ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第三部
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0541空条承太郎V.S.吉良吉影 ◆wKs3a28q6Q
2008/12/25(木) 16:57:39ID:0ZpBBFSF「ピーチクパーチクやかましいぜ……」
承太郎が改めて吉良を睨みつける。
先程までのチラチラとした牽制ではなく、真正面からしっかりと。
勿論、ただ黙れと言いたいわけではないだろう。
わざわざ口を開いたという事は、何か言いたい事があるはずだ。
この状況で改まって言うことなど、当然ながらひとつしかない。
そう考え姿勢を正す。
勿論、戦闘になった際すぐさま行動に移せるような姿勢に。
「それで? ……調べ者は終わったのか、承太郎?」
真剣な顔つきで、吉良が承太郎に問いかける。
吉良としても、結論を出してくれた方が有難い。
改めて同盟を組むと言われたら、せいぜい次の放送まで裏切りを警戒しているだけでいい。
わざわざ2時間待ってから裏切るなどというような回りくどい真似はしないだろう。
だが、このままどっちつかずでいられてしまうと延々警戒態勢を取らなければいけない。
罠を仕掛け終えてのんびりしていられるとは言え、それはあくまでその場に座っている場合の話。
立ち上がる際に自然に角砂糖を握り、それを隠しとおせるかは、はっきり言って五分五分なのだ。
トイレに立ったりする際には、角砂糖爆弾を置いていかなくてはならないだろう。
当然のことながらそんなものを置いていくなんてリスクを冒したくなどないし、トイレは我慢せざるを得なくなる。
要するに、この部屋から出られなくなるのだ。
承太郎が決断することで行動範囲が家全体に広がるのなら、その方がいいに決まっている。
「その前に……もう一つだけ聞いておく。俺と来る気はないんだな?」
なるほど、ここで戦う気か。
承太郎の発言を、吉良はこう解釈した。
「そう言ったはずだが? この吉良吉影は動かない。何があろうと、この家から出ないつもりだ。
……勿論、禁止エリアに指定でもされたら別だがね。そんな揚げ足を取ろうと言うわけじゃないんだろう?」
分かりきったことを一々尋ねる。
空条承太郎ともあろう男が、本来敵である自分に意味もなくそんなことをするとは到底思えない。
とすると考えられることは一つ。
具体的にどんなものかは分からないが、この発言には裏がある。
吉良はそう考えた。
おそらく、射程距離内に吉良を収める何らかの策を実行するための時間稼ぎをしているのだろうと。
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