矢野(1月)「俺は伝統をつくりたいのよ」

いつも言っている、カッコ良くいたいということのステージはめちゃめちゃ上がっていると思う。
どういう野球をしていくかのビジョン、見える世界を想像してやっていく。俺は伝統をつくりたいのよ。勝つことはもちろんなんだけど、『タイガース、いいチームだよな』とか『俺らの自慢だよな』とか。それは俺一人ではできない。みんなでしかできない。だから、期待する選手を1人挙げてくれと言われても、それは違う。
現役時代の自分がやってないことを、『一塁まで凡打でも全力で走ろうぜ』とか、子どもたちの野球が、凡打でも一生懸命走る野球になったらすごいいい野球になる。そういうところから諦めない気持ちをつくれるんじゃないかな。
ホームラン打ったら誰でも足は動くけど、凡打でも足を動かすとか、それを選手たちが伝えていってくれたり、意識してくれたら、いい伝統ができて野球界が変わる。それは、みんなすごくよくやってくれている。その部分に関するチームの完成度は満足している。でも、それを証明するためには優勝するしかない。
『勝ってないよね』と言われてしまうと…ね。だから、その証明として優勝がいる。これもオーバーだけど、今の選手の結果が良くなるようにもしたい。目の前の結果。現役が人生最高でプロ野球の選手が終わった後は落ちていくような形じゃなくて、そこからでもやれることはいっぱいあるし。
1軍で試合に出てお金をたくさん稼いでユニホームを脱いでいく選手ばかりじゃないから。ここでやったことが社会に出ても頑張れる基礎というか。『あの時一塁まで全力で走ったな』とか『諦めない気持ちをつくったな』というのが、営業に行っても生きたりとか。そこから伝統ができて阪神ファンのみなさんにも『俺のチームいいよな』と思ってもらいたい。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/01/03/kiji/20220103s00001173128000c.html


先生、なんで…どうして…