
0498創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 16:58:03ID:QVzOjl0N
>>496
馬鹿は二次発祥ではなく元から原作にある設定だよ
0499創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 17:38:40ID:qs8UA8pw
>>491
神主ってのは、東方の原作者だったと思う。違ったらゴメンね

しかし、正直な所原作原作言ってる人はちょっと鬱陶しい

原作に興味は無いけど、ゆっくりは好きって人だっている訳で
そもそもここはゆっくりのスレであって、原作のスレじゃないだろうに
神主がどうとか公式では云々とか、そういう話がしたければ原作のスレでやってくれ
0500創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 17:40:56ID:6c6Xw5Vz
ググれば一発の事を興味ないって切り捨てちゃって住み分けとか言うほうがうっとうしい。
目の前にある便利な箱は一体何ですか?
0501創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 17:44:45ID:70gKW2Ml
   _人人人人人人人人人人人人人人_
   >      そーなのかー!!!   <
    ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^ ̄
           ,. '"´ ̄ ̄`"'' ヽ、/ヽ、__
          /          //`ー∠
        /     ,      ヽ!_/ヽ>
         i / i !__ ハ ハ-‐i- 「__rイ´',
         ! i  /.ゝ、 レ' /ハ |/   .i
        レヘ/ i (ヒ_]    ヒ_ン ) ! |   |
         | !7""  ,___,   "" | .|   |
         _.| 人.   ヽ _ン   .|  |  i |_
       (、/ ̄|>.、.,___   ,.イ ̄ ̄ ̄/つ )
         ~ヽ    |ヽV ノ i___|/
            ̄ ̄ゝ ∞   ヽi
              /ヽ_______ ノ ゝ   〜   〜
              /       、ノ
              ヽ_,_,_,_,_,_,_/ヽ     〜  〜
               し´   ヽ_ノ   〜 〜〜
0502創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 17:58:42ID:0FIlSIoU
>>499
原作至上とは言わんけど、ゆっくりは東方キャラの改変なわけだから、
原作への興味は肯定すべきさ。(というか普通は、にわかだろうと原作とセットで好きになるモンだけどな)

バランスが肝要。
0503創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 17:59:27ID:qs8UA8pw
>>500
そもそもここは何のスレですか?
東方のスレでしたっけ?

別に原作の話は一切するなって言いたい訳じゃない
ただ東方の事知らない人だっているんだから、少し自重したらって事
0504創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:03:31ID:AeGfPNWu
     知名度の低い東方キャラ達は大変よね。       下手したらオリキャラだと思われちゃうものね。     

       ___,∧"´:ト-、_
       >,ゝ/ヽ、ノ::V:::_」∠::::7ァ_>ァ、         _,,.. -――C○ィ )     ̄ ̄\
     .,:'ィiヽ':::_>''"´      ̄  `ヽ!,        // ̄ヽ    ゝ○o _      ヽ
    / キア'"          ',   、`フ     Y   //\ /    \`L_       ',
   ,イ  /  /  ,ハ!   /  !  _!_ i ! Y   .,'   /    ゝ、__,..-、\  ̄`i う) i
   '、!,イ   ,'  /´___!_ i  ハ _ノ_`ハ/ ノ   |  / i   イ ,ヘ  ヽ  \ `  し' |
    ノ ',  レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、(    ゝ、| 斗jナ ル  ヽ、ナ‐- ',ヽ、 ハ !  \
   ( ソ'´  Vi  rr=-,   r=;ァ ハヘノ'       T{∧{ rr=-,   r=;ァ i} リ   `T ‐ヽ
   y'´   !  !. '" ̄      ̄"'ノノハ     _ノ  ム!""        ""/     !_」
   ,'  !   , ヽ、_,ゝ'"'"  'ー=-'   ' ,ハ  !    ゝ._ノ人    'ー=-'    ∠ノ     |
   '、 ゝ、ノ   )ハゝ、,       ,..イノ ソ      `ー‐ >, 、 _,. <_Z_  /ノ/
    `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=':i´ノ´ンノ        / ̄_ヽ`ー-一'イ==≠二
0505創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:04:44ID:0FIlSIoU
>>503
相手を諭すならともかく、喧嘩腰の議論はしかるべき場所でやれ
0506創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:05:40ID:euMSlipP
ちゃちぃ釣餌だな。
大漁を狙うならケチってんじゃねぇよ。
0507創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:10:33ID:oJG9Cg+n
喧嘩腰はお互い様っぽいがな
個人的には3次だろうと4次だろうと繋がりのある原作。自分が知らないから自重しろってのは受け入れがたいな
知らないなら知ればいいのに。それで新たな話題にもなるのに勿体無い
0508創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:15:00ID:5NiqDHSv
>>504
地味なゆっくり、
さしずめ、じっくりといったところだな。
0509創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:17:25ID:qs8UA8pw
>>505
別に、今この瞬間までは喧嘩腰のつもりはなかったけどな
というか、他人をAAで煽る様な人に言われる筋合いは無いぞ

まあ確かにここでこんな言い合いしても仕方無いか
俺はもう何を言われようが書き込まんよ
すまなかったな
0510創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:24:25ID:Bsq8Pskq
東方が元ネタなんだから東方ネタが出るのは仕方ない
だからといって自重しろとか、調べろとか命令する必要はない
0511創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 18:35:43ID:0FIlSIoU
>>509
イクさんAAの使用目的は「空気嫁」だから。
相手が「東方ってやったことないんですよね(笑)」なら尚更な。

KY対象はアンタのことじゃないよ?
わかってるだろうが
0512創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:01:13ID:x73mWGm+
知らなくても支障はないけど知っておくと都合がいいかもしれんね
まぁ、俺なんて未だ初心者レヴェルのシューターだけど
0513創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:02:59ID:Mmi/piDn
万年ノーマルシューターの俺に鋤はなかった。

EDさえ、EDさえ見られれば・・・
でもたまにはEXもクリアしたいの(´・ω・`)
0514絵本描き2009/03/12(木) 19:15:04ID:gcPbzpUd
ノーマルでもなんでもストーリーが追えればそれでいいよ!
なヘッポコシューターの俺が参りました。
ついでにいうと地霊殿プレイ不可なくらいパソもヘッポコ。

まあ、>>512さんの言うように原作は知らなくても良いけど知ってても問題は無い、と思います。
ちょっと調べれば出てくる程度の情報であるとは思うので、
興味があれば調べてみるのも良いかも。

slowslow130.png

それはそれとして、ラクガキしてたらゆっくりができてたので上げてみる。
みのりこ凄い可愛い……描いたりSSで出したりすると凄い愛着が沸きますね。
今度SSで出そう……
0515創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:23:55ID:AeGfPNWu
>>514
       ___,∧"´:ト----------\
       >,ゝ/ヽ、ノ::V:::_」∠::::7ァ_>ァ、
     .,:'ィiヽ':::_>''"´      ̄  `ヽ!,
    / キア'"          ',   、`フ
   ,イ  /  /  ,ハ!   /  !  _!_ i ! Y
   '、!,イ   ,'  /´___!_ i  ハ _ノ_`ハ/ ノ      とっても可愛い穣子ね。
    ノ ',  レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、(       ところでセクシーでキュートな静葉お姉さんのイラストはまだかしら?
   ( ソ'´  Vi  (ヒ_]     <  ハヘノ'  ミ☆
   y'´   !  !. '"    ,___,  "'ノノハ
   ,'  !   , ヽ、_,ゝ'"'"  ヽ _ン   '"',ハ  !
   '、 ゝ、ノ   )ハゝ、,       ,..イノ ソ
    `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=':i´ノ´ンノ
         彡、        )
         /         //
         ヽ|       /
          |       /
          ヽ /  /
           / /ヽ
         (´_ /ヾ_)
0516創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:24:07ID:swSV14LM
>>500
東方原作には興味ないから調べるのマンドクセって事なんだが
オプーナのAAで遊ぶのにゲーム買う必要がないように、ゆっくりであそぶのに原作はいらない
0517創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:30:50ID:70gKW2Ml
   _人人人人人人人人人人人人人人_
   >      そーなのかー!!!   <
    ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^ ̄
             ,,... -─- 、_
           , '"        ゙ヽ、
          /.           ヽ/ヽ
          ,'  イ /  /i ハ    ',./ヘ
         ,'   ,' i ゝ、レ´ !//i  イ-┘
       / ハ i  ! (ヒ_]   ヒ_ン レン゙
  r´^\_,.、,'--!、!. i ""   ,__, " i/i
  '、 (^ヽ〉ヽ,  `ヽ、_!   ヽ_ン  丿 |
   ゙ーニ´_ノ    ヽ.ル、 _____, イハノ
      `ヽ、___,,,...ン:::゙ヽ/ooレi゙'ー- 、/^)
          /::::::::::::::::::y:::::ト   l] つ
          ,く::::::::::::::::::::::::::::::i゙'ー--┘ ̄
     _,,..- '":::::`' ー-.,;;;;;;;;;;;;;;:」
  r'i ̄:::::::::::::::::::/:::/:::::::::::::::i::|
  ゙ヽ)::::::::::::::::/::::::/:::::::::::::::::l::|
   ヽ)::::::/:::::::::/:::::::::::::::::::|::|
     >?==r_、::/::::::::::::::::::::|::|
   ,..イヽ./  `ゝ,.-=-;、:::::::|:」
  /   ン     ./  ./`ー'^┘
  ゙ー '´    ,.イニ/
        / /
        `´
0518創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:33:40ID:0CMDr9A/
 ま、ゆっくりは東方の二次がさらに派生したようなモンだからね。
原作は必須という訳じゃないさ。
むしろ参考にした方が良いのはガ板のゆっくり達だ。
0519創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:37:31ID:gsPHmZL/
>>514
相変わらず可愛い絵で和んだw
0520創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:45:29ID:m5dMwFNT
小ネタ・ビデオ屋

