ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第三部
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0001名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 12:18:34ID:4nbvQZZnまとめサイト
http://www10.atwiki.jp/jojobr2/
したらば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11394/
前々スレ ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第一部
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1212171472/
前スレ ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第二部
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1212967001/
0002名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 12:21:15ID:4nbvQZZn○ジョナサン・ジョースター/○ディオ・ブランドー/○ロバート・E・O・スピードワゴン/○ウィル・A・ツェペリ/
○エリナ・ペンドルトン/○ジョージ・ジョースター1世/●ダイアー/○黒騎士ブラフォード/○タルカス/●ワンチェン/
●ジャック・ザ・リパー
【第二部:戦闘潮流】6/10
○シーザー・アントニオ・ツェペリ/○シュトロハイム/●リサリサ(エリザベス・ジョースター)/●スージー・Q/
○ドノヴァン/●ストレイツォ/●サンタナ/○エシディシ/○ワムウ/○カーズ
【第三部:スターダストクルセイダース】14/15
○ジョセフ・ジョースター/●モハメド・アヴドゥル/○花京院典明/○J・P・ポルナレフ/○イギー/
○ホル・ホース/○ラバーソール/○エンヤ婆/○J・ガイル/○ンドゥール/
○オインゴ/○マライヤ/○アレッシー/○ダニエル・J・ダービー/○ヴァニラ・アイス
【第四部:ダイヤモンドは砕けない】10/12
●東方仗助/○空条承太郎/○虹村億泰/○広瀬康一/○山岸由花子/○岸辺露伴/
●矢安宮重清(重ちー)/○トニオ・トラサルディー/○川尻早人/○片桐安十郎(アンジェロ)/○音石明/○吉良吉影
【第五部:黄金の旋風】13/15
○ジョルノ・ジョバーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○グイード・ミスタ/○レオーネ・アバッキオ/
○パンナコッタ・フーゴ/●トリッシュ・ウナ/○サーレー/○ホルマジオ/○プロシュート/○ペッシ/
●ギアッチョ/○リゾット・ネエロ/○ティッツァーノ/○チョコラータ/○ディアボロ
【第六部:ストーンオーシャン】 11/15
○空条徐倫/●エルメェス・コステロ/○F・F/○ウェザー・リポート/○ナルシソ・アナスイ/
○エンポリオ・アルニーニョ/●ロメオ/○グェス/○サンダー・マックイイーン/●ラング・ラングラー/●ケンゾー/
○ヴィヴィアーノ・ウエストウッド/○ミュッチャー・ミューラー/○ドナテロ・ヴェルサス/○エンリコ・プッチ
【第七部:スティール・ボール・ラン】 8/10
○サンドマン/○マウンテン・ティム/○リンゴォ・ロードアゲイン/○マイク・O/●オエコモバ/
○スカーレット・ヴァレンタイン/○ブラックモア/○フェルディナンド/○ミセス・ロビンスン/
●ベンジャミン・ブンブーン
【残り70人】
0003名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 12:24:16ID:4nbvQZZn全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
勝者のみ元の世界に帰ることができる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
開催場所は、荒木のスタンドで作られた異次元世界であり、外に逃れることは不可能である。
開催場所は、杜王町ベースのJOJOワールド。
MAPはこちら>http://rowvj6pbm.ame-zaiku.com/index.html
【首輪と禁止エリア】
プレイヤーは全員、荒木のスタンドで作られた首輪を取り付けられている。
首輪の爆弾が発動すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない。爆発後にC・ダイヤモンドで治す等は不可能)
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、荒木にプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
また、プレイヤーには説明されないが、実は盗聴機能があり音声・会話は荒木に筒抜けである。
首輪が爆発するのは、以下の条件の時である。
* 荒木が放送で指定した禁止エリア内に、プレイヤーが入ったとき。(首輪が自動で爆発)
* 首輪を無理やり取り外そうとしたとき。(〃)
* 24時間で、一人も死者が出なかったとき。(全員の首輪が一斉に自動で爆発)
* プレイヤーが、荒木に不利益な行動をとろうとしたとき(荒木本人がスイッチを押すことで、手動の爆発が可能)
0004名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 12:26:00ID:4nbvQZZn荒木飛呂彦。ジョジョロワ1stの荒木飛呂彦とはまた違う荒木である。
【参加者】
参加者は、上記の通りこれ以上の増員は絶対に認められません。
参加者の容姿、記憶、能力は、そのキャラクターを最初に書いた人に委ねられます。
(例:ディオ・ブランドー:ラグビー終了後 ジョルノ・ジョバーナ:ブチャラティに会う前)
そのキャラクターを最初に書く人はいつから来たのか明言を、
続けて書く人は前の話をよく読み時間軸の矛盾が起こらないように注意してください。
また、「作中で死亡したキャラクターが生き返った」は無しです。
あくまで死亡する前の時間軸から連れてきただけになります。
(例外として、殺されたのに永遠に死ねないディアボロがいます)
【能力制限】
スタンドは、スタンド使い以外でも視認可能。ただし、接触・破壊はできない。
柱の男は、頭を潰されれば死ぬ。
肉の芽、GER、バイツァダスト、メイド・イン・ヘブンは使用不可能。
カーズの究極生命体化も不可。
【支給品】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給される。
「食料(パン数個)」「飲料水」「懐中電灯」「開催場所の地図」
「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」 「デイパック」「名簿」「ランダムアイテム」
以上の9品。
【ランダムアイテムについて】
「ランダムアイテム」は『ジョジョ作中に登場するアイテム』『日用品』『現実の武器』等から選択。
猫草、ココ・ジャンボなどのスタンド能力を持つ支給品を登場させてもOK。
『参加者に能力を付与してしまう可能性』のあるアイテム、
つまり石仮面・弓と矢・聖人の遺体などは不可。
0005名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 12:27:16ID:4nbvQZZnキャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
例 【予約】:空条承太郎、ディオ・ブランドー
期間:予約当日から三日間。予約期間後は、他の人が予約または投下してもOKです。
予約しなくても投下することはできますが、
その際は他に予約している人がいないか十分に確認してから投下しましょう。
予約制度
@期間→1週間。その後は他の人が投下してもOK(一言断って貰えると助かる)。
A権利→本編で2作以上採用されている作者のみ。新人はまず2回採用を目指そう。
B途中報告→2〜3日目に1回と、5〜6日目にもう1回。
C間に合わなかったときのペナルティ→次回だけ予約の期限が3日以内に。
{間に合わなくても、投下しても構わない。その代わり、なるべくお早めに。
その際も、途中報告をちゃんとする。}
【トリップ】
投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
書き手は必ずトリップをつけてください。
【投下宣言】
投稿段階で被るのを防ぐため、
投稿する前には必ず議論スレで 「投下します」 と宣言をして下さい。
いったんリロードし、誰かと被っていないか確認することも忘れずに。
【キャラクターの参加時間軸】
このロワでは登場キャラクターがいつの時点から召集されたかは
「そのキャラクターを最初に書いた人」にゆだねられます。
最初に書く人は必ず時間軸をステータスにて明言してください。ステータスについては下記。
【ステータス】
投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表す
ステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名・○○日目 時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名】
[スタンド]:『名前』
[時間軸]:ここはキャラの登場時間軸。できるだけわかりやすく
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
複数可、書くときは優先順位の高い順に)
【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
0006名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 12:28:54ID:4nbvQZZn住民の話し合いの結果こちらの方に移住する事が決まりました
既にこの板にはいくつかのロワスレが立っているので、そちらの方とも仲良くやってゆきたいと思います
この企画を初めて見る方はまずwikiで今までの話を全話見てきてください
