京大病院で医療ミス 患者死亡

＊ソース元にニュース画像あり＊

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20191119/2010005182.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

京都大学医学部附属病院で男性の患者に誤って高い濃度の薬を投与し、
その後も不適切な処置が重なり、男性が死亡していたことがわかりました。
病院長は、「二重三重のミスが重なり、最悪の事態を招いた」と謝罪しました。

これは１９日、京都市左京区にある京都大学医学部附属病院が会見を開いて明らかにしたものです。
それによりますと、腎臓に障害があり、心不全で入院していた成人の男性患者にＣＴ検査を行う際、
心臓血管外科の医師が、腎臓への副作用を緩和する目的で炭酸水素ナトリウムを点滴で投与しましたが、
誤って本来の６倍を超える濃度のものを投与してしまい、心停止に陥ったということです。

さらに、男性が血液が固まりにくくする薬を服用していたことに気づかずに、
心臓マッサージを行ったため、肺損傷による出血を起こし、男性は６日後、
出血性ショックによる多臓器不全で死亡しました。

病院によりますと、炭酸水素ナトリウムの投与の際、男性は血管の痛みや首のしびれなどを訴え、
「医師を呼んでほしい」と何度も訴えたということですが、医師の診察はないまま、
投与が続けられたということです。

宮本享病院長は、「二重三重のミスが重なり、患者からの訴えも的確に受け止めることができず、
最悪の事態を招いたことを病院として重く受け止め、深く反省しております」と謝罪しました。

京都大学医学部附属病院は今回の事故について、男性患者が特定されるおそれがあるなどとして
患者の年齢や事故が発生した時期を明らかにしていません。

11/19 18:27