「おねぇさんおねぇさん、ゆかりんも『びでお』をみてみたいわ」
とゆかりんが言ってきたのでちぇんズも連れて久しぶりにビデオ屋に行く事にした。
「ここがビデオ屋だぞ、ゆかりん」
「どんなびでおがおいてるのちぇん?」
「アニメからどらまさんまでいろいろだよぉ」「いろいろだよぉ」
「まぁ入ってみれば判ることだ」
「どきどきするわね……」
いや、ビデオ屋ぐらいでそんなにドキドキされても。
ガーッ
数分後

「いろんなびでおさんがあるのね」
「あぁ。 お姉さん、ゆかりんが肌色だらけのビデオコーナーののれんをくぐろうとした時は肝を冷やしたよ」
「おねぇさん、ゆかりんびでおをかりたいんだけどいいかしら?」
「何を借りるんだ?」

っぼくらのじんぎなきたたかい(プレーリードッグのドキュメンタリー)

「その発想は無かった」
二本までならOKという旨をちぇんズにも言って、ビデオを選びに行く。
「よしっと」
私がビデオを選びちぇん達の所に行こうとしたときだった。

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ちぇんズの悲鳴が聞こえた。
「い、一体何があったんだちぇん!?」
私が駆け寄った先で見たもの、それは―――
参考AA(ちぇんに体はありませんがご容赦下さい)

                                     .∧     ○、,_
                                   ○、.,_ /  ',   / `ヽ.`ヽ.
                                   /´ `ヽ)!へ,/V/、    ':,_,ノト 、
                                  ,'   _[_`ゝ-‐''´ヽ、/     !/ ,ハ   ,|
   、‐-.、  ,. ''´  ̄ ̄ ¨` ‐-..._                ,'  ´             |レへ,!  / !
   ヽ;::::`<\          ` ヽ、           /_.7-‐ァ' ̄!二7´ ̄7ヽ、/`ヽ._!    !/ |
    ぃ:::;:::'ヽ、i__,へ.._____,へ.____ノ_,ノト、____       r' ̄7-‐'"´ ̄   ̄`ヽ、_!`ヽ、___!    |、/ヽ|
   'く.ヽ!:::i:::::::`::::;ーr-<__,..-t./::::::::::;::;:ミ゙       !ァ'´   , _!_ ,   ,ハ-‐!  、`ヽ、___7、  ,ハ   |
    .|:::ト::ハ::::!:_!_::|::::i::i:::::i::::::i:::::!::::::r'´/))       ;'  ,' /´/、!. / ァ'\ノハ/! ヽ. ヽ ! /   /
    |::::!::!::::ハ__レ、!ハ:N::::i..__ハ::::`ト<ヱ〉,へ/)   !  ! ;' == V   ==  ! /!  ハ!/ ,へ/)
    |::|::|l:::| (ヒ_]     ヒ_ン) .i:::::::i:::::::|/\  `>    `ヽ! !'/// ,_i__i_, ////  .レ' ,' ./ /   `>
    ヽ;::リ/! '"  ,___,    "'|::::::i:::::::!    `Y      レ'7    ┃┃     .,' レ'/    ノ
  /7`'ル:ヽ:ト、.  ヽ _ン    ノ!::::ハ::::::!_,,..-‐'  ) ) /\〈'  ヽ、 ┃┃    ,イ〈7  __,,..-‐'  ) )
  (| ト  ハ::N:>、. _____ ,. イ .|::::ハ::::N ___ ̄  ´ (|   `ヽ./!>、.,___ ,. イ;'//  、   ___ ̄  ´
  ヽ、_____レヘハ|7 .[__><__]`〃レ' レ`"''‐--r、    ヽ、_____レヘハ|7 iヽヽ´ノ:::::;/'     `"''‐--r、
( (  r  / \ハ/」ヽ_i    Y、     ./ |つ ( (  r  / \ハ|:ィヽ。`i:::i Y      ./ つ
 ``  rく___  /`l.        | `"'-、__L/    ``  rく___  /`l( |oー':;-|  |`"'-、____/


「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!しらないらんしゃまがおいかけてくるよぉ!」「よくわからないよぉぉぉ!!」
「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」

 ま た お 前 か 

とりあえずらんを捕まえるか……しばらくこの店これないなぁ。


ちなみにお姉さんが借りたのは世にも奇妙な物語と怪奇大作戦(実際には無いけど)
0521創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 19:51:23ID:gsPHmZL/
>>520
ストーカーじゃねぇかwこれはらんさまレギュラー入りか!?
0522創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:19:58ID:9tuRHq0P
>>520
まさか、ここで再び「怪奇大作戦」の名前を聞くことになるとは……渋いな、おねえさん。

「呪いの壺」の寺炎上シーンの迫力とリアリティは圧巻。
0523創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:24:55ID:B1X7n46U
お邪魔します
*注意*
うんうん注意
ゆっくりの影が薄いです(特に後半)

以上の事に注意してください




〜ゆっくり友達〜



「ゆっふん♪」

今、目の前の机でまりさがふんぞり返っている
これから一週間先の事を考えると胃が痛い


事の発端は半月前の求人情報誌がきっかけだった

『ゆっくりのトレーナーさん大募集! ゆっくりが好きな方待ってます! また・・・』

それはとても小さな記事だった

『ゆっくりのトレーナー』とは最近になって認知され始めた職業だ
ゆっくりが愛玩動物として広まってから久しいが、表に出てくる職業ではなかった
しかし犬・猫と同じ様に躾がいるので、新たに資格を設けて広く募集し始めたのが始まりである


早速、書いてある連絡先に電話を入れる

『では来週の・・・』

と、ここまでは順調だった
この後筆記試験は合格し一次試験は通ったのだが 、まだ二次試験の実技が残っていた

今ここで悩んでいた

『一週間、時間をあげますので自分なりにゆっくりを躾てください』
というのが二次試験の課題である

「ゆっふん♪ おにーさん!!お腹すいたよ!!!」
「ふぅ・・・さっき食べただろ・・・」

むにゅむにゅとほっぺを揉みながら答える

「そうだったね!!!でもまりさはお腹すいたよ!!!」
「いっぱい食うからそんなでっかくなるんだぞ?」
「でっかくないよ! まだ10lbしかないよ!」

会社から貸し出されたまりさが今回のパートナーである
しかしなかなかどうして我儘な奴だ
0524創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:25:47ID:B1X7n46U
俺の家に連れてくるなり早速の「お家宣言」である

「おにーさんのお家は、今まりさのお家になったよ!!!」
とりあえずデコピンをお見舞いする

「ゆびっ!? しっとはやめてね!!」
「いや、つい・・・」
「でもまりさのお家でゆっくりしていっていいよ!!」

一応躾をする以上お互いの立場ははっきりさせておいた方が良いよな

「じゃあそうさせてもらうよ。ところでまりさはあまあまは好きかな?」
「ゆゆ〜♪あまあまさんはだいすきだよ♪」
「そうかそうか♪じゃあクッキーをあげよう」
「むーしゃ♪むーしゃ♪あまあま〜♪」

しめしめ、掴みは完璧だな。ここからが本番だ

「はいもう一枚あげよう。あーん」
「はむっ♪むーしゃ?むーしゃ?」

まりさの口に入る直前でひょいと上にあげる

「クッキーさんちょうだいね!9まいでいいよ!」
「そんなに欲しいか?でも条件があるぞ?」
「なんでもいいよ!クッキーさんはまりさのものだよ!」
「俺との勝負に勝ったら良いぞ!」
「ゆふん!いいどきょうだよ!けちょんけちょんにしてあげるよ!」

