>>15
>>83
>>92
http://www.d4.dion.ne.jp/~ponskp/yamato/tokkou/watanabe.htm

軍の非人間的作戦の中で、今でも許せないのは、
特攻作戦である。
学生時代、私たちが徴用されたのは、特攻機製造の鉄工場であった。
そこで一個不良品を作れぱ、
一人の徴兵された学生の命を救えると思って、
鋳型に流し込む溶けた鉄の中に、
ひそかに石ころを投げ込んだこともある。
もちろん見つかれば、重罪とされたであろう。?
私は、新兵の二等兵だったから、
特攻機に乗せられることなどはなく助かったが、
私より一年か二年上級の学生たちの多数が、
この特攻で死んだはずだ。
?生還不可能の無謀な作戦のはしりは、
パールハーバーにおいて特殊潜航艇で自爆した九人の若い将兵たちで、
『九軍神』とされ二階級特進した。
新聞は、全員写真入り、一面トップで報道、
賞賛した。当時、中学生だった私は、この自爆行為を称賛する気にはなれず、
軍の非情さに対する反発と、死んだ若い将校たちへの同情の入り混じっ
た不思議な思いで記事を読んだ。
その記憶は今も鮮烈に甦る。 さすがに、
海軍内には、その後、特攻作戦に対して人道的抵抗からの反対もあり
、一時中止したが、ミッドウェイとガダルカナルの大敗以来、
再び陸海軍の双方の将校レベルから、
体当たり特攻作戦の上申が始まった。