当企画はリレー形式でやっているので書き手様を常時募集しております
今までの話を読んでなんとなく面白そうだな〜と感じた方は是非是非、書き手として参加してください
SS書きの初心者でも大歓迎なのでどうかよろしくお願いします
0007名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 12:38:32ID:LdXtNasg0008名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 13:05:38ID:R8G12JGkしかしこのスレには安価式アニメロワが先にあるからな
リレー形式のパロロワとの軋轢がないか少し心配ではある
0009名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 16:58:41ID:0BloMonDテンプレの参加者間違いだらけだよ〜
マライヤとかジョバーナとか。
0010名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 17:39:33ID:4nbvQZZn0011名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 18:27:11ID:Kl837wfW試験的な移転だからまたーり行こうぜ。
0012名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 18:27:47ID:wMWUab1t移転してきたスレは2つめかな
創作発表板にいらっしゃい
0013名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 20:11:28ID:0BloMonDそれと、したらばの一時投下スレにティッツァーノ・ヴェルサスSSを投下しました。
移転一発目の投下はプレッシャーなので、矛盾点など指摘お願いしますw
0015名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 21:10:42ID:5Rg/XDjk面白いですねぇ! そうかケンゾーを掘り起こす手があったか……制限も悪くないかと。
地図をもう一枚出すってのもいいアイディアですよ。届きそうで届かない感じがグッドです。
でもこいつら弱えw
0016名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 21:39:38ID:Rt4v++MU0017名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 21:46:03ID:1L7uZukN0018名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 21:46:50ID:5Rg/XDjk原作で無理とは言ってないね。
◆FoU.wbC/ko氏はガオンされたケンゾーだけを掘ったぽい。
会話してたドラゴンズドリームの姿と声はでてないみたいだし。
0019名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 21:57:46ID:5Rg/XDjk0020名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 23:08:00ID:H3BJqjyp0021名無しさん@お腹いっぱい。
2008/08/31(日) 23:25:34ID:R8G12JGk難航しそうな話は議論で
0022名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 00:16:14ID:IjL9DHlqあっちで呼び掛けてるんだし
ありがとうございます。
ティッツァーノも頭脳タイプっぽいですが、承太郎やアブドゥルほどには思えないんですよね。
>>16-19
どうなんでしょう?
「早人の奇妙な冒険〜愉快な人外達with野球帽」のSSの中で、エンポリオ達が
・ヴェルサスの呼び出したスポーツマックスはスタンドを使わなかった
・スタンドは精神エネルギー。それを他人が再現することはできない
との考察をしており、なるほどと思いそのまま使わせてもらいました。
なので「スタンド再現は不可」というのは荒木による制限ではなく、もともとの能力と考えていましたが……
>>20-22
どちらでも大丈夫ですよ。一応両方とも目を通しているので……
0024名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 17:53:50ID:GMa+jI9Iただ、ヘビー・ウェザーやボヘミアン・ラプソディの効果を見る限り、「最初から具現化できない」で合ってるかも。
それをスタンド本体が知らないっていうのは、目覚めて間もないからしゃーないけど…
すごく間抜けなハナシだよな。
0025名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 19:30:54ID:s8o5ArS7更に、そのうちの二つはメンバー全員がマーダーだというwww
0026名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 19:35:39ID:6lE/o+m26時間の間でみんな血の気多いよなぁ。
0027名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 19:42:24ID:GbY9Loqz読み手達よ(支援の)覚悟はいいか?俺は出来てる・・・
0028名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 20:23:05ID:AzZTtmjfあれって角砂糖を砕いて砂にした状態でも爆弾としての機能役に立つのか?
それとも砕いたらその瞬間爆発する?
戦術としても、ただ角砂糖を投擲して爆発させるのと、砂状にして相手にかけて爆発とでは
爆破効果範囲とか相手の回避率とか大分違うと思うんだが……。
0029名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 20:41:23ID:HGn0vwmKちょうど毒薬みたいな感じで使ったみたいだよ
が、盛り上がってるところ、水を差すようで申し訳ないのですが一時投下させてください(汗
うまくいけば今週の金・土曜日にはこちらに本投下できそうなので…どうかお願いします
0031名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 20:51:46ID:GbY9Loqz了解です。待ってま〜す。
ところで・・・その〜〜・・・・一時投下はいつ頃出来そうですかね?
もう楽しみで楽しみで、あの面子のSSをずっと考えてたら・・・その・・・フフ・・下品なんですが・・・勃(ry
0032名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 20:56:06ID:GMa+jI9Iならば答えは「爆弾になった物は散らばらない」だと思う。
コーヒーに入れて溶かしても、溶けてるのに解けない謎のカタマリが爆弾として出てくるはず。
0033名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 21:18:46ID:8saYEpjo各個人解釈の仕方によると思う。
そもそもスタンドは精神ができると思えばできる!できないと思えばできない!
ってそういうもんだし
0035暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:38:14ID:YXbZP7N/今、遺跡の角に隠れている男の名はティッツァーノ。視線の先には1つの人影があった。
誰かに会ってみようと他の参加者を探してここまで来たが、いざ遭遇すると迷いを感じていた。
相手はゲームに乗った殺人者かもしれない。楽観的だった彼も、さすがに神経をとがらせていた。
(暗くてよく見えないが……首輪をつけているみたいだし、参加者だろう。
しかしあれは……老人?あんな人まで参加させられてるのか?
いや、だからと言って油断はできないな。もしかすると強力なスタンド使いかもしれない……)
しばらく観察していたが、相手が動く様子はない。何か独り言をしゃべっているようにも見えるが……?
このままでは埒が明かない。ティッツァーノは意を決して、老人のほうに近づき自ら声をかけた。
「ああ、すみません……あなたも参加者ですよね?」
ゆっくりと、老人がこちらを向く。ここで刺激してはいけない。
「全く、ここは変なところですね……イタリアの遺跡ばかりだが、どう見てもこの町はイタリアではない。
さっきは大きな流れ星のようなものも見えましたし……あなたも見ましたか?」
……なにも喋らない。ただ、胡散臭そうにこちらに視線を向けている。
警戒されてしまったのだろうか?
持っていた傘を地面に放った。両手を上にあげ、敵意がないことをアピールする。
「見ての通り、こちらには戦う意思はない。できればお互いに知っていることを話しておきた…………ッ!?」
突然の事態に、ティッツァーノは全く反応できなかった。
遠目では弱々しく見えた老人。そんな相手が、まるで若者のような俊敏さで飛びかかってきたのだから。
思い切り突き飛ばされて地面に転がるティッツァーノの上に、なおも老人ははい上がろうとしてくる。
「くっ!?ま、待ってくれッ!!俺は何も持ってないし、攻撃するつもりも……」
「ワシは復活するのじゃぁッ!40年!40年この時を待っていたのじゃ!
そんなワシが『大凶』の方角にいる!?そんなはずはないッ!ワシは、ワシはッ……!」
こちらの言うことには耳も貸さず、意味不明なことを必死でわめく老人。
もはや話のできる相手ではない。ティッツァーノは渾身の力で老人を払いのけた。
「い、いやじゃアアアァァ!待ってくれ、ワシは……」
0036暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:39:44ID:YXbZP7N/ガ オ ン ッ ! !
石造りの遺跡に響き渡る不気味な音。
次の瞬間、老人の体は跡形も無く消えていた。
「……ッ!?」
とっさのことだったが、直感で危険を感じて後ろに飛び退くティッツァーノ。
(これは……まさか、スタンド攻撃かッ!?いったい、どこから……!?)