そしていきなり体当たりを仕掛けてきた
自分で10ポンドあると言っていた通り生身には堪える衝撃だった
「いたた・・・でも捕まえたぞ! こうして、こうしてやる!」

帽子を取り上げ、底面の方を持ち、逆さ釣りにする

「ゆゆっ!お空を・・・ゆぁぁぁ!!おろじでぇぇぇぇ!!まいりまじだぁぁぁ!!」

ちょっと薬が聞きすぎた様なので帽子も返して降ろしてやる
「ゆゆん♪裸にしてさかさづりなんて、まにあっくなぷれいだね!」

全然懲りていないようなので顔の方をむんずと掴む

「う、うそだよ!ちょっとしたおちゃめだよ・・・」
「ほれ、あめちゃんだ。一個やるよ」
「ゆゆ?まりさはまけたんだよ?」
0525創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:26:45ID:B1X7n46U
「俺もやり過ぎたしな。正直に敗けを認めた潔さに免じてだ」
「ありがとう!!おにーさん!!ぺーろ♪ぺーろ♪しあわせ〜♪」


その日からが戦いの始まりだった


「ゆっくりうんうんするよ!!」
「そこはトイレじゃないぞ!ちゃんと教えたでしょ!?」


「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ〜♪」
「ご飯を散らかして食べるなよ!片付けが大変なんだよ!」

「ゆ〜♪ゆゆ〜♪ゆっくり〜♪」
「おにーざんはねでるんだよぉぉぉ!!しずがにじでねぇぇぇ!!!」


そんなこんなで試験日も明後日に迫った「さいきんおにーさんはゆっくりしてないね!!!」
「まりささんのお陰ですよ・・・」
「でもまりさは楽しいよ!!おにーさんとはゆっくり友達だよ!!」
「ゆっくり友達?」

何でもまりさが言うには自分がゆっくりしたいときに傍に居ること
ゆっくりしてるときに邪魔をしないこと
面白くて一緒に居るだけでゆっくりできる者の事をそう呼ぶそうだ

「だから、おにーさんはまりさのゆっくり友達だよ」

友達ですか・・・悪い気はしないけど飼い主としては失格だよなぁ・・・

「だから、つぎはまりさがおにーさんをゆっくりさせてあげるよ!!!」
0526創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:28:16ID:B1X7n46U
「後日しかないんだぞ?ゆっくりしてる暇なんか・・・」
「3日しかないんだよ!!まりさはおばかでよくわからないけど、あと3日なんだよ!!」
「まりさ・・・お前」
「おにーさんとおわかれしたくないよ!!でもおにーさんをおうえんしたいよ!!!」

まりさがこんな真剣に物事を喋るのは多分始めてだろう
俺気づかないところでこんなに思い詰めていたなんて

「でぼっ!でぼっ!おにーさんにおじごどがんばっでほじいがらっ・・・」
「そんなに泣くなよ。俺が仕事を始めても一緒に居てやるよ」
「おにーざぁぁぁん !!ありがどぉぉぉ!!!」
「ほらほら、クッキーさんだぞぉ♪今日は9枚用意したからな、一緒に食べよう」
「ゆん゛っ!ゆん゛っ!・・・ゆう、経験がいきたね!!」
「「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ〜♪」」



「がんばろうね!おにーさん!」
「そうだな、がんばんないとな!」

まりさを枕にしながらそんな言葉を交わす
少し重いがまりさを抱えほっぺをすりすりする
もちもちして気持ちが良い

「おにーさんどうしたの?あまりの美肌に頭がわいちゃったの?
あとおにーさんのほっぺはじょりじょりしてゆっくりできないよ・・・」

頭は沸いてないぞ、失礼な
そんなこと言うと・・・もう一回やっちゃうぞ!!

「そんなことないぞ!!ほら、すーり♪すーり♪しあわせ〜♪」
「いやぁぁぁ!!!やっぱりじょりじょりだよぉぉぉぉ!!!」


そして試験日の朝が来た
なれないスーツを着てまりさを連れ試験会場に入る
0527創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:32:19ID:B1X7n46U
同じ日に受ける人は俺を入れて4人いて、俺の受験番号は4番だった
実技試験は二人一組で、お互い課題は一つずつ。なので失敗はできない


*まりさの課題「ご飯」*

「良いって言うまで食べちゃダメだぞ!」
「ゆっくりまつよ!!ゆ〜♪ゆゆ〜♪」

おいィ・・・歌を歌いながら待ってるのうちだけじゃん

「よし、もう良いぞ」
「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ〜♪」
うち以外は黙々と食べてるなぁ
ちょっと心配になってきたぞ


*俺の課題「面接」*

『貴方にとってそのまりさはなんですか?』
「友達みたいなものですかね?」
『友達ですか・・・』
「こいつは我儘で、飯はすごい食べるし、でかいですけど、一緒に居ると楽しいですから」


そして試験終了後の控え室


「絶対無理だぁ・・・
落ちたよぉ・・・」
「まりさはかんぺきだったよ!!だから クッキーさんちょうだいね!!」
「ほれ・・・粕をこぼすなよ、怒られるから」
「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ〜♪」

おっ、試験官が入ってきたもう発表するのかな?

「受験番号4番の方のみ退室してください。お疲れさまでした」

え?退室?お疲れさまでしたって・・・落ちたのか・・・
0528創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:36:42ID:B1X7n46U
とぼとぼ廊下に出るとさっきの試験官に声をかけられた

「4番の方ですね?こちらにどうぞ」
「あっ・・・はい」

通された部屋の中の机には書類が何枚か置いてあった
誓約書・・・引き取り申請書・・・?

「あの〜、これは?」
「我々は貴方を採用 したく、ここにお呼びしました」

あれ?俺落ちてないの?動揺する俺を尻目にまりさは足元で跳ね回って喜んでいる

「え・・・でも」
「書類にご署名いただけませんか?」
「あっ・・・いえ、落ちたとばかり思っていたものですから・・・」
俺が納得できないのを感じ取ったのだろう

「貴方は他の三人のゆっくりを見てどう思いましたか?」
「完璧でした。聞き分けが良くて、従順で大人しくてペットとしては非の打ち所がなかったです」

「我々もそう思います。しかし、あれではペットではなくて機械です」
「機械ですか?」

試験官はまりさを膝の上に乗せ、話を続けた

「我々は彼女のように人間の友達となりうるゆっくりを世に送り出したいのです」

頭を撫でられたまりさはすごく上機嫌のようだ

最後に試験官が言った言葉が忘れられない

「私達は機械を相手にしているのではありません。生きているゆっくりが相手なのです」


おわり
----



以下チラ裏




どうも携帯からの人です!
名前までつけてくださってありがとうございます
毎度4〜5レス占拠してすいません・・・

PCが治ったら「携帯からの人」ではなく、本当の名前で投稿したいと思います

チラ裏ここまで
0529創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:41:12ID:8GKtI8Nk
投下乙
このまりさはなんだかうざかわいい。そんな感じがする。
ゆっくりトレーナーか。なるほどそういうものもあるのか!
0530創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:52:46ID:9tuRHq0P
>>523-528
投下乙です。
上下関係を遵守する犬とは違って、ゆっくりを躾るとするならこんな感じなんだろうな。

携帯からだと1レスの文字数が1000強な上に、改行制限もあって面倒ですよね……。
そこも含めて乙でした。
0531創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 20:54:49ID:ildOJ6iv
「おにーざんはねでるんだよぉぉぉ!!しずがにじでねぇぇぇぇ!!!」吹いたw
0532絵本描き2009/03/12(木) 21:27:37ID:gcPbzpUd
>>523-528
投下乙です。会話が出来るのだからこういう関係のほうが良いですよね……
うちのお兄さん達もそうあってほしいものです。

そして静葉さん>>515にリクエストされた気がしたので描いてみる。

slowslow131.png

俺の中の静葉さんというか、ゆっくりしずははこんなイメージ。
しずはもSSで出そう……うん。
0533創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 21:30:18ID:ziaWq2Ao
>>514
このスレにいる奴らは(本心では)オリキャラと思ってないよ。
>>520
らんしゃまはさくやと並ぶ鼻血キャラが定着したなw
>>523-528
ゆっくりトレーナー・・・なってみたいw
まりさのキャラも実際のペットにありそうという意味ではリアルw
0534創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 21:31:41ID:ziaWq2Ao
>>532
返してやれよ。カニも似合うけどw
0535創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 21:41:08ID:+WsJRjpu
トレーナー1人で何ゆっくり育てられるんだろう?
ゆっくりじゃなくて、飼い主を教育したほうがいいやね
ゆっくりを扱うにはこれこれこういう心構えで…
0536創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 21:59:40ID:cDMsdr9y
上の方で花粉について盛り上がってたけどこんなイラストがあったw
ttp://kanazawa.cool.ne.jp/hinuma96/anime/dotanime029.gif
0537創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:03:35ID:8GKtI8Nk
こりゃあ、ゆっくりスレのgifか?
どちらにしろ、すごい・・・ドット絵だ!
0538創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:08:17ID:CSH/pAAY
静葉さんが思わずナデナデしたくなるようなかわいさなのに対して、
リリーは味のある黒さがまたいいな。

