江戸時代には宗門改制度により、百姓・町人から穢多、非人まで、
すべての人々が幕藩権力によって「身分」として把握されていました
現在の戸籍に相当する人別帳から外れた人々は、「無宿」「野非人」
などと呼ばれて取り締まりの対象になっていました

瀬戸内海から九州北部にかけて分布していた「家船」と呼ばれた海を
漂泊していた漁民も、人別帳に記載され、五人組を組織し、盆と正月
には根拠地へと戻って来るように定められていました