落ちている傘を拾い、剣道のように構えたままジリジリと後退する。
次に攻撃されるのは間違いなく『自分』だ。その攻撃を見極めようと右か、左かと周りを見回す。
(どこだ……?いったい、あの攻撃は、どこから……)
全神経を集中させるが、何一つ物音はしない。
ただ自分の鼓動だけが、やたらと大きく聞こえてくる。
訝しがりながらも、足音をたてないようすり足で後退する。
(……?消えた……のか……?)
ゴクリと唾を飲み込み、傘を握る手を緩めかけた、その時
ドンッ
・・・・
背中に感じたその感触は、明らかに石造りの壁ではなかった。
誰かが、いま、後ろにいる
「う、うわあああああああああああっ!」
その瞬間、夢中で傘を後ろに振り回した。バシッ、という音が響く。
「うぐぉぉぁっ!?」
男が声をあげて石畳の地面に倒れこむ。その背中に、なおも2度、3度と傘を振り下ろすティッツァーノ。
「ハァ、ハァッ……こ、このっ……」
「うがぁっ!い、痛えっ!痛えなチクショウッ!!
くそ……ま、待て!俺は戦う気はない!話を……」
「ハァ、ハァ……ふざけるなっ!あの男を消したのはお前だろうっ!?
それを、ハァッ……『戦う気はない』だと!?ふざけるのも……」
「ち……違う!あのジジイは誰かに消された!
俺のスタンドはそれを掘り起こして再現しただけなんだよ!!」
再び傘を振り下ろそうとした手が、ピタリと止まる。
「再現……だって?」
0037名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:40:05ID:nJjIneEg0038名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:40:07ID:GbY9Loqz0039暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:42:02ID:YXbZP7N/★ ☆ ★
10分後。そこには並んで腰をおろした二人の姿があった。
「なるほど……それで、そのスタンドの能力を確認していたと?」
少し離れたところで付近の様子を観察しているスタンドの方を見ながら聞いた。
「イテテ……ああ、何故だか『アンダー・ワールド』の能力が使えなかったからな……
そんであそこに行ったら地面を掘れたんで見ようとしてたら、急にあんたが来たんで、それで……」
「物陰に隠れてた……ってわけですか」
過去の出来事を地面から掘り起こせる、という能力がこの男のスタンドらしい。
すぐに連想したのは、ブチャラティチームのアバッキオ。確か似たようなスタンドを持っているはずだが……
「ったく、人の話を聞こうともしねーで……
大体、俺があのスタンド使いだったらどうするつもりだったんだ?」
全くだ。さっきまでの自分を思い出し、思わず笑ってしまう。
必死で傘を振りまわすその姿は、傍から見たらさぞかし滑稽だっただろう。
「それで……ええと、まだお互い名乗っていませんでしたね。
わたしはティッツァーノと言います。あなたは……?」
「ん……ああ、俺はヴェルサス。ドナテロ・ヴェルサスだ。」
「ヴェルサス……それで、何かわかったことは?さっきの老人は一体?」
ヴェルサスはため息をつく。
「それがよ……何故だか知らんが、掘れるのはここ1時間ぐらいのことだけみたいだ。
それに、どうも他人のスタンドは再現できないらしい。あのジジイも何かにしゃべりかけてたみたいだし、スタンド使いだとは思うが……」
「確認はできない、ということですね。なるほど……」
1時間ぐらい、というのはこのゲームが始まってからということだろうか。そんなことを考える。
しばらくの沈黙。やがて、ティッツァーノは一番聞きたかったことを口にしてみた。
「……それで、あなたはこれからどうするつもりなのですか?」
急に質問を振られて戸惑った様子を見せるヴェルサスだったが、すぐにいらだたしげにそれに答えた。
「どうって……決まってるだろ!?こんな馬鹿げたゲームで死ぬなんて御免だッ!!
俺はこれから幸せになるところなんだ!なんとしてでも脱出してみせるッ!」
口調が荒くなるヴェルサス。
(事情は知らないが、どうやらこの男も『まともな』人間、って訳ではなさそうだな……
しかし、それにしても……)
「えーと、あなたのことは何も知りませんが……
あなたも一度死んでここに来た人間……ですよね?」
「……」
「……」
再びの沈黙。
0040名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:42:50ID:hWi06K4g0041暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:44:28ID:YXbZP7N/「ちょ、ちょっと待て!何言ってんだ!?俺が一度死んだ、だと!?」
動揺するヴェルサスと、むしろその様子に困惑するティッツァーノ。
「え?ええ……違うのですか?
ここは地獄で、我々は死んだからここに来たものと思ってましたが……」
「ば、バカ野郎!!そんな訳……」
(ない……よな?だって俺は、病院の下の穴で徐倫達と戦っていて……
ええと……そうだ!あの神父のヤローのせいでしくっちまって、それで一か八かウェザー・レポートの記憶DISCを投げたんだ。
それから、俺は……ええと、それから……?)
そこでプッツリと記憶が途切れている。
(まさかあの時、徐倫にやられた……?
いや、ずいぶん離れていたし、それはないだろう。
じゃぁまさか、あのエセ神父が後ろから……?)
「……いーーーーーーや!絶っっ対違う!」
「はぁ……本当ですか?」
「な、なんだよその目はッ!
だいたい、何でンなこと言い出したんだ!お前は何で死んだって言うんだよ!?自信あるんだろうな!?」
ムッとした様子でティッツァーノが答える。
「疑ってるんですか?スタンドとは言え、銃弾をあれだけ喰らって生きてられるわけありませんよ」
「な……銃弾だとぉ?おまえ、何でそんなことに……」
「話すと長くなるんですが……まぁ、ギャングの抗争、とだけ答えておきましょうかね……」
「……」
三度目の沈黙が訪れた。
★ ☆ ★
「なぁ、ところでよぉ……」
地図とにらめっこするティッツァーノに、ヴェルサスが声をかける。
「なんでしょう?」
「あんたのスタンド、まだ見せてもらってないぜ?
