沖浦氏の説によれば天明,天保期の飢饉などによる農山村社会の荒廃に
よって大量の窮民が溢れ出て、一部は都市の雑業に就き、一部は被差別部落
に入り込むなどしたが、定住できず山間部を漂白した人々がサンカとなって
いったということだ。
かれらには独自の宗教や言語などなく、できればきちんと家を持ち子供には
教育を受けさせたがっていたが、保守的な農村共同体にそう簡単には
入ることはできず、やむをえず漂白生活を続けていた。
それでも徐々にどこかしらに定住するようになり、半年は家に住み、
残り半年は回遊するといった層も増えたらしい。
何が真実かわからないが、現実はこんなもんだろう。
立場はともかく三角本のようなトンデモはトンデモとして楽しむ
知性は必要だ。