けど秋姉妹VSリリーだったら秋姉妹を応援するわ。
花粉は敵だ、敵。
0539創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:15:59ID:oYswVBIC
>>499
以前から、原作への敬意とかなんか良くわかんない事言う人は極少数居るよね。
「俺たちは原作を知っているから、お前らとは違うんだぞ」みたいな選民思想が感じられて非常に腹立たしい。

鼻に付くんだよね、その東方厨特有の上から目線が。 
0540創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:22:57ID:CSH/pAAY
             ,.--、_,,....,,__,. -- 、
           ,.- '"// ⌒ヽヽ  //⌒l |
          ,.- '"// ⌒ヽヽ  //⌒l |
        /   l | ___ ___',',nイk___,// ヽ,
       ,'   ヽ_rゝゝ-' ー',.-、- 、イ、   i  +
       i  ,.へ_トー'"____,.ィ !  ハ、___ イヽ、イ  |`ヽ、
       r'⌒ r´γ   /__,.i i / V__ハ   ゝ  .|::::ヽl     この大地から去ね!!
      〈_,.イ  イ  ,ィ::rr=-,:レ´:::r=;ァ`!ヽ! ハ  |:::::i |
        i  i .レイl "" ̄::::::::::: ̄ " ! ハ/ヽ  |:::::l |
        〉.  i i '     'ー=ョ'   从 (   |:「 ̄
        i  /〈  lヽ,    ⌒   ,.イノ Y  U(ニ 、)
       ノ  イ /ヽ、|  i>r--r,=´/  _ハ,  (_(ニ、ノ

        _,,...._  |\
        ゝ,,,, \| ) )_,,....,,....,,....,.,,.    )\
        /_,,....,,_\、'::::::::::::::::::::::::::::r''''ヽ''ヽ  )
       _..,,-":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{   '  }r-''''フ
       "-..,,_:r''''''''''''''''''''''''''''''''''''''( ( )____ノ::- ,,
         //   r  ;    ! ヽ i ヽ ',' |''"
         .'    '; i i  i  !  i  } }   i   
        ,' i  ' ; ゝ、人人ノ/_ノノ / ノ   、
        i ヽ .| -─    ─-  / /  i  '、   
        ! | \|        u ( /|   |   '、
        ヽ V 人   ー=-      ヽ  人   '、
        、_)ノ ノ  >.、_    ,.イ/ ( ノ (._   ヽ
        /  / ノ´ ,,.ィ''i ̄ ̄ノ こ  ノ |  ノ   \
0541創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:26:20ID:8GKtI8Nk
                                        _,,,...,,,__ 
                                    <<`「::ァ‐∧、-イ`゙∧,___
               よくぞ言ってくれた       ., ァ<_r「::::_ゝL:::V:::ヾ/ヽく、く
               お礼に蟹をおごってやろう  __,!, ´   ̄     `゛''<_:::'ノi 〉`、
        _, ;-:=:=ー-  ー=;-;-;-;, , _         ヽ´,   ノ          ゛`弋メ ',
      ,; ';";; ;;`-' '""   ,;="ヽ_ ; ; ;:丶       Y ! i _!_   ! ヽ  !ハ、  ヽ ヽ ト、
   ,,_  !;_<"     o从o     /; /  ,,.;- ,   ヽ ヽ.ハ´_(,_ ハ  i _!___`ヽ  ',  ト、!ノ
  (; ; ";''-ヽ 丶,,   ノ;; ;;:;丶   //-;';";" /    ), i Y´ノ_」_ノレ' レ' ソ `〈! ,J ノ (
  , -"'' -';;";;' ー:ニ;人 ;;; ;; ;:ノヽ//,,-;''" ,,-"-=-,,   'レヘハ ==     ==  iV  `ヽ  )
  ' -";;;"' -; ,二',-:(;;; ;;;ヽ; ;/; ;; ;);" ',, - 二-- '' "_ノ  ハヽゝ///,___,   /// .!  !  `'y
   ,ー"';--;;,;;_,二| ;; ;; ;;);:( ;; ;; ;| ""二"--,-二""   !  ハ、  ヽ _ン     <´_, ノ ,  ! ヽ
    "'' '-;- ;;:;__ ,,,ヽ;;; ; ;:; ;;; ;; ;丿'""二二;---"    ヽノ ヽ >.._      ,∠ハ(   (_ノ、 ノ
     :.:  ヾヽ, ,,- ="'-,;;__;;,-',' '''=二,,_,/i         ゝンヽ `i:'=ー='' ´,i人\ノ(\ム)ノ´
    :. / '--- '"        "'''''-- -'            二≠==ト`一--'ィ_ ̄\
0542創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:43:09ID:oYswVBIC
2ちゃんねる 削除ガイドライン
http://info.2ch.net/guide/adv.html#saku_guide


アスキーアート
 顔文字板・モナー板・ニダー板・AA長編・AAサロン・厨房板以外では、必然性がないと判断されれば削除対象になります。
 上記も含めた全掲示板で、連続投稿・コピー&ペーストに該当するものは削除対象になります。
 逆に、上記では必然性のない文章レスが削除対象になることがあります
0543創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:50:17ID:Bsq8Pskq
選民意識とかわけワカメ

ゆっくりしていってね!
0544創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 22:54:53ID:9tuRHq0P
>>543
触れるな無価値。


ゆっくりしていってね!!!
0545創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:04:09ID:aLZArbO/
>>538
俺も秋姉妹応援するな
秋好きだし、俺の誕生日秋だし…ひょっとしたら俺は秋姉妹の一部なのかもしれない
0546創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:50:53ID:u3LOfzyB
こんばんは。新しくSSが出来たので、直接投下させていただきます。
タイトルはPollyannnaです。よろしくお願いします。
0547創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:51:35ID:u3LOfzyB
太陽の暖かい日差しを森が遮り、木漏れ日となってまりさたちに降り注ぐ。
まりさは巣から顔を出してん…、とけのびをする。けのびをした後の独特の倦怠感がなんとも心地好い。
時間にしてもまだまだ早朝で、他の家族は皆寝ていることだろう。まりさだってそのままザイムを貪っていたい所だけども、今日はどうし

てもやりたい事があるんだぜ!

「まりさは、冒険に出るんだぜっ!」

あらかじめ干して置いたお気に入りの黒いとんがり帽子とリボンを取って、頭に被る。お昼はその場で見掛けた花さんや虫さんを食べるつ

もりだけれど、万が一見付からなかった時のために貯蔵庫から木の実を何個か持ってきて、帽子の中に入れた。

「さあっ、冒険の始まりなんだぜ!」

家族を起こさない様に、かつ気合いを入れるためにそこそこの音量で自分に呼び掛ける。まずはどこに行こうか、取り合えずは川をつたっ

て下って行こうか。
足どりは軽い。まりさは、まだ見ぬ景色に思いをはせて足を進め始めた。
0548創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:52:34ID:u3LOfzyB
ふん、ふん、ふんと軽い調子に鼻唄でハミングをしながら軽やかな足取りで進んで行く。
切り替わる景色はゆるやかなものだけれど、それでも新しい景色が視界に入る喜びの方が強かった。体力の続く限り、いつまでも歩いて行きたいと考えた。
しかし、まりさが今歌っているこの鼻唄。まりさではとても上手に奏でているつもりだけど、周りからは『へたくそ』『音痴!』と言われ、一人の時しか歌えないんだぜ。
全く、皆はまりさの芸術性がまるでわかっていないんだぜ!
…一人プリプリと怒っていると、背後から、ガサゴソと誰かが隠れている様な音が聞こえた。
まりさは怪しく思って、その音のする方を探ろうと近付いた瞬間、いきなりそいつは体を出してまりさを脅かしてきた!
しまった、れみりゃたちだ!

