留学からお帰りになって、麻生産業にお入りになって、
それから、社長をお勤めになりますよね。その間もずっとコミックをお読みになってた?

麻生 うん。継続してかないと、話がつながらないから。
それと、ずっと読んでると、なんとなく時代がわかるんです。テレビの時も言いましたけども、
60年代のコミックっていうのは、あれですよ、安保の頃ですからね。
反体制漫画が主力だったと思いますね。『忍者武芸帳』だとか、『サスケ』だとか。
それが70年の安保が終わったとたんに、『巨人の星』とか、『字宙戦艦ヤマト』とか、
体制に体張っちゃうっていうような感じになって。
80年代くらいから、こう、組織に属してでも、おれは俺っていう、例えばジョージ秋山さんの『浮浪雲』とか、
「マガジン」の「パッ&テリー」とか。
90年代に入って、わかんなくなったなって思ってたけど、だいぶ後半になって、ハッと気がついた。
オカルトですよ。『ジョジョの奇妙な冒険』とか『犬夜叉』とか、なんとなく超能力だとか多いでしょ。
で、出て<るのがオウム真理教。21世紀になって、これからどうなるのかなと思って見てますけど。
主人公に強い奴が出てきましたね。「チャンピオン」の『バキ』とか。イラクとかイランとか、
ああいったことがあって、もう一回、やっぱ、男は強くなきゃ駄目とかって話になるのかな。