東京五輪、偉い人が誰も「やめよう」と言い出せない「無責任すぎる構造」
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2021/05/28(金) 14:31:31.22ID:tzlu2366夢の音楽フェス
オリンピック開催直前の今こそ見てほしいドキュメンタリーがある。
Netlixで配信されている「FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー」だ。原題は「The Greatest Party That Never Happened(開かれなかった史上最高のパーティ)」である。
舞台は、カリブ海に浮かぶ島国バハマ。2017年、ここで極めて盛大な音楽パーティ「Fyreフェスティバル」が開かれる予定だった。
カリブ海の青い海に浮かぶ、主催者が購入した完全プライベートの島。他に住人は誰もいない。唯一の交通手段は小型ジェット。一流ホテル並みの宿泊施設と、豪勢な食事。パーティチケットの最高価格は25万ドル(現在のレートでおよそ2700万円)ほどとされ、そのチケットを買えば、参加者にはヨットすらついてきた。コンサートは一流の出演者ばかり。
主催するのは、成功したスタートアップ企業の創設者である27歳のビリー・マクファーランドと、2000年代に一世を風靡したラッパー、ジャ・ルール。
もともと、Fyreフェスティバルは、「Fyre」というアプリケーションの宣伝のために企画された。このアプリは芸能人を簡単にブッキングできる、というもので、そのブランディングのため、フェスティバルをやることを考えついたのだ。
もともとビリー・マクファーランドは「Magnises」というクレジットカードをベースにした会員制クラブを運営していた。彼は、事業をスケールさせる上で、ブランディングがいかに重要かをよく知っていた。とにかく人々の注目を集め、事業やサービスに対する期待をふくらませる。「よくわからないけどスゴそうだ」という感覚を煽るのだ。そのために重要なのはトップモデルとInstagramだ。
実際、その「読み」は当たっていた。当初、Fyre フェスティバルは各種メディアで「今までにない音楽フェス」と宣伝され、チケットのセールスとしては大成功を収めた。多くの参加者は、トップモデルが宣伝するInstagramの投稿を見て、迷うことなく数十万円以上のプランを予約していた。98%のチケットが48時間以内に売れた。
建設業者がサジを投げる
しかし、リアルなイベントを開催するのには、Instagramだけでは足りない。無から有を作ることはイメージの上では可能だが、我々はイメージだけで生きていくことはできない。
例えば、トイレ。開催地は水道もない島なので、当然トイレが必要だ。しかし、排泄物の量を考えれば、現実的にトイレを十分な量用意するのは難しい。テントや宿泊施設も同様だ。クーラーがなければ寝られないほど暑い島だからだ。
現地をよく知る建設業者は「トイレを設置するのは難しいので、クルーズ船を貸し切って岸につけ、そこで寝泊まりすべき」と主張したが、彼は「問題点を指摘したから」クビにされてしまった。
このドキュメンタリーを見ていると、正しいことを指摘した人から消えていくことがわかる。あとに残るのは「『なんとかしてみよう』と考える人たち」だ。彼らは、主催者のビリー・マクファーランドの「なんとかしろ」という声に追い詰められる。一度引き受けたことなので、引き返すことができなくなる。深みにハマっていくのだ。
「できない」という人間が一通り追い出され、新たにコアとなるメンバーが集まったころ、開催までの残りの時間は2ヶ月もなかった。
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