こっちは名前も能力も教えたんだからな?、フェアにいこうぜ、フェアに」
能力を他人に教える。
スタンド使いにとって、それは一歩間違えれば死にも繋がりかねない行為である。
0042名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:45:23ID:hWi06K4g0043暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:45:49ID:YXbZP7N/(いつもなら初対面の人間に能力を教えるなんてことはしないが、こんな状況では仕方がない。
今はこの男と助け合うしかなさそうだし、お互いに『信頼』することは大切だからな……)
ヴェルサスの鼻先に、指でつまんだ自分のスタンドを差し出す。
「……なんだそりゃ?」
「『トーキング・ヘッド』。能力は相手に嘘をつかせることです。
もっとも、どうにかして相手の舌にくっつけないといけないんですが、ね……」
それを見て、頭を抱え込むヴェルサス。
「なんだよそりゃあ……そんなんでどうやって戦うんだよ……
俺の『アンダー・ワールド』は弱くなってるし、どうしろってんだよチクショウ!」
……ああ、戦力を求めていたのか。
残念ながら『トーキング・ヘッド』は戦闘型ではない。
あくまで戦うのは『クラッシュ』、それを『トーキング・ヘッド』がかく乱して援護する。それが今までのやり方だった。
「支給品は確認しましたか?何か武器が入っているかも」
「ああ、とっくに見たよ……地図と名簿と食いモンと、あと紙が何枚かだけだ……」
言いながら、自分のバッグを開いて見せる。ティッツァーノはその中から折りたたまれた紙を取り出した。
「これ!この紙ですよ、これを開くと中から支給品が出てくるんです」
「なっ……マジかよ!?オメー、そういうことは先に……」
言うが早いか、紙をひったくるように取って開くヴェルサス。すると、中から地味な色の箱が現れた。
「んっ……何だこりゃ?」箱の表面のひもをほどき始める。
「気を付けてくださいね、何が入っているか……」「わ、分かってるよ……」
恐る恐る蓋を開ける。「ん?」「ああ?」
出てきたのは、どう見ても武器ではない。笹の葉に包まれた、肉料理だった。
ヴェルサスは一切れ取って、クンクンと臭いを嗅いでから口に入れる。
「……こりゃ牛肉だな。ローストビーフみてぇだが、食った事ねえ味だ。
あと、かすかに豆の味がする。良く知らんが、アジアとかそっちの国の料理……
って!武器が出てくるんじゃなかったのかよ!?」
「……武器が出てくる、とは言ってませんよ。
現にわたしのは傘とマンガ、有名人のサインでしたから」
深く溜息をつきつつ、蓋をしめて2枚目の紙を開けるヴェルサス。
ところが、次にでてきた物を見てその顔にはニヤリと笑みが浮かんだ。
「それは……拳銃?見たことない型ですが……」
「なんだぁ、知らねぇのか?こりゃぁテイザー銃だよ。
ポリ公が威嚇のときに使うやつだ。撃つと弾の代わりに針が飛んで相手を麻痺させる。
まぁ、拳銃型のスタンガンってことだ。『バットマン』でも使ってたぜ?」
ヴェルサスの話によると、これはあくまで犯人確保のために使う物らしい。
つまり、あたると数分間気絶させるほどの電流を流すが、殺すほどの威力はない。
また一発撃つと針がなくなるので、カートリッジを交換しないといけないという。
なかなか不便ではあるが、今の二人にとっては命綱と言っていいだろう。
「ヴェルサス、紙はこれだけですか?」
「ん?紙はこれだけ……ああ、そういやもう1枚あったかな、ほれ」
3枚目の紙を開けると、また何重にも折りたたまれた紙が出現する。
0044名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:45:59ID:GbY9Loqz0045名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:46:11ID:hWi06K4g0046暗闇のかくれんぼ ◆GBgDlD6OXI
2008/09/01(月) 23:46:49ID:YXbZP7N/「ん、こりゃあ地図か?大きさが違うみてぇだが……地図ならもう持ってるっつーの、これもハズレかよ」
すっかり興味を無くした様子のヴェルサス。しかし、ティッツァーノはしばらく眺めた挙句、ニヤリと笑みを浮かべた。
「そうでもなさそうですよ、ヴェルサス……これを見てください」
そう言って、自分の地図を一緒に並べる。
「いいですか?こっちが2人に配られた地図……たぶん全員に支給されているのでしょう。
それで、こっちが今出てきた地図です。……なにか気づいたことは?」
「なにかって……最初のはベネチア運河があったり、タイガーバームガーデンがあったり、めちゃくちゃだぜ。
こっちのはただの地図だ。普通のな。」
「ええ、そうですね。これは『普通の』地図です。
ところがこの海岸線、それからこっちの湖の形を比べてください。」
「ん?海岸に湖……こりゃぁ、同じ形か?」
「ええ、そうなんです!縮尺が違うので、分かりにくいですがね。」
「なるほど……すると、こっちが正しい地図ってわけか。
そうだよな、こんなでたらめな町あるわけが……」
そう言いかけたのを、ティッツァーノは首を振って制止する。
「いいえ、違います。あっているのは、この最初の地図ですよ」
「なっ……何言ってんだよ!?誰がどう見たって、こっちの方が正しいだろ!?」
予想外の言葉に、いきり立つヴェルサス。
「そうなんですがね……いま我々がいるのはこの<H-5>、ポンペイ遺跡です。
わたしはイタリアの人間ですから、ここに来たこともありますし、間違いないでしょう」
「で……でもよぉ、こっちのデカい地図には『杜王町三千分の一』ってあるぜ?
この『モリーオーチョー』ってのは漢字だし、日本か中国か、そのへんの町だろ!?」
「……そうなんですよね。日本や中国に、イタリアの遺跡があるわけはありませんし。
となると、ここはやっぱり地獄……」
「だーーっ!だからそれはやめろっての!!」
どうにも話がかみ合わない二人。ここはいったいどこなのか。
ふと、ヴェルサスが一つの考えを口にした。
「なぁ、ティッツァーノ……もしかしたら、この町、ニセモノなんじゃねーか……?」
「ニセモノ?町全体が、ということですか?」
「ああ、ずっと考えたが、やっぱり地面に何にも『記憶』が無いってのはおかしい。
それに、本物の町だとしたらこんな地図はおかしいだろ?だから……」
「これは造られた町だというのですね?なるほど……
となると、あのアラキという男、随分強力なスタンド使いですね。」
「スタンド?スタンド使いなのか、あいつ?」
思わず笑い出すティッツァーノ。
「あなたが言い出したんでしょう?この町には『記憶』が無いって。
人工的に造ったのなら、造った時の『記憶』もあるんじゃないですか?」
「あ、そうか……」
納得した様子のヴェルサスを尻目に、ティッツァーノは名簿を取り出す。
0047暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:47:44ID:YXbZP7N/「そうだとするとここは現実で、私たちは生きている、ということになります。
そしてアラキは『物のコピーを造る』スタンドの能力者で、ここは杜王町をベースに造られた町である、と。
ただ、疑問点もあります。どうやってこれだけの大人数を集めたのでしょうか?
名前から推測しただけでもアメリカ人、イギリス人、イタリア人……世界中から集められたようですが」
「え?うーん、それは……」
「それに今気づいたがこの名簿、国籍順でもABC順でもない……これは一体……?
あ、それから……」
矢継ぎ早に疑問点を並びたてるが、ヴェルサスの方はそれに追いつけなくなったようで、
「おいおい、こんな地図と名簿だけでそんなの分かるかよッ!
いま俺たちがやることは、アラキのヤローを倒してこの町から出る!そうだろ!?」
あっけに取られるティッツァーノだったが、すぐに笑いだした。
「ええ、そうですね……ここから出るにはあいつを倒さなければなりませんね。
ただ、我々2人だけでは無理でしょうから……ヴェルサス、この中に知り合いは?」
「ん……まぁ、いるっちゃぁいるが」
「その中で仲間は?協力してくれそうな人はいますか?」
「仲間……」
「……」
(徐倫にエルメェス……あいつらに助けを求めるか?
い、いや無理だ!こんどこそ殺されかねねーぞ!!
そしたら、プッチ神父に……?ふざけんなッ!あんなヤローと手を組むなんて……)
「……」
「いないんですね、分かりました……」
「う、うるせーなっ……いろいろ事情があるんだよ!
