大まかなストーリーは原作通りなので、モンスター周りだけを適当に。
・ピエール(スライムナイト)
本作の第二の主人公と言っても過言ではない。
マーサ(とイブール)の幼馴染のスライムという設定で、二巻の冒頭は
彼らのエルヘブンでの生活から始まる。
マーサを守るためにスライムナイトになろうとするが、洞窟でそのための試練に耐えている間に
エルヘブンにやってきたパパスがマーサと駆け落ちしてしまう。
オークの戦士に拾われたピエールは、修行を重ねオラクルベリー周辺の魔物を取りまとめる立場にまでなったが
偶然リュカ(主人公)に襲いかかった際に、マーサの面影を感じ、彼女の息子だと知ると
臣下の礼を取って彼に仕えるようになる。
結構なお年らしく(パパスやマーサよりもちょっと若いくらい?)以降はパーティのサブリーダーとして活躍し
若い仲間たちの迂闊な言動を嗜めたり、悩む姿を見て諭したりするシーンも多い。
リュカ(主人公)やティミー(勇者)の剣の師にもなり、時に厳しい言動をする事も。
原作ではジャミに比べてあっさりしていたゴンズだが、光の教団に恭順しなかった養父のオークの仇という設定が追加され
リュカと仇の取り合いで足を引っ張りあい、結果的に不意打ちに近い形でピエールがゴンズを討ち取り
仇討ちとは汚い物だから、リュカにはそういう事をして欲しくないと諭す。
この発言を受けてか、ゲマは人が捨てたがっている心の集合体という設定とされて
リュカは自分の心の暗い部分を受け入れ、仇討ちとは言い難い形でゲマとの決着をつける。
イブールとの戦いでは、ピエールがマーサと一緒に居た貧弱なスライムである事に気づき
安易に闇の力を受け入れた自分にはない強い生命の力を見てイブールが涙を流すという
完全に主人公状態だった。