「ぎゃおー! たーべちゃーうぞー!!」

「太陽さんがぽかぽかなんだどぉ♪」

「…太陽?」

「「ぐわああああああああああ!!!」」

れみりゃたちは突然物凄い形相をして震えながら灰に還っていったけど、なんだったんだぜ。

「ふむ…。冒険とは、ミステリーなんだぜ」

まりさはまた新しい知識を身に付けて、気の向くままに足を進めたんだぜ。
0549創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:53:13ID:u3LOfzyB
まりさとれいむが初めて会ったきっかけは、本当に偶然によるものだった。

『…ゆっ? あんたは、誰だ?』

『…れいむ。はくれい、れいむ』

お婆ちゃんが入院している病院で迷子になり、たまたま入った部屋に、れいむは居たんだ。
その時のれいむの表情はどこか達観していて、なんというか、…悲しい目をしていたんだ。

『…なんで、悲しい目をしているんだ』

『そうね。死にたいから、かしら?』

『! なんで、そんな事を言うんだっ!』

『理由? やることが無いからね。一日中病院に引き篭りっぱなしで、いっそ死んだら楽になるかなって』

『れいむ、さんがなんの病気かはわからないけど、今は治す事に専念して治ったら目一杯遊べばいいじゃないかっ!』

『呼び捨てでいいわよ。まあ、さん付けでもいいし。
長い事病院にいるから、友達も出来ないのよ。それに、私の病気は治る見込みが少ないんだって。治ったとしても、体力面の問題で外に出るのは難しいわね…』

れいむさんが、虚ろな目をして、窓越しの景色を眺める。
まりさは、その様子がとてつもなく悲しく感じたから、一つ提案をしたんだ。

『…なら、せめて! まりさがれいむさんの友達になるんだぜ!』

『…いいよ、遠慮しておくわ。同情から出来る友達なんて、長続きしなさそうですもの』

『違う! まりさは、れいむさんと友達になりたいから友達になりたいんだ!』

『…嬉しいわ、ありがとう。でも、遠慮しておく。やっぱり、根本は同情からでしょうもの』

『…明日も、来るからなっ! それまで、元気にしてろよ! 命令だぞ!』

『ふふ。楽しみに、してるわ』
0550創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:53:51ID:u3LOfzyB
まりさはそのまま歩を進めて、今までの景色よりも一層森が茂る場所を見つけた。もちろん、その場所に向かって進んだんだぜ。

近頃の若者の人間さんの間では、何やら『旅』というものが流行っているらしい。
それは森に落ちていた雑誌を読んで得た情報だから、正しい事はわからないが、…正直まりさには理解出来なかった。
遠出したから何になる? ただ景色を見に行って優越感に浸って終わり?
確かにそれだけだったらまりさが行っている冒険となんら変わらないけど、まりさはまだ来た事の無い道を開拓しているつもりだし、旅はそもそも元々から用意された景色、道のりを辿るものらしい。
それとも人間さんは旅に行って得たほんの少しの『情報、感想』といったものが大事なのだろうか。確かに仲間内では一時的に優位に立てるだろうが、それがなんだというのか。
話がずれるけど、人間さん特有の『互いが互いをけなす行為』が本当に理解出来ない。何故仲間内ですら争うのか? 互いに尊重しあえばいいのに、何故そこまで少しでも優位に立とうとするのか?
人間さんにとっては優位に立つ事が一番大切なのだろうか。まりさには、もっと別の所に大切な事がある様に思える。
…閑話休題。そもそもなんでまりさが旅だなんて事を言い出したかって理由は、

「…綺麗だぜ」

目の前に広がる光景は、大分前に朽ち果てたのだろう家の様な材木の残骸に、その家の残骸の上の木々の重なりがちょうど薄くなっていて、木漏れ日が春の喜びを伝える様にその家を照らしている。
その様子が、とても幻想的に見えた。旅も悪く無いかな、なんて考え直したからなんだぜ。
二人で来るのもいいかもな。感覚を、喜びを分かち合えるから。
0551創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:54:27ID:u3LOfzyB
『…来たぜ』

『へえ、今日は早いのね。迷子にならなかったんだ』

『そりゃあ、毎日通ってれば覚えるんだぜ』

『ふうん。まりさにしては、まあ。珍しい事もあるもんね』

『ゆっ、それは失礼なんだぜ! いつも可憐なまりささんはどんなときでも動じない心の持ち主なんだぜ!』

『へえ、凄い凄い。でも、私の問いとさっぱり関係無いわよ?』

『…ゆぐっ、ま、まりさなりの茶目っ気なんだぜ』

『はいはい、そういう事にしておくわ』

仕方ないわねと生暖かい目でまりさを見てくるれいむさんを横目に、まりさは帽子からあるものを取り出す。

『…りんごと、ナイフ? それに、お皿』

『そうだぜ。今から、これでうさぎさんを作るんだぜ』

まりさは自分の髪を駆使して、りんごをうまいことくし形切りにして芯を取る事に成功した。
ただ、ここに至るまでに既に十分近くかかっていて、髪もりんごの果汁でべたべたになってしまったが、知った事ではない。
皮の部分にV字の切目を入れて、その部分を不器用ながらに向き取る。よれてしまったり、さくりと全部皮を取ってしまったりしたが、なんとか形に持ってくることは出来た。
残った皮を途中まで薄く剥き、うさぎさんの耳にして、お皿に乗せる。

『…できたぜ。まりさ流、うさぎさんなんだぜ』

『…あんたねえ。ここに至るまで、何十分かかってるのよ』

『それはまごころでカバーなんだぜ』

何を言う、と言いつつもれいむさんは笑いかけてくれる。
その微笑みが、前に見せていた様などこか諦めたものから、素直なものへと当時から変化していっている様に見えた。

『あーあー、時間がかかったからりんごがパサパサしてるじゃない。…まあ、美味しいかな。ありがとう』

『…れいむさん』

『ん。何?』

『…別に、まあ。可能性なんて、いくらでもどうとなるんだぜ。現にまりさは、苦手な道覚えを覚えて来たし、りんごだって、ぶきっちょながらにうさぎさんにしたんだぜ。
まりさはれいむさんの病気は何か知らない。病気じゃ無いのかも知れない、でも、れいむさんは言いたく無いだろうから言わなくていいぜ。
ただ、こう…。本当に、可能性って、あるから! れいむさん、』

『ストップ。ありがとね、まりさ。でも、おかしいと思ったわ。あの不器用な事この上無いまりさが、りんご剥きだなんて、ねえ。
気持ちは受け取っておくわ、でも。どうにもならない事もある』

『…だからって!』

『…ごめん。今日は、出ていって貰えるかな』

『…明日も、絶対に来るんだぜ!』
0552創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:55:10ID:u3LOfzyB
「ゆっ!?」

ふと、まりさは眠ってしまっていたみたいで、さっきまで幻想的な風景だった家の残骸は既に木漏れ日が当たらなくなっていた。
見るも無惨な風景に変わっていて、なんでかはわからないけど、とても悲しくなった。
ぐぎゅるるる〜と、腹の虫がまりさの空腹を告げる。辺りを見回して見ても食べられそうなものは無かったので、仕方なしに帽子から木の実を二つほど取り出して、口の中に放り込む。
こりん、こりんと口の中で殻が割れ、美味しい木の実の味が口内いっぱいに広がる。けれど、それも束の間。
森が薄くなっている所から空を見上げると、まだまだ明るいもののこのままだと夕暮れになってしまうかも知れないので先を急ぐ事にした。


0553創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:56:52ID:u3LOfzyB

『…まりさ』

『なんだ、れいむさん?』

『まりさは、前に可能性なんてどうとでもなるって言ってたよね』

『…まあ。気に障ったなら、謝るよ』

『いや、確かに障ったけれど不快に思った訳じゃないわ。ただ、試したいと思ってね』

『試す?』

『ええ。それで、まりさが私の要求を満たす事が出来たら、私も可能性は変わるって信じようと思うの』

『…ゆっ、れいむさんがそう言うなら、どんな事だって引き受けるんだぜ!』

『そう。とは言っても、何をやって貰うかまだ考えて無いのよね…、そうだ。まりさ、川の岸辺に咲いている桜並木、わかる?』

『ゆっ、わかるぜ! なんたって、まりさの家のすぐ近くだからな!』

『そう。お願いがあるのだけど、その桜の花を一輪取ってきて貰えるかしら?』

『うーん、そんなことでいいのか? まりさ、地面に落ちたやつを取ってくるぜ?』

『それでは駄目よ。木に登って、ちゃんと一輪になっている桜の花を枝ごと持ってきて頂戴』

『うーん…。わかったんだぜ、れいむさん! 今から行ってくるんだぜ!』

『え、あ、ちょっと! …無理よ、そんなこと』
0554創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:57:52ID:u3LOfzyB
『んーしょ、んーしょ、…登れないんだぜ』

まりさは家近くの川岸に向かって、どうやって花を取ろうか詮索している所だぜ。
桜並木は川沿いにあって、出来れば安全な陸の方から少し登って取ろうと考えたんだけど、残念ながらどの桜さんの木々も陸側からだと結局完全に登って枝に乗る事になるから、やめにしたんだぜ。

『うまく勢いをつけて登れば上がれるかも知れないけど、失敗して勢い余って川の中に落ちたら一溜りも無いんだぜ…』

まりさは仕方なく木々の辺りを見回ってみる。すると、片側が川沿いなのがネックだけど、少し助走をつければ届きそうな桜の花を発見したんだぜ!

『…別に、まりささんは水なんて恐く無いんだぜ! この川は浅いし、すぐに川岸に出ればなんてこと無いんだぜ!』

『…やっぱり、恐いものは恐いぜ。万が一、溺れてしまった時を考えると、動けない。
でも、やらなきゃ! まりさがれいむさんに行動を示さないで、どうするんだぜ!』

『ゆおおおおおッ!』

まりさは桜から少し離れて、そのまま一直線に転がって木の幹を登る事に成功した!
まりさの目の前には桜の花が、完全に登りきらないでも届く距離にあった。そのまま口をあけてぱくりと桜の花をキャッチした、その時だった!