お前は?なぁ、ギャングなら仲間の一人や二人くらい……」
ティッツァーノは悲しそうに首を振る。
「残念ですが……知っている人間は何人かいるんですがね。
あいにくわたしと敵対していた奴らばかりのようです。協力してくれそうにはないですね……」
(参加しているのはブチャラティチームと、リゾットらの暗殺チーム。
サーレーにディアボロというのは知らない名だが、おそらく下っ端の構成員だろう。
ボスの親衛隊は、わたし以外にチョコラータがいるが……奴は根っからの殺人者だ。
あの性格からして、既に嬉々として殺人を楽しんでいるだろう。会ったとしても殺されるのがオチだな……)
「お互い、知りあいをあたるのは無理そうですね……
しょうがない、他の人を探しましょう。できれば、このあたりの人間がいいのですが。」
そう言って、名簿の真ん中あたりの漢字で書かれた名前を指で囲む。
0048名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:48:53ID:hWi06K4g0049暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:49:07ID:YXbZP7N/「いえ、そういう訳では。ただ、イタリア人の我々組織の人間が大勢いて、イタリアの遺跡がある……
ということは、この日本人か中国人かは、この町の住民かもしれません。」
「ああ、そうか。何か知ってるかもな……」
その時ポツ、ポツと水滴が肩に落ちてきた。
二人が見上げた先には、厚い雲が今にも月を覆い隠そうとしていた。
「雨か……」
立ち上がり、傘を広げるティッツァーノ。
「じっとしていても濡れるだけですね……そろそろ行きましょうか。」
「そうだな……」
『アンダー・ワールド』を呼び戻し、差し出された傘の中に入る。
「とりあえず町の中心部に向かいましょう。その方が人は多いでしょうし」
「ああ、任せる。ったく、こんな所からはさっさと帰りたいぜ……」
★ ☆ ★
スクアーロ。
あの時私の身に何が起こったのかは分かりませんが、とにかく私は生きているようです。
なぜあなたは呼ばれていないのか?なぜ、私を撃ったナランチャはいないのか?
なぜ、私たちはここに呼ばれたのか?なぜ、殺しあいなどさせるのか?
まだ分からないことだらけですが……私はここから脱出して見せます。
そしてその時にはスクアーロ、また二人でコンビを組んでくれますよね……?
0050暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko
2008/09/01(月) 23:49:59ID:YXbZP7N/【あてのないブラザーズ】
【ドナテロ・ヴェルサス】
【時間軸】:ウェザー・リポートのDISCを投げる直前
【状態】 :背中が痛む(怪我は無し)、荒木に怒り
【スタンド】:アンダー・ワールド
【装備】 :テイザー銃(予備カートリッジ×2)、杜王町三千分の一地図、牛タンの味噌漬け、基本支給品
【思考・状況】
基本行動方針:絶対に死にたくない。
1.どんな事してでも生き残って、幸せを得る。
2.誰か(できればこの町の住人)に会って、仲間にする。
3.プッチ神父に会ったら、一泡吹かせてやりたい。
【備考】
※ティッツァーノの『トーキング・ヘッド』の能力を知りました。
※ティッツァーノ以外のマフィアについてはまだ聞いていません。
※荒木のスタンドを「物体をコピーする」能力だと思っています。
※荒木の能力により『アンダー・ワールド』には次の2点の制限がかかっています。
・ゲーム開始以降の記憶しか掘ることはできません。
・掘れるのはその場で起こった記憶だけです。離れた場所から掘り起こすことはできません。
※『アンダー・ワールド』でスタンドを再現することはできません。
【ティッツァーノ】
【時間軸】:ナランチャのエアロスミスの弾丸を受けて、死ぬ直前。
【状態】 :健康
【スタンド】:トーキング・ヘッド
【装備】 :ブラックモアの傘、岸辺露伴のサイン、少年ジャンプ(ピンクダークの少年、巻頭カラー)
【思考・状況】
基本行動方針:生きて町から出る。
1.アラキを倒し、生きて町から出る。
2.誰か(できればこの町の住人)に会って、協力を得る。
3.この名簿は一体?なぜ自分はここに呼ばれたんだ……?
【備考】
※ヴェルサスの『アンダー・ワールド』の能力を知りました。
※ヴェルサスの知り合いについてはまだ聞いていません。
※荒木のスタンドを「物体をコピーする」能力だと思っています。
※雨はウェザー・リポートが降らせているものです。
0051名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:52:20ID:GbY9Loqz0052名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:52:21ID:hWi06K4g今回は新板一発目ということで、1レスを長めに書き込んでみました。
どうやら60改行まで大丈夫なようですね。ラウンジはどうでしたっけ?
0054名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:56:49ID:hWi06K4g0055名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:58:41ID:zVCnmBb1最初ケンゾーが出てきた時にはびっくりさせられた
アンダー・ワールドの描写がすごく丁寧でかっこよかったッス!
最期に一言
ティッツァーノがどう見てもガチホモにしか見えません
本当にありがとうございました
0056名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/01(月) 23:59:41ID:GbY9Loqz9月の1日に投下して新スレ&新盤の1作目で氏が書いた5部キャラが氏にとって1人目で
これで氏のトリップに1でも入ろうものならもはや奇跡でしたね。とにかく乙です。
0057名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/02(火) 00:10:28ID:LNkv71YDテイッツァーノは暗殺チームとチョコラータの出方によるがは余計なこと言わなければ、というか組織の人間と素直に言ってもブチャラティ達とは敵対しないんだがな・・・
その点ではトリッシュの遺言フラグがあるアバッキオがいるがディアボロも一緒だよね?実はお互い一番厄介なのが眼中じゃない奴らというのがなんとも・・・
>>55
ホモじゃない!ただの仲間思いだ・・・二度と間違えるな・・・
ホモでもガチホモでもぬうわあああああああいいいいいいいいーーーーーッ!
初登場のあれか?あのポーズがいかんのか!?
>>56
つ>引き籠もり王。駄目だぞ!ぷかぷかフラグなんて言っちゃ!
書いた自分でもそう思います。本当にありが(ry
しかし、本投下前からすでに三行状態表が更新してあって吹いたww
どこのペリーコロさんか知りませんが、本当に(ry
0059名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/02(火) 00:25:19ID:MADI++Rzそして本投下の前に更新したのも私だ
0060名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/02(火) 13:00:24ID:l7wmsjYZ0061wktk
2008/09/02(火) 18:23:32ID:yQ74eKTe0062名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/02(火) 18:36:46ID:gUBcuIWIとくにボスはなんつー投げやりだよww
0063名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/02(火) 19:14:38ID:WWaonZUL0064名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/02(火) 19:35:13ID:LNkv71YDシーザー・シゲチニオ・ヤングウにしちまった・・・・・
0065地図の人 ◆rOwVJ6/pbM
2008/09/02(火) 23:18:31ID:L509/gOJ【空条承太郎】【吉良吉影】
>>50 暗闇のかくれんぼ ◆FoU.wbC/ko氏
【ドナテロ・ヴェルサス】【ティッツァーノ】
http://rowvj6pbm.ame-zaiku.com/index3.html
以上を現在地地図に追加しました
新スレお疲れ様です
予約いっぱいでワクワクする
傘振り回すティッツァーノとても好きです
0066名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/03(水) 00:31:01ID:Zgx3OnZo予約たくさんだと楽しいね、ずっと一時投下スレをチェックしてるぜ
0068名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/03(水) 23:06:16ID:Pf5+dAtf誰も来てないみたんなんですが、絵の投下をしても良いですか?
クオリティには期待しないでください……
0069名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/03(水) 23:10:45ID:F+4Xvw9D0070名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/03(水) 23:12:27ID:Pf5+dAtf縦横なってないのはご容赦を
先生
http://imepita.jp/20080903/833910
0071名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/03(水) 23:18:59ID:vlYW1KQv本人見たらぶちギレるぞこれWWW
マジでありがとうございます!!
0072名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/03(水) 23:19:21ID:F+4Xvw9D0073名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/03(水) 23:20:26ID:Pf5+dAtf絵師が来る事を祈っちょります
0074名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 00:31:25ID:hN3VmJHzゆっくりしてほしいけど、あまりゆっくりするとウジュルウジュルされるよ!
