磁冠百柱林闘(じかんひゃくちゅうりんとう)
中国宋代、四川省拳法家達によって盛んに行なわれた異種格闘技
当時は杉木立の枝をはらい頂部を切断してその切口を足場とした
その杉は最低でも高さ十五米以上、直径は十センチから三米までと変化に富み
落下しようものなら即死はまちがいなく、まさに命がけの勝負であった
後に四川省青陽山で強磁石が発見されるに到り、杉の頂部に鉄板をかぶせ
磁靴をはき、二名対二名で闘う磁冠百林闘が完成した
千変万化の中国格闘技にあってもこの磁冠百柱林闘は最高の技量と
チームワークを要求される、高度な闘いのひとつである
現代のプロレスに見られるタッグマッチはこの磁冠百柱林闘を彷彿とさせる
■ 参考文献
● 中津川大観著 時源出版刊「偉大なる中国拳法」より