The Volunteer Swindler

(・д・)ナニソレ?
マジックランド刊の合同作品集『Winners 厚川昌男賞 8人の受賞者』に載録されている
坂井 弘幸(ヒロ・サカイ)の同名作品をマーク・メイソンが単独で商品化したもの。解説DVDに練習用のギミック(米ドル仕様)がついてくる。

財布から5千円札と1万円札を取り出す。5千円札の真ん中には切れ目が入っている。
1万円札を財布に戻して、5千円を折りたたむと切れ目が手伝ってまるで5千円が2枚あるように見える。
折りたたんだ5千円を開くと一瞬で切れ目のない1万円札に変わり、財布の中には切れ目のある5千円札が入っている。

(・∀・)イイ!
ビルチェンジの中でも鮮やかで驚きが大きい佳作だと思う。お札に入った切れ目も不可能性を高められてる。
交換現象にする事でギミックへの関心を弱めてるのは演出の妙。現象が起こる前段階でさり気なくお札の裏表を確認させる事ができる。

(・A・)イクナイ!
本番用のギミックは自作する必要がある。日本円で作ると最低でも1万5千円かかる。※2千円札を使えば3千円で済む。
折り畳んでバッて広げたりして使うので普通のビルマジックよりも消耗するかもしれない。(1ドル札なら未だも万札がクシャクシャなのは…)
紙切れがお札に変わるマジックみたいに枚数をつかえば誤魔化しが効くし、裏表が改められる凝ったギミックのビルマジックもあるけど、
このネタはお札1枚で現象が起きる上に、そのあと裏側を改められるような造りには出来ないのでそこがやや苦しい。もちろん手渡しは出来ない。

(・ω・)ソンデ?
既述の本に載っている事を知らなかったので4000円くらい出して買ってしまったけど、知ってたら本を買ったと思う。どう考えてもその方がお得。
本の内容がDVDと全く同じかどうかは分からないけど「これはDVDの方が絶対いい」とか思わせるものではなかった。
約40分の収録時間の内、ほとんどをギミックの作り方に割いてる。特に追加のアイデアや有益なコツなどの情報はない。