現在予定の三割ほどまで書きあがりました
土日で一気に仕上げて推敲、月曜日に再推敲→投下
といったスケジュールなのでまぁまぁ順調かな?って感じですね
0076名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 21:04:21ID:hN3VmJHz優しい水音を立て穏やかに流れるこの川は、どこか、のどかなこの町を象徴しているようだった。
それが今は激しい雨で河は勢いを増していた。暖かい春の一日のような面影はもうなく、そこには大自然の驚異が作り上げたひとつの獣がいた。
岩を噛み、飛沫を上げ、河は激流に身を任せたヴァニラ・アイスの動かない体を押し流す。
彼は川底を死んだ魚のように無抵抗に転がっていく。顔には奇妙なまでの虚ろな表情を貼り付けて、夢見るような顔をして。
(そうだ、あの時DIO様の…遂に私は、あの方と同族に…それもあの方自身の手で、遂に……ッ!)
気分が高揚し、嬉しさの余り身が震えるのがわかる。自分への誇り、そして主への感謝と敬いがこみ上げ、冷たい川底で火照る顔の熱さだけが妙にリアルだった。
恍惚状態がそう長く続かなかったのは彼にとって幸運だったのか不運だったのかはわからないが、水中でパニックにならなかったことでヴァニラ・アイスは重傷を負いながらもその島を確認できたとき、無事にそこまでたどり着くだけの体力は十分あった。
◆
―空中にて
どのぐらい、距離的に時間的にも、飛んだかわからないが高度が上がっていくにつれて比例するようにJ・ガイルの意識も暗闇から上昇し始めた。
覚醒しきらない頭でも反射的に周りが安全かどうか確認してしまうのは、先ほどの男の拷問と命に関わる蹴りを食らったことが関係しているだろう。
自分が今重力から解き放され、大地が妙に離れた位置にあるのを見ると不思議とこの現実が本物のものだとは思えなかった。
だが地球上の物理学の法則により、彼の目にだんだんと拡大されてくる目の前の景色が映ると死への恐怖が真っ黒のインクが紙に広がっていくかのように体中に拡散していく。
恐怖が唐突に込み上げて来るのを抑えられずに、悲鳴にも、叫びとも取れない音が口から漏れたとき口の中に広がる鉄の味がやけに生々しかった。
気を失うことが彼にとって幸運だったのか不運だったのかはわからないが、液体というクッションがあったことでJ・ガイルはその体に更なる衝撃を受けることなく、その島に流れ着くことができた。
◆
流れ着いて見ればそこは島だった。
未だ痛む全身を、だが脅威的な回復力と狂信的な精神力で痛みを抑え込みヴァニラ・アイスは砂浜に跡を残しながらも自らの体を動かしていた。
息遣いは荒く、意識もハッキリとしない。目の前の像がぶれ、狂ったように耳鳴りが命の警報を発す。心臓が送り込む酸素というガソリンを運ぶ血液そのものが足りないのを感じるヴァニラ・アイス。
なんとかしなければ、その意思と裏腹に太陽は昇るのを止めようとしない。
それどころか刻一刻と、朝日が刺す時間は迫ってくる…。
――運命
彼の瞳に映る人影
――命を運んでくると書いて運命、とはよく言ったものだ
地面を這いずりそれへと向かって行く
――文字通りある人物によって命を落とし、ここに身を運ばれたそれ
飢えた獣かのようにその骨を、肉を、血を貪る人間が一人… いや、もはや人間ではない。
食べ尽くし残った頭部を熟した果実かのように握り潰す、その様は立派な吸血鬼であった…。
◆
0079名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 21:56:19ID:D98rXCv30080名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 21:56:39ID:WODSzGZr0081名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 21:58:48ID:D98rXCv3流れ着いて見ればそこは島だった。
彼は自分がどこにいるのだろう、と考える前に自らの命がいまだあることに感謝し、同時に万全ではない自らの体の損傷にJ・ガイルは顔をしかめた。
うっすらと目を開くといまだそこには満天の星空が浮かび、片方しかなくなった耳より柔らかなさざ波が心地よく流れた。
背中からは自らの体温を奪い取っていく水滴を感じ、同時に包み込むような砂のクッションの感触が今自分の体は安全である、少なくとも先ほどまでいた凍えるような冷たい川の中よりは安全であるということを理解した。
単調な波の音に突き動かされるように、なんとかその場に立ち上がろうと不自然に曲がった両腕を使うと予想したとおり痛みとは言葉で済まされないほどの刺激が襲う。
じんじんとした鈍い痛みを自らの精神力で押さえつけ、両の腕を庇う様にしてみるとなんとも情けないことにその様はまるで、寒さに震え恐怖におびえる子供のような格好になった。
大の大人が、それも人の命をなんともおもわない外道が堕ちたものだなと自嘲的には思いながらも人間としての本能がそれを求めていることは認めざるを終えなかった。
同時に自分の今までの人殺しの経験と、そして嫌でも目に付く赤い液体の量、体の芯から襲ってくる寒さと震えにより冷静に自らが死ぬかもしれないと悟ったときには驚きよりも恐怖よりも諦めに似た感情が湧き上がってくるのを感じた。
人間、死ぬときは案外あっさりと逝くものだと考えていたその時、彼の耳は控えめな水音以外の何かを捕らえた。しっかりと整った歩調を聞き、襲撃者の存在を認識するも今のJ・ガイルにとってそれはたいしたことではなかった。
人の手によって殺されるか、はたまたこのまま大量出血により命を落とすか、結果的には一緒だろうと思いそのままの姿勢でJ・ガイルは死が訪れるのをひたすら待った。
が、彼にもたらされたのは死でも攻撃でもなかった。
「選べ、J・ガイル。貴様に与えられた選択肢は二つ、死か服従か。それを選ぶだけは貴様の権利だ…。」
顔を見上げるとそこには仁王象のようにそびえ立つヴァニラ・アイス、その人がいた。
ヴァニラ・アイスの条件、彼に服従すること。
これから昇ってくる朝日の元、主と同様動けなくなってしまった自らの代わりにこの舞台に血の証を刻む。
死か、服従か。
更なる力か、自らのプライドか。
――J・ガイルは受け入れた
◆
こいつに対しては憧れもないし、見下すような気持ちもない。かといって恐怖を感じ無いかと言われたらそういうわけでもないし、今やつと同じようにDIO様のために命を捧げろと言われても即座に“NO”と言えるだろうとJ・ガイルは考えた。
しかしながらもこのヴァニラ・アイスに命を助けられるという借りを一つ作ったことで、先ほどまでの自分の考えがいくらか変わったのは彼の中でも確かのようだ。
思えば自分はなんとも情けなく動いた男だろうと誰に言われるともなく、あのJ・ガイル本人が、反省さえしてしまうのだから。
早々と参加者である女を殺し、いくらかそれで遊んだまでは別にいい。いつもどおりの自分だ。
柱の男と名乗る人を超越した、それこそ人間を止めた吸血鬼であるDIOとはまた違う、ワムウの前に屈した。これもいい。あいつの戦士としての誇り、純粋なまでの戦いへの渇望、そのカリスマ性。
認めれる、あいつは殺戮のエリート、それこそ自分とは違う存在であると。
だがここからだ。
同じく柱の男であるカーズ。弱肉強食、まさにそんな感じだ。狩る側が狩られる側になり、強者であった己のプライドは踏みにじられた。
今まで命乞いをし、生への執着心をつねに必死で手放すことを拒否してきたのはどっちだ?誰だ?あの態度はなんだ?あの目はなんだ?人を地を這いずる羽虫かのように見下ろす、あいつは何者なんだというんだ?