(やった、やった! これでれいむさんに…)

『え?』

掴んだはずの空がどんどんと遠ざかっている。そしてまりさは、自分が今木から落ちている事に気が付いた。
どうして? 理由は単純、登っている途中で花を取ったからだ。落ちる事自体は問題ではない! けれど、下は、


雲が一面に広がる視界に、一輪の花も同時に遠ざかっていった。









『…ゆっくり!』

『まりさ、大丈夫だった!? ごめんね、私が意地悪するから…、まりさ!?』

『ゆへへ、思わず滑っちゃってうっかり川に落ちちゃったんだぜ。その時にくわえてた花も落としちゃって、探すはめになっちゃって。
花、汚くてごめん。でも、一応約束は果たしたんだぜっ!』

『まりさ、あなたっ! か、体!』

『…んー? まりさ、特に何も無いぜ?』

『嘘よっ! あ、あなたの、体がごわごわになっているのですもの!』

『…まあ、そういうケースもある』

『まりさっ!』

『…れいむさん。まりさは、叶えたよ。可能性なんて、どうとでもなるし、わからないものなんだ。どちらかというと、行動することが可能性になるんだぜ』

『まりさ、まりさ! まりさあっ!』
0555創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:58:08ID:swSV14LM
向こうに誤爆しちゃったけどこっちにもね
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1236507190/
やっぱり虐待アンチスレがここの陰口の場として機能してるねぇ。

オヌヌメ2ちゃんねるで相互リンクされちゃうほど利用者がかぶってるんだから自重しなきゃね。
結局本スレじゃなければどんなに嫌な事を言っても構わないという考え方が荒れる原因なんだよ。
0556創る名無しに見る名無し2009/03/12(木) 23:58:14ID:8GKtI8Nk
支援しよう
0557創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:01:25ID:ZjUKfdzV
またうとうとしていた様で、足取りは途中で止まっていた。
まりさも、歳なのかな。まりさではバリバリに現役なつもりだし、大人にすらなっていないつもりなんだけどな。空を見上げると、さっきまで快晴だった天気と打って変わって曇天模様になっていた。
急がないと。別に、急ぐ必要は無いけれども。
ただ、雨が降って先に進めなくなるのが嫌だから。
暗くなって、先に進めなくなるのが嫌だから。
0558創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:03:29ID:ZjUKfdzV
『ねえ、まりさ。変な事、言うんだけどさ』

『…何だぜ。遺言なら、聞かないからな』

『ふふ、何言ってるのよ。でも、ちょっと遺言じみてるかもね。
…私たちの世界ってさ。生まれた時はお母さんが世界であり、
家の側なら外に出てもいいと言われた時は、それこそ家の側までが世界であり、
立派な大人だと言われて証の装飾品を貰ったとしても、私たちの世界は森の中なんだ。
…私達は、生きている中ずって世界に縛られて生きているんじゃあないかなあ』

『…何を、言っているんだぜ』

『別に。ただ、憂いただけよ。別に世界が狭かろうと困りはしない。だからこそ、たまらなく悲しく感じるのよ。私たちは、自分の世界を越える事が出来ない』

『…それに、なんで憂いを感じるんだぜ』

『悲しいない? すぐ側には、私たちが知らない世界が膨大なまでに広がってるのよ?』

『…』

『まあ、私はそもそもこの病院の外すら行けないんだけどね。病院内すら危ういわ。私にとっての世界は、さしずめこの部屋と窓越しに見える景色かしらね』

『…なんてこと、言うんだっ! それだけは!』

『わかってるわよ、まりさ。あなたの気持ちは痛いほど理解しているつもり。ただ、あなたが想ってくれている分全てを理解しているかと言われたら、そうではないけどね。流石に、完全には無理よ』

『…て゛も゛!゛!゛』

『泣かないでよ、まりさ。私まで悲しくなっちゃうじゃない。
…時間が無くなって来てるのが、わかるんだ。人間が飼っているペットの大半は自分の死期がわかると言うけれど、あれはあながち嘘ではないかもね』

『…れ゛い゛む゛!゛!゛!゛』

『あー、あー、わかってるわよ。私だって、さらさら死ぬ気は無いわ。だって、生きたいのですもの。
恥ずかしい話、私はあなたが好きだわ。それはもう、依存する位に。依存は良くない事だって、わかってる筈なのにね…。あなたを、好きになった。
私はこの光景を私の世界として終わらせるつもりはないわ。ただ、可能性が高いだけ。可能性なんて、いくらでもどうにもなるんでしょう?』

『…゛!゛!゛』

『まあ、そんなこと言って置いて敢えなく死んじゃったらまりさを苦しめるだけだから、あんまり言いたくは無かったんだけどね。
…長く生きたよ。だって、私とあなたが初めて出会った時、私は死にたいと思っていたのよ? それを、ここまで変えてくれた。感謝してるわ』

『…終゛わ゛り゛み゛た゛い゛に゛、言゛う゛な゛よ゛っ゛!゛!゛!゛』

『まさか。終わりだなんて、さらさら思ってもいないわ。ただ、万が一の時に私が死んだら、私にもあなたにも未練が残るでしょう?
そんな終わり方があまりにも嫌だから、今解消しているだけよ』
0559創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:04:02ID:u3LOfzyB
『…約゛束゛た゛そ゛っ゛!゛ お゛前゛は゛、生゛き゛る゛っ゛!゛』

『ええ、わかったわ。まりさも…。…、眠いわね。少し寝るわ、おやすみ』

『…!゛ …』

『…いつまでそこに居る気なのよ。乙女の寝顔を覗こうって言うの?』

『…ぞんだけ、けふん。減らず口が叩けるなら、大丈夫だな。まりさはもう行く。おやすみ』

『ええ、おやすみ』

まりさは静かに扉を開けて、バタンと、閉める時には音を立てて出ていった。
姿が見えなくなって、まりさは駆け足で廊下を走って行ったかの様な足音が聞こえたが、それもすぐに聞こえなくなった。

『…もう少しくらい、側にいなさいよ。これだから、まりさはいつまで経ってもニブチンなのだわ…』
0560創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:04:51ID:ZjUKfdzV
森の中をさ迷い、少しずつ森の木々が少なくなって、とうとうまりさは木々で遮られない、森の終点を見つけた。
そこはいわゆる崖になっていて、足場が脆く下手すると落ちてしまう位に危うい場所だった。
しかし、その崖から一望できる『世界』は、…無限の可能性に溢れていた。とても心に訴えるものであった。まだまだ世界は広いなと思う同時に、隣にれいむがいればなと、ふと考えてしまった。

「…どうだ、れいむ。まだまだ世界も捨てたもんじゃあないだろう」

まりさは、れいむに呼び掛ける。

「…確かにまりさたちの世界は、生まれた時はお母さんが世界であり、
家の側なら外に出てもいいと言われた時は、それこそ家の側までが世界であり、
立派な大人だと言われて証の装飾品を貰ったとしても、私たちの世界は森の中だ。
なら、まりさは見える景色全てが世界でありたいな!
そうだろ、れいむ? れいむが本当にまりさに言いたかった事、まりさにはばればれなんだぜ?
ただ、それを言ったが最後死んでしまったらまりさを苦しめると思って、無理に堪えていたんだろう。
まりさにとっては、死ぬまでずっと言いたい事を言わないで溜め込まれた方が辛いけどな」

冒険、しよう。
世界を、広げたいから。

「…まりさは、れいむが好きだとか、そういうのももちろんあるけど。側にいてやりたいって考えてたんだぜ」

「放って置けなかったんだぜ。また、死にたいとか言われたらたまったもんじゃあ無いからな」

「…プロポーズの言葉も、考えたんだぜっ!? なんだったっけな、『君の瞳にフォーリンラブ』。
…うえ、まりさは何を考えていたのだろう」

「…愛は力。愛は魔法。愛は美しい、まるで春の喜びの様に」

「まりさとしては、まるで春の雪溶け水の様にの方がぐっとくるかな」

「…ありがとう、れいむ。…さようならっ!」

まりさは、ずっと帽子の中に入れておいたリボンを取り出し、空高く投げ捨てた。
瞬時、風が吹き荒れてリボンはどこまでも高く舞い上がって行き、とうとう見えなくなった。
0561創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:07:41ID:ZjUKfdzV
以上です。ありがとうございました。
途中保守をしてくれたswSV14LMさんと8GKtI8Nkさん、ありがとうございました。
テキストはttp://www9.atpages.jp/~slowslow/slowup/img/slowslow132.txt
久々にMOTHERをやっていたら思い浮かんだので、テキストにさせてもらいました。
愛での内容に合ってなくてすみません。ありがとうございました!
0562創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:08:54ID:ZjUKfdzV
すみません、私は早苗ちゃんの人です。
今更ですが、甘酒を書いたのは私でした。ありがとうございました。
0563創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:09:11ID:lbMlZg15
支援
0564創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:10:41ID:lbMlZg15
おっと、もう投下終わったか。非常に乙だ。
何だかしんみりしてるなあ。こういういろいろ考えるゆっくりもいいね
まりさとれいむのほろ甘なストーリー、素敵だ
0565創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:18:19ID:e/j5Ga1y
れみりゃーズのうっかりさんっぷりに笑ってたら、
中盤以降の切ない展開が胸を打ちました。
まさに創作スレに相応しい内容だったかと。

