香港で5カ月以上続く反政府デモで、12歳の男児が器物損壊の罪で有罪判決を受けたと、地元メディアが報じた。
一連のデモで有罪とされた中で最年少とみられる。

男児は先月、デモの後に学校へ向かっていた際に逮捕された。
男児は警察署や地下鉄の駅にスローガンをスプレーで書いたと認めた。来月、量刑が言い渡される。

男児の弁護人ジャクリーン・ラム氏は法廷で、逮捕後に一晩警察署で勾留されたことが男児にとって
「重要な教訓」になったとした上で、「男児にチャンスを与えてほしい。まだたったの12歳なのだから」と述べた。

一連のデモでは、これまでに5000人以上が逮捕されている。
12歳から15歳までの子供も多いが、その年代の子供に有罪判決が言い渡されたのは今回が初めて。

■スプレーでスローガン書く

検察によると先月3日、男児が「ひどい不正警察官(damn rogue cops)」、
「神は消滅した、香港を解放せよ」などと、旺角(モンコック)警察署や太子駅の壁に書いているのを、私服警察官が発見した。

警察官はその後、男児の自宅まで後をつけ、自宅外で一晩待ったと、
香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは報じている。

翌朝7時ごろ、登校するため自宅を出てきた男児をつかまえ、家宅捜索を行った。自宅からは黒色の塗料が見つかったという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191122-50512617-bbc-int