出血が止まった傷口をなでる。まるでそこから怒りの怨霊が湧き出てくるのを宥めるように。その傷の痛みを忘れてはならないと言うかのように。
だが同時にもうひとうの感情も湧き出てくる。
超えるべき壁ができたときだ。彼の瞳に恐怖の色は、傍から見てもわかるほどに浮かんでいる。彼の心で天秤が揺らぎ、何を優先すべきかがわからなくなる。
本当に自分はあのカーズを殺せるのか?あの柱の男を。認めてしまえば、楽になれるじゃないか、俺はあいつに敵わないと。
だが本当に自分はあの男を許せるのか?自分が受けた拷問を同じようにあいつに施さないと気がすまないとまで思ったんじゃないのか?
彼の天秤はゆっくりと傾く。だが完全にではない。駄目押しをするかのように最後の一言を無理やり捻り出した。
(…勝てばよかろうなのだッ!!)
それだけで何か困難をやり遂げたような達成感と共に、溜息をひとつ吐いた。
そんなことで満足しそうな自分自身に少し気が滅入った。
【I-6 島/一日目/黎明】
【ヴァニラ・アイス】
[時間軸]:回転しながらポルナレフに接近する途中
[状態]:鼻骨、左胸骨、左肩甲骨 骨折 全身に打撲(随時吸血鬼の能力で回復中)、吸血鬼化 ウェザーに対して静かな怒り
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜2(本人は確認済み) ゾンビ馬(怪我ひとつを縫える程度)
[思考・状況]
基本行動方針:ディオ(DIO)様以外の全員を殺害し、優勝させる
1.朝日を避けるためサンタ・ルチア駅へ向かう
2.先ほど自分を倒した参加者(ウェザー・リポート)を必ず殺す
3.他のディオの部下も含め、参加者は見つけ次第殺害する (J・ガイルに関しては保留)
4.日が出てきたら駅で待機 その間J・ガイルに参加者を殺しに行かせる
5.ディオ様と『DIOの館』(C-4)で合流する
[備考]
※ヴァニラ・アイスは、自らの肉体の『吸血鬼化』に気付きました。
※『吸血鬼化』はまだ完全ではありません。
※支給品のひとつはゾンビ馬でした。
※ヴァニラ・アイスが捕食した死体はリサリサのものです。絞りかすがI-6にわずかに残されています。
【J・ガイル】
[時間軸]:ジョースター一行をホル・ホースと一緒に襲撃する直前
[能力]:『吊られた男』
[状態]:左耳欠損、左側の右手の小指欠損、右二の腕・右肩・左手首骨折 カーズに燃えるような怒り、それを上回るほどの恐怖 軽く情緒不安定
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1.とりあえずヴァニラ・アイスに従い、サンタ・ルチア駅に向かう
2.日が出てきたらヴァニラ・アイスに従い参加者を殺しに行く…のか?
3. カーズには必ず自らの手で借りを返す…のか?
4.3のために力をつける。結局はこのゲームでは力がないと死んでしまう…
[備考]
※デイパックと支給品一式をカーズに奪われました。
※『吊られた男』の射程距離などの制限の度合いは不明です。
※左耳・左手の小指の出血はゾンビ馬で止血しました。
※ワムウによる蹴りのダメージは右二の腕・右肩・左手首骨折でした。それぞれに対して添え木がしてあります。
◇ ◆ ◇
「それ」を見つけることができたのはラバーソールの視力が格段に良いわけではなく、ただ単にこの舞台で人間以外の生命体が存在しないことと、「それ」そのもの自体の色が暗闇という色と再反対の純白であったという2つの要因が「それ」を目立たせたのだろう。
ラバーソールは食事に勤しんでいた手と口を休め鳩を見上げ、その鳩で自らの分身であるものの食事でもしようかと思った。
だが先ほど二つもの立派な食事を終えたこともあり、なによりその鳩が自らめがけてやって来るのを見て彼の中で好奇心が食欲に打ち勝った。
しかしその思いを読み取り、まるで鳩は嫌がらせでもするかのように彼の思惑とは間逆にイエローテンパランスをつつき始める。鳩の嘴を黄色の半液状態に沈み込み、再び顔を持ち上げようとした鳩を固定する。
そればかりか、底なし沼に入り込んでしまったかのようにゆっくりとその体が沈み込む。
鳩の顔が沈み、鳩は呼吸ができなくなった苦しさにもだえ苦しむ。
羽を羽ばたこうと何度も動かすがその運動も次第に弱弱しくなり、こわれたブリキの玩具かのようにラバーソールには見えた。
ラバーソールが丁寧とはいえない態度で鳩の首根っこをつかみ、無理矢理黄色の沼より引きずり出したのはその鳩の足首にくくりつけられた手紙があったからこそだろう。
仗助さんお久しぶりです。早人です。
ぼくは今からサンタ・ルチア駅に隠れようと思ってます。
もしよければ、会いませんか?
エンポリオという仲間ができたのですが、彼からとんでもない事を聞きました。
空条承太郎さんの事についてです。お返事待っています。
丁寧な文章の中に彼がどこかで見たことがある名前があることに気づいたのは手紙を読み直した二度目だった。早人…この殺し合いの舞台、最初に会った男仗助との会話の中で出てきた名前である。
名探偵でも刑事でもないラバーソールだが筆跡を見てこの早人が少なくとも成人はしていないだろうと予測を立てることができたのはそこまで難しいことではないだろう。
だがそんなことより何よりも気を引いたのが最後の文章。“空条承太郎に関するとんでもない事”
かつて自分に苦汁を舐めさせた男の何かとんでもない事、それも手紙ではかけないほどの重要なことと知ったらこのラバーソウルが黙っているはずもない。
今だ仗助がいるであろうイエローテンパランスの中身を穿り出そうと拘束から逃れる努力を続ける鳩を適当にデイバッグに押し込む。
微かに付着した汚れをパンパンと手で払い、口元を拭うとその場で大きな伸びをする。背中で暴れる妙な膨らみを無視し、先ほど見つけた二人の“食事”の遺品を回収し、ゆっくりと馬にまたがる。
月明りで彼の顔が陰になる。だがその形がグネグネと変化し、何者かの形になることはわかった。
気分が高揚しその口元からいつ笑顔が消えるかはラバーソウルにもわからなかった。
【G-3中央部 /1日目 黎明】
【ラバーソール】
[時間軸]:承太郎と戦闘中、ザリガニ食べてパワーアップした辺り。
[状態]:健康。仗助、重ちーを食べてパワーアップ!? 少し気分が高まってる
[装備]:サブマシンガン@小消費(ヴェネツィア空港警備員の持ってたやつ)、ヨーロッパ・エクスプレス(シュトロハイムの愛馬) 、巨大なアイアンボールボーガン(弦は張ってある。鉄球は2個)
[道具]:支給品一式 ×3(ラバーソウル・重ちー・仗助) 内一食分食料消費、ギャンブルチップ20枚、ランダム支給品×1(重ちーの分)
[思考・状況]
基本行動方針:勝ち残り、優勝。溺れるほどの金を手に入れる。
1.サンタ・ルチア駅に向かい早人から承太郎についての情報を聞きだす。
2.状況によっては承太郎、仗助、花京院に化ける。
3.ディオからの報酬よりも美味しい褒美だ!ディオなんてどうでもいい!
4.この鳩、いったいどうしようかねぇ…?