0566創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 00:38:27ID:MdBFq292
大作乙です
ゆっくりだって色々あるんですねぇ
れいむさんのシリアス度が半端無いw
0567創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 17:50:39ID:QTbpU+V+
この人ギャグ作家さんのイメージ強かったが、シリアスもいけるって羨ましいわ。
どう転ぶかわからんね。
0568携帯2009/03/13(金) 18:21:46ID:bteL+ubS
お邪魔します、小ネタを一つ

〜マーベラス・スイーツ〜


「ただいま」
「おかえりなさい! まってたわよ!」
ありすが足元を跳ねながら聞いてくる
「頼まれた物、ちゃんと買ってきたよ。良い時間だし、お茶にするか?」
「いいわね!とかいはな『てぃーたいむ』といきましょう♪」
ありすに紅茶を入れてもらう間、買ってきたカスタードシュークリームを皿に並べる
僕は普通サイズを、ありすにはプチシューを用意した
「むーしゃ♪むーしゃ♪とかいは〜♪」
「甘っ!でも、しあわせ〜♪」
予想以上に甘かったが、旨かったので良しとする
ありすの入れた紅茶をすすりながら一息ついていると
「ありすにも、そのおおきいのをちょうだいね!」
「良いけど・・・食べれるか?」
「あまいものならいくらでもいけるわ♪」
本人がそう言うのだから平気なのだろう
ありすをシュークリームの上に乗せ、食器を洗いに行くことにする
「食器洗ってくるから、怪我はしないようにな」
「ごゆっくり〜♪」

「むーしゃ♪むーしゃ♪ゆゆ!?」

「くりーむのおふろなんて、すごくとかいはね♪」

「まーべらす!! きもちよくて、みもこころもとけてしまいそうだわ♪」


片付けも終わったので部屋に戻る
「ありす?たべおわってる?」
「そんなにあせることないわ!もっとゆうがにいきましょう♪」
声はするが皿の上にシュークリームが残っている
きっとまだ食べているんだろう
「なんならラップしてまた明日にでも・・・」
そこまで言いかけて後の言葉に詰まってしまう
動くはずのないシュークリームが振り返る、しかもそこにはありすの顔があった
「おにーさん!!このシュークリームすごくとかいはよ♪」
「え?え?どうしたの?」
「じつはね・・・」
あの後シュークリームを食べ始めたありすは足元からシューを食べ始めた
そのせいでクリームの中に落ちてしまった。しかしあまりにもゆっくりできたのでそこに居続けた
そして気付いたら自分がシュークリームになっていたと言うのだ
「みもこころもかるくなったきぶんだわ♪」
「大丈夫か?動けるか?」
「みてのとおりよ!!」
テーブルの上を滑るように移動するありす
本人は至って平気そうだった
「すごくとかいはよ!!えくせれんとよ♪」
進化と言うか、変身と言うか・・・
ゆっくりについての謎がまた増えたティータイムになった


おわり
0569創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 18:25:15ID:KHRGPojB
さすが…とかいは…?
0570創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 18:36:10ID:ZD/gkg1F
とかいは……だと……
0571創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 18:48:49ID:mEm8AG+n
み……都会派だな
0572創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 19:08:11ID:lbMlZg15
さすがブレインなありすだ。しゅーになってもまったく問題ないぜ
0573創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 19:13:43ID:tEd6qHFU
ありすスゲェ……。
0574創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 19:30:07ID:LbvDMGrw
やべーちょうやべー少女隊がやべー
戻った
戻ってきたああああああああああああああああ
0575創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 19:34:36ID:KHRGPojB
あれって妖精よろしく1回休みだったんかな
0576創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 20:48:43ID:ZD/gkg1F
slowslow133.txt
ニッチなネタです。わかる人にはわかると思います。

ゆっくりと動物の人
0577創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 21:25:36ID:ZD/gkg1F
っていまさら気付いたけど少女隊に来てた!
ああなんか、よかったなぁ。あの人は自業自得だけど、ちょっとかわいそうだw
0578創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 22:37:27ID:rAfxqQmz
>>568
とかいはフォームチェンジ…だと
イラストでも見てみたいですね。
0579創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 22:37:37ID:ZjUKfdzV
>>568
乙です。あ・・・りす・・・?
シューの魔力は絶大ということですね!
>>576
乙です。こういうのもどうかと思いますが、本当にニッチなネタですね(笑)
私は友人に進められて10分ほどFPSをやったのですが、3D酔いして頭痛を引き起こしてしまいました・・・。
アウトローなネタを本当にありがとうございました。
0580創る名無しに見る名無し2009/03/13(金) 23:17:01ID:ZD/gkg1F
>>579
感想ありがとうございます。さすがに趣味に走りすぎかと思いましたが、突っ走ることにしました。
FPSは体質の問題もありますからね、しょうがないといえば……酔いにくくする設定方法もあるにはあるんですが、さすがにこれ以上はスレチですね。
0581創る名無しに見る名無し2009/03/14(土) 00:03:29ID:htO11sDe
こんばんは。小ネタが出来ましたので、直接投下させていただきます。
タイトルはコップです。よろしくお願いします。
0582創る名無しに見る名無し2009/03/14(土) 00:04:22ID:htO11sDe
「どうも、こんにちわ〜」

「…おう。まあ、上がれや」

「ゆっ、あ! おねーさんだ! 男一人でむさ苦しい部屋だけど、ゆっくりしていってね!!!」

「はいはい、こんにちわれいむちゃん。片付いていない部屋ですけど、ゆっくりしていきますよ」

「お前らな…」

今日は特に予定が無く、いつもの様にれいむとぐーたら惰眠を堪能するつもりでいたんだが…。
目の前にいるゆっくり好きの同じ職場のやつに『あなたはれいむちゃんを愛でられているんですか! 私ちょっと不安になって来ました、視察しにいきます!』とよくわからない名目の下家にお邪魔されたという訳だ。

「ふう、それにしても本当に片付いていないですね…、あ! あう、こ! これはななななんですか!!!」

片付いていないだなんて男の一人暮らしにしてはべらぼうに綺麗な方なのに、心外な! と口に出さないように毒ついている所、急にあいつは何かあたふたし始めて、小柄な顔を真っ赤にしてソレをつまみながら俺にソレを問掛けた。

「…? それは、ティッシュだが」

「そんなことは分かりきっています!!! 一体どうして、なんで女の子が部屋に遊びに来るのにも関わらずちゃんと処理していないんですか!」

「おにーさん、不潔だね!」

…なるほど。要するにあいつは、俺が夜またはさっきこのティッシュを使用したと勘違いしたわけか。
そりゃあ、もしそうだったなら流石に俺とて健全な男、ごみ箱に入れてカモフラージュを試みるがいかんせんそのティッシュは俺が鼻を噛んだ時に使用したもので、残念ながらあいつが期待しているその様なイカガワシイ物ではない。
俺だって、出来るなら処理したいさ! ただ、家のどこにいてもずっとれいむが見てるし、俺の家のはずなのに安息の場所が無いだなんて、とほほ…。
しかし、普段事務室では『氷の微笑』『恐怖』と呼ばれているあいつがこんな反応をするなんて予想外だし、…ギャップがあって可愛いななんて思ってしまった。なんてことだ!
しかし、思った事実は変わらないし、もっと反応を見てみたいと考えたのもまた事実。
職場ではいつも尻に敷かれているし、仕返しも兼ねてちょっかいを出してみる事にした。
0583創る名無しに見る名無し2009/03/14(土) 00:05:04ID:htO11sDe
「ああ…? ああ。処理に使った時、ごみ箱に捨てようとしたんだけどな、それすらもおっくうになって」

「だ、だからって私が来る事はわかっていたんじゃ無いですかっ!」

「お前の事を考えると、抑えられなくなって…」

「…え? …―え!!!!??」

「鼻を噛んだのさ」

「…」

あいつは手でつまんでいたティッシュをくしゃりと握り潰しごみ箱に捨てると、無言で俺の頭を叩いてきた。痛い。
背中からもれいむからだろうか、ばいんばいんと張りの良い感触が俺を襲う。気持ちいい位なのだが、れいむとしては必死に俺の事を体当たりしているつもりなのだろうし、何も言わないのがマナーだろう。
内心してやったり〜! なんて思ったんだけどな。ただ、失礼な事をしたことも事実。この痛みは罰だと思って、甘んじて受け入れよう。

