ジャグリング、Jugglingだ! 22個目
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0008芸も名前もありません
2012/02/29(水) 10:05:55.69ID:QSq0d+Qe散歩する人、仕事で移動する人、たくさんの人波が僕の前を無関心に通り過ぎて行った。
女「練習中すいません。」
俺はそのか細い声に振り返った、そこには美少女が立っていた。
女「その… それ…なんですか?」
俺「あぁ、ジャグリングだけど」
興味を持つ人は珍しくない、だが大半が冷やかしだ。
この女もその一人だろう。
女「その腕がくねくねするやつとても綺麗ですね。」
だがその女は大抵の人が初見でキモイという技を素直に綺麗と言ってくれた。
俺「でも俺が考えた技じゃないし…。」
最近の俺は練習疲れで滅入っていた、褒められていても素直に返すことができないでいた。
女「そうなんですか…?」
あぁ、せっかく話しかけられたのに…。
女「でも…、」
俺「…?」
女は俺の目を見てこういった。
女「でも、あなたの技は輝いて見えましたよ。」
俺「…ありがとう。」
俺の目からは涙がこぼれた。
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