[備考]
※ラバーソウルは現在仗助の顔をしています。
※ラバーソールは承太郎、仗助、花京院に化けれます。偽のスタンド像も出せますが性能はイエローテンパランスです。
※ラバーソールは仗助が自分自身の怪我も治せると勘違いしています。
※仗助、重ちーの死体はラバーソールが美味しく頂き、消滅しました。
※早人の年齢は10〜18ぐらいだろうと予測してます。
※鳩は早人が同封した返事分、一回分の便箋を持っています。
※ラバーソールは重ちーの残りのランダム支給品の中身をまだ確認してません。
◇ ◆ ◇
天気というこの極めて予測が難しい自然現象に対して何故もっと早く起きなかったのだと理不尽な怒りをぶつけるか、自分にとって有利であることに喜びを表すか、アンジェロはなんとも言えない複雑な心境だった。
目の前に立ち間抜け面をしている男の体内にいる自らのスタンド、アクア・ネックレス。半開きになった口より見えるこのスタンドの性質こそ最大の売りであり、今アンジェロの頭を悩ませているのである。
好条件である雨を優先するか、当初の目的地に定めたコロッセオ、どちらを目指すべきか。
が、それもすぐに解決する。
間抜け面を引きつれ雨が視認できる距離まで近づくと奇妙なことに、まるで定規で区切ったかのように綺麗に自分の目の前で雨が途切れているのである。自然ではない自然現象が起きる、すなわちスタンド能力。
自らの趣味“人殺し”を実行できるチャンスを逃すほどアンジェロはお人よしであるはずがなく、懐より地図を出しこの先の目的地を定めようと考える。アンジェロ自身、何人もの人を殺してきたベテランの犯罪者である。
長い間で培ってきた頭脳もある、鍛え抜かれた肉体もある。アクア・ネックレス、そのスタンドがなくても決して他の参加者とは引けをとらないだろう。
しかし彼の中で最優先は“自分の身を安全にし、且つ趣味を実行する”こと。
駒を操るために安全な場所が必要であると共に彼はひとつの場所を拠点として行動することのアドバンテージをしっかりと理解しているのだ。拠点を張ればそこに罠を仕掛け、地形を利用し相手をハメ、また何か役に立つ物資もあるかもしれない。
拠点を目指し進む、アンジェロは目的地に歩を進め急ぎながらも狡猾さは失わない。しっかりと自らの駒を先行させ安全を確認後その後ろ続いていくほどの冷静さは充分ある。
冷静さだけでない。復讐心、彼の中で燃え上がるそれは降りしきる雨を撥ね退けるほどには充分なほど燃え上がっていた。
東方仗助、空条承太郎。両者は文字通り自分にとって殺したいほど憎い存在。それがこの舞台に、いる。
雨音はただでさえ忍ばせているふたりの足音と気配を完全に消してくれた。
駒と共に握っているナイフの光は彼の興奮という燃え滾る青い炎のように妖艶に輝いていた。
【G-2 南部 雨の切れ目/1日目 黎明】
【ドノヴァン】
[能力]:野生のコウモリにさえ気づかれず尾行する移動術とコマンドーの格闘能力
[時間軸]:JC6巻、ジョセフの顔面に膝蹴りを入れた瞬間
[状態]:健康 アクア・ネックレスが憑依しているので意識が無い
[装備]:包丁(吉良の親父が持っていたもの)
[道具]:支給品一式、ただし飲料水は空
[思考・状況]
0.このゲームでどう行動するか悩んでいる(憑依されているせいで考えていません)
1.アクア・ネックレスが憑依しているので一切の自由が利かない。
[備考]
※ドノヴァンの移動経路はJ−2北西から道なりにI−1→H−1です。
[スタンド]:アクア・ネックレス
[時間軸]:アンジェロ岩になりかけ、ゴム手袋ごと子供の体内に入ろうとした瞬間
[状態]:健康、テンション高
[装備]:ナイフ(ディオが吸血鬼になる為にジョージを刺したもの)ライフルの実弾四発、ベアリング三十発
[道具]:支給品一式
[思考・状況] 基本行動方針:安全に趣味を実行したい
1.サンタ・ルチア駅に向かい、そこを拠点とする
2.天気を操るスタンド使いに警戒
3.場合によっては天気を操るスタンド使いを利用する
4.東方仗助、空条承太郎を殺す。
5.コロッセオに向かう…?
6.荒木は良い気になってるから嫌い
[備考]
※アクア・ネックレスの射程距離は約200mですが制限があるかもしれません(アンジェロは制限に気付いていません)
※アンジェロはドノヴァンを視認できる距離、およそ50メートルほど先行させています
※アンジェロの支給品はナイフ(ディオが吸血鬼になる為にジョージを刺したもの)と包丁(吉良の親父が持っていたもの)でした。
※ドノヴァンよりライフルの実弾四発、ベアリング三十発 を奪いました。
※名簿に目を通しました。
◇ ◆ ◇
それぞれが向かうはH−3のサンタ・ルチア駅。
それぞれの目的を胸に彼らは集まる。
舞台は 整った。
0087名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 22:11:26ID:Jfk8op74誤字・脱字、矛盾点・修正点、気になる点・おかしな点がありましたら指摘お願いします。
書き換えた部分・書き加えた部分が多々あるのでお願いします。
一時投下スレにて指摘してくださった方々、ありがとうございました。
0089Panic ◆Y0KPA0n3C.
2008/09/04(木) 22:15:35ID:+eYLTnC1ありがとうございました
後題名は「Panic」です。
0090名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 22:20:11ID:sT8pcd/V脱出組コンビ、早くも暗雲が
ラバーソールにアンジェロ組が突っ込んでくるとやべえ!ほんとにやべえ!
0091名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 23:00:43ID:/fi87QwwJガイル・・・傷が治ったのはは屍生人化したの?
0092名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 23:02:40ID:yubxokdk0093地図の人 ◆rOwVJ6/pbM
2008/09/04(木) 23:26:35ID:Jfk8op74【ヴァニラ・アイス】 【J・ガイル】
【ラバーソール】
【ドノヴァン】【片桐安十郎(アンジェロ)】
http://rowvj6pbm.ame-zaiku.com/index3.html
以上を現在地地図に追加しました
馬つけたしてみた
他の大きなアイテムは新たなssに登場次第追加してみます
0094名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/04(木) 23:52:16ID:yubxokdk乙です。
ワムウの乗っていた馬も追加してみては?
0095名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/05(金) 00:14:16ID:969wzFw6あ なるほど 失礼した
0096名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/05(金) 01:05:44ID:TaF8slTeマーダー5人(4人)が集結したら駅は10人(マッ!込み)の大乱戦かwww
逃げてー三人共逃げてー
0097名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/05(金) 07:08:57ID:uVhfAwO8これLSロワ以来の包囲網じゃね?www
ウェザ早人もモアポリオも生き残れる気がしねぇwww
J・ガイルにさりげなく2部勢味方によるフルボッコフラグが立ってるな。
0098名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/05(金) 07:59:07ID:XPts02Hm0099名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/05(金) 10:56:33ID:1mCYDbQq寧ろ共闘フラグじゃね?プロシュート兄貴と言い、カーズは人気者〜
どっちにしろ2部勢味方でまともに闘えるのシーザーだけですが何か?
0100名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/05(金) 11:25:44ID:AsB/0p050101名無しさん@お腹いっぱい。
2008/09/05(金) 14:57:16ID:7AYkvo/8LSロワってこれかw
http://www11.atwiki.jp/row/pages/210.html
マーダー9人もたいがいだけど、今回もマーダー6人だからなぁ
(ヴァニラ、ガイル、ラバーソール、ドノヴァン、アンジェロ、ブラックモア)
第1回放送までに何人死ぬ事やら・・・
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