「…全く! そんな下らない事ばかりするから職場でも立場が低いのですよ、おにーさんっ!」

「…お前まで、その名前を使うのか」

「だって、名前で呼ばれるのが恥ずかしいのでしょう?」

…そうなのだ。隠しているつもりはないが、俺は子供の頃から自分の名前にコンブレックスを抱いているのだ。
理由はしごく単純なもので、名前が女の子っぽいからだ。名前を授けて貰った両親には申し訳無いが、俺はこの名前のせいで小中高と、挙げ句の果てには職場にまでからかわれる人生を送って来た。
逆に言えば、この名前のお陰で人見知りしがちな俺でも友人を隔たり無く作る事が出来たのだけれども。その点では確かにありがたいが、コンプレックスを抱いている事には変わりがない。
いい年こいたおっさんがその様な名前で呼ばれるのはとても恥ずかしい訳で、できれば避けて貰いたいと言うのが俺の正直な心情な訳だ。しかし…。
0584創る名無しに見る名無し2009/03/14(土) 00:05:42ID:htO11sDe
「おにーさんってのも、なんだか小っ恥ずかしいな…」

「どうしたんですか、おにーさん?」

「そうだよ、おにーさん! 人の好意を受けとるのも、一種の思い遣りだよ!」

「…うむむ」

故意犯なのだろう、あいつら二人は息を合わせて執拗におにーさんと繰り返し呼んで来るが、名前で呼ばれるよりかはましか。
俺は手慰みに、まあ。一応、折角来てくれたお客さんに何か飲み物でも差し出すため台所に行き、コップを二つほどテーブルに置きオレンジジュースを冷蔵庫から取り出した、その時だった。

「ゆっ! ゆっくりしていってね!!!」

れいむはテーブルにぴょんと乗り出し、なんとコップに向かってゆっくりしていけと呼び掛け始めたではないか!
最初は自信たっぷりに胸を張り眉を強めて叫んでいたが、もちろんコップから返事が返ってくる訳も無く最後には『あれれー?』と疑問を口にしながら眉をしかめてしまった。

「おにーさん、この人返事をしないよ?」

「はっはっは! れいむ、それはコップと言って、物なんだよ」

「ゆぅ、コップ? 物さんなの?」

れいむが体をかしげてコップにまじまじと注目する。
うーん、れいむが家に来てからそこそこ時間が経過しし見掛けたとは思っていたんだけど…。れいむはまだコップの存在を知らなかったみたいだ。
かわいいな、こやつめ! れいむを撫で倒そうとした、やはりその時だった。

『ゆっくりしていってね!!!』

「「!?」」

俺とれいむは驚き目を合わせ、どこから声がしたのか辺りを探ってみるとテーブルのすぐ下にあいつが潜り込んでいた。
いつの間に、あいつは何をやっているんだ…。れいむはテーブルの上に乗っているので、ちょうど気が付いていない様だけど。
0585創る名無しに見る名無し2009/03/14(土) 00:06:16ID:htO11sDe
「ゆ…、ゆっくり?」

れいむは驚き怯んだ様子でコップにじりじりと近付いて呼び掛ける。
すると、あいつはやけに甲高い声色で『ゆっくり!』とコップの声を演じた。へえ、あいつあんな声だせたのか、意外だなあ! …ともかく。
もう一度、今度はきちんと声を聞いたれいむは曇っていた表情をぱあっと輝かせ、『おにーさん、コップさん喋ったよ!』とぴょんぴょんと嬉しそうに跳ねながら俺に話しかけてきた。
うーん、本当はあいつが声を吹き込んでいるだけなんだけど、今事実を言うのは躊躇われるしなあ…。仕方なく、そうだなと相槌を打つ。

「ゆっ! コップさんは、ゆっくりできる人?」

「うん、ゆっくりできるよ!」

コップ(あいつ)からの返事を聞いて、さらにれいむは表情をはじけさせてはしゃいでいる。
ううむ、ここまで嬉しそうなれいむも久しぶりだな。この様な一面を見させてくれたという意味では、あいつは場を読んでくれたのかな。

「ゆぅ〜、コップさん! れいむはれいむ! よろしくね!」

「私はコップ! よろしくね!」

「コップさんは、どうしてコップさんなの?」

「それはね、私がコップだからだよ!」

「ゆぅっ! 凄いね、コップさん!」

まるで教育番組にでも出てきそうな口調と声色、やりとりに思わず笑ってしまったのだが、あいつにキッと睨まれてしまったためごほんと咳をして誤魔化した。

「ゆぅ、コップさん! れいむ、コップさんと友達になりたいな!」

「うん、いいよ! 私もなりたい!」

「ゆぅ〜♪」

れいむは嬉しそうにコップに近付き、仲良しになった印か頬擦りを始める。
その際にコップのひんやりした感触がれいむにはやや冷たかった様で、始めは少し苦そうな顔をしていたがすぐに気持よさそうに目を細めた。かわいい。
0586創る名無しに見る名無し2009/03/14(土) 00:06:56ID:htO11sDe
「…ごめんね、私。時間が来ちゃったみたい。もう、行かなきゃ」

「ゆっ? コップさんはコップさんだから、ずっとここに居るんじゃあないの?」

「ふふ。そうなんだけど、私はあなたと話すために特別に命を吹き込まれたコップなんだ」

「…?? れいむと話すために?」

「うんっ。だから、今日はこれでお別れ。後ろのおにーさんから嫉妬めいた目線も感じるしね」

あいつがなんだか妙な事を言い出すかられいむから嫉妬めいた目線が要塞の様に飛んで来た。どうしてくれる!

「そんな、やつ当たりは良くないよ。おにーさんだって、あなたが私とばかり話しているから淋しいのよ」

「ゆうぅ〜ん…、そっかあ。ごめんね、おにーさん!」

れいむがしっかり俺の方を向き、ぺこりと頭を下げて立っている俺のお腹に顔を埋めてすりすりしてきた。
可愛いなあ、お前は! ただ、どちらかと言えばあいつの方が絵になるんだろうな。

「じゃあ、またねっ! …そんな、淋しそうな表情をしないで。わからないけど、きっと会えるわ」

「ゆっ、コップさん! またね〜!」

れいむが振り向き大声で返事を返す。しかし、コップ(あいつ)から返答が返ってこなく、疑問に思ったれいむがコップにすりすりするなどスキンシップを試みたが、反応も無くれいむは目に涙を浮かべ始めた。
0587創る名無しに見る名無し2009/03/14(土) 00:07:32ID:htO11sDe
「…れいむ。コップさんは、コップさんと話したいと思ったれいむのための特別なプレゼントだったんじゃあ無いかな」

「…ゆうっ」

れいむが悲しそうに目を伏せる。正直な話、俺はコップさんの正体を知っているから何を言ってもまぬけにしか聞こえないのだが…。
それでもれいむを抱き締める事でれいむの気が楽になるのなら、俺は何回だって抱き締めよう。きゅっと、れいむを包む様に抱き締める。

「…どうしたのですか、れいむ。そんな悲しそうな目をして」

「…゛お゛ね゛ー゛さ゛ん゛っ゛!゛」

あいつが何食わない顔付きで、まさに今来ましたよと言わんばかりにぬっと現れた。
れいむがその声を聞いてか、抱きつく俺の腕からぴょんと跳ねてあいつの胸の中に涙を流してうずくまる。ちくしょう、どーせ俺はむさ苦しい男ですよ、魅力なんてありませんよーだ!
れいむはあいつの服が色々な液体でびしょびしょになる位に泣いている。俺でもためらう位だが、あいつは優しく微笑みかけてれいむを抱き締める。
凄いな、あいつは。好い人なのか大物なのか。

「…れいむ。別れとは、必然です」

「…゛ゆ゛っ゛?゛」

「例えば、友達と別れる時だって、それは別れです。なら、どうせだったら笑い話にしませんか? こういう事があったんだよって、話し掛けてくれませんか?」

「…」

「…ね?」

「…ゆうっ! れいむね、今ね! コップさんと話してたんだよっ!」

「へえ、コップさんと。それは凄いですね!」

れいむが先程の悲しそうな表情から打って変わって、さっきあった出来事を急いで伝えようと笑顔であいつに話しかける。
あいつも、その相槌に表情を驚かせたり笑ったりと、まるでその出来事を知らなく、興味を持っているかのように話を聞いている。
…あいつ、あんな表情も出来るのか。今日は発見が多く、とても良い事だ。
まあ、とは言っても除け者にされている俺としては面白くない訳で。
二人の話のきりの良い所で、俺は二人に呼び掛ける。

「うぉっほん、二人とも。冷蔵庫にキンキンに冷えたプリンがあるのだが、小腹も減ってきた事だし食べないか?」
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