【ソリッド2】
 ソリッドは運命に縛られず自分の意思で戦うため、独自に核のない世界を目指す活動家として行動していた。
 その際に浄水施設に偽装した核施設の偵察を行うが、彼を疎んじる連中に嵌められて、テロリストとして指名手配を受けることになる。

 それより二年後、浄水施設がソリッド・スネークを自称する人物によって占拠される。
 彼の正体は第三のクローン、ソリダス・スネーク。目的は浄水施設に偽装された核兵器にあった。
 そしてその記録に封じられた愛国者達のデータを求めていた。

 フォックスハウンドの新人隊員の雷電はソリダスを止めるべく派遣され、内部で本物のソリッドと出会い、彼と共にソリダスを止めるべく活動する。
 ついにソリダスを追い詰める雷電とスネーク。
 だが、ソリダスの腹心であるオセロットはまたもや愛国者達のスパイであった。

 実はこの事件自体が「リキッド・スネークの引き起こした事件を、雷電を主役に再現する」という愛国者達のごっこ遊びだった。
 人間や事件を数値化し、スネークのような英雄を人為的に造り出すことができるのか。
 雷電はそのための駒であり、彼の上司や恋人も、AIや演技によってでっち上げられた実体のない紛い物であり、彼はフォックスハウンドの隊員でさえなかった。
 実験は成功であり、もはや戦いの勝ち負けさえも無意味な状態となってしまう。

 そのことを笑って語るオセロットだったが、オセロットは移植したリキッドの腕に人格を乗っ取られる。
 オセロット(リキッド)は、オセロットの持つ情報を手に、愛国者達への攻撃を目論む。
 ソリッドはオセロットを止めるべく、彼の後を追う。

 ソリダスは雷電を少年兵として育てた親代わりであり、同時に彼の両親を殺した宿敵でもあることを明かす。
 ソリダスは愛国者の情報を雷電から得るため、そして雷電は両親の仇を討つためにソリダスと最後の戦いを始める。
 ソリダスを倒し、自分が何者なのかわからず徘徊する雷電。
 彼の前に、監視役でしかなかったはずの恋人が現れる。
 彼女は心の底から雷電を愛してしまっていたのだ。
 自分の人生で唯一本物であった彼女と抱き合い、ソリッド